僕が見たかったのは。

究極の自由を求めるPEPEの大冒険

何もないニューヨーク

 

放浪旅30日目(4月8日)

 

今日から世界一周ではなく放浪旅に変わります。

 

ふと思った時に自分は世界一周する訳でもないし、したいなぁって思ったわけではないので

 

出だしを変えさせて頂きました。

 

まぁ読んでくれている人は気にせず引き続きよろしくお願いいたします。

 

 

朝の5時半ごろに僕は目覚めた。

 

時差の関係もあってか全く寝れず最悪な目覚めだ。

 

本当なら今頃は夕方の5時ってとこだろう

体は正直もんで全く時差に慣れない。

 

寝れない事だししばらく何にも考えずひたすらに

ぼ〜っとしていた。

 

それにしてもこの国の人は陽気だ。

 

日本人の変なホームレス二人がエレベータの入り口のすぐ横で寝ているのにも関わらず

暖かく見守ってくれて笑顔をくれる人もいる。

 

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この感じからして僕はこの国は野宿者にも寛容だなって勝手に思った。

 

実際はどうなのか分からないけどね。

鉄砲でバンバンされるかも。

 

セイゴさんも起き僕らは荷物を片ずけ始めてた

これと行って特に空港でやる事もない僕らは少し時間を潰した後に

さっそく町に向かうことにした。

 

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どうやら空港から街へ行くにはいくつかの方法があるらしい。

 

一番安いのはなんかバスで2時間くらいかけて行く方法があるんだけど

手間を考えたらあまりメリットはない。

 

だから僕達は高速列車を使うことにした。

10ドルちょっとで高かったけど仕方ない。

 

まず向かった先はPENN STATIONだ。

 

僕とセイゴさん2人してアメリカに関しては全くの無知だ。

それに観光地や都市に興味がない。

 

そんな僕らが世界の中心地のニューヨークに向かってる。

どんな化学反応が起きるのか楽しみで仕方ない。

 

30分くらいすると列車は駅に着いた。

 

ここがニューヨークの駅かぁ

なんか思ってたより汚いな。

 

僕が想像してたよりニューヨークの駅は何だか汚くパッとしない感じだった。

 

出口に向かって歩いていると至る所に警察がいる。

しかも特大のマシンガン付きだ。

 

うん、あんなのに撃たれたらイチコロだろう。

 

何であんな武器を持っているのか正確には分からないけど

きっと治安が良くないんだろうなって思った。

 

しばらく歩いていると出口に向かうエスカレーターに辿り着いた。

 

少しずつ上がっていき段々とニューヨークが目の前へと迫ってくる。

 

もう一度だけ言っておこう。

僕は全くっていうほど都会に興味はない。

 

どの都市に行っても僕には全て池袋にしか見えない。

ニューヨークでもそれは変わらないだろう。

 

そう思っていた僕だったが外に出て気が付いた時には、

ポカーンと口を開け仁王立ちをしてた。

 

そして思わず雄叫びをあげた。

 

ウオォォォォォォォォ

 

数メートル歩くたびに何かしら見つけ騒いでた。

きっとあの場にいた誰よりも僕が一番の観光客だったに違いない。

 

4月なのにサンダルを履いて大きなバックパックを背負った田舎者の僕をニューヨーカー達はどう思ったか知らないが、

 

何だかニューヨークに受け入れられている気がした。

 

簡単に歩いた後はまだ時間も早かったから僕達はマクドナルドに入った。

これが記念すべきアメリカで最初に訪れた場所になった。

 

適当に注文して二階席に向かった。

 

するとそこには死んだように眠るホームレス

理解不能のアクセントで喋る年寄り

 

THE ニューヨークのマクドナルドって感じがした。

 

僕達はしばらくそこで時間を潰した。

今日の夕方にはニューヨークを出るつもりだ。

 

僕達はスタート地点がニューヨークってだけであって特にここでやりたい事も行きたい所もない。

 

それによくよくと調べてみるとニューヨークはヒッチハイクが完全に禁止だ。

 

下手に無視してやると警察のお世話になりかねない。

 

そんな面倒なことに巻き込まれると分かっててヒッチハイクをするほど僕達はバカじゃない

 

ヒッチハイカーの手助けとなるhitchwikiというサイトで調べると、

ここから2時間ちょっと進んだペンシルヴァニア州という所がヒッチを始めるのに

良い場所らしくそこに向かうバスのチケットを買うことにした。

 

もちろんアメリカ横断はほぼヒッチハイクで行うが場所によっては禁止の州もあるから

そこらへんは臨機応変にやっていこうと思う。

 

バスの出発時間は午後3時だったから、

それまで適当にニューヨーク を観光することにした。

 

まず向かった先はあの有名なタイムズスクエアだ。

 

正直な感想を言うとめちゃくちゃテンション上がった笑

 

見た感じは渋谷と対して変わらないんだけど

なんか、世界の中心に来たんだなって思わされた。

 

どさくさに紛れてちゃっかり写真なんかも撮った。

 

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写真のタイトルは僕は夢の中だ。

 

沢山の冷たい視線を浴びると思ったんだけど、

 

朝起きたらニューヨークだね

良い夢は見れたかい?

 

なんて言葉をもらったりした。

 

さすがアメリ

変なやつに対してとても寛容だ。

 

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記念のセイゴさんの写真も撮ったんだけど、

あれだね、ニューヨークで撮ると誰でも絵になる。

 

僕は普段自分の写真なんて撮らないし全然持ってないから記念にせっかくだから撮ってもらった

 

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あ、あれ全然絵になっていない。。。

 

おかしいなぁ。。

 

ニューヨーカーとは程遠いい存在だ

だけどこれが自分らしいやって思った

 

しばらくタイムズスクエアでぼ〜っとしてたが正直僕らはもうニューヨーク観光は充分かなってなった。

 

さてさて困ったものだ。

 

タイムズスクエアに興奮したはいいけど熱はすぐ冷めてしまった。やることがまじでない。

 

まぁグダグダしてても仕方がなかったから僕達は街をひたすらに歩き回ることにした。

 

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こういうストリートの方がなんかそれっぽい。

 

そして僕達はセントラルパークに向かった。

 

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映画にも使われている有名な公園のはずなんだけど見事にやることがなくて、

入り口付近にあった岩の塊に座ってしばらく休憩してた。

 

バスの出発時間までは後3時間もある。

 

さて、どうしようか。

 

もちろん見所なんかは山ほどあるんだと思うけど特に興味も出ない。

 

困ったぞ。

 

実際にニューヨークにいた時もそうだけど、

いざ日記を書くって時もそうだ。

 

本当に何にもしてないから書くことがない。

 

結局僕らは適当に歩き回ることにした

 

歩いただけで何もしてない。

だけどいい時間潰しになったのは間違いない。

 

こんなにニューヨークに来てまで時間を無駄にしている観光客は僕らくらいだろう。

 

ただ僕にとってニューヨークはある意味で

世界で一番何もない場所かもしれない。

物で溢れかえってはいるけど僕が求めるモノは何1つなかった。

 

そんなんで適当に見つけたマクドナルドでバスの出発まで時間を潰した。

 

そして午後3時発のバスに乗り込みニューヨークを後にした。

 

僕の最初で最後のニューヨークは特に何もする事なくほぼマクドナルドで終わった。

 

バスの中はほとんど寝ていて起きた時にはニューヨークの面影は跡形もなく消えていて

アメリカの郊外の風景が広がっていた。

 

僕はこっちの方がずっと好きだな。

 

着いた場所は僕らが目的地としていた場所とは違った場所だった。

 

はて、困ったぞと思ったが2キロ先にコストコがあることが判明した。

 

これはラッキーだぞと思い僕らは向かうことにした。

 

なぜならキックボードを購入する予定だったからだ。

 

基本的にヒッチハイクと野宿旅をしているとどんなに短い距離でも10キロくらいは毎日歩くはめになる。

 

20キロのバックパックを背負っている僕にとっては地獄でしかない。

 

少しでも疲れを軽減できるよう買うことにした。

 

それにセイゴさんの会った知り合いの方はヨーロッパからモンゴルまでキックボードで旅をしてモンゴルに着いたら馬に乗って旅をする予定の人がいるらしい。

 

その話を聞いて僕もキックボードが欲しくなったのだ。

 

ただ実際にコストコに行ってみるとメンバーシップに登録しないとダメでその費用が60ドルもするからバカバカしくやめた。

 

そんな金あったら1週間は過ごせるっつうの。

 

ガックリしていると隣にはターゲットいうホームセンターがあった。

これはもしやと思い中に入って探してみると、

 

そこには僕の欲しかったものがあった。

 

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大人用で100キロまで耐えられてバイクグリップが付いている上物だ。

 

値段はわずか44ドルだ

僕は即決で買うことにした。 

 

そういえばレジで支払いを済ませてた時に店員さんにキックボードの箱を捨てたいから

 

Where is the rubbish bin?

 

って尋ねたんだけど全然通じなくて店員さんに苦笑いをされた。

 

あ、あれ?何か間違ったこと言ったかなぁって僕は少し混乱してたんだけどアメリカ英語ではゴミ箱をrubbish binとは言わないことにきずいた。

 

その時に初めてあ〜俺アメリカにいるんだなって思った。

 

アメリカ人の見た目なんてほとんど僕にとってオージーと変わらないし話す言語も一緒だ。それでも改めてアメリカ英語を聞くと自分がアメリカにいることが実感される。

 

キックボードを購入した後は実際に組み立てた。

 

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ふむ、なかなかカッコイイじゃないか。

 

僕にとって長い付き合いになる相棒になる訳だ。

大事に使っていこうと決めた。

 

購入した後はとりあえず飯とWi-Fiを確保できる場所を探した。

 

どうやら4〜5キロ先にマクドナルドやスーパーがある場所があるそうだ。

 

歩いて行ったら当然1時間以上は余裕でかかる。

だが僕らはキックボードがある。

そんな距離なんて余裕だ。

 

それに試し乗りするのに丁度いい距離だ。

 

そうして僕達はマックに向かった。

 

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歩きとは違ってめちゃくちゃ楽だ。

こんな快楽を覚えたら二度と歩けないと思わされるくらいだ。

実際にかかった時間はわずか30分

 

な、なんて快適なんだ。

 

もし君がいつか僕と同じように大陸を横断しようとしていたら是非購入してほしい。

ほんとビックリするくらい良い。

 

僕達はマックで簡単に飯を済ませて明日から始まるヒッチハイクに向けて早めに寝ることにした。

 

近くに野球場があってそこの三塁側ベンチで寝袋だけでキャンプすることにした。

 

アメリカでの初キャンプ。

 

どうか誰も近くに来ませんように。

 

そうして眠りについた。