僕が見たかったのは。

究極の自由を求めるPEPEの大冒険

人生なんてネタだ。

世界一周22日目(3月31日)

 

昨日は夜中の2時くらいに急に欧米系の酔っ払いが僕のテント近くにきて

騒ぎ始めて熟睡とまではいかなかった。

こんな夜遅くにおっさんが何やってんだよ。近所迷惑考えろボケと思ったが、

 

勝手に公園の敷地内にテントを張って寝てる僕にそんな事を言える資格は当然なかった

 

恐るおそるテントを少し開けてそのわずかな隙間から彼らを少しの間だけ観察してみることにした。

 

そりゃ何にも気にせず眠りを続けるほど僕は呑気ではない。

 

最低限の警戒はするし危険じゃないか確かめる必要がある。

 

見た感じはただの酔っ払いだ。

命の危険を感じることはなかったが

 

一応武器になるGoproの一脚(自撮り棒)を手元に置いた。

 

ただそんな心配はなく気付いたら僕は寝ていた。



起きたあとは少しその場でのんびりしバックパックを担ぎ街へ繰り出した。

 

昨日は起きた後にすぐ駅に向かったため

朝に街を歩くのは今日が初めてだ。

 

 

歩いて10分くらいで僕は西門にたどり着いた。

 

夜はあれだけ人で溢れかえっていたのに朝はとても静かだ。

なんだか不思議な気分になる。

同じ場所でも人間がいるのといないとじゃ全然違う。

 

特に西門はそうだ。

活気溢れてる時間にここにくると東京みたく騒がしいが

朝にくるとなんだか素朴な街にのみえる。あ、やっぱり台湾だなと感じた。

 

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朝の9時過ぎ

 

辺りを散策してみると面白いことにそこら中に屋台のお店があった。

 

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これは観光客向けなのかそれとも地元の人達も利用するのか

気になりつつ見てた。

 

全体的に値段が安く小腹が空いてたので試しに食べてみることにした。

 

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なんて呼ぶのかは分からない。

見た目からしてまず餃子であることは間違いないだろう

 

7個で35元(約125円)

 

朝の軽食には丁度いいし味も美味しかった。

ソースがかかっていたんだけど甘かった。

こっちは甘いのが好きなのかな?

 

この餃子屋さんの向かい側に素朴麺?

正確な名前は覚えてないけどそんな食べ物があってどんな食べ物だろうって思って食べてみた。

 

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40元(約140円)

 

名前の通り素朴な味だった。

見た目はソースの色からすげー味が濃そうに見えるけど

実際はそうでもない。

 

簡単に食べお腹を満たした後はしばらく歩いた。

 

ここは台湾の中心街でもあるし西門駅は日本の原宿的なエリアだ。

ただ朝の通勤ラッシュの時間にしては街は静かだし、

駅の中もそこまで人で溢れてなかった。

 

日本のあのクレイジーな通勤ラッシュはきっと世界トップクラスだろう。

そしてそれに耐えゆる日本人の忍耐力も間違いなくトップだ。

僕だったら間違いなく潰されてしまうだろう。

 

そんな事を考えながら歩いてるとスタバを発見した。

 

充電と作業がてらに入った。

 

台湾のスタバは高い。

 

僕は人生で2回しかスタバに行ったことがないが普通にスタバは高いと思った。

 

注文したのはスモールサイズのアイスコーヒー

85元(役300円)

 

だがここで事件が起きた。

 

僕は今1ヶ月間のプラスチックフリー生活を実行してる。

 

完全にフリーってわけではないけど、

ペットボトルやビニール袋やストローなんかの使い捨てのプラスチック用品は避けて生活してる。

 

なぜ、こういう経緯になったかは別の機会にでも書こうと思う。

 

だから台湾で有名なタピオカジュースなんかも当然プラスチックだから

飲みたかったけど避けてきたんだ。

 

コンビニでサンドイッチやオニギリを見つけた時もそうだ。

2年ぶりのオニギリは喉から手が出るほど欲しかった。

 

だけどもちろんプラスチックに包装されてるから避けなければならない。

 

そんなこんなでプラスチックが問題になってるご時世で大手の会社もなるべく避ける取り組みをしてる。

 

僕は姉から聞いたんだけど、

姉がスタバに行った際にストローが廃止されていたそうだ。

店員さんがストローがなくてもラテは飲めますと言っていたらしい。

とても素晴らしい働き出し大手企業も少しずつ変わってきてる。

 

そんなこともあり僕は当然スタバがとっくにプラスチックの容器を卒業してると

思ってアイスコーヒーを待っていたが、

 

僕がうけとったのはプラスチック容器に入ったものだった。

 

あ、ちょっと待てください。

 

あの〜これって

 

プラスチックですよね?

 

当然見たら分かるだろうけど

ここまで完全に避けてきた僕にとっては衝撃で軽くパニックになった。

 

店員さんはポカーンとした表情で僕を見つめた。

 

そりゃそうだ。

 

僕は仕方なくプラスチックに入ったコーヒーを飲むことにした。

 

プラスチックに入ったコーヒーは何となくプラスチックの味がするような錯覚がした。

 

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日記を書いたり写真の編集をしたりしてるといつの間にか3時間も経っていた。

 

僕は荷物をまとめて店を出た。

 

今日はヒッチハイクで南下して台中という街に向かう予定だ。

 

ただ正直どこでヒッチをすればいいのかが分からない。

 

僕はHitchwikiでポイントを調べそこに向かった。

 

台湾の電車の切符は面白い。

 

コインが切符の代わりに出てくる。

最初これが出てきたときはよく分からず駅員さんに訪ねたものだ

 

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しかも運賃も日本と比べたら安い。

 

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こんな感じで乗るときにタッチする。

そして改札を出るときにコインを機会に入れる。

 

電車に揺れる事15分くらい。

目的地がある駅に着いた。

 

そこから5分歩いたところに高速道路の入口がある

僕はやりやすそうな場所を探して荷物を置き始めた。

 

ふぅ、サインはこんなもんだろう

 

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ワタシはニホンジンデス

 

 

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右に曲がる車は全部高速道路に行く車だ。

ここなら駐車スペースもあるし信号待ちする際に僕を乗せるか考える時間もある

 

ベストポジションだろう。

 

開始時刻は13時30分。

 

僕は立地条件や交通量的にも申し分なかったから1時間以内で絶対に止まると思った。

 

いや、むしろ止めさせてみせる。

そんな自信に溢れ強気な気持ちで挑んだ。

 

開始相応10分一台の車が止まった。

僕はよし1台目ゲットとそんな気持ちで荷物を持って

車の方に向かったが何の反応も無い。

 

あれれ、何だこれ。。

 

僕が路上でヒッチハイクをしてるのは誰がどう見てもあからさまだ。

 

しかも彼は僕のすぐ目の前に止まった。

これはどう考えてもピックアップする為に止まってるようなもんだ。

 

じゃなきゃおかしい。

 

結局はドライバーは2分後にその場を離れた。

今まで何百台とヒッチハイクをしてきたがこんな経験は初めてだ。

 

実に面白い。

 

気をとりなしてヒッチしてると一台のバイクが近ずいてきた

 

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彼はこんな所で日本人がヒッチハイクしてるの興味を持ち話しかけにきてくれた。

 

彼はこのまま高速に乗って隣町まで行くそうだ。

 

バイクの後ろでよかったら短い距離だけど送ってくよ。

 

彼はそう言って僕にライドを提供してくれたが、

 

僕の行く台中はここから200キロだ。

ここで粘ってすこしでも遠くに行ける車を捕まえると言って丁寧に断った。

 

彼は非常にナイスガイで色々と教えてくれた。

 

自然を見たいなら台東に迎えとのこと。

南下すればするほど気候も良く人もあたたかいそうだ。

 

ありがとう。

 

良い出会いがありモチベーションが上がった僕はヒッチを再開した。

 

開始から1時間が経過した。

 

僕は少し異変を感じていたがその時はまだ気にしてなかった。

ヒッチハイクにおいて1時間待つことなんて当たり前のことだ。

 

まず乗せてもらう事はありがたいことだ。辛抱しなくては。

 

そう思い親指をあげヒッチを続行した。

 

そして2時間が経過した。。

 

 

あれ、全然捕まらないぞ(^ ^)

 

僕はここでやっと最初に感じた異変に気付くことができた。

 

レスポンスがなさすぎるってか皆無。

 

そう丸2時間ヒッチハイクをやってるが誰一人として反応がない。

ニュージーランドでは基本的にほとんどの人が反応をくれるが

台湾に関しては0だ

 

車はもう既に何百台と通り過ぎてるが誰一人として僕にレスポンスをくれた人は

いなかった。

 

あれ、確か台湾って親日国だよな。。

 

流石にここまで反応がないとヒッチしてる僕もキツイ。

 

少しでも反応や笑顔をくれると僕も

やる気が出るのだかこれではちょっと。

 

ただこんな所で諦めるわけにはいかない。

携帯を取り出しイヤフォンをつけ音楽をかけた。

 

曲のチョイスはR指定で合法的トビ方ノススメ

 

僕は過去ヒッチハイクでつまずくと必ずと言ってこの曲を聴いて

気分を上げる。

 

そして幾度となく車を捕まえてきた。

 

そう僕はヒッチハイクで失敗したことがない。

 

その後少し歩き他の場所でも試しながら周りを散策した

 

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左側の長蛇の列は左折して高速道路に入る車達だ。

 

ただ残念ながら台湾は右側通行なので僕が長蛇の列の左側に行くことは出来ない。

 

歩き回った結果僕は初めの地点で再びヒッチを継続した。

 

開始から2時間半が経過してた。

 

ここまで待つヒッチはなかなかない。

だが意地とプライドで諦めるわけにはいかない。

 

いくら無反応でも関係ない、

俺が反応を作らせてやるという気持ちで行った。

そこからはもうヤケクソになって踊ったり逆立ちしたり

120パーセント満面の笑顔でヒッチをした。

 

そんな僕の努力は実ることはなく

 

開始から4時間が経過した。

 

この時のぼくは何の感情もない。

 

もう単なる意地だ。

 

捕まるまで一生ここにいてやる。

 

俺があきらめるのとアンタらが拾うのどっちが先か

 

俺は死ぬまでここにいるぜ。

 

僕の感情はなく僕の中にある意地が表へ出てきた。

こうなったら僕には止められなかった。

僕の意地に任せることにした。

 

時刻20時00分

 

開始から6時間半が経過。

 

ふと我に返った僕は気が付いたらバックパックを背負って電車の中にいた。

 

もうヒッチハイクしていた時の記憶は何にもない。

 

そして人生で初めて失敗した。

 

これからヒッチハイクで世界中を旅するってのに一発目でこのざまだ。

 

僕はもう何にもやる気が起きず

お昼も夜ごはんも食べてないが

そのまま寝床の公園まで向かった。

 

帰りの電車では沢山の若者が乗っていた。

可愛い女の子にイチャイチャしてるカップル。

楽しそうに笑う学生。

きっと自分と同じ年頃だろう。

 

この人達はどんな人生歩んでるんだろう

 

間違いなく僕とは違う。

 

そんな光景を見ていたらふと思った

 

あれ、俺何やってんだろうって。

 

そのまま重い足取りで公園に向かうと、

そこにはオジさんの姿があった。

 

全く何を言っているのかわからない。

ただ僕を笑顔で迎えてくれてるの間違いない。

 

本当に嬉しかった。

 

僕は簡単な中国語とジェスチャーで今日の出来事を話した。

そうするとオジさんも少し理解してくれたのか、

頷きながら聴いてくれた。

 

そして笑顔で僕に向かって

 

Good!!

 

おじさんの笑顔は疲れ落ち込んだ僕の心を

綺麗に洗ってくれた。

 

このGoodにどういう意味が込められているのかは

正直わからないが

 

僕にはオジさんから

 

頑張れ。人生そのまま突っ走れ。

 

なんて言ってるようにも思えた。

素直にありがとう。

 

まぁこんな経験もたまにはありだ。

 

人生なんてネタ探しで、

 

最後に笑ったもん勝ちって

 

ってどこかの誰かが歌で歌ってた。

 

ヒッチハイクで6時間待ったりキャンプして旅をするなんて

きっと今しか出来ないだろう。

 

お金じゃ決して買えないものだ。

それに野宿してなかったらオジさんにも会えなかった

 

全部に意味があるし大事な時間だ。

僕は今日の事を一生忘れないだろう。

 

これから何度もこんな経験をするだろう

 

そして日本に帰った時に家族や友達

また将来結婚する奥さんや自分の子供に

 

沢山のネタを披露できればいいさ。

 

そして僕は寝る前にオジさんと簡単にセッションした

 

いつにも増して良い音が出た気がする。

 

そしてオジさんの隣にテントを立てて寝た。

 

 

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