僕が見たかったのは。

究極の自由を求めるPEPEの大冒険

旅の始まりはいつもそうさ。

 

2019年3月9日

 

この日は僕に取って特別な日だ。

 

なぜなら2年間も滞在したオーストラリアをとうとう出る日だ。

 

そして僕の新たな物語が始まる日でもある。

 

 これからまた違う土地で働いたり旅をしてみたりする。

 

思い返せば色んな事をこの地で得た。

 

特別にオースで暮らしたかった訳でも

何かしたかった訳でもない。

 

正直2年間という期間は長かった。

 

それでも自分の20歳から22歳までの

青春時代を過ごした土地だ。

 

色んな感情が溢れ出てくる。

 

ふと気を抜いたら涙が出てきそうになる

 

そんなセンチメンタルな感情と共に僕は

シドニー行きのチケットを握りしめ、

 

ベンチに座っていた。

 

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フライトまであと数十分だ。

 

僕は2年間のオーストラリア生活で

タスマニアを拠点に生活した。

 

ほとんどこの島で時間を使った。

 

そして素晴らしい経験と思い出を

得たしもう一度帰りたい場所になった

 

僕にとっては特別な場所だ。

オーストラリアではなくタスマニア

 

そして、ついに機内に乗り込み開始の

アナウンスが流れる。

 

もちろん悲しいし複雑な気持ちだ。

この時の心境はあまり覚えてない。

 

ただ純粋に何が人生の中で1つの物語が

終わったっていう感じだ。

 

飛行機に乗る直前に僕は思いっきり

タスマニアの空気を吸った。

 

少し飛行機からエンジンからでる匂いも混じっていたが最高の空気だ。

 

そして辺りを見渡して心の中で一言

ありがとう。

 

そして僕は機内に入り自分のシートに

座った。

 

僕は予約した際に窓際の席を取った。

なぜなら最後に離陸する瞬間をこの目で

見て1つの物語の終わりを見たかった。

 

そして飛行機がゆっくりと動き出す。

 

色んな思い出がいきなり頭の中に

浮かび上がってくる。

 

そして僕は音楽を聴きはじめた。

 

なぜか最後にテンションをあげて

この地を去りたいと思ったからだ。

 

曲のチョイスはMOROHAで四文銭

 

1回きりの人生に

 

命を賭けて     命を描け

 

不安とワクワクで来たオーストラリア

そしてこれから始まる新しい人生。

 

僕の年齢だと今年大学を卒業して、

新社会人の世代だ。

 

そんな中で僕は大学に行ってないし、

このあと就職する訳でもない。

 

世界を旅すると言っても明確に何か

この先の将来が見えてる訳でもない。

 

それでも僕にはMOROHAの歌詞

心にグサっとささり、

 

こう思わさせる。

 

1回きりの人生だ。

後悔のない様にこの命を燃やそうって。

 

そして飛行機がスピードを上げはじめ

真っ直ぐの滑走路に入りかかった時に、

 

ある事件が起きた。

 

あれれ、クソ眠いな。。

 

やばい。

 

ここまで散々センチメンタルな気持ちに

なってMOROHAを聞きテンションを上げてわざわざ窓際の席を取ったのに、

 

ここに来て睡魔が。。。

 

俺、頑張るんだ。耐えろ負けるな。

 

最後にお前のお世話になった場所を

見届けろ。

 

何回も心の中で叫んだ。

 

だがその声は僕の心に届くことなく

僕は深い眠りについた。

 

目が覚めた時にはもう飛行機は遥か

雲の上でタスマニアの面影もない。

 

僕は一気にテンションガタ落ちした。

 

最後に離陸の瞬間を自分の目で見て、

写真の一枚でも撮りたかった。

 

なんだよ。イジメかよって。

 

まぁ、よく考えると旅のはじまりなんて

こんなもんかなって。

 

なんか自分らしいなって。

 

いや、そう思わなきゃ泣いちゃう。

 

ってな感じで僕の旅は始まった。