僕が見たかったのは。

究極の自由を求めるPEPEの大冒険

僕は紙に見放された。

 

 

 

世界一周27日目(4月5日)

 

起きたのは9時過ぎだった。

 

久しぶりに携帯のアラームや謎のエクササイズ

で起こされる事なく寝ることが出来た。

僕はこれをパーフェクトキャンプと名付けることにしよう。

 

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昨日テントを建て寝ていた場所は中心街にあるマクドナルドからわずか15分の立地にある。

 

キャンパーにとっては最高のロケーションだ♪     

 

昨日は全然寝床が見つからないと思って絶望をしていたとき、

ふとマップを広げると近くに橋があった。

これはもしやと思い行ってみると橋の下で寝れるスペースがあった。

 

僕はもう即決でここに眠る決めた。

ただ橋の下に行くには高いフェンスをよじ登らないと行けなかったがそんな事は僕に関係ない

 

僕は高校生の頃に4階の教室の窓から外に出てわずかに足を置くスペースを辿り

その当時に閉鎖されていた空中庭園という場所に入り先生にバレて特別指導を食らって謹慎したくらいだ。

 

こんなフェンス朝飯前だ。

そしてここは学校ではない

誰も僕のことも怒る人はいないだろう。

 

そう思って登っていると近くを通り過ぎたカップルが不思議そうに見てた。

なんか少し惨めな気持ちになったが通報しないだけありがたい。

僕はさっさとフェンスを越えてその場にテントを張った。

 

そして快適な眠りをする事ができた。

 

朝起きて僕はすぐテントや荷物を片付けづしばらくテントの中にいた。

今日の予定を考えていた。

 

僕は今日はどこにも移動するつもりがない。

 

この街にもう一日滞在する予定だ。

 

何故なら今日はオーストラリアで出会った友達に会う約束をしていた。

2日前にインスタにメッセージが来てたまたま彼女も仕事の関係でこっちの方に来てたから会うことにした

 

こうしてワーホリで会った人と違う国で会えるのは嬉しい。

 

彼女は夜の6時に花蓮に着くらしい。

だからそれまで僕は時間を潰さないといけない

 

いつも通りスタバに行って日記を書いたりするのもいいけど、

せっかく1日あるし花蓮は有名な場所だから観光することに決めた

 

僕は荷物を片ずけて街の方に向かった。

 

歩いているとたまたまフルーツ屋さんを見つけたから僕はマンゴーを1つ買った。

 

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旅をしていると食生活がおろそかになる

これから長期間旅をするとなると一番気にしなきゃ行けないのは健康だ。

 

定期的にフルーツや野菜を食べる事にしよう。

 

 

20分くらい経った時のことだ、

歩いていたら急にお腹がぐる〜って痛くなりある危機感を感じた。

 

あれ、う◯ちが漏れそうだぉ。。

 

僕は人生で一番キツイ瞬間はトイレを我慢している瞬間だと本気で思ってる

唯一人間が何にも出来なくなる瞬間だ。

 

その瞬間が大きなバックパッカーを背負って歩いている僕に訪れた。

 

これは非常に最悪のタイミングだ

 

辺りにはトイレがありそうなお店はない。

10分くらい歩けば昨日のマクドナルドがあるけど僕には10分も大きい荷物を持って

歩くそんな余裕なんてもちろんない。

 

近くにコンビニが一件あったがトイレがない

 

ったく使えねぇコンビニだ

 

ここで初めて日本のコンビニが本当にコンビニエンスだと気付く事ができた。

でもそんな気付きは今の僕にとってどうでもいい事だ。

 

トイレに向かう事しか今は考えられない。

 

僕は仕方なくマクドナルドに向かう事にした。

 

昔とあるテレビ番組でトイレを我慢してる時に役立つ歩き方なんかを紹介してたのを僕はこの時に思い出した。

 

それは足を極端に交差して歩く、

モデルウォークを大袈裟にした感じだ

 

もちろん街中でそんな歩き方してるやつはいない。

そんな奴がいたら視線を浴びるだろう。

 

だがそんなことを言ってられる状況じゃなったから僕は仕方なくモデルウォークをしながら歩いた。

 

大きなバックパックを背負った変な日本人ロン毛が変な歩き方をしている。

 

一体街ですれ違った人はどんな事を思ったんだろう。

 

途中で何度も漏れそうになりつつも何とかマックに到着した。

 

さてここからが勝負だ

 

僕と同じ経験がある方きっとわかるハズだ。

 

漏れそうな時ってトイレまであと数メートルの所がいちばんの難所で踏ん張りとこだ

 

お店について二階にあるトイレまでは1分もかからない距離だが僕にとっては果てしなく長いフルマラソンのように感じた。

一歩一歩階段を登るたびに奴が出て来そうになるが必死に踏ん張る。

 

きっと僕は今年に入ってから一番お尻の筋肉を使っただろう。

そしてこれが最後である事を願いたいもんだ

 

そして僕は何とかトイレにたどり着いた。

 

目に見えぬスピードでバックパックを手洗い場の横に置いて個室の中に駆け込んだ。

 

 

ふぅ、危なかったぜ。

 

この俺をここまで苦しめるとは大したもんだ

 

 

僕は用を足しながらそんな事を思った。

 

ウ◯コが漏れそうになると人は最悪な環境に足を踏み入れる事になるが、

 

それを超えた先に待っているものは輝かしいモノだと僕達は知っている。

 

だから踏ん張れるのだ。

 

これは何事にも言える事だと思う。

辛くても踏ん張ればその先に何か良い事が待っている。僕はそう思いたい。

 

なんて綺麗事を思っていると僕はある衝撃の事態に気が付いてしまった。

 

 

か、かかか紙がねぇ。。。

 

 

 

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踏ん張った筈なのにそこに待ち受けていたのは絶望だった。

 

そう、僕は完全に紙と仏に見放されたのだ。

 

 

さ、最悪だ。。

いや、これマジでどうするんだよ。

何で予備の紙を補充してねぇんだよ

尻を拭かずそのまま旅を続けろってか?

 

 

僕は必死で何か解決策を考えた。

お財布に数枚入ってるレシートでふく。

今着ているTシャツを少し破ってそれでふく。

これくらいしか僕に残されている道はなかった。

 

するとどうだ数人の人がトイレに入って来た。

絶望的な最悪な状況だ。

 

この中の内の一人でも大便を済ませたかったら僕は早急に案を出し個室を出なくてはならない

 

何故ならこのトイレは個室が1つしかないからだ。

 

僕はできる限り耳を澄ませ全員が小便をしているか確認した

幸いな事に誰も個室を使うつもりはないらしい。

 

だけど話は振り出しに戻っただけで何も解決はしていない

さてどうしようか。。。

 

するとその時だった。

 

さっきの人達が手を洗った後に何か引っ張る音がした。

もしやこの音は、、、

 

か、かかか神だ 紙だ

 

なぜ気がつかなかったんだろう。

手を拭く神の存在に。

 

ふ、僕とした事が周りのことが全く見えていなかったようだな。

 

こうなれば話は早い。

トイレに誰もいない事を確認して目に見えぬ速さで紙を取りに行けばいいだけだ

 

そして僕は見事に紙をゲットした。

 

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紙があることがどれだけ有難いことか嫌ってほど思い知らされた経験になった。

 

この日記を読んでいるそこの君に送りたい。

どんなに大変でも諦めず踏ん張るんだ。

そうすればきっと何か良いことが待ってる

僕の紙みたいにね。

 

用を足した後はいつものスタバには向かわずに花蓮駅に向かう事にした。

 

その近くに観光情報センたーがあったから入って色々と話を聞いてみた。

するとこの街の近くに国立公園がありそこに向かうバスが駅から出てる事なので

バスの一日券を買って午後から観光する事にした。

 

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観光する前に僕は簡単に昼飯をとった。

 

ワンタンスープ50元(約180円)だ。

見た目は味が薄そうだけど味がよく出ていて美味しかった

 

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食べた後は適当にぶらぶらと周辺を歩きバスの出発時間まで時間を潰した。

 

僕が向かったの台湾で太魯閣国家公園という場所だ。

なんか綺麗な自然が見る事ができるらしい。

 

駅からバスに乗り50分くらいで目的地に着いた。

まず僕の目に飛び込んできた景色は観光客の大名行列だ。

どこをみても人で溢れかえっている。

やはり観光地であるから人はすごい。

 

僕は適当に歩いて散策する事にした。

 

台湾のイメージってグルメって感じがするけどそこには素晴らしい自然があった。

 

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台湾で滞在8日目で初めて一眼レフを使って写真を撮った。

僕の日記の写真と言えばテントばっかりだったからこういう絶景写真もあると

読んでる人は楽しめるのかな?

 

台湾にこんな景色があるなんて知らなかった。

見渡す限り高い山に囲まれ綺麗な水が流れてる。

 

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僕が以前インスタで見たプロのキャニオニングの方はきっと自分で未開の地に入り

誰も見たことのない台湾の自然を目の当たりにしたんだと思うと凄い。

僕もこの旅を終えたらそういうアウトドアの事にシフトチェンジして新たな冒険をしていきたい。

 

ここの国立公園は到底1日なんかじゃ回りきれない。

多くのハイキングコースなんかがあったりしてどれも楽しそうだ。

ただ僕にはそんな時間はなかったから簡単な1~2時間のハイキングをして終わった

 

もしまた来る機会があればもっと時間をかけてゆっくりと台湾の自然を満喫したい。

そう思わせてくれる景色との出会いだった。

 

人が多いいのは嫌だけどね。

 

なんだかんだ駅に帰ってきたのは5時ごろだった、

友達と合流するまで後1時間くらい、

僕は情報センターに戻り1時間ほど充電とwifiを使わさせてもらった。

 

約束の時間になり彼女は突然やってきた。

 

いきなり後ろから名前を呼ばれた。

 

会うのは半年ぶり以上だ。

そして相変わらず可愛かった。

久しぶりに会ったせいか会話も弾み非常に楽しんだ。

 

彼女がまずバックパッカーにチェックインしに行くといい僕も着いていった。

 

その日は天気が悪く雨が少し降っていた。

彼女が心配してくれて僕にどこで寝るか訪ねてきてくれた。、

 

僕はいつも通り適当に雨が凌げそうな場所で寝るつもりだった。

だけど昨日寝た橋の場所は川があって水が溢れたら野宿は厳しい。

 

ただここまで野宿で過ごした僕は最後まで野宿で貫きたい。

 

だけど男ってほんと単純でバカな生き物だ。

僕は彼女と少しでも多くの時間を話したいと思いバッパーに泊まる事にした。

 

彼女の知り合いが働いてたという事で割引をしてくれたおかげで

400元で泊まることができた。

 

400元(約1400円)かぁ。。。

下手したら僕の1日の生活費より多いい

 

なんて事を一瞬思ったが楽しい時間を過ごせると思ったら安いもんだ。

 

まず部屋についた僕はすぐさまシャワーを浴びに行った。

 

2日ぶりのシャワーだ。

中には備え付けのシャンプーとボディソープがあったからたっぷり使った。

 

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これから女の子とご飯に行くんだ。

綺麗にしないとね♪

 

その後は一緒に夜ご飯を食べに行って色々と話した。

ミュージックバーなんかにも行った。

ラーメンにお酒にデザートに僕はしっかり堪能した。

ミュージックバーに行った際には飛び入りでLIVEにも参加した。

 

台湾では日本の曲が浸透しているから、

僕は真夏の果実となだそうそうを熱唱した。

 

それが結構受けた。笑

 

そして最後はギターを適当に弾いてもらいフリースタイルを英語を少し取り入れて披露した。

 

僕はミュージシャンでも何でもないが音楽が大好きだ

小さい頃からピアノを弾いていたおかげかな

なんかこう言語がいらない瞬間で人が一瞬で繋がるあの感じが好きなんだよな

 

僕の人生に音楽は必須だ。

 

この日に僕はギターを買う事に決めた。

全くのド素人だけど旅をしながら音楽で人と強く繋がりたいって思ったからだ

 

この日は珍しくお金の事を気にせず飲み食いした。

本来であれば僕がカッコ良く気付かれないように彼女の分も合わせてパッとお会計を済ますべきなんだけど、

 

まだまだ旅は続くんだからこのお金は違う国で

使って美味しいものでも食べて。

 

と彼女が言い全て支払ってくれた。

 

ありがとう。

 

その後はバッパーに戻ってロビーで少し話して寝る事にした。

彼女は小柄でその見た目からしてはとても想像しにくいが、

登山ガイドとして働いている。

自分の意思をしっかり持っていて自分の人生を楽しんでいる。

彼女は28歳で僕よりも年上だが年齢を言い訳にせず

本気で自分のやりたい事をやるために行動している

それに自然を愛し僕と似た考えを持っている。

純粋に素敵な女性だと思った。

 

彼女は明日の朝早くには電車に乗ってこの街をでるとのことだ

僕に明日の予定がないのなら一緒に来る?

と言われたが丁寧に断った。

少しばかりか寂しいし彼女と一緒に行きたいと思ったりもしたが

僕は自分の旅をしている。

 

自分の意思でこの大きな世界を歩いているんだ。

 

そして色んな出会いと別れを繰り返すんだ。

それに1つの場所や人に固執してはいけない。

 

これは僕の旅なんだ。

 

そい思って僕は彼女とロビーで別れた。

色んな話を聞いてくれてありがとう。

 

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いつにも増して元気だった僕はフカフカのベットに飛び込むと連日の野宿のせいか

一瞬で眠りについていた。