僕が見たかったのは。

究極の自由を求めるPEPEの大冒険

人は自分の体臭に気付かない。

 

世界一周25日目(4月3日)

 

オメェなめってと

ぶっ殺すぞこの野郎!

 

嘘です。お願いだからもう刺さないで。

 

たまたま見つけたフェリー乗り場の受付前みたいな所で僕は寝むることにした。

ただ時刻表を見ると最初の出航時間が朝の7時30分ではないか。

 

とゆう事は少なくとも1時間くらい前には起きてここを出ないといけない。

6時半に起床かぁ。

仕方ない頑張って起きるか

 

明らかに人が沢山集まる場所でテント建てて寝るのもなんか嫌だったから、

何かあってもすぐ移動できる寝袋オンリー野宿を決行したのであった。

 

いや〜本当にテント建てないで寝られるのは楽

それに台南エリアはものすごく暑い

テント建てたら暑すぎて寝られないだろう

むしろ寝袋もいらないくらいだった。

 

そんなんで快適に野宿を行えると思ってたら

事件は突然起きた。

 

プーン、プププーん。

 

プス、チュウチュウチュウ。美味しいにゃ

 

何度も耳のそばで聞こえてくるモスキート音

次第に痒くなってくる僕の体

そう、今日の夜は大量の蚊が僕の周りを飛んでいた。うん、アホみたいにいる。

 

起きた時はすでに手遅れだった。

僕の手の甲や足首周辺なんかは蚊に刺された後で膨れ上がってる。

そして顔にも虫刺されの跡でジャムおじさんみたくなってる。

 

マジで寝られねっ!!

 

ましで何百回耳元にやってきた蚊に向かってパンチを打ったことか

その全ては見事に外れて意味なかったけど

 

その後色々試したんだけど全く意味がなかった

持ち合わせているマッチを一気に5本くらい燃やして煙を立たせたり

武器(Goproの一脚)を取り出しブンブン振りまわしたり。

 

何をやっても意味がねぇ。。

 

マジでホームレスのオッチャン達はどうやってサバイブしてるんだろう。

まぁ僕はテントさえ建てれば蚊の侵入は防げるんだけどね。

 

昨日は不審者で今日はモスキートのせいで充分な睡眠が取れなかった。

 

うん、だいぶ疲れが溜まっております。

誰か僕に快適な眠りを与えてくれ。

 

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日が昇り少しずつ明るくなってきてる街を見つつ僕は荷物をまとめた。

 

時刻はまだ6時半過ぎだった。

この時間に開いている店なんて僕がいる小さな街には当然なかった

いきなり朝から重い荷物を持って歩き回ったりするのも嫌だしな〜。

ここでしばらく時間を潰そうかなって思ったその時だった。

 

あれ、なんかここめっちゃ臭いな。。

ウンコでも落ちてんのか⁉︎

 

ん?あれ?マジで?そんな嘘だよな。?

 

俺がめっちゃ臭いんだ。。

 

信じたくない衝撃の事実だった。

僕の日記を最初から読んでくれている人たちは疑問に思っていただろうね

あれ〜この人って一体いつお風呂に入っているんだろうってね。

 

その答えはこれだ。

 

「6日間お風呂に入っていないんだよ♪」

 

ちょ、ちょっとお願いだから待って

ちゃんと言い訳させてください。

 

お風呂入ってないからって別に犯罪者でも何でもないんだからね。

歯磨きはちゃんとしてたし顔も洗ってた

そんな変な目で僕をみないでください。

 

3月27日の夜にフィリピンのマニラにあるゲストハウスでシャワーを浴びて以来

まともにシャワーを浴びてなかった。

でも3日間過ごした台北は思った以上に寒かったし汗もそんなにかいてなかったし。。

でも自分では自分の匂いに気付かないってよく言われるし、

もしかしたら臭かったのかな。。?

自分の匂いには自分で気付かないのなら

今気付いてるって事は相当クサイって事かな?

 

正直何度もお風呂に入るタイミングはそこら中にあった気がする

しかも台北で寝てた場所は市民プールの前だ。

いつでも入れる環境にいた。

 

それでもお風呂に入らなかった理由は

すっかり忘れてたからです。

 

何度もシャワーそろそろ浴びないとなーって思ってはいたんだけど

なんか後回しにしていたら結局入るの忘れてて

匂いもそんなにしないし大丈夫かなって♪

 

よくあることでしょ?

後回しにすると忘れるって。

 

ただ台南に来てからは物凄く気温も暑く日中は30度を超える。

少し歩くだけで汗がビッチョリ出てくる。

そして決め手は昨日の野宿だ。

蚊よけとしてクソ暑いのにも関わらず僕は仕方なく全身寝袋にくるまって寝た。

地獄の暑さだったがそうするしかなかった

寝袋の中の熱気と僕の身体から溢れ出る汗と匂いがミックスして

それは恐ろしいものになっていた。

 

僕は急いでスマホを取り出し市民プールの場所を調べた。

こういう時に携帯を使えると便利だ

SIMを購入してよかったと思った。

 

どうやら市民プールはここから2.5キロ先ある

しかも朝の5時半から開いている。

朝からいきなり40分くらい歩くのは嫌だったが

そうも言ってられない状況だったから駆け足で向かった。

 

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何とも立派な建物なんだ。。

こんな所に僕が入っても大丈夫なのかな?

 

恐る恐る中に入ると朝早いのに関わらず受付には可愛いお姉ちゃんがいた。

 

簡単な中国語でシャワーをしたいと伝えたら

最初は不思議そうな顔をしていたが、

僕の言っている意味が分かったのか手を使って料金を教えてくれた。

 

値段はたったの50元(約180円)

 

僕は思う存分6日ぶりのシャワーを満喫した

久しぶりに髪を水洗いしたせいか自分ハゲんのかなって思うくらいに髪が抜けていた

なんせ6日分の抜け毛が一気に出てくるからね

 

僕の髪のキューティクルも久し振りに輝いた

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それにしてもスッキリだ。

シャワーを浴びるとこんなにも身も心も綺麗になるなんて知りもしなかった。

当たり前みたになってるけど、

シャワーを毎日浴びれるって幸せなことだ

 

ふとフィリピンの海辺のスラム街を訪れた時のことを思い出した。

そういえば彼らはトイレもシャワーも全てマニラ湾という不衛生な海で

行なっていると言っていた。

 

それに比べたらたかが6日間風呂に入ってないからどうしたんだよってなる。

風呂に入らなくたって死にはしない。

 

シャワーついでに6日間連続で着ていた服も洗わせていただいた。

そしてそれを濡れたまま着た。

 

市民プールには朝早いのにも関わらず沢山のオッチャンで溢れかえってた。

ロン毛が珍しいのか沢山の人が声をかけてくるが当然何を言ってるか理解不能

それでもこんなホームレスみたいな外国人バックパッカーに対して嫌な顔をせず

迎え入れてくれたのは凄く嬉しかった。

 

そして綺麗になった僕は最後にカッコつけ髪をなびかせながら受付のお姉ちゃんに

ありがとうって伝えた。

 

するとお姉ちゃんも満面の笑顔でシェイシェイと言ってくれた。

 

か、可愛すぎてドキッてした

 

なぜか気分が高まって濡れた服を着ながらバックパックを背負い再び40分かけて街の方まで戻った。

 

その後はいつも通りお決まりのスタバに入りアイスコーヒーを注文した。

 

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お気に入りのボトルに入ったコーヒーはうまい

日記を書いたりしながら時間を潰して結局2時間くらいいさせてもらった。

 

その後は適当に屋台で食べ物を買って僕はヒッチハイクをする事に決めた。

 

今日目指す場所は台東という街。

ここからは車で3時間くらいの距離だ

 

僕はマップでヒッチハイクがしやすそうな場所を探してそこに向かった。

 

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車通りは少ないが十分に車が止められるスペースはある。

我ながら結構良い場所を選んだ。

 

そしてスケッチブックと親指を掲げた。

昨日と同様にやっぱり反応してくれる。

住んでる地域でこんなに人の感じも違うのは実に面白い。

 

1時間くらいで捕まるだろうなと思いつつ僕は気楽にヒッチをやった。

すると5分もしないで1台の車が少し離れた所に止まった。

 

僕はどうせ何か買うために停まったんだろうと思って気にせずヒッチを続けたが

その車からオッチャンが出てきて乗れよっていう合図をしてきた。

 

マジかよ。まだ5分だぞ。

 

荷物を持って急いで車にかけのった。

 

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ドライバーのオッチャンの名前は聞き取るのが難しくて分からなかったが

とてもナイスなオッチャンだ。

 

僕がまず目指している街までは行かないが途中まで行くとの事だ。

 

オッチャンは完全に英語が話せない。

GoもLikeも分からないほどだ

僕は覚えている限りの中国語と手帳を取り出し漢字を書いてオッチャンとコミュニケーションを取った。

合ってるかどうかは分からないけど農業関係の仕事をしていてそのついでに僕を拾ってくれたらしい。とても親切に僕に水なんかもくれた。

色々と僕に話してはくれるんだけど98%何を言ってるのか分からなかったけど

オッチャンが良い人だってことは分かった。

 

そのまま30分くらい進んだ所まで送ってくれた

 

ヒッチがしやすくて日陰になっている所に降ろしてくれたのもオッチャンの優しさを感じる。

 

ありがとう!!

 

再びヒッチハイクを始めると一瞬の出来事だ

わずか2分で車が停まった。

 

おいおい、嘘だろ。まじで?

 

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車の中にいたのはホンさんとはるばるインドネシアから働きに来た彼だ。

ホンさんはほんの少しだけ英語を話す事が出来たから会話も1台目のオッチャンより弾んだ。

 

インドネシアから来た彼は全く中国語が分からないし英語もダメだ。

ホンさんは中国語で英語は少しだ。

少しといっても中学1年レベル

それでも頑張って英語で受け答えてくれたホンさんは本当に良い人だ。

グーグル翻訳を使って二人はどうやって意思の疎通をしているのか尋ねたら

おじさんは僕に向かって笑いながら中国語でアンサーしてきた。

 

うん、もちろん何を言ってるか分からない

 

でもホンさんが言いたかった事はなんとなくだが分かった気がする。

つまりは今まさに僕が体験している状況だ。

例え言語が分からなくてもその場の雰囲気や状況で何を言ってるか予想する。

そうやって二人はコミュニケーションを取っている。

 

つまりおじちゃんは僕に向かって

 

言語なんていらねぇ。見て感じて考えるんだ

 

そんな風に言っているようにも感じた。

 

そして1時間くらい走った所まで送ってもらい別れ際に干し梅をくれた。

ホンさん。何から何までありがとう。

 

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いやぁ、これがマジでうまいんだよ。

 

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オッチャンに送ってきてもらった場所は完全に高速道路だ。

近くに街がある訳でもない。

 

つまり後戻りが出来ない状況だ。

台東までは後2時間くらいの距離にある。

車の通りは非常に少ない。

1分に3〜4台通れば上出来だろう。

 

これは間違いなく長期戦になるな。

僕は覚悟を決めてヒッチハイクを始めた。

 

すると5分も経たない内に1台の車が反対車線から僕の所にやってきて一言

 

Where are you going?

 

僕は台東に行く事を伝えると、

 

Ok, junmp in my car

 

もう一回言うけどマジで?

 

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僕を拾ってくれたのは台中という場所からホリデーで台東に向かっている夫妻だ。

 

僕がヒッチハイクを始める前に道路横で梅干しを食べているのを見かけて

わざわざ引き返して僕の事を拾ってくれた。

 

それにしても台湾の人優しすぎるだろ。。

今日3台ヒッチハイクして合計15分も待っていない気がする。

 

確かに日本と台湾は歴史的に繋がりがある。

僕は恥ずかしい事に全然知らなかったんだけど夫婦が僕に教えてくれた感じだと1895年から1945年までの50年間は日本統治時代だったらしい

拾ってくれた夫婦のおじいちゃんやおばあちゃんがその時代の人で日本教育を受けいたそうだ。

統治していた期間に日本は沢山の事を台湾に してあげたらしく、

そのお陰で台湾人は日本に対して良い印象を持っている人が多いいらしい。

 

だから日本人の僕がヒッチハイクしてると比較的すぐ拾ってくれるのかな?

 

まあ僕が見た感じだと台湾人は関係なく誰にでも優しい気がする。

 

車内での会話は二人が英語を流暢に話せたおかげか2時間会話が途切れる事は

あまりなかった。

 

彼らは以前に日本に旅行に行った事が何回かあってとても好きな場所らしい。

話を聞くと色んな場所に行っている。

僕が知らないような事まで沢山知っていた。

こんなに日本の事を好きで色んな事を知って頂いて日本人として非常に嬉しい

それと同時に自分が何も知らなすぎて恥かしくも感じる。

せっかくヒッチハイクで人と出会ってもその人の国のことは分かっても自分の国の事は何にも話せない。

特に日本をあまり知らない人からしたら僕の発言が彼らにとって日本の全てになってしまうこともあるかもしれない。

 

ニュージーランドヒッチハイクしてた時もそうだった。

原発の事を聞かれたんだけど僕は無知すぎて何1つ答えられなかった。

 

今日の事をきっかけにもっと日本の事を勉強しようと強く思った。

 

そして車は台東に到着した。

 

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美味しくて有名なお菓子屋に連れてって

もらい沢山のお菓子を頂いた。

そして店内でお茶を飲みながら最後に僕は自分の人生観や今後の事をゆっくりと話した

 

彼らは僕の人生を羨ましいと言ってくれた。

もし若かったら君みたいに色々な事に挑戦やら冒険をしてみたいなぁ。

君の生活が羨ましいよ。

毎日野宿は嫌だけどね笑

そのまま突っ走れ!

 

何かすごく暖かい気持ちになった。

 

そしてそのまま突っ走ろうと決めた。

 

さすがにお風呂は週に3回は入りたけどね笑

 

熱く語った後は最後に握手を交わして

お礼を述べて別れた。

 

昨日から始まったヒッチハイク

ようやく自分の旅らしくなってきた

やっぱり人と会って話すのは面白いし

何より学ぶものが沢山ある。

 

これから先きっと世界中で何千人っていう数の人達に会って僕は何を得る事が出来るんだろうか。

楽しみで仕方がない。

 

そして僕は街をブラブラと歩き簡単に夕食なんかを屋台で済ました

 

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今日は睡眠不足だったせいもあり早めに

寝床を探して寝る事にした。

 

今日はぐっすりと寝れますように♪