僕が見たかったのは。

究極の自由を求めるPEPEの大冒険

理想の相手

放浪旅44日目(4月22日目)


朝の8時に目が覚めた。

 

今日も再びゲイと思われるんじゃないかってくらいの距離でセイゴさんと隣り合わせで寝てた。

 

まぁ安全で暖かい場所で寝れるのならこの際どこでもいい。

 

僕らはすぐ荷物を片付けて彼等が家を出る同じタイミングで出発することにした。

 

二日間お世話になったシャーロット達に感謝の言葉を述べ別れた。

 

Thanks!


家からちょうど3キロ先に高速の入り口があったからそこに向かう事した。

 

家を出てから20分くらいでヒッチの場所に着いた。

 

すぐ横にはポリスカーが停まってる。

 

僕らがヒッチをやれば間違いなく見られる位置だしバレバレだ。

 

それでもヒッチをやらなきゃ先に進めないからする事した。

 

だが警察は僕らがヒッチをやってようがお構いなしだ。

 

何にも気にしてはいない。

 

むしろ見向きもされない。

 

どうやらコロラド州はヒッチをしても何も問題はないそうだ。

 

それが分かったら僕らのフィールドだ。テンション上げてヒッチを続けた

 

しかし2時間が経った。

 

なんやねん。

 

捕まる気配がない。

 

情報やドライバーの話によるとコロラド州はヒッチが寛容ですぐ捕まるよって多くの人

が言ってたけど実際は違った。

 

本当の理由は分からないし場所にもよると思うんだけど、

 

コロラドはホームレスの数が非常に多い。

 

僕らが訪れた場所でも断トツで多かった。

 

そりゃいくら見た目がアジア人でもドライバーからしたら訳の分からん連中だよな。

 

そんな事を考えていると車が止まった

 

嘘のように感じ取れるかもしれないけど2時間の法則ってのがヒッチにはある。

 

毎回そうなんだけど2時間したらだいたい誰か僕らの事を拾ってくれる人が現れる。

 

不思議なことにね。

 

僕らをピックアップしてくれたのはスティーブさんだ。

f:id:PEPE28:20190511133006j:plain

車が止まった瞬間に中から流れる爆音のミュージック。

 

少しだけ目がイってたけど気にせず乗車。

 

行き先はここから10キロもないがヒッチをするにはもっと良い場所らしく乗せてもらうことにした。

 

出発すると同時にさらにボリュームを上げてノリノリで運転し始めた。

 

更にはマリファナまで吸い出すじゃないか。

 

確かにコロラド州は合法でそこら中でマリファナ吸っている人がいるけど、流石に運転中に座れたらコッチもビビるだろう。

 

音楽に乗せて体を動かしマリファナのせいでハイになってる彼。

 

おいおい、頼むから事故だけはやめてくれよ。。

 

僕はそっと願った。

 

無事に何事もなく目的地に着いた。

 

高速の入り口手前にある’セブンで降ろしてもらい別れた。

 

ありがとうございました。

 

2時間もヒッチしていると思ったより疲れる、

 

僕らはいつものおきまりのモンスターを買って少し休むことに。

f:id:PEPE28:20190511133103j:plain

その後もヒッチを続けると15分くらいで止まった。

 

ヒッチっていうか僕はギターを弾いていただけなんだけどね。

 

拾ってくれたのはジョンさんだ。

f:id:PEPE28:20190511133009j:plain

ほんの20キロくらいしか進まないが乗せてもらうことに。

 

彼はちょうど携帯でLive的なものはやっていて僕たちもそれに映った。

 

視聴人数はたったの5−6人だ。

 

まぁそれでも一瞬自分が何か有名人にでもなれたような錯覚がした。

 

会話をしているとあっという間に目的地に着いた。

 

高速の入り口で降ろしてもらい別れた。

 

ありがとうございました。

 

いざヒッチを始めたがまたしても一瞬で1時間が経った。

 

うん、きっとコロラド州はヒッチが難しいんだ。

 

僕はそう悟った。

 

てか、まず僕はヒッチすらしてなかった。

 

バックパックの上に座りただギターを弾いていただけだ。

 

ドライバーが自分の前を通るたびに満面の笑みを浮かべる。

 

それが僕の新たなヒッチスタイルだ。

 

僕は今まで日本やニュージーやオーストラリアやアメリカを含め何百台とヒッチをしてきたが乗せてくれる人には共通点がある。

 

それは何をしてても拾ってくれるということだ。

 

乗せてくれる人は僕らの行き先の書いたサインや僕らの様子を確認する前にだいたい止まるのだ。

 

だから座ってヒッチしてようが、ギター弾きながらヒッチしてようが変わらない。

 

もちろん寝そべってヒッチなんかはできないけど。

 

だから僕は焦ることなくギターを弾き続けた。

 

1時間半が経った時だろうか、

 

Fコードに苦戦してると一台の車が停まった。

 

僕らを拾ってくれたのは28歳のエンバーさんだ。

 

f:id:PEPE28:20190511133023j:plain

少し土屋アンナに似ていて話し方といい性格といい僕の超タイプな女性だった。

 

写真写りが良くないが実際はこれの500倍くらい可愛くて性格は半端なくよかった。

 

結婚するなら彼女みたいな女性がいいなぁって思ったほどだ。

 

しかし残念ながら彼氏持ちだった。

 

ち、ちくしょうが。。。

 

彼女は今は良い仕事が見つかって軌道に乗っているからだけど、いつか絶対に僕らみたいな旅をしてみたいって目をキラキラさせながら話してくれた。

 

何をやるのに年齢なんか関係ないって。

 

ビックリするくらい人生に対する考え方や価値観なんかが合って会話が途切れることはなかった。

 

多分僕が今まで出会った女性の中で一番価値観が一致した女性だったと今では思う。

 

てか、そもそも僕と価値観や物事の捉え方がピッタリ合う女性なんかはまず少ない。

 

もちろん外国の女性は沢山といると思うけど日本だとかなり少ない気がする。

 

特に東京エリアだとね。

 

てか、そんな人がいたら間違いなく変わりもんだ。

 

ただ彼女はまさに僕と相性がピッタリだ。

 

僕と同じ価値観をセイゴさんにとってもそう感じたらしい。

 

ヒッチハイクで出会ってほんの数時間一緒にドライブしただけなのにそう思えたのは凄い事だと思う。

 

それほど彼女は僕の中で大きなインパクトを与えたんだなって思った。

 

理想の相手像ってのが確立した気がする。

 

あ〜、結婚するんだったら彼女みたいな人がいいなって。

 

一気に結婚願望が膨れ上がった。

 

彼女と話した濃いストーリーは自分の心だけにしまっておこう。

 

だからここに長々と書きません。

 

すみませんね。。

 

でも、あるでしょ?

 

誰にもシェアしたくなくて自分の心だけに閉まっておきたいモノって。

 

そんなモノがこのアメリカ旅では沢山だ。

 

心にもしまいきれないほどにね。

 

その殆どが実はマクドナルドにいる時間に生まれてるなんて誰も信じないだろうけどね。

 

僕らはテンションが上がったせいかエンバーさんに車内セッションを披露した。

 

一曲が終わる度にSo amazingと言ってくれる彼女

 

そりゃバイブスは上がるさ。

 

その後は本来デンバーまでのドライブだったんだけどヒッチがしやすい場所までって事で更に遠いい場所まで連れってってくれた。

 

道中に美味しいサンドイッチさん屋さんでご馳走になったり

f:id:PEPE28:20190511133014j:plain

自然に出来た大きな岩の塊の州立公園に連れってくれて案内してくれたりお世話になりっぱなしだ。

f:id:PEPE28:20190511133016j:plain

少しは詳しく書きたいなって思ったんだけど書き始めたら鬼長くなるほど良い出会いだったからやめときます。

 

その後はヒッチがしやすいハイウェイ沿いのガソスタ兼レストエリアに降ろしてもらい、彼女とは別れた。

 

結婚したい。

 

あ、間違えた。

 

本当にありがとうございました。

 

降りた場所にあったガソスタは24時間営業で無料Wi-Fiも完備されていた。

 

時刻はなんだかんだ18時前くらいだったから僕らはここで一夜を越すことに決めた。

 

僕は少し休憩した後はすぐさまガソスタの裏に回り計2時間くらいギターの練習をした。

 

気がつくと寒さで手がガチガチになり弦が抑えられないほどに悴んでた。

 

これは相当寒いぞ。。

 

コロラド州デンバーは標高1600mもあるが僕らのいる場所はもっと高い場所だ。

 

あたりには雪山があるくらいだ。

 

当然寒いに決まってるだろう。。

 

珍しく僕も外で眠る気にはなれなかった。

 

だって気温がマイナスまで下がる予報で24時間滞在できる暖かい場所があると分かっててキャンプする奴はいないよ。

 

僕はしばらく中で過ごすことにした。

 

ただ正直僕は今まで一度も室内で一夜を明かしたことはない。

 

果たして座ったまま眠れるだろうか?

 

そんなことも思いながら時間を一刻と過ぎていく。

 

すると時刻はあっという間に深夜2時だ。

f:id:PEPE28:20190511133026p:plain

 

セイゴさんはすでに寝てるじゃないか。

 

僕は荷物番を含めて寝れなかった。

 

だけど痺れを切らし僕は外で眠ることにした。

 

セイゴさん、ワシ外で寝ます。

 

え、まじで? りょ、了解!

 

こうして僕達は外が寒いと分かっていながら重い腰を上げてキャンプできる場所を探しに行った。

 

あー暖かい温泉にでも入りたい。