僕が見たかったのは。

究極の自由を求めるPEPEの大冒険

田舎道とイバラ道で韻が踏める

 

放浪旅38日目(4月16日)

 

8時に自然と目が覚めた。

 

マクドナルドから歩いて5分くらいの所にキャンプするのに丁度いい場所があったからそこで寝ることにした。

 

そこは橋の下だった。

 

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雨もしのげて周りを気にせずに寝れるから正しくパーフェクトキャンプ

 

ちなみに需要はないだろうけど、僕のテントの中はこんな感じだ

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荷物をパッと片付けた後はすぐさまマックに向かった。

 

1日ぶりのマックの朝飯は1週間ぶりにも感じた。

 

それほどマックにいるって事が当たり前になっていた証拠だ

 

でも、そろそろ野菜を摂らないとまずいなぁ。

 

単調なバーガーやホットドックばかり食べている僕の体はやっぱりビタミンを求めてた。

 

そろそろトマトを食べる時がきたようだな。

 

そんな事を思いつつ体に悪いハンバーガーを2つかぶりついた。

 

1時間半くらいマックで時間を潰した僕らはヒッチをしに高速の入口へと向かっていった。

 

今日の目標はSt louisを超える事だ。

 

もちろSt louisはただの大きな街だから興味がない。

 

そこはスルーするつもりだ。

 

いざ、ヒッチハイクを開始。

 

し〜〜ん。。。

 

まぁこうなるよね。

 

いやある程度は想像してたよ。

 

それでも毎日1日の始まりがこんな感じだと寂しいじゃんか。

 

もう少し車がいてグットラックくらいの合図が欲しいよ。

 

だがそんな事を思っても現実は変わりっこない。

 

気を取り直しヒッチをした。

 

1時間が経過

 

そりゃそうなるわな。

 

もう当たり前になってきたよ。

道路の上で立って笑っているのに

 

日記上では簡単に1時間や2時間待ったって書けるけど、実際にやってる身からしたら結構シンドイんだ。

 

でも、辛抱したからこそ出逢えるご縁があるから僕はヒッチが好きだ。

 

あまりにも交通量が少ないもんだから、

携帯からビートを流してフリースタイルをしながらヒッチハイクをした。

 

すると一台の車が近くに近ずいてきた。

 

よっしゃ!!

 

って思い近ずいてみるとそれは警察だった。

 

そういえばオハイオ州を抜けてから初めての警察だ。

 

うわぁ、怒られるのかなって思った。

 

ここでヒッチハイク辞めろって言われたら確実に終わりを意味する。

 

ドキドキしながら警察が口を開くのを待った。

 

「お前らこんなとこで何やってんだ。」

 

ヒッチハイクをしてます。僕らは日本から来て、人と出会う手段としてニューヨークから西海岸までヒッチハイクで旅をしてます。。」

 

「おぉまじか、お前らすげぇな。金は持ってるのか?」

 

「はい、お金は持ってます。ですが人と出会って旅をしたいんでヒッチしてます。大丈夫ですか?」

 

「あぁ、もちろんさ。ヒッチして問題ないよ。俺もさっき高速の入り口に人が立っているっていう通報があったから確認しにここに来ただけだ。そして君達は変な奴じゃないって分かったからもう用は無いよ。気を付けて」

 

な、なんて寛容なんだ。

 

オハイオ州とは全く別もんだ。

 

もしかするとアメリカ中央部はヒッチに寛容かもしれない。

 

なんて思ったりもした。

 

その後もヒッチをしていると計1時間20分くらいで本日1台目の車が停まった

 

拾ってくれたのはジョーさんだ

 

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僕らをピックアップする際ものすごく警戒しているのがビシビシと痛いほど伝わった。

 

Albersという街まで行くそうだ。

 

ここから20〜30分くらいの距離だけど乗せてもらうことに。

 

ジョーさんは僕が今までヒッチしてきた中で1〜2番を争うくらいに口数が少なかった人だったから会話が全く弾まなかった。

 

ほとんど何も話さずにドライブは終わった。

 

それでもお別れをする際はガッチリ握手してくれた。

 

ありがとうございました。

 

ただ降ろされた所は毎回恒例の何にも無い場所だ。

 

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小さい街までも5ー6キロは離れてる。

 

車も1分に1台くればミラクルだ。

 

まさしく田舎道だ。

 

なんにもないよ。

 

その時ふと田舎道という単語を発してある日の出来事を思い出した。

 

4年前くらいだろうか。僕にとって兄弟と呼べる数少ないマイメンと一緒にUMBの埼玉予選に出場した時だ。

 

1回戦の相手がよく分からん田舎から来たやつで僕もそうだったから、

 

俺にはあるぜ田舎の意地 

 

お前より歩んできたぜイバラの道

 

というライムで少しだけ会場が湧いたのを思い出した。

 

結局僕は二回戦でマイメンとあたり負けてしまったけどね。

 

今思い返せば良い思い出の1つだ

 

てか、ここで僕はふと思ったがそもそもアメリカ中央部はヒッチハイクにあまり適してないのかもしれない。

 

中央部の州はどこも大きな街を超えると何にも無い。

 

スタックする可能性が大だ。

 

それに外国のサイトでみるとアメリカでのヒッチハイクは西海岸スタートで南部を通るのが主流らしい。

 

そうした方が街も多いいしスタックしにくい。

 

ただ今はかなりヒッチが違法になってるかどうとか。

 

そこらへんは良く分からないけどね、

 

ただ中央部はヒッチしている人もピックアップする人も少ない気がした。

 

うわぁ〜、車こねぇな〜

 

なんて思ったらまた警察が停まった。

 

「君達、高速道路に入って横になってたかい? 」

 

「いや、僕達さっきここについたばっかでヒッチしてます。もちろん高速に入ることが違法って知ってますよ。」

 

「分かった。実はさっき通報が入ってきてみたんだが、多分別の誰かが高速にいるんだな。君達じゃない事は分かった。それじゃグットラック」

 

そう言って彼は 去っていった。

 

これを機にアメリカ中央部はすんげ〜ヒッチハイカーに優しい場所だと感じた。

 

その分難しいけどね。

 

まぁ、警察の目を気にしなくていいのは嬉しい。

 

その後も続けたが相変わらず車は全然来ない。

 

セイゴさんとキックボードで街まで向かって下道で行きますか?なんて話して時に一台の車が来たから120%の笑顔でヒッチをしたら停まった。

 

おっしゃ!!

 

僕は喜びドライバーの元に駆け寄った。

 

どこに行くんですか?

 

あ〜、オレゴン州だよ。

 

ん?んん?オレゴン

 

西海岸に面してる州だよ。

 

ま、まじか。。

 

なんと彼はここから約4000キロも離れてる西海岸のオレゴン州に行くそうだ。

 

とゆう事は彼と一緒について行けば僕達のアメリカ横断は達成できてしまう。

 

こんなことって普通ありえる?

 

こんな田舎町から一発でクソロングライドだ。

 

多分一生これを超えるものをないと思った。

 

ただ僕達はもっと沢山の人に会いたいからカンザス州のカンザスシティという場所までお願いした。

 

それでも車で4時間くらいの長距離ドライブだ。

 

通常だったら2日くらいかかるところを一発で行けるなんて、

 

ラ、ラッキーすぎる。

 

昨日道路の上で合計6時間以上もヒッチしていたから報われたのかなって。

 

僕達を何にもない田舎道から救ってくれたのはブレンディンさんだ

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彼は普段はインディアナ州に住んでいるが生まれと育ちはオレゴン州だから休暇で数日間帰るそうだ。ガソスタで働いていて僕と同じ22歳だ。

 

正直全然22歳に見えなかった。僕もけっこう実年齢より上に見られる事が多いいけど、彼の場合は雰囲気と体の大きさが22歳ではない事を物語ってた。

 

4時間ものドライブだから僕達は日本のことなんかを話したりした。

 

彼からもアメリカの歴史なんかについて聞いたりした。

 

でも、さすがに4時間は長かった。

 

彼もそんなに口数が多いい方ではなかったから自然と音楽を流すことになった。

 

彼からも何か日本語の曲を流してよと言われたから僕の携帯に入ってる曲を流す事にした。

 

でも僕のプレイリストは日本語ラップしか入ってない。

 

まぁ、アメリカ人にとって日本語ラップはどう聞こえるんだろうなって思って適当に曲を流したが無反応だった。

 

そりゃ日本語分からないから仕方ないよな。

 

試しに聞いてるだけでバイブスが伝わるMOROHAの曲を流してみた。

 

オーストラリアで付き合ってた元カノはマレーシア人で日本語なんて分らなかったけどMOROHAの曲を聴かせた時、なんかオタクアニメの声みたいと言ってた。

 

バカにするんじゃねぇぞって当時思った。

 

まぁアメリカ人の彼にとってはどの曲も一緒なのだろう、相変わらず無反応だった。

 

さすがに彼のよく分らない日本語の曲をずっと流すのは申し訳ないから、英語の歌を流す事にした。

 

流した曲はエドシーランだったけど、これも彼は好きじゃなかったらしい。

 

結局彼の好きなロックミュージックをかけた。

 

途中で何度か休憩しながらも4時間のドライブもあっという間に終わって僕達はカンザスについた。

 

長距離乗せてくれたのにも関わらず彼は僕達にケンタッキー州ウイスキーを買ってプレゼントしてくれた。

 

本当にありがとうございました。

 

時刻は既に6時近くだった。

 

一応、今日はセイゴさんがカウチサーフィンで宿を確保しておいてくれていた。

 

もともと僕達はカンザス州に今日到着出来るとは思ってなかったけど、一応ホストには今日着くかもしれないと伝えておいたらしい。

 

それに僕達がヒッチハイクで向かっているという事も伝え済みだ。

 

後は彼から住所の連絡を待つだけだ。

 

それまで僕達はバーガーキングで時間を潰す事にした。

 

そういえばアメリカに来て初めてのバーガーキングだ。ニュージーランドを旅してる時は当たり前のように利用してたけど、アメリカでは初めてだ。

 

メニューを見てみると結構値段が高い。

 

まぁそこは気にせず10ドルのバーガセットを頼んだ。

 

注文する時にレジのお姉ちゃんと少し話した。

 

僕は自分がどこから来たかと何をしているか話した。

すると物凄く興味を持ってくれた。

後で、話を聞いてもいい?と聞いてきた。もちろん僕の答えはいいよだ。

 

セイゴさんいわくホストの方から20時に家に来ていいよとの事だったのでそれまで時間を潰す事に。

 

ただ肝心の住所が未だに分らない。

どうやって行くんだよって。

 

ただ今日は一番忙しい日らしいから待つ事に。

 

しばらくしてるとレジのお姉ちゃんが僕らの座ってる席に来て色々と話した。

 

話している時にふと思ったけど、この子まだ働いてる最中だよな。。

 

アメリカ自由すぎだろ

 

例えば僕がマックでレジのアルバイトをしてるとしよう。客が少なくて暇だからといって客席に行って客と一緒にペチャクチャ喋れるだろうか?

 

いや、絶対に無理だ。

 

そんな事が可能なアメリカの感じが僕が好きだ。

 

それにニュージーやオースでもそうだったがスーパーのレジなんかでも座りながら対応している。

 

もちろん全ての場所がそうではないけど、座ってやってる場所も多かった。

 

あれ、すごくいいよね。

 

日本のレジやってる人にはホント頭が上がらないよ。

 

あんな長時間も立ちながらお会計するのは大変だ。

 

でも、別にずっと立ってることもないと思うけどなぁって思う。

 

バーガーキングのレジのお姉ちゃんも客が来たらちゃんと仕事に戻ってたし、切り替えがちゃんと出来てた。

 

やる事ちゃんとやってれば誰も文句言わないっしょ。

 

時刻は20時になった。

 

セイゴさんに住所貰いましたか?と尋ねると答えはNOだ。

 

仕方ないからもう少し待つ事に。

 

時刻は21時だ。

 

セイゴさん住所は?

 

う〜ん、まだだね。。。

 

そうか、もう少し待とう。

 

時刻は22時になった。

 

セイゴさん???

 

こりゃ駄目だね。。

 

すると店員から閉店時間という事で店を出る事に。

 

セイゴさんの体験上、あんまりカウチサーフィンでドタキャンされる事はないそうだ。

 

てかこんなことは初めてらしい。

 

何かあったんだろうか?

 

まぁ仕方ないので僕達は適当に近くにキャンプできる場所を探しに行った。

 

近くに丘みたいな場所があったからそこで寝る事に。

 

時刻は22時半だった。

 

僕はとっくに寝袋を広げ寝る準備をしていた。

 

するとセイゴさんが突然

 

今日の宿確保した!!

 

ん? どうゆう事ですか?

 

僕は完全にパニクった。

 

実はセイゴさんは二人のホストと連絡を取りってたらしく駄目もとで連絡を送ってみたところ泊まっていいの事だ。

 

ただホストの場所はここから30キロも離れてる

 

僕らのキックボードでも軽く3時間はかかるだろう。

 

だがホストの方がUberを手配してくれる事に。

 

ま、まじかよ。

 

いきなり連絡よこした僕らに対して泊めさせてくれてUberも手配してくれるなんて、どんな考えなんだろう。

 

僕は不思議に思った。

 

もちろんその人の優しさなんだろうけど。

 

Uberは5分後に僕らが指定したバーガーキングの近くに来るとの事。

 

僕らは急いで荷物を片ずけ向かった。

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無事になんとか間に合いUberに乗り込みホストの家へと向かった。

 

今回僕らを引き受けてくれたのはダニエルさんだ。

 

彼は写真が嫌いらしくNGだ。

 

だから写真は撮れなかった。

 

彼の家に着いた時は既に23時半だ。

 

夜遅くなのにも関わらず引き受けてくれて夜ごはんも頂いた。

 

なんて親切な方なんだ。

 

それにシャワーを浴びるのも実に6日ぶりだ。

 

もちろん体を拭いたりはしてたけど、ちゃんと浴びるのは久しぶり。

 

シャワーも借りてリフレッシュさせてもらった。

 

ダニエルさんは明日仕事があるから寝るとの事。

 

僕らもそれに続いて寝る事にした。

 

いや、本当にありがとうございます。

 

日記に書ききれないくらい人にお世話になってる。

 

感謝感謝。

 

そうして僕達は深い眠りについた。。。。