僕が見たかったのは。

究極の自由を求めるPEPEの大冒険

たった3行の文でも男は考えるのに2時間はかかる。

 

放浪旅45日目(4月23日)

 

朝の8時半に目が覚めた。

 

あー、よく寝たなぁ。

 

外に出るとそこにセイゴさんの姿はなかった。

 

確か早朝の6時前には起きてお店の中に入っていってた。

 

僕らが今日キャンプした場所は過去最短時間で見つけ、なお一番近い距離に逃げ込む場所があるという好立地だ。

 

そこは僕らが利用してたガソスタの裏だった。

f:id:PEPE28:20190512103524j:plain

めちゃくちゃ大胆で人目にはつきやすかったけど、ハイウェイ沿いのガソスタだし近くに街がある訳でもないので安全な場所だったから寝ることにした。

 

あれだけ寒かったのに関わらず案外グッスリと寝れた。

 

なぜなら僕は必殺Tシャツ4枚着してその上にウルトラライトダウンを着てアークテリクスのジャケットを着て寝たからだ。

 

それでは足りないと思って壊れかけの寝袋の上に本来テントに貼る風と雨よけのフライシートを寝袋の回りにグルグル巻きにして寝たのだ。

 

僕が出来る最大限の寒さ対策だ。

 

持ち合わせてる服を全て来てるんだ。

 

これ以上はどうしようもない。

 

そのお陰で見事に快適な睡眠を手に入れた。

 

セイゴさんはいつも通り不安センサーがビンビンだったのか朝早く店員や一般客に見られないよう日が登る前の暗いうちに店内へと駆け込んだ。

 

僕は何回も彼に、

 

一般の人や店員に見られても全然大丈夫ですよ。

 

彼ら全然気にしないと思うんで。

 

バックパッカーが寝ているんだなってくらいな感覚です。

 

ホントに注意しなきゃいけないのはホームレスや狂った奴らなんで、それ以外はホント大丈夫ですよ。

 

って伝えて少しでも睡眠時間を長く確保させようとするが、どうしてもセイゴさんには少し引っかかる部分があるらしい。

 

まぁでも確かに少し早く起きるだけで安全度が上がるのならそうすべきだよなって思ったりもした。

 

後は慣れの問題もあるしね。

 

8時くらいだったろうかお店の方が心配してくれてテントの中でスヤスヤ寝ていた僕に大丈夫かと声をかけてくれた。

 

普通だったらこんな所で寝るな!なんて注意してくるはずなんだけどここの店員さんは非常に心が広く僕がキャンプしても問題はなかった。

 

その後は荷物を片ずけ店内に入り歯磨きや顔を洗ってから少し中で時間を潰しヒッチハイクを始めた。

 

今日一応目指す場所はここから3〜400キロは離れているground junctionというコロラド州の端っこにある街だ。

 

まぁとりあえず西へって感じだ。

 

僕はギターを構えバックパックを椅子がわりにして座り上手くならないFコードと共に歌を歌った。

 

はなからヒッチハイクをしているようには見えないが、そもそもヒッチに定義なんてものはない。

 

何をやろうが全ては拾ってくれるドライバーの意思とご縁だ。

 

無理に力を入れて親指を立てても何ら意味はない。

 

そう思いギターを弾き始めること1時間が経った。

 

ありゃ、全然掴まらねぇなって思っていると向かいに信号で高速の入り口に入る為に左折しようとしてる兄ちゃんがこっちを見てるじゃないか。

 

これはチャンスだって思いニコニコしながらギターを大袈裟に弾いてアピールしたら停まった。

 

拾ってくれたのはタイラーだ。

f:id:PEPE28:20190512103605j:plain

僕と同い年の22歳でこの先の雪山のカジノで働いてるそうだ。

 

車の中にはスノーボードが積まれていた。

 

あんまり遠くまではいかないが20キロ?くらい離れGeorgetownという小さな街まで連れていってもらえることに。

 

今は仕事をしているけど彼もいつかはバックパックをやってみたいと言っていた。

 

今まで会った人のなかでバックパックをいずれしてみたいって言っている人には結構会ってきた。

 

昨日のエンバーさんもその一人だ。

 

ただやりたい事を実際に行動できる人はどれだけいるんだろうか?

 

仕事やお金の問題もあるし、

 

彼女や彼氏がいたら中々難しい状況もある。

 

ふと、そう考えたときに自分自身はある意味何にもないってことにきずいた。

 

彼女もいなければ仕事もない。

 

立場や責任を感じなくてもいい。

 

それに両親からの反対や否定もない。

 

あるのは自由に使える沢山の時間だ。

 

もし大学を出ていたらせっかく両親に高い学費を払ってもらったのに良い会社に就職せずプラプラするなんて両親に申し訳ないっていう気持ちが生まれるかもだけど、そういうのもない。

 

てか良い会社って何だろう。

 

まぁこの話は長くなりそうだからまた別の時にでも。

 

つまり僕は何にもないから好きなように自由気ままに生きることが出来るって訳だ。

 

失うものなら何にもないぞ。

 

これが僕の強みでみあるかな?

 

だからこそ僕は自分のやりたい事が簡単に何でも出来てしまう環境にいるからこそ、それを実際に行動に移すんだと思う。

 

僕はチャンスがあるんだ。

 

いくらでもね。

 

考え方や捉え方次第であなたにも沢山のチャンスがあるのだから、もし何かやりたい事を出来ず諦めていたら考えてみて。

 

好きなことややりたい事やっても死にはしないよ。

どう転ぼうがきっと為になる。

 

おっと、こんな僕が人の人生に口出しなんか出来ないや。

 

人にアドバイスを送れるほど出来た人間じゃない。

 

ただそんな僕でも沢山の人との出会いの中で感じ取る事は沢山あるからそれを日記にシェアさせて頂きます。

 

そんな事を思ってたらあっという間に目的地に着いた。

 

最後に別れのあいさつを済ましたら、

 

彼から沢山のスナックを頂いた。

 

どうもありがとうございました。

 

僕達は引き続きヒッチをした。

f:id:PEPE28:20190512103811j:plain

てか僕はヒッチの場所から少し離れた高速道路下のところに居座りひたすらギター弾きながら歌ってただけだ。

 

僕の目の前を車が通過したセイゴさんがいる高速入り口へと向かう感じだ。

 

まず、変なアジア人が下手くそなギターを弾いてるなぁと思わせ、次にセイゴさんがヒッチしている姿を見て、コイツらはヒッチハイカーだったのかと思わせる作戦だ。

 

って言ってるけど実際は普通に声がよく響く空間で弾き語りをしたかっただけなんだけどね。

 

すると15分でつかまった。

 

正直もっと歌いたかったから1時間くらいは待っても良いと思ってたが良しとしよう。

 

僕らを拾ってくれたのはスティーブンだ。

 

f:id:PEPE28:20190512103835j:plain

Friscoというスキーリゾート地まで送ってくれることに。

 

彼はスノーボーダーって事で雪山担当の僕が話し担当する事に。

 

スキーやスノーボードの事について色々と話した。

 

少し車を走らせると景色がどんどんと雪山に変わっていく。

 

僕は雪山を見るのが大好きだ。

 

大好きな雪山があちこちにある。

f:id:PEPE28:20190512103856j:plain

自然と僕達は景色を楽しんだ

 

それに彼の車には生後3〜4ヶ月?くらいの犬がいた。

f:id:PEPE28:20190512103923j:plain

これがまた格別に可愛かった。

 

犬をここまで可愛いと思ったのは初めてだろう。

 

ものすごく毛がモフモフしてた犬特有の臭さもない。

 

それに全てに対して好奇心で溢れてるからすぐ噛み付いてくる。

 

全く痛くないけど。

 

この可愛いワンコロも大人になると可愛く無くなるのかな。

f:id:PEPE28:20190512103957j:plain

犬と戯れているFriscoについた。

 

別れ際に彼からビールを頂き別れた

 

ありがとうございました。

 

降ろしてもらったガソスタにいるとヒッピーとホームレスの中間的な二人組がライター持ってるか訪ねてきたから、僕はすっとカバンからマッチを取り出し火をマリファナにつけてあげた。

 

ついでにさっき兄ちゃんからもらったビールもあげた。

 

なぜなら貰ったビールがIPAというやつだったからだ。

 

シャーロットに連れて行ってもらったバーのビールもこのIPAで結構強いんだ。

 

味に癖があって飲みやすくはない。

 

正直あんまり好きじゃないから無駄にするより誰かビールが好きそうな人にあげた方がマシだと思ったからそうした。

 

結果彼らは喜んでくれたから良しとしよう。

 

そのあとはすぐさまヒッチを始めた。

 

交通量も多いいしいい感じだ。

 

僕らはまた無理に親指を立てずに流れに任せた。

 

拾ってくれる人は必ずいる。

 

そう言い聞かせヒッチをしてると5分も経たず車が止まった。

 

ほら、行った通りじゃないか。

 

でも結局次の街までしか行かないらしく丁寧に断った。

 

ドライバーから水を2本頂きヒッチを続けた。

 

1時間半が経った。

 

おいおい、さっきの余裕はどこに行ったんだよ。

 

全然とまんねぇ。

 

そう思いギターを弾くのを辞めて立ち上がり満面の笑みで親指を立てたら停まった。

 

うほ、まじかよ。

 

拾ってくれたのはジョシュだ。

f:id:PEPE28:20190512104132j:plain

隣町までだが少しでも進む事にした。

 

10キロもない距離だったからほんと一瞬でついた。

 

送ってもらった場所Copperというスキーリゾートだ。

 

ただ今はシーズンが終わったとの事。

 

ほとんど雪は溶けていたが中々大きなスキー場だった。

f:id:PEPE28:20190512104202j:plain

さぁ、気をとりなおしてヒッチの再開だ!

 

なんて思ってたけど衝撃の事態に。

 

なんと車が通らない。

 

リアル一台も通らない。

 

かろうじてFrisco方面には車は通ってるから僕らはFriscoに戻る事にした。

 

そっちの方が交通量もあるし街だから都合がいい。

 

一度行った場所にヒッチで戻るのは初めての経験であんまり好んでやりたくはないが、この際仕方がなかった。

 

10分ほどで停まった。

 

拾ってくれたのはマックスさんだ。

 

スキー場で働いてたの事だ。

 

今回も詳しく話す時間もなく元のいた場所に着いた。

 

ありがとうございました。

 

写真を撮り忘れて慌てて取り出した時は手遅れだった。

f:id:PEPE28:20190512104235j:plain

車の後ろ姿だけ取れた。。

 

さーて、振り出しに戻ったぞ。

 

気合いを入れ直しヒッチをしようとすると他のヒッチハイカーの姿があった。

 

実は今回の旅で初めて僕ら以外のヒッチハイカーに会った。

 

それもホームレスではなくバックパッカーのだ。

 

昔はヒッチハイク大国だったアメリカも今ではそうでなくなってしまいヒッチハイクアメリカを旅する若者は少なくなってきたらしい。

 

だから僕は彼を見かけた時に、

 

なんだ、まだ他におもしれぇ事やってる奴がいるじゃん

 

と心の中で応援した。

 

だが、同じ場所でヒッチハイクをやる以上はバチバチの戦いだ。

 

僕は何としても彼より先にここを抜けたかった。

 

彼は入り口寄りでヒッチをやっていたから、

 

僕らはハイウェイ寄りでヒッチをした。

 

一応彼にヒッチをここでやっていいか確認してね。

 

ヒッチハイクにも謎の暗黙のルールってやつがある。

 

そのポイントに最初にいた人が当然一番ベストのポイントで出来る。

 

後から来た邪魔者はちゃんと最初にいる人に挨拶がてらヒッチをしていいか聞くことが必要だ。

 

流石にちゃんと聞いたらNOなんて言われることはまずないけど、聞かないで勝手にやって揉めると面倒だから聞くのがベストだ。

 

そうしてヒッチをやっていると先ほど行ったスキー場のCopper行きの車が2〜3台くらい止まってくれたんだけど丁寧に断った。

 

最初にいた彼は痺れを切らしたのか、

 

俺、高速でヒッチハイクしてくるわ。

 

お前らも頑張れよ。

 

と言い残して高速の中へと消えていった。

 

僕は心のなかで、

 

高速ヒッチは法律で禁止されてるぜ。

 

と彼に言い親指を立ててグットラックと送った。

 

何だかんだ中々捕まることはなく1時間ちょっと経った時に車が停まった。

 

僕らを拾ってくれたのはカイオさんだ。

f:id:PEPE28:20190512104504j:plain

スキーのインストラクター?だった気がする。

 

僕は後ろの座席に座っていて窓から漏れる風の音で中々声が拾えなかった。

 

どうやら彼Avonというスキーリゾートまで僕らを送り届けてくれるらしい。

 

80キロくらいの距離だ。

 

計1時間くらいは車に乗っていた。

 

その間僕はあんまり言葉を発することなくセイゴさんに会話を任せていた。

 

僕はボーと何かを考えてた。

 

てか今日一日中ずっとそうだった。

 

ヒッチをやるにしてもドライバーと話すにしてもずっとフォーカス出来なかった。

 

なぜかって?

 

それは今日は元カノの誕生日だったからだ。

 

今となっては別れ関係なくなってしまった仲だけど、

 

国籍の違いやビザやそれぞれが抱える事情のもと別れた。

 

大喧嘩した訳でもないしお互いが嫌いになった訳でもなかった。

 

なんせ別れた当初は僕はまだ死ぬほど彼女のことが好きで小笠原の友達と電話して、

 

おれ、人生終わったわ。

 

まじでシンドイ。

 

なんて泣きついてたほどだ。

 

今思うと人生で最も心に穴が開いた瞬間だったんだなって思った。

 

それに、案外自分ってメンタル弱いんだってきずいた。

 

広大なアメリカの土地で毎日ヒッチとキャンプで旅している僕だが案外心の傷には弱かった。

 

そんな彼女の誕生日が今日だ。

 

僕は別れてからほとんど連絡を取ってなかったし何をやってるかも知らない。

 

ただ一度関係を持ったし、今まで一番自分を理解してくれ、自分自身を他人にさらけ出せる唯一の相手でもあった。

 

だからせめて誕生日のメッセージくらいは送ってやろうって思った。

 

だけど何か恥ずかしいってか緊張するところがあって、なんて送ればいいなだろうなぁなんて一日中思ってた。

 

長文でガッツリ送るべきか、ここはサッとシンプルに一言で済ますべきか、でも一言だとあっけないなぁって思ったり。

 

考えて考え抜いた結果たった3行の文に2時間も費やしてしまった。

 

何やってたんだワシは。

 

そんなことを考えてたら目的地に着いた。

 

カイオさん何も話さずすみませんでした。

 

そしてありがとうございました。

 

僕らは速攻町に向かった。

 

今日はヒッチを切り上げこの町にステイすることにした。

 

当初は限界までやって行けるとこまで西に行くつもりだったけど、僕の気分もノらないし辞めた。

 

お決まりのマックはなくバーガーキングに入ることにした。

 

バーガーキングに入る前に僕はセイゴさんにある事を頼んだ、

 

セイゴさん、おれ元カノに動画送ります。

 

色々考えたんですけど多分これがベストです。

 

だからギターでビート作ってください。

 

何を考えたのか僕は日本語が全く分からない彼女に対して100%日本語のバースデイフリースタイルラップ動画を送ることにした。

 

もしかすると僕の日記を読んでる人で、

 

何こいつキモ

 

ってなる人がいたら先に言っておきたい。

 

僕はキモいんだ。

 

だから気にしないでくれ。

 

元カノにフリースタイルラップを送る奴なんてそうそういない。

 

ただ僕にはこれがベストだと思った。

 

僕らの関係上これが一番の祝い方だ。

 

きっと彼女も喜んでくれるに違いないと思った。

 

下手になんか文字を送るより、

 

自分らしさ全開で気持ちを伝えた方が面白いと思った。

 

バーガーキングの近くにあったからそこでセイゴさんにビートを出してもらい、一発撮りをした。

 

普段、近くで僕のフリースタイルを見ているセイゴさんから終わった後

 

いつもと違ってたね。

 

緊張してたのが伝わったよ。

 

と一言もらった。

 

カメラ越しとはいえ彼女がこれを見るんだと思ったら緊張してしまった。

 

だが、見返してみると変に気取ってる感じではなく自分らしさが出た動画になってからよしとした。

 

それに言っている内容は何1つ分からないんだ。

 

気にしないでおこう。

 

そしてそのままバーガーキングに入りWi-Fiをつなぎ彼女にメッセージと動画を送った。

 

LINEを見ながらいつ既読がつくのかとドキドキしながら待った。

 

こんな気持ちになったのは1億年ぶりだ。

 

すると10分くらいで既読が着いた。

 

そこから返信が帰ってきてしばらくやり取りを続けた。

 

このやり取りがあったおかげで僕はどこかスッキリ出来た。

 

今までずっと溜めていたものが解放された気分になった。

 

彼女いわく別れてからも僕のインスタやブログなんかも翻訳して見てくれてたみたいだ。

 

僕も言いたい事や聞きたいことはあったけどグッとこらえ、

 

お互いがそれぞれの道で幸せに生きましょうと伝えた。

 

ヤベェ、かっこつけちまったぜ。。

 

まぁ、なんだかんだ久しぶりに連絡を取ってスッキリしたし彼女も元気でやってるみたいだ。

 

お互いが幸せならそれでいいとしよう。

 

流石に日記にどんな内容を話したのかまでは書かないし誰も興味がないだろう。

 

いや、ほんと誰得だよってね。

 

俺得だよォォォォォォ。

 

なんてね。

 

今日という日は僕の中で一歩前に進めた日でもあった。

 

あー、これで完全にひと段落ついた。

 

何度も話を聞いてくれた小笠原の友達に一言伝えたい。

 

おれ、完全復活したよ。パーカーあげる。

 

そうしてしばらく時間を潰してキャンプできる場所を探しに夜の街へと消えた。

 

 

 

I don't know if you're still reading my blog, but there are a few things I want to tell you. Always be healthy and don't overeat. Your ass gets bigger. You should learn Japanese by reading Naruto. You can learn many important things in your life, especially from Jiraiya Sensei. Life is only once. Don't just regret . Do what you really want to do. It doesn't matter what age or other people think.Don't see over the screen, go to the place by yourself and see the beautiful nature and animals and meet more people.Cherish the people around you Friends, boyfriend and family. Oh, I forgot to say that before you go to bed please brush your teeth and you must learn how to cook.At first you should learn from how to cut vegetables haha. Anyway I wish for your happiness from the bottom of my heart. arigatou boku to piko.