レイクタホ
放浪旅53日目(5月3日)
現在地ネバダ州RENO
茂みの中からおはよう。
なんか虚しくなった。
俺、こんな所で何やってたんだろう。。
昨日寝床に選んだのはスーパーの裏の敷地あった茂みの中。
28歳何やってんすか。。。
なんかこうキャンプをしていると時に自分何やってんだろうと思うことがある。
同世代の周りが一生懸命に働いてる中、
僕はホームレスの真似事だ。
家なしシャワーなしの生活をしている。
だけどよく考えるとこんな生活も今だけだし正直楽しい。
これが僕のやりたかった事なんだよな。
何やってんだろうって思うくらいの生活をするくらいが丁度いいかもね。
僕らは荷物をコッソリと従業員に見つからないよう片ずけ昨日と同じくスーパーのマックに逃げ込んだ。
しばらくマックで時間を潰し10時ごろにヒッチハイクを始めた。
今日の目的地は特にない。
もうここまで来たらどこでもいい。
もう目の前がカルフォルニア州だ。
流れに身を任せよう。
僕らはとりあえずSacramentoという大きな街を目指した。
そこからなら西海岸の’サンフランシスコやヨセミテ国立公園にも行ける距離だ。
ヨセミテ国立公園はセイゴさんが唯一行きたかった場所らしい。
僕はどんな場所かは分からなかったけど、きっと名前的に凄そうだなって思ってた。
だが昨日の夜に調べてみるとキャンプをするのに予約が必要で有料だ。
歩けるコースも限定されている。
それに車がないと公園内を回るのは厳しいらしい。
何やそれ。
僕は自然を守るためにそういうルールを取るのは問題ないし納得するんだけど、それ以前にヨセミテは観光地だった。
だから色々と規制があるらしい。
よっぽど1週間のバックカントリーとかなら別の話だ。
2〜3日しか時間がない僕らにできる事は少ない。
キャンプ地は有料だし宿泊を伴う登山は許可証が必要だとのこと。
その申請期間はとっくに過ぎてるし僕らにできる事は無かった。
もちろんヒッチでヨセミテまで行って展望台から壮大なヨセミテ国立公園を眺めることも出来るが、僕はそれに興味はなかった
ただ場所に行ってみるだけならネットの写真で十分だ。
僕はそこに訪れて人がいない場所に行って実際に自分の身体で自然と向き合い体感したい。
なのでネットでヨセミテの写真をジロジロと眺めた。
うわ〜、綺麗だなぁ。。。
すげぇ。。
でも何かこれで十分だな。
僕は写真だけ見てもう十分って感じになった。
セイゴさんもガッツリ登山やキャンプが出来ないのであれば行かなくてもいいとの事だった。
まぁ世界的に超有名な国立公園だから仕方ないよいね。
自然を守るためだ。
規制があった方がいいに決まってる。
僕らは諦め、その代わり道中やマップで適当に見つけた無名な国立公園や湖に行こうっていう話になった。
僕らは別に有名な場所やダイナミックな物をもとめてない。
静かで自然の近くで過ごせればどこでも良い。
そうして僕達はヒッチをやっていたが全然捕まらない。
すると一台のパトカーが近寄ってきて安全上の為に高速の入り口でヒッチをやらないでくれとの事だ。
ヒッチ自体が違法ではないから僕らは場所を変えることにした。
時刻は11時半だった。
ちょっと早いけどランチを取ることに。
普段なら絶対に入ることのないデニーズに入った。
遥々ニューヨークからここまで来たんだ。
まだゴールではないけど僕らは贅沢することにした。
店内に入るとやる気はないんだけど明るい男性店員に導かれて席に着いた。
このアメリカ滞在中に自腹でレストランに訪れた回数はこれを含め3回だ
特別節約をしていた訳じゃないけどチップを払うのがめんどくさかったのと対して食べたいという食べ物がなかった。
とある前に知り合いがアメリカは食べ物がまずいと言っていたのが分かる気がした。
僕はまずいとは思わないけど、
正直単調な味だなーって思う。
どこに行ってもバーガー系しかない。
ほんと日本って食に恵まれてるなって思う
ダシ文化には頭があがらないよ。
って思ってても結局頼むのはジャンク系なんだよね
これで1200円くらい?
高いよなぁ。。。
まぁ美味かったからよしとしよう。
腹を満たした後はすぐにヒッチポイントまで向かった。
ジリジリと太陽が熱い。
気合いを入れて座りながらヒッチをしたら30分くらいでつかまった。
拾ってくれたのはケイシーさんだ
彼女も以前ヒッチを少しやったことがあるらしい。
今はお腹に赤ちゃんがいて出来ないけど、子供が大きくなったら一緒に旅をしたいそうだ。
ここから30キロ先まで送ってもらい彼女とは別れた。
ありがとうございました。
引き続きヒッチを始めた。
今度も30分くらいで停まってくれた
拾ってくれたのはジェイクだ。
生粋のカルフォルニアボーイだ。
彼もスキーを愛する人間で話があった。
この辺りにも沢山のスキー場があるらしい。
僕はカルフォルニアって南国のイメージしかなかったんだけど実は場所によっては雪もアホ降るし大きなスキーリゾートもあるらしい。
へぇー、知らなかった。。。
後々調べてみたらカルフォルニア州全体の大きさは日本より大きかった。
そりゃ場所によって天候も変わるわな。
車を走らせていると彼から急にお知らせがあった。
あ、ごめん。
伝えるの忘れてたんだけど、
ここもうカルフォルニア州ね。
僕:あ、マジっすか?
僕;じゃあ、僕らのゴールですね♪
なんともあっけなくカルフォルニア州に入った。
僕らが目指し続けた西海岸の州だ。
ただまだ入ったばかりで何も西海岸の雰囲気は感じない。
それでもやっとここまで来れたことが嬉しく思えた。
遥々ニューヨークから何千キロかは分からないけど辿り着いたんだ。
なぜか走馬灯のように記憶がフラッシュバックした。
彼とは僕が大の自然好きで人っ気が少なくキャンプ出来そうな湖を探しているというと、
お、そうか。
じゃあ俺が住んでいる街に来いよ。
そこにはレイクタホっていう美しい湖があるからピッタリだ。
と彼が提案してくれたのでそこに行くことにした。
完全にノープランだったけど何だかんだなるようにはなるね。
本来の目的地Turkeyより40キロくらい離れた場所にその湖も玄関口の街はあった
彼にここでキャンプできるか聞くと、
そこらへんの空き地だったら誰も気にしないし大丈夫だよ
と言っていたので今夜は堂々とキャンプができそうだ。
別れ際に彼からビールをもらい彼とはここで別れた。
ありがとうございました。
ビールめっちゃ美味かったです。
湖に着いた僕達はまず適当に散策することにした。
街自体は落ち着いててシーズン外れか人はほとんどいなかった。
観光客は僕らだけなのかなぁって思うほどだ。
寝床探しのついでに辺りをキックボードで走った。
流石に街のすぐ近くの湖のほとりでキャンプは出来ないから僕らは街から離れることにした。
だがそこに僕らが求めるものはなかった。
どこまで行ってもプライベートの別荘地だらけだ。
湖の周囲は木が伐採され全てプライベートの家で囲まれてた。
僕らが想像してたのとは違った。
もっと自然がありのままで何にもなくどこでも入れる環境だと思っていたが、どうやらここはリゾート地だった。
確かに湖は美しいし雪山も綺麗だけど、なんか違った。
やっぱりどこも人間の手が入って観光地化されちゃってるのかなぁなんて思ったりもした。
もちろん全てではないけど簡単にそういった場所を見つける事が出来ない
そういう点ではニュージーランドほど自然に近い距離で旅ができる国は少ないと思う。
どこに行ったって美しい湖や海岸線があってキャンプができるし、
何でもできる国だ。
セイゴさんと初めてあった日も南島のとある小さな街だったけど、そこでも湖の目の前でキャンプが出来た。
なんの有名でもない湖だけどほんと綺麗だった
夜はこんな感じ。
朝テント開けると。
もちろんアメリカも壮大で素晴らしい自然を持つけど、僕はやっぱりニュージーランドが大好きだ。
世界トップクラスの自然に暖かい人々。
僕が思うに旅人の聖地は間違いなくニュージーランドだと思う。
なんか良く知らないけど、
旅、旅、旅って言ってる日本人バックパッカーの人達はタイの何とかロードを旅人の聖地とか言ってるけど、ただのゴチャゴチャした場所やん。
大量の日本人と欧米の人達がどんちゃん騒ぎ。
あーいう騒いだ感じが好きな人ならいいと思うけど僕はパス。
僕はそんな所に興味もないし行きたいとも全く思わない。
だからニュージーランドには本当の自然を愛し冒険心を持った旅人しか来ないと思う。
後はタスマニア島かな。
もし日本人が独りバックパック背負ってタスマニアに訪れて旅してる人がいたら一緒に酒でも飲みたいもんだ。
まぁそんなんで僕達はレイクサイドのテントを立てることを諦め街の方に戻った。
戻ってる途中にたまたまバス停を見つけた。
どうやらそこから湖の周りを周回してるバスが出てるそうだ。
今日は遅かったし明日乗ることにしてそのまま先に進んだ。
歩いて街に向かってるとも湖から水が流れて川があることに気付いた。
もしや、この川沿いを歩いていけばキャンプ出来る場所があるのか?
そんな感情を抱きながら歩くとそこにはキャンプできそうな場所にテーブルまであった。
最高のロケーション♪
僕らは今日のキャンプ地をここに決め荷物を置きスーパーへと買い出しに向かった。
適当に食材を買い簡単なキャンプ飯を作った。
ソーセージや野菜をふんだんにぶち込んだ男のスープパスタ。
チキンストックを使ったことによりいい味が出てる。
スモークサーモンとポテトサラダをパンの上に乗っけた見た目の通り、
ポテサラサーモンパンだ。
これが想像以上に美味しかった。
パン作り過ぎた。。。。
いやーそれにしてもめっちゃ美味かった。
すごくシンプルで特別なものじゃないけど外で食べればなんでも美味いね。
ただ川の近くでキャンプ飯を作ってるだけだけど、
こういうのが一番楽しかったりする。
夜の8時前になると辺りが暗くなってきて僕らは片ずけ始めた。
近くにあったバス停のトイレで食器を洗い歯を磨き、
僕らはキャンプ出来る空き地へと移動した。
テントを立て終えたのは夜の9時過ぎだった。
こんな時間にテントを立てるのは初めてだ。
ただここは治安もいいしホームレスもいない。
僕らは早めの就寝ってことでテントの中に入り深い眠りについた。
続く。。。
やっぱキャンプって楽しいですよねー。僕1つ分かった事があるんですけど、多分僕って純粋にアウトドアが好きなんだなぁって。もちろんヒッチの旅で人に会うのも好きですけどやっぱPEPEはネイチャーボーイでした。この日はただ川のサイドで飯作ってそれを食べるっていうゴク普通の事ですけど、それがまぁ楽しい。一番楽しい。アメリカでやってるからじゃないですよ。東京の青梅川とかでやっても同じように感じます。ただ人がいない場所限定で。タスマニア島にいた時もアウトドアがたくさん出来たからアホ楽しかっただと思います。タスとニュージーの場合それが出来る環境が身近に沢山あっただけの話で、僕はどこでも楽しめるんだなぁって。なんて安上がりな男なんだ。。休暇で海外旅行とかよりも、どこでもいいんで誰もいない川や海や山やビーチに行って遊ぶほうがよっぽど楽しい。そんなこの日記を書いてる現在バンクーバー空港にて明日のフライト街です。ブログはまだ沢山ロスがありますが、ヒッチでアメリカ横断が終わり、カナダに入り、とりあえず僕のバックパック旅は終わりです。明日からは僕の一番好きなアウトドアをしに新たな冒険が始まります。本当はこの日までにロスした分の日記を書き終え更新したかったんですが、まぁ無理でした。。お許しください。これからネット環境がないエリアに’殆どいるのでブログの更新は難しくなります。まだしばらく3−4日くらいは時間があるのでその間にたまっている日記を書き上げます。可能な限り。。更新速度遅目の誰得もしない僕の自己満日記ですが、読んでくださっている方々、暖かく見守ってください。
PEPE