僕が見たかったのは。

究極の自由を求めるPEPEの大冒険

あ、アメリカ横断か。

放浪旅56日目(5月4日)

 

8時前に起きた。

 

昨日は夜遅くまでアニメを見てたからロクに睡眠なんて出来なかったけど、良しとしよう。

 

それにこんな男2人で1つのベットを隣り合わせで使うなんて最後だ。

 

良い思い出として頭の片隅に置いておこう

 

挨拶をしにリビングルームに行くと朝ご飯を作ってくれていた。

 

うぉ、ありがたい。。

 

写真は相変わらず撮ってない。。

 

僕らはそれらを美味しく頂きジェーンとしばらく話した。

 

サンフランシスコでのオススメの場所や何をしたら良いかなんかを教えてくれたけど、

 

多分僕らはそこには行かないと思う。

 

そして話し終え荷物を整理し彼らが家を出るタイミングと一緒に出る事にした。

 

ヒッチハイクで出逢ったご縁でここまでご親切に色々としてもらった。


本当に2人には感謝しかない。

 

これもまた偶然の組み合わせなようで必然だったのかもしれない。

 

たまたま彼が仕事で何回も日本に行っていて日本人に抵抗がなく理解があり、彼の娘が

 日本の家庭にお世話になっている。

 

そして日本人の僕らがヒッチハイクをしていた。

 

娘がお世話になった恩を返したいという理由で僕らを拾ってくれた。

 

そして僕らは素晴らしい時間を過ごすことが出来た。

 

たまたまの偶然のだけど何か繋がっているように僕にはかんじる。

 

本当にありがとうございました。

 

彼らには高速の入り口まで送ってもらいお別れをした。

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さぁて、ついにここまで来たぞ。

 

ここからサンフランシスコは車で1時間の距離だ。

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そしてここからサンフランシスコまで行く車は死ぬほどいる。

 

立地も問題ない。

 

セイゴさんと2人でする最後のヒッチハイクだ。

 

そしてこれを終えたら僕らはアメリカ横断をした事になる。

 

気合を入れてヒッチハイクを始めた

 

しかし全然車が止まらない。

 

だがこの際そんな事はどうでもいい

 

何も気にせずヒッチを続けた。

 

1時間が経った

 

何たって事ない。

 

いつもの事だろう

 

2時間が経った。

 

ふぅ。こんなの序の口だ。

 

2時間の法則があるから誰か泊まるはず。

 

それに少し突っ立ってるだけじゃ面白くない。

 

そうして僕はギターを取り出し、セイゴさんはウクレレを取り出し、お互い弾いた。

 

オリジナルの歌を大熱唱したり、セイゴさんの刻むビートの上に渾身のフリースタイルをするなど1時間以上みっちりとセッションをした。

 

このセッション中に数多くの名曲とパンチラインが生まれている事は僕とセイゴさんしか知らない。

 

何度熱いHIPHOPを感じたことか。

 

3時間が経った。

 

や、やってくれるじゃねぇか。

 

最後の最後に試練かよ。

 

ただ僕は何となく嬉しかった。

 

最後のヒッチハイクで簡単にいったら面白くない。

 

苦労して何時間も待って捕まえた方が達成感がある。

 

ただ3時間という数字は日記上に書くのは簡単だが実際に待つのは結構シンドイ。

 

案の定、僕らは諦めて荷物をまとめて近くのバーガーキングに行く事にした。

 

バックパックを背負って歩き出そうとしたが何か簡単に諦める事に抵抗があった僕は最後に駄目元で全力スマイルと全力テンションでヒッチハイクをした。

 

これで駄目なら仕方ない。

 

重い荷物を背負ったままヒッチを続けた。

 

これで最後だ。

 

すると1台の車がスッと僕らの前に停まった。

 

行き先はもちろんサンフランシスコだ。

 

おし!

 

よっしゃぁぁぁぁぁ‼︎

 

諦めないでよかった。

 

最後の最後に諦めなかった僕らをヒッチの神様はちゃんと見ていてくれたのかもしれない。

 

これも何かの縁の組み合わせだ。

 

そんな僕らを拾ってくれたのはカイリとショーンだ。

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最後の最後にとんだ可愛い子の登場。

 

サンフランシスコに友達と合流しに行くらしい。

 

僕らはこれまでに旅の事を彼らに話した。

 

そしてこれが最後の横断ヒッチハイクである事も。

 

僕は彼らに話している最中に今までの旅の出来事が頭の中によぎった。

 

ニューヨークから始まった旅。

 

出だしは全く捕まらず初めてのヒッチが警察で、その後もなかなか捕まらなかったけどポーさんという素敵な方に出会って全く別の方向なのにご縁で遠くまで運んでもらったり、

 

Pittsburghではモハメッドさんの家でお世話になり、

 

この街を抜ける際にマイクさんに隠れウイスキーの名店に連れてってもらったり、トリシャさんと出会い家にご招待してもらいランチを頂いたり、

 

オハイオ州に入るや警察に何度も注意と連行され、非常にヒッチハイクが難しいなかでも僕らを拾ってくれた人もいた。

 

ケンタッキー州に入るとガラッと人の雰囲気も変わり沢山の良い人に恵まれヒッチも順調にいった。

 

ミズーリインディアナもそうだった。


カンザスでは度がすぎる親切な変なオッチャンにも会ったし、自分でチ○コをシコりながら僕らを拾おうとした変な奴にもあった。

 

カウチで泊めてくれダニエルも凄く良い奴だったしヒッチで乗せてくれた人もみんな良かった。

 

コロラドではとにかく大自然に感銘を受けた。

 

それに街の感じと人の感じも良かった。

 

ホームレスほ多かったけどね笑

 

カウチで出逢ったエーオーやシェリーとも仲良くなれて良い出会いだった。

 

エンバーさんという過去最高クラスに素晴らしい女性にも会った

 

キックボードで国立公園の入り口まで行ったのは良い思い出かな笑

 

ユタ州でも車内から見る景色に感動したし人との出会いにも大変恵まれた。

 

ネバダ州では本当に優しい黒人の兄ちゃんにも出逢ったし、

 

カルフォルニア州に入ってからも沢山の良い思い出が出来た。

 

当然日記に書こうとしたら1万文字に収まらないし自分が感じたあの日々はとりあえず

 

自分の中にしまっておきたい。

 

29日間という短い日数ではあったけど無事にアメリカを横断する事が出来た。

 

拾ってくれたドライバーは54人。

 

そしてこの旅中に出逢った人達はもっと多くの数だ。

 

彼らが僕らを拾ってくれなかったら当然アメリカを横断する事は出来なかった。

 

僕らは何にもしてない。

 

全て人のご好意とご縁で旅をする事が出来た。

 

この旅中は毎日が本当に刺激的で濃かった。


死ぬまで忘れられない経験ってやつだ

 

沢山の人に出会い語り価値観や人生観を共有した。

 

本当に素晴らしい事に気付く事が出来たし学べた。

 

僕はもう何も言うことはない。

 

いつもの悪い癖でダラダラと私情を長い事書いてしまいそうだけど、

 

ここは我慢しといて。

 

一言だけ。

 

本当に幸せでした。

 

僕の人生に関わってくれてありがとうございました。

 

そうして僕らは車に揺られる事45分でゴールのサンフランシスコまで到着した。

 

彼らには全くどこか分からない場所に降ろされ別れた。

 

ありがとうございます。

 

さて、遂に到着したぞ!

 

サンフランシスコだぁぁぁぁぁ、

 

って待てよ。

 

全然サンフランシスコ感ないんですけど。。

 

僕らはよく分からない場所に降ろされたからサンフランシスコ感が全然ない。

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それに僕らは携帯が使えない。

 

さて、どうしよう。


確かにサンフランシスコがゴールではあるけど、なんかここじゃパッとしない。

 

とゆう事で僕らは最後キックボードでサンフランシスコのダウンタウンまで目指す事にした。

 

これが最後の仕事じゃい

 

その前に一応早めの横断達成記念でそこら辺にあるテイクアウェイで飯を食べた。

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チーズバーガー。

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うますぎる。

 

間違いなく今まで食べた中で1番だ。

 

腹を満たした後は店員さんにフランシスコの方角だけ教えてもらってキックボードをガムシャラに漕いだ。

 

距離的には10キロ以上あるけど、ここまで来たら何キロでもキックボードで行ってやるよ。

 

30分くらい進んでいくとカラフルなお家が建て並ぶ住宅街についた。

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写真だと伝わりにくいけど実際はかなり俗に言うインスタ映えする様な家だったんだけど、僕にとってはなんか無理やり感が出て何とも思わなかった


ヤシの木とか無理に生やさなくていいよね。

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そうしてそのまま気合と根性でキックボードを漕ぐ事1時間半。

 

ついに僕らはゴールであるサンフランシスコのダウンタウンに到着した

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これで本当にアメリカ横断達成だ。

 

ニューヨークの大都会から西海岸のサンフランシスコ。

 

実感ねぇぇぇぇ。。。

 

そして久しぶりの大都会。

 

ふ〜ん。。。

 

むむ。。。。

 

ぬぬぬ。。。。

 

つまらねぇぇぇ。。。

 

ゴールに着いたはいいもの結局僕らは都会が嫌いだった。

 

そう、全くやる事がないのだ。

 

せっかくサンフランシスコに来たし少しは見てみようと思ってブラついたけど結局やる事がなくてこの街を後にする事にした。

 

確かサンフランシスコって日本の旅行雑誌とかテレビでも紹介されるほどだけど僕らには魅力に感じる場所がなかった。

 

シティの遊び方を知っていれば楽しいかもだけどあいにくそんな能力は持ち合わせてない

 

んで、電車を使い隣町のオークランドまで向かった。

 

この街にもオークランド国際空港といってまぁまぁなサイズの空港がある。

 

今日は達成記念日だし超絶快適な空港泊をする事にした。

 

よく考えると最後にセイゴさんと一緒にキャンプしたのはレイクタホだ。

 

2人で何日もキャンプをしてきた仲だった。

 

時には野球場やバーガーキングの前。

 

ガソスタの裏や橋の下や線路横。

 

ありとあらゆる場所で共にキャンプをしてきた。

 

だから最後にセイゴさんとキャンプをしたいという欲はあった。

 

ここまできたんだから最後はキャンプにどうしてもこだわりたかった。

 

何故なら明日と明後日は既にカウチで宿が確保されている。

 

つまり今日を逃すともうアメリカでキャンプをする機会はない。

 

僕はなんとかセイゴさんにキャンプをするよう言い聞かせたけど、もうセイゴさんは完全にスイッチオフだ。

 

そしてオークランドの治安は悪かった。

 

サンフランシスコも街中は黒人の逝ってるチンピラやホームレスがうろちょろしてた。

 

流石にこの中で寝るのも僕も気がひけるからキャンプは辞めてマクドナルドで食事を済まし空港へと向かった。

 

オークランド国際空港は思った以上に小さかった。

 

ただちゃんと居心地のいい椅子にコンセントもある。

 

僕らはそこに座り込み充電をしながら時間を潰した。

 

空港内には数人リアルホームレスの人達がいた。

 

ニューヨークの空港もそうだったけど、ほんとホームレスが多いい。

 

アメリカの玄関口にこんなに’ホームレスがいていいのかなって思うけど、仕方ないのかな?

 

それでも他国からバカンスでアメリカに来て一番最初に見るのがホームレスでそんな人達が空港内でウロチョロしてたら流石にきついだろうなとは思うけど、、

 

そうして深夜の1時過ぎまで時間を潰し座ったまま眠りについた。

 

続く。