僕が見たかったのは。

究極の自由を求めるPEPEの大冒険

良い天気。

 

世界一周24日目(4月2日)

 

朝の6時半くらいだった。

人の気配と大きな声を察知してパッと飛び起きた。

 

辺りを見渡すと50人くらいの地元民で溢れてる。

相変わらず変な体操を行なっている。

 

歯磨きを済まし簡単に顔を洗い街に繰り出した。

 

台南は暑い。

 

やはり南に位置しているから暑い。

5分歩いただけで汗でビッショリだ

たまたま見つけたセブンイレブンで休憩と朝食をとることにした

 

台湾のセブンイレブンはハッキリ言って日本そのものだ。

 

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店に置いてあるほとんどの商品が日本語表記だ。これにはひたすらにテンションが上がる僕。

 

うぉ、すげぇ。やばい。ひょえ〜。

 

ニヤニヤしながら店内をウロつくロン毛の男を可愛い女性店員はどう思っていたんだろうか。。

 

僕は簡単に食べられるものは探した。

だがどれもこれもプラスチックに包装されている。オニギリに菓子パンに全てだ

 

逆にプラスチックに包装されてないものを見つけるのが難しい。

めちゃくちゃ食べたい気持ちで溢れる。

 

前の記事でも書いたが今はプラスチックを避ける生活をしてる。

でも完全にフリーってわけでもないし

少しくらいなら。。。

 

そう悩んでいながら店内を歩いていると

僕は恐ろしいものを見つけてしまった。

それは日本のカップ麺だ。

これは僕が喉から手が出るくらい欲しい

ただカップヌードルカップの内側はプラスチックで加工されているしなぁ、

 

でもちょっとだからいいか♪

 

気が付いたらレジで支払いを終えていた

そして店員が僕に割り箸を渡そうとした際に僕は自分のバックから自慢げに

マイ箸を取り出し笑顔でいらないです。と伝えたが店員は無反応でなんか恥ずかしくなりすぐさまお湯を取りに行った。

 

台湾のコンビニは店内に共有スペースが設置され食べられる仕組みになっている

 

あんまり良いサービスとは思えないがバックパッカーからしたら非常にありがたい。

 

いざお湯を入れ3分を待とうではないか

 

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あれ、スープの素と七味の袋もプラスチックで包装されてた。

あんまり良い気持ちにはなれないがまぁ良しとしよう

 

少し罪悪感に包まれながらもカップ麺に食らいつく。う、うますぎる。

100円ちょっとのラーメンだが今の僕にとっては何でもうまく感じる。

きっと日本に帰ってラーメン二郎を食べに行ったら失神するんだろうな。

 

食べ終わった後はしばらくセブンで時間を潰すとにした。

無料Wi-Fiもあったからその間に日記を書いたりした。

 

あまり日本では共有スペースがあるコンビニは少ない気がする

それとも僕が帰ってない2年の間に変わって増えてきてるのかな?

個人的にはあまり良いとは思わない。

100円ちょっとで食べ物が買えて店内でゆっくり出来てWi-Fiも使える

24時間営業のコンビニがそこら中にある日本でそうだったら

大変なことになるに違いない。

 

結局100円で2時間ほど滞在させてもらった。

 

いや、もうほんとありがとうございます

 

何1つ嫌な顔せず滞在をさせてくれて

しかも店を出る時もシェイシェイと

言ってくれた。

 

店員の反応からして台湾がいかに心の

広い国かわかる

 

時刻はお昼過ぎだ。

 

この街を観光でもしようと思ったがあまり興味をそそられる場所がなかったから

マップを広げてヒッチハイクがしやすそうな場所まで歩いて向かった。

距離的には3キロちょっと。

歩いて40〜50分の距離だから僕は街の散策も兼ねて歩くことにした。

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台南の町並みは台北と比べるととても落ち着いている。

 

あまり高い建物もないし人でゴチャゴチャしてない。

 

そして色んなところに神社みたいなのがある。ここは歴史的に古い街なのかな?

 

そしてバックパッカーが珍しいのか沢山の人が大きな荷物を持って歩いている

僕を不思議そうに見てくる。

この感覚は4年前にヒッチハイクで日本一周した時と同じ感覚だ。

田舎の町に行けば行くほど珍しがれる。

 

40分くらいで目的の場所に着いた。

交通量もいいし立地も最高だ。

ベストポジションって奴だ。

 

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ただし台湾でのヒッチハイクは少し

トラウマがある。

 

ただしここは台南だ。

バイクの兄ちゃんが南に行けば行くほど人も暖かくなるよって言ったあの言葉を

僕は信じている。

それでもこんなに不安を抱えながらやるヒッチハイクは初めてだ。

場所はいいけど捕まる気が全くしない。

不安に包まれながら僕はスケッチボードを取り出しヒッチを開始した。

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するとどうだ。

開始5分で数人の方が親指をあげたり笑顔で返してくれる。

 

台南の人達は台北の人達と違って反応がある

 

嬉しくなった僕は思わずニヤついた。

もうこうなったら僕のテリトリーだ

そこは完全に僕の庭となっていた。

 

そこからはエンジン全開でヒッチをしてわずか15分で台湾初ヒッチを成功した。

 

おっしゃ!!

 

嬉しすぎて飛び跳ねるように喜んだ。

 

何だか初心に帰ったような気がした。

初めてヒッチハイクをした時の気持ちが蘇ってきた。

本当に捕まるのかドキドキしながら親指を掲げるあの感じ。

そして車が止まった時の嬉しさ。

ある意味このタイミングで初心に帰れたことは良かったのかもしれない

 

ヒッチハイクにはプロも素人もない。

全てはご縁であると思うんだ

乗せてくれるドライバーさんがいてはじめて成り立つ。

そして忘れてはいけないのが感謝の気持ちだ。

これなしにヒッチハイクは成り立たない

そして御縁はやってこない。

 

振り返ってみると台北ヒッチハイクをした時は僕がどこか傲慢になっていた

乗せてくれるのが当たり前で台湾でヒッチハイク余裕っしょ。

的なノリでヒッチをしていた時もある

当然そんなんじゃ捕まるわけはない。

そんな奴にご縁も訪れるわけない。

 

ある意味でそんな傲慢な僕に大切なことを気付かせてくれる為に台北でのヒッチハイクは失敗に終わったんだと思う。

 

これから世界をヒッチハイクで旅する僕への貴重なメッセージだ。

 

ご縁に感謝。忘れないようにしよう。

 

僕は拾ってくれたのはヤンさん。

僕が向かう目的地に住んでいる方だ。

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毎年必ず日本に行っているらしい。

そんな日本大好きなヤンさんに日本の何が好きなんですか?って尋ねると

 

I like japanese AV

 

このクソエロオヤジが笑顔でなんて事を言ってんだよって思いそうになったが

彼の話を聞くと本当に好きらしい。

しかも僕の知らないようなAV女優の名前まで沢山知っている

どうやら彼はAVを知り尽くしてるマニアでありプロフェッショナルだ。

 

彼はそこまで英語が上手なわけではなかったけど色んなお話ができた。

 

こうして台湾に来て実際に台湾人と話すのも初めてだし地元の人と繋がることができる。そしてその土地の文化や歴史や色んな事を聞くことが出来る。

 

これがヒッチハイクの醍醐味なんだよな

 

車内でのトークははずみ気付けば目的地に到着する目前だった。

 

僕は会話中に何度も小籠包の話をした

だって本当に美味しかったんだもん。

 

その話をしたおかげかヤンさんが

美味しい小籠包屋さんがあるから食べようよと言ってきたのでご馳走になった。

 

マジでありがとうございます。。。

 

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注文するヤンさん

 

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いや、本当にありがたい。

 

今日初めて会ったのにも関わらずタダで車に乗っけてもらえて

ご飯までもご馳走になる。

ヒッチハイクだからこそありえる事だ。

でもそこには必ずご縁がある。

何かの縁で僕とヤンさんが出会ったに違いない。

 

それに僕が台北ヒッチハイクが成功していたらなかった出会いだし初心に帰れることもなかった。

 

偶然のようで全部意味のある事。

 

僕の世界一周最初のヒッチハイクがヤンさんで本当に良かった。

 

食べ終わった後はヤンさんがヒッチしやすい場所まで送ってくれた。

そして最後にヤンさんがあるものをくれた。

 

これ夜ご飯ね。後で食べて。

 

そういって支払いの時に別で買ったお惣菜みたいなものを

僕にくれ笑顔で良い出会いだったと言って、彼の家の方面に走っていった。

 

僕は深く長くお辞儀をして最大限の感謝を込めて

 

謝謝と言った。

 

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貰ったお惣菜。

シーフードの揚げ物みたい

 

僕は貰ったものが揚げ物だと分かったから熱々の美味しいうちに食べようって思いその場で全部平らげた。

 

時間は夕方だ。

まだまだ日は明るいし車も沢山走っている。僕はもう少しヒッチハイクを続けることにした。

 

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右車線に行く車が僕の次の目的地。

なかなかの良いポジションだ。

 

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僕は太陽に少し照らされオレンジ色になり変わりそう街も見つつヒッチハイクを開始した。

 

ここの街も台南と同様に反応がある

やっぱり南に行けば行くほど人も暖かくなるのは本当のようだ

 

開始から20分くらい経ったその時にある女の子がジッと僕のことを

見つめていて何か僕に話しかけたそうな感じがした。

僕は気にせずそのままヒッチを続けていると、女の子の方から話しかけてきた。

 

あの〜、そこに行きたいんですか?

多分ここからそこに行く人はこの時間帯はほとんど少ないです。

私、今から家に帰るんですけど私の住んでる町からなら行く人が多いいんで一緒に行きますか?

 

って流暢な英語で僕に話しかけてきた。

 

マジで、いいんですか?

 

僕は戸惑いながら尋ねた。

 

はい、全然大丈夫です。

私のスクールバンがここに来るので一緒に行きましょう

 

そう彼女は言ってきたので僕は甘えさせてもらうことにした。

 

彼女の住む街はここから45分更に南に下がった場所だ。

 

これは僕にとって非常にありがたい。

 

そうして彼女と一緒に車に乗り込んだ。

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彼女は18歳の高校3年生だそうだ。

 

なんで僕に声を掛けたのか尋ねると

なんか面白そうだったから♪

と笑顔で僕に伝えてくれた。

 

たったそれだけの理由で外国人のバックパッカーに話しかける女子高生はそう

いないだろう。

 

からしたら彼女が面白い人間だった

 

彼女いわく初めてヒッチハイクをしている人を見かけたらしい。

それに日本人と話すのも初めてだそうだ

 

僕は彼女に自分の経験やこれからの旅ことなんかを色々と話した。

僕が話している間はとてもキラキラしているような目で僕の話をきいてくれた。

 

あっという間に45分が過ぎ彼女の住む街へと着いた。

 

僕はそこで彼女にお礼を言って別れた。

 

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別れた後にふと思った。

僕は彼女に良い話をすることが出来たんだろうか?

 

それは僕には分からない。

どう捉えるかは彼女次第だ。

 

世界に興味があると言っていた彼女に少しでも良い話が出来ていたら嬉しい。

 

僕は出来る限りのことは話した。

このご縁がキッカケで彼女の中で何か動いたものがあればいい。

 

僕も18歳の頃から色んな人に会って刺激を受け成長してきた。

ヒッチハイクを通しての出会いは特に自分の中で大きなもので、

それをキッカケに人生が変わった。

 

今だに僕は成長中だし人の出会いから刺激を受ける。

 

ただ一方的に貰うだけでなく与える側にもならないとなって、

彼女との出会いで強くそう感じた。

 

良い出会いだった。

 

その後、僕は彼女が美しいと言っていた

この街に滞在することに決めた。

 

適当に散策し見つけたマクドナルドに入り時間を潰し寝床を探しに向かった。

 

今日をキッカケに僕はまた1つ大事な何かを自分の中に入れた気がする。

 

そう思いながら気持ちよく歩いて寝るのにピッタリな場所を見つけてテントを張って寝る準備をした。

 

歯磨きをしながら安全確認の為に辺りを歩いていたら見事に野良犬に遭遇。

4匹くらいに吠えられ追い掛け回された

 

台湾の野宿の天敵といえば野良犬だ。

 

さすがに近くに犬がいる場所では寝れないよ。一度広げたテントをしまってまた

夜の街に繰り出した。