僕が見たかったのは。

究極の自由を求めるPEPEの大冒険

おかえりエリザベス。

 

放浪旅48日目(4月26日)

 

現在地コロラド州Ground Junction

 

朝の7時半に起床。

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昨日に引き続き今日も列車が横を通り過ぎて心臓が飛び出るかと思った。

 

快適だったけど体によくないな。

 

すぐに荷物をまとめてバーガーキングへと向かった。

 

メリカのバーガーキングは高い。

 

マックと比べると高いしメニューもそこまで豊富じゃない。

 

ただ50セントでコーヒーが飲めるのはいい事だ。

 

なんたってたった一杯のコーヒーで無料Wi-Fiつきの休憩所と化すからね。

 

日本だったらあの人いつまでいるんだろうってんなるけど、

 

アメリカの店員は何時間いようが気にしない。

 

そのおかげで僕達は快適な朝ライフを送れている。

 

9時半頃に店を出た。

 

僕らの今日の目標はヒッチでユタ州に入る事だ。

 

後はどこでもいいって感じだ。

 

だからとりあえずヒッチが出来るポイントまで向かう事にした。

 

だが、ここで改めてキッキボードの便利さが分かる事になった。

 

ヒッチポイントまでは合計7キロほどだ。

 

正直歩いていったら約2時間はかかるだろう。

 

それにこの暑さの中23キロのバックパックを背負って歩くのはキツイ。

 

今まではキックがあったから10キロくらいの移動なら楽にこなせてきたけど、ないと正直キツイ。

 

僕は2台目を買うことに決めた。

 

本来の僕のポリシーであれば1台を大事に長く使いたいし、出来るだけ物は増やしたくないけどそうも言ってられない。

 

僕の旅はまだ続くんだ。

 

キックボードは寝袋の次に必須道具だ。

 

それに今はセイゴさんと旅をしている。

 

彼に迷惑もかけられない。

 

近くのスーパーに寄りお昼と飲み物を買い4キロ先のターゲットに向けて歩き出した。

 

お、重たい。

 

バック想像以上に重たいなぁぁ。

 

キックボード乗ってる時はそこまで負荷がかからないけど、歩くのってしんどいね。

 

別に4〜5キロくらい大した事ないけどさ、

 

荷物重過ぎだよって。

 

まぁなんだかんだ文句を言いながらも歩き続けた。

 

最後の500メートルくらいになった所で僕はラスト全力で走った。

 

数年ぶりの全力疾走だ。

 

それに23キロのウエイト付きだ。

 

後50メートルらへんで僕のスピードは徒歩よりも遅くなったが当の僕は走ってるつもりだった。

 

あー死ぬっほど疲れた。

 

ターゲットによる前にアウトドアショップを見つけたから入る事に。

 

店内に入ると沢山のヘラジカの剥製があった

 

な、なんてデカいんだ。

 

こんなのとアラスカの荒野で遭遇したら間違いなく興奮する。

 

踏み潰されて死んでも悔いはない。

 

しばらく店内を散策していると登山靴エリアを見つけた。

 

僕は

 

靴を持ってない。

 

本当は登山靴持ってたんだけどタスマニアを出る時に知り合いの家に忘れて置いてきてしまった。

 

それで仕方なくギョサンで旅する事に。

 

今は暖かくなってきたが来た当初のアメリカは半端なく寒かった。

 

何度も足が凍傷するかと思ったくらいだ。

 

それでも僕は靴でなくサンダルを履き続けた。

 

持ってないからね。

 

きっとニューヨークでギョサンを履いて歩いてたのは僕くらいだろう。

 

だがそんな僕のギョサンはキックボードのブレーキをする際に起きる摩擦により穴があいてしまってた。

 

だから僕は靴を買う事にした。

 

僕がこれから行くのはアラスカだ。

流石にサンダルじゃきついからね。

 

ただピンとくる靴が見つからずウロチョロしてるとKeenのサンダルを見つけた。

 

確かこれってアウトドア用のサンダルで水辺でもいけるし簡単な山も登れたよな。

 

僕はこいつを買う事にした。

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値段は120ドルだ。

 

僕のギョサンは700円だったしタスマニで仕事で持ってた登山靴は2000円だ。

 

今まで履物にお金をあんまり使ったことがなかったから少し抵抗があったけど、

これも大事に使えば長く使えるだろうし購入。

 

目標は最低5年だ。

 

その後は寝袋コーナーに向かった。

 

サンダルのついでに新しい寝袋も買おうかと思ってた。

 

現在僕は同じモンベルの寝袋を5年間使ってる。

 

0度まで耐えられる仕様になっているがチャックの部分が壊れているために機能を果たして無い。

 

完全に寝袋ブランケットだ。

 

僕がこれから向かうアラスカは寒い。

 

だから新しいのを買う必要がある。

 

そこで試しに色々な寝袋に入って試してみた。

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改めて自分の寝袋がポンコツでよくあれで寒いアメリカの夜をこせる事が出来たなと思った。

 

寝袋に入ってると女性のワイルドでタバコを1日2箱くらい吸ってそうな店員さんが僕にCan i help you? と聞いてきたので店員さんに尋ねてみた

 

あの〜、すみません。

 

6月からカナダから川降ってアラスカに行って2〜3ヶ月過ごすんですけど、だいたい何度仕様の寝袋持っていけばいいですかね?

 

ちなみに僕のは0度仕様ですがチャックが壊れてて。。

 

どうですかね?

 

店員: 私も現地のスペシャリストでは無いから詳しくは分からないけど、私なら0度を持っていくわよ。

 

店員:これくらいであれば大丈夫なはず!

 

そう教えてくれた。

 

なーんだ、思ったより寒く無いじゃん。

 

夏なのに0度の時点で寒いけど。。

 

そして彼女の言う通り0度の寝袋を手に取ってみると衝撃の事実が判明した。

 

華氏0度

 

ん? (^ ^ )  んん? 

 

華氏?

 

0度?

 

んん。。。。。。

 

 

クソ寒いじゃねぇかよ

 

そうアメリカでは気温の表し方が摂氏ではな華氏だった。

 

それに気がつきもせず喜んでた僕は一発心にボディブローを食らった気分になった。

 

おいおい、ってことは摂氏にすると何度だ?

 

数字から30を引いて2で割ると。。

 

マイナス15度やん。

 

 

夏なのにマイナス15度の寝袋で毎日キャンプか。

 

はは、やってくれるじゃねぇかアラスカ。

 

だが僕にはこれくらいの方が丁度いい。

 

簡単にいく冒険などつまらない。

 

僕はアラスカに自分の持てる全てをぶつけるつもりだ。

 

だからアラスカも僕にとことん自然の脅威ってやつを味あわせてくれないと困る。

 

僕の心に火がついた。

 

やってやるぜ。

 

だがその寝袋はサイズが大きく今購入するとこの先のアメリカ旅に支障が出るから今は買うのをやめた。

 

そして店を出た。

 

外に出るとギョサンからKeenに履き替えた。

 

今まで殆どギョサンを履いてきた僕に取ってはKeenのサンダルが正直すごく履きにくく感じた。

 

そしてターゲットに向かった。

 

お目当はキックボードだ。

 

僕は緊張しながらもキックボードを探した。

 

もしここで買えなかったら一体どこで買えるんだろう?

 

僕らは基本的に大きな街には寄らない。

 

それに全ての場所にキックボードが置いてあるとは限らない。

 

ドキドキしながらも向かっていくと、

 

そこには別れたエリザベスと同じものがあった。

 

それにラスト一個だ。

 

生まれ変って君に会いにきたよ。

 

また一緒に旅をしよう。

 

勝手にそんなロマンチックな妄想をしながら手に取った。

 

おかえりエリザベス。

 

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ヒョエ〜嬉しいぜ。

 

支払いの時に僕はケンタッキー州でヒッチしてた時にドライバーから貰った50ドルで会計を済ました。

 

あなたからもらったお金はキックボードを買うために使わせて頂きました。

 

ありがとうございました。

 

そうして半日ぶりのキックボードに乗った。

 

超快適。

 

その言葉しか出てこない。

 

本当に快適で便利な乗り物だ。

 

絶対に日本に帰ったら買う。

 

そうして無事にキックが手に入り僕らは高速の入り口へと向かった。

 

15分で着いた。

 

3キロくらいだったが一瞬でついた。

 

歩いてたら約50分くらいはかかってたに違いない。

 

まーじで必需品。

 

荷物を置き早速ヒッチを始めた。

 

40分くらいで停まった。

 

拾ってくれたのはトムさんだ

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ここから20キロ先くらいまで送ってくれることに。

 

アザマス!!

 

高速の入り口で降ろしてもらい別れた。

 

その後も引き続きヒッチをしようとしたがセイゴさんが一言。

 

多分今からサンダーストーム来ると思う。。

 

セイゴさんはマメで毎日天気をチェックしてる。

 

僕はその場でどうにかするタイプの人間なので一度も調べたことはなかった。

 

いや、ただ単に忘れてただけだけど。。

 

僕はいくらサンダーストームが来るって言ってもどうせ当たりもしない天気予報だと思い続行を希望した。

 

セイゴさん、とりあえずやりましょう。

 

んで雨が降ったら逃げましょう。

 

幸せのMもすぐ近くにありますし。

 

僕がそう言うがセイゴさんの顔は固いままだ。

 

そしてセイゴさんが口を開いた。

 

いや、ここはやめよう。

 

一旦待機して様子みよう。

 

だって見てみてよ空。

 

あれ、やばいやつじゃん。。

 

そう言われ空を見てみると確かにやばかった。

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な、なんじゃこりゃ。

 

写真だと伝わりにくいが実際はすごかった。

 

今まで見たことない光景が広がってた。

 

それに’遠くの方を見ると土砂降りだ。

 

僕もここは流石に退避しようと思い僕らはマックに逃げた。

 

Mに到着し外をみるといきなり突風が吹き始めた。

 

駐車場にあったコーンが吹っ飛んでる。

 

な、なんじゃこりゃ。。

 

そして1分後に猛烈な大雨と突風が吹き始めた。

 

そして雨は氷へと変わり振り続けた。

 

いやぁ〜、セイゴさんの言うこと聞いといてよかった。

 

もし僕一人だったら続行してたに違いない。

 

ストームはしばらく続いた。

 

収まるまで僕らはMで日記を書いてりしながら時間を潰した。 

 

30〜40分後だろうか、

 

あれだけ凄まじかったストームを収まり僕らはヒッチを始めた。

 

サインにユタ州と書いて高速の入り口に立った。

 

僕らがいる位置はコロラド州の端っこだ。

 

ここまで来たらユタ州以外かく場所はない。

 

ただ正直ここから数百キロ先まで大きな街は全くない。

 

だから僕らは100キロ先のcrescent junctionまで目指した。

 

ここは街でも何でもないただのジャンクションだが、別の高速へとつながっているためにここまで行く人は絶対にいると読んだからだ。

 

30分くらいで停まった。

 

拾ってくれたのはケーシーさんだ。

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何と一発でcrescent junctionまで連れてってくれることに。

 

コロラド育ちの女性だ。

 

彼女の服装や態度からしコロラドっぽいなぁって感じた。

 

僕は人里から離れた場所に住んでいる欧米人が大好きだ。

 

タスマニアでもそうだったが本当に素敵な人が多いい。

 

僕はそういった人達の生活を覗いてみたい。

 

次からの旅はそういう現地の人の生活だけに焦点を当てるつもりだ。

 

僕は正直バックパッカー旅は向かないってか好きじゃない。

 

ただ観光地や絶景ポイントを見るだけの旅には興味がなくなった。

 

僕がタスマニアを出て約2ヶ月間旅をしてみて思ったことは、その国の人や文化をじっくり知ってみたいという事だった。

 

何カ国訪れたとか、どこどこに行ったとかは僕の中でどうでもいいことだ。

 

 

だから僕にとって色んな国に行ってその国のモノを食べて色んな人を見たり絶景を見たとしても、それはフードコートで各国の料理を食べて、YouTubeでその国の特集番組を見ているのと一緒だ。

 

何も変わらない。

 

表面上だけ知った気分になるだけだ。

 

僕はそれが嫌だしそーいう旅に興味はない。

 

最低でも事前にその国の歴史や成り立ちなんかを知ってから訪れたい。

 

僕は自分の好きな国や場所を深く知りたい。

 

そして実際に人と深く関わりたい。

 

だから僕はコミニュケーションが十分に取れる英語圏しか今は旅するつもりはない。

 

だってそうでない国に行っても僕は言語が理解できないから僕の欲しいものは手に入らない。

 

ただの良い思い出だけかな。

 

ただそれも知るには一回の訪問じゃ到底無理だし時間もかかる。

 

だからこれから時間をかけて知っていこうと思う。

 

それに世界の絶景集みたいな本とかあるけど、

 

僕はそーゆう絶景を見るのが一番興味ない。

 

案外自分が見た景色って次の日は忘れてるし特に強く記憶に残る物でもなければ、そこから何か学びがあるわけでもない。

 

もちろん感動はするだろうけど僕は過程を大事にしたい。

 

大切な人と一緒に見ればまた別の話だけど、一人でそんな物見たってしょうもない。

 

結局誰かとシェアしなければ意味がないんだよなぁ。

 

今のこの旅もセイゴさんと一緒だから日々インプットしアウトプットする事で充実した日々になってる。

 

まぁこの話は長くなるし関係ないんで別記事で。

 

あと、完全にこれは僕の価値観なんで気に食わない人がいたらすみません。

 

人それぞれって事でお願いしやす。

 

1時間ちょっとで目的地に着いた。

 

junctionで彼女と別れた。

 

ありがとうございました。

 

そして僕らは引き続きヒッチを始めた。

 

予定のコースを変えて僕らは別の高速に乗りMoebという街に向かうことにした。

 

なぜならサラさん含め僕がパタゴニアのジャケットを買ったお店のおじちゃんも良い場所だと言っていたからだ。

 

それにそこには有名な国立公園もあるとのこと。

 

僕らはノープランだし人から聞いた情報を優先するから行くことにした。

 

5分で停まった

 

確かユタ州はヒッチが禁止されてるかどうとかだったけどドライバーは気にしないみたいだ。

 

拾ってくれたのはサムとエリーだ。

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彼女半端なく可愛かった。。。

 

レイクソルトシティというネバダ州の州都からはるばる4時間かけて休暇にMoebに行くそうだ。

 

彼らに僕らのストーリーを話すと興味津々で聞いてくれて質問も盛り沢山だった。

 

やっぱヒッチでアメリカ横断するやつって面白いって位置ずけなのかな。

 

僕も彼らに日本人だって面白いことするだろう?って思って欲しい。

 

そして僕はこれからの旅ついても話した。

 

僕:この後はアラスカに行くんだ。

 

その後のことは考えてない。

 

今はアラスカだけに集中したいんだ。

 

彼; アラスカは素晴らしい場所だ。俺は以前数年間住んでたぞ。アラスカのどこに行きたいんだ?

 

僕:考えてないよ。

 

ただアラスカに行くんだ。

 

そして荒野で生きたいんだ。

 

ただ感じたいんだ。

 

たったそれだけだ。

 

僕は彼にそう答えた。

 

僕はアラスカで特別行きたい場所やしたい事はない。

 

強いていうなら荒野の中で狼と僕だけの状況になりたいくらいだ。

 

多くの日本人が星野道夫さんというフォトグラファー兼詩人に憧れてアラスカに訪れると思うけど、僕は違った。

 

恥ずかしいことに僕は星野道夫さんの事を知らなかった。

 

もちろん姉が彼の本などを読んでいたらしく’名前は知っていたが、彼がどんな人だったかは知りもしなかった。

 

どっちかというと5年前に高校生の時に見たInto the wildという映画に影響されてる部分がある。

 

ただそれ抜きに僕は自分の中でなぜかアラスカという言葉がずっとあった。

 

だからずっと行きたかった夢の場所だ。

 

まぁこの話もいずれ詳しく書くのでその時興味ある人は飛ばさず読んでください。

 

そんな話をしてるとあっという間に目的についた。

 

ありがとうございました。

 

ここが評判のいい街かぁ~

 

確かにここまで来る途中に見た景色はすごかった。

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すぐ近くに国立公園もあるせいか山々がダイナミックで見応えがあるが、

 

何だかこの街は好きになれない。

 

あまりにも観光地だ。

 

そして物凄く作られた街って感じがする。

 

自然豊かな場所に無理やり作って発達させた街だ。

 

コンビニもあればマックもKFCもある。

 

ここは何でも揃ってる。

 

それに外から来た人間で溢れかえってる。

 

僕にはここのどこが良い街か分らなかった。

 

フェイク感漂い人で溢れた忙しい街。

 

やっぱこんなもんかって。

 

簡単に町をぐるっと回ってみたがそこまで興味を惹かれるものはなかった。

 

それに地面には沢山のゴミが落ちている。

 

行き交う人々も僕らに事をジロジロとみてくる。

 

もちろんこの街でバックパックを担ぎながらキックボードに乗ってるアジア人なんて僕らだけだろう。

 

ここは完全に白人の街だ。

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てか僕らが今まで通ってきた場所はどこも完全に白人オンリーだった。

 

これまでの旅中にアジア人を見て回数はほんの数回だった。

 

その中に日本人がキックで町を行き交う。

 

確かに物珍しくジロジロ見られるのも分かる。

 

中にはキックボードでここまで来たのか?

 

なんて聞いてくる人もいたり暖かく受け入れてもらってきたけど、何だかこの町からはそんな気が一切しない。

 

それもそのはずだ。

 

今、この街にいる8割の人間は観光客だ。

 

きっとリゾートスタイルのホテルなんかに泊まってるお金持ちのことだろう。

 

当然彼らからしたら半ホームレスの僕らなんかゴミクズのような存在だと思われてる。

 

なんだかあんまり良い気がしない。

 

僕らはすぐにマックに向かった。

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中に入りいつも通り1ドルの無限ドリンクを頼み日記を書きながらセイゴさんと話した。

 

あー、この時間が一番充実してる。

 

そうして僕達はしばらく時間を潰しキャンプ地を探しに行った。