僕が見たかったのは。

究極の自由を求めるPEPEの大冒険

笑顔が素敵だと心もキレイ。

 

放浪旅40日目(4月18日)

 

朝の7時半に目が覚めた。

 

2日連続安心してストレスなく快眠できた。

 

これは非常に良い事であると同時にデメリットでもある。

 

なぜなら覚醒しまくってる僕の全細胞が休息する事によって覚醒前の段階にまで下がってしまう。

 

それに僕のバイブスも自然と下がる。

 

2日間も普通の生活ライフに戻っちゃうと中々エンジンをかけるのに苦労する。

 

それが快適であればあるほどにね。

 

それにこの日は見事に天気もドンヨリしてたしクソ寒かった。

 

カンザス州に着いた初日は物凄く暑くて半袖で入れたくらいだったのに今日はとことん寒い。

 

それに僕の花粉が過去最高に症状が悪化してる。

 

実はアメリカの2日目から少し花粉の症状を感じていた。

 

僕はもともと日本でかなりの花粉アレルギーを持っていた。

 

オーストラリアにいた間は花粉がなかったから症状で苦しむ事はなかったんだけどアメリカは違った。

 

普通に花粉めちゃくちゃ飛んでるやん

 

何花粉か分からないんだけど、とりあえず死ぬほど目が痒いしくしゃみと鼻水が止まらない。

 

鬼のように出てくる。

 

セイゴさんが調べてくれた情報によるとこの辺りはブタクサ花粉が飛んでいるらしい。

 

なんだよブタクサ花粉って。。

 

僕は日本にいた時は何花粉アレルギーかは全く覚えてないけど少なくともブタクサ花粉ではなかったはず。。

 

身体の疲れは取れコンディションはバッチリだけど心のコンディションは最悪なまま旅がまた始まろうとしてた。

 

ダニエルが今日は仕事で朝の8時半に家を出るとの事なので僕らも同じタイミングで出させて頂く事にした。

 

するとダニエルに近くのバス停まで送ってもらえる事になった。

 

僕達がいた場所はカンザスシティから20キロくらい離れた場所にあり、僕らがお目当の高速道路からもかなり離れている。

 

出来ればバスに乗ってシティ近くに行き、お目立ての高速の入り口らへんまで行きたい所だけど、もちろんどのバスが何処に何時に行くかなんて分かりゃしない。

 

だからとりあえずダニエルに適当な場所まで送ってもらい、そこから自分達でルートを探す事にした。

 

目的地に着き僕らはダニエルと別れた。

 

本当は写真を撮りたかったんだけど本人希望のもとNGで終わった。

 

最後にキッチリと挨拶をして別れた。

2日間ありがとうございました。

 

その後はカンザスシティから50キロ離れてるLAWRENCEまで下道でヒッチをする事にした。

 

まずそこの下道のハイウェイの入り口までキックで目指す事に。

 

う〜ん、絶妙に身体がグダッてる。

 

バックパックをいつもの2倍重く感じ物凄くグダッてる。

 

全然進まねぜぇ。。

 

なんとかゆっくり漕ぎながらもハイウェイ入り口付近に到着した。

 

するとそこには幸せのMがあった。

 

セイゴさん、ちょっとMに行きましょう。んで、いつもと同じローテンションに戻しましょう!

 

うん、そうだね。そうした方がいいね。

 

そうして僕達はマクドナルドに向かった。

 

朝起きてからマックに行くのが僕達の日課だ。朝起きて気持ちを切り替えるために僕達はマックに行き数時間各々リラックスしたり音楽を聞いたりして気持ちを切り替える。

 

やっぱりこれがないとダメなんだよね。

 

カウチサーフィンは人とも出会えて素晴らしい経験になるし、美味しいご飯やフカフカのベッドなんかで寝させて頂けるから非常にありがたいし幸せな事なんだけど、

 

快適すぎてほんとエンジンかかるのが遅いし気持ちが全部持ってかれちゃう。

 

だから僕らは無理矢理でもマックに行っていつもの感覚を得なければならない。

 

それに僕の花粉が重症だしね。

 

マックに着くと僕はすぐさま荷物を席に置いて近くの薬局までキックで向かった。

 

花粉がこんなに辛いなんて思わなかったよ。日本の僕と同じようなアレルギーの人は相当苦しんでいるんだろうなって思ったら同情するよ。

 

薬局に着くとさっそく僕は薬を探して購入したのはアレグラと目薬だ

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ネットでアメリカ花粉で調べたら、ありがたいことに誰かがオススメの薬なんかの記事を書いていてくれてた。

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いや〜、ほんとネットって便利だね。

 

それをすぐマックに持ち帰りのんだ。

 

その後は少しのんびりしてからヒッチを始めた。

 

まず行く先はLAWRENCEだ。

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ここまで行けば70号線のハイウェイに簡単に合流する事が出来る。

 

ただここまでも40〜50キロは離れてる。そこまで1発で行く人がいるか?なんて思いながらヒッチハイクをしていると車が停まった。

 

どこまで行くの?

 

と窓を開けて車内の中から僕らに聞いてきてピックアップしてくれたのはサラさんだ。

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間違いなく今まで出会ったドライバーの中で断トツに可愛い。

 

いや、本当に可愛かった。

 

そりゃ誰だって可愛い女の子が拾ってくれたらテンションは上がるだろう。僕のバイブスはガンガンに上がってた。

 

可愛すぎて集中できず緊張してしまったのか彼女の英語を聞き取るのに苦労した。

 

彼女は26歳で結婚している。

 

ち、ちくしょう。。。

 

LAWRENCEに行く途中で僕を拾ってくれた。元々カンザス州生まれで育ちだけど彼女いわく何にもない場所らしい。特に彼女が若くヤンチャしてた時は外の街に出たくて仕方がなかったらしい。ちなみに彼女の好きな州はフロリダでビーチ好きだそうだ。

 

絶対にフロリダに遊びに行ってというほど勧められた。

 

僕にとってフロリダとは名前くらいしか知らない場所だ。そもそもアメリカの事も何にも知らない状態で来た。こっちで旅をしてからアメリカがどういう国か、どんな所があり、どんな人達が生活しているなんかをほんの少しずつ分かって来た気がする。

 

後、ふと思ったんだけど欧米系の若者って若ければ若いほどイケイケで傲慢な気がする。ビックリするくらいイケイケで人種差別もすごい。僕は過去二回若者にオーストラリアで卵を二回投げられている。

 

それにタスマニアにいた時は頻繁にカヤックをやりに遠出してたんだけど、ある街にマックがあってそこに行く度にアジア人が珍しいのかバカにされてるのかは分からないけど、ジロジロ見られ笑われたりした。

 

まぁ、ロン毛で水着とヨレヨレのTシャツ着てたからかな。

 

まぁそんな話を置いといて比較的イケイケでだいたい20代後半になってくると皆落ち着いてくる。

 

それも人間が変わったようにね。

 

イギリス人は変わらずパーティー野郎が多いいけど、

 

きっと彼女もそのうちの一人だったんだろうと思った。

 

ありがたい事に彼女にはLAWRENCEから更に40キロくらい離れた場所まで送ってもらった。

 

本当にありがとうございました。

 

しっかりお礼と感謝を伝えて僕らは別れた。

 

着いた場所はTopekaという場所だ。

 

ここから一気に街は少なくなってくる。

 

出来れば長距離で進みたい所だ。

 

気合いのヒッチをする前に少し腹ごしらえをする為にガソスタで飲み物とカップ麺を買った。

 

するとどうだガソスタにお湯がないじゃないか。

 

う〜ん、困ったな。

もうフタあけちゃったし。

 

僕はそのままお湯なしでベビーラーメン的な感覚で丸ちゃんのカップ麺を食べた。

 

以外にもスープの粉末が良い味がして、それがうまく麺とマッチして美味しかった。

 

それをセイゴさんが横目に見て僕に向かって、

 

お湯なしでカップ麺を食べてる人始めて見た。。

 

と言っていた。

 

僕も一言だけセイゴさんに向かって、

 

案外、うまいっすよコレ。

 

その後はすぐさまヒッチハイクをする事にした。

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彼女が降ろしてくれたガソスタの近くに70号線の入り口があったからそこに向かった。

って言ってもTopekaは小さな街だし交通量も少ない。

 

僕はバックパックを置いて椅子代わりにしてそれに座りながらヒッチハイクをした。

 

1時間が経過。

 

お決まりの1時間だ。

 

これくらいなら当たり前過ぎて正直待ってる気にはならなくなってきた。
それに座りながらヒッチハイクをしているから身体に疲れは出てこないしね。

 

それに1発目の彼女はわずか10分ちょっとしか待ってない。そのぶんを考えたら何時間でも待ってやろうと気持ちになった。

 

気温は上がりジリジリと暑い。

 

1時間半が経った。

 

余裕だと思っていたけど照りつける太陽と交通量の少なさのせいかヤル気と気持ちが落ち込んでいった。

 

だが、その時は起きた。


一台の車が僕らの前に停まった。

 

僕らは喜んで近寄りに行ったがドライバーからNOのサインを送られた。

 

僕は何やねんコイツと少し思った。

 

乗せるつもりないならわざわざこんな場所に停車しなくてもいいのになぁって思ってると中から女性が出てきた。

 

すると彼女が僕らに向かって、

 

ごめんね。私ちょっとしか行かないから乗せてあげられないけど良かったらこれ食べて。 さっき見かけた時にあなた達凄く幸せそうな顔をしていたから、私も元気もらってね。じゃあ頑張ってね!バイバイ!

 

そう言って彼女はすぐ立ち去った。

 

僕らは彼女からマックフルーリーを頂いた。

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彼女は高速を降りる際に僕らがヒッチハイクをしているのを見かけたらしく、わざわざマクドナルドに行って僕らの為にマックフルーリーを買ってくれたのだ。

 

それも僕らが幸せな顔でヒッチハイクしてた。たったそれだけの理由だ。

 

僕は特別意識してる訳ではないけど普通に笑顔でヒッチハイクをしてただけだ。でももし僕の笑顔や態度だけで人を幸せな気持ちに出来ていたとするのならば凄く嬉しいと思う。僕自身笑顔が素敵な人は男女関わらず大好きで魅力的だと思う。

 

だから僕も笑顔が魅力的で周りがハッピーになれるような人間になりたいと強く思った。

 

本当ありがとうございます。

 

彼女からのアイスのおかげで僕らはかかり切ってなかったエンジンに火がついた。

 

そこからヒッチを続けること合計2時間ちょっとで車が捕まった。

 

拾ってくれたのはトムさんだ

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ここからキロ先のManhattanという街まで帰る途中で乗せてもらえる事になった。

 

彼とは物凄くテンポがあい最初から最後までずっとトークをしていた。

 

 

僕はなぜヒッチハイクをするのかを話した。

 

僕らがアメリカに来た理由はヒッチハイクを通して人と出会うためなんです。

 

もちろん壮大な景色なんかもいいですけど、僕は何よりも人との出会いを大事にしたいんです。

 

日本にいるとどうしても世界の人と関わる機会は減ります、それに語学的問題もありますし、でも僕は海外で旅をしていて沢山の人と関わるチャンスがある。英語も話せます。だから僕は人と会うためにヒッチ旅をするんだと思います。

 

そして色んな人の物語を聞き自分の価値観や視野を広げたいんです。その手段としてヒッチハイクは本当に人と出会うのに一番良い方法だと思います。それに僕は人と話すのが一番好きなんで。

 

そう言うと彼は深く頷いてくれた。

 

他の人はどうだが知らないし色んな目的がある。

 

僕の場合は人と会う。

 

これ一択でしかない。

 

それに今度別記事で僕の旅の目的なんかも書いてみようと思う。

 

誰も得はしないけど、自分自身がいずれ振り返ってみたときに当時の自分はこう思っていたんだなぁって考えたりするキッカケにもなるからね。

 

あっというまに目的地に着いた。

 

高速の入り口で降ろしてもらい彼と別れた。

 

ありがとうございました。

 

引き続きヒッチハイクをした。

 

僕らが今いるところから次の街までは約110キロくらいはある。

 

ジャンクションシティという20〜30キロの所にも一応街みたいのはあった。

 

僕らは刻んで手前の街に行くことに決めた。

 

だが交通量がほぼない。

 

こりゃ駄目かなぁなんて思っていたら停まった。

 

うお、まじか。

 

ドライバーに行き先を伝えると彼はSalinaという僕らが行けたら奇跡だなって思ってた110キロ先の街まで行くそうなので、それにご一緒させてもらうことに。

 

僕らを拾ってくれたのはエリックさんだ

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彼は僕とは180度違う人間だった。

 

基本的にパソコンの前で1日の時間を費やす超インドアな人だった。

 

他の国にも他の州にも出たことがないらしい。

 

当然、僕がやってきた事と彼がやってきた事は何1つ重なることがなかったんだけど、話は自然と進んだ。

 

お互いあまり関わらないタイプの人間同士だからこそ興味が湧く。

 

それに彼は1週間に一度はマンハッタンからSalinaまで母親に会いに110キロの道を運転しているらしが、滅多にヒッチハイカーは見ないしピックアップするのも僕らが初めてだそうだ。

 

彼にとってもいい経験になったし僕にとっても良い経験になった。

 

全くの身知らずのお互いがヒッチハイクを通して繋がれるんだ。

 

そこには色んな人のストーリーがある。

 

これだからヒッチは好きなんだよな。

 

1時間ちょっとのドライブもあっという間に終わった。

 

街には行かずサービスエリア的な場所で降ろしてくれた。

 

ありがとうございました。

 

時刻は18時半くらいだったから僕達はヒッチを切り上げマックへと向かった。

 

そしていつもと同じくセイゴさんと熱い深い話をしながら夜になるまで時間を潰しキャンプできる場所を探しに行った。

 

あー、コロラド州まで後750キロ。。

 

早く行きたいなぁ。。

全部マシマシ。

放浪旅39日目(4月17日)


歯磨きをしていたら歯がボロボロと抜け落ちる夢で目が覚めた。

 

起きると飛び上がって自分の歯があるかどうか確認した。

 

無事に歯がある事が分かり夢を見てたんだなって実感した

 

時刻は朝の8時半だ。

 

いやぁ、久しぶりに何もストレスなく寝れた。

 

それにフカフカのベッドではなくソファで快適なスリープライフを送る事ができた。

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うん、実に良い1日の始まりだ。

 

この日ダニエルは仕事があるから家に帰ってくるのは夜だから鍵を渡してくれて、自由にしててくれとの事だ。

 

前回のモハメッドさんもそうだが、他人に家の鍵を簡単に渡すなんてよく出来るなぁって思った。

 

もちろん僕らは何もしでかすつもりはないけど、いくらカウチサーフィンとは言えど簡単にそんな事は出来ないだろう。

 

それくらい信頼してくれてるってことか。

 

朝ごはんを簡単に済まそうって思い以前ガソスタで出会った韓国人夫妻に頂いたインス

タント丼みたいのを食べた。

 

あれ、結構大きくてかさばってたから早めに食べれてよかった。

 

ついでに味も美味しかったしね。

 

食べ終わった後は適当にゴロゴロしながらフリースタイルダンジョンを見た。

 

僕は普段あんまりYouTubeなんか見たりしないんだけど、

 

たまには気分転換にYouTubeみながらノンビリするのもアリかなって。

そのまま11時くらいまでひたすらにグータラ生活をしてた。

 

たぶん普通に宿をとって旅をしてたら毎日がきっとこんな感じなのかなぁって思ったりした。

 

もちろん時にはこーいうのも良いけど、基本的に僕はキャンプしてたいと思う。

 

やっぱ自然の中で目覚める乗っていいし、

 

旅してる時くらいいつもと違う環境がいい。

 

お昼の時間になると僕はセイゴさんと外に行くことに決めた。今日の目的は楽器屋とセブンイレブンに行く事だ。

 

楽器屋に関しては僕が紛失したリコーダーを購入する事

 

セブンイレブンは噂で一平ちゃんが1ドルで売っていると聞いたからそれを食べに行く事だ。

 

まず4〜5キロ先にある楽器屋に向かった。

 

普段は20キロもあるバックパックを背負ってキックボードを漕いでいるから、何も背負わず漕ぐキックボードがどれだけ楽でスピードが出るか実感した。

 

あっという間に楽器屋に着いたがお目当のリコーダーはなかった。

 

ソプラノはあったけどね。

 

残念だけど気を取り直しセブンイレブンに向かった。

 

確かセブンイレブンアメリカ発だったと思うけど実は一度も見かけることはなかった。

 

つまり今日が初めてだ。

 

日本だったらどこに行ったってセブンやファミマなどのコンビニが至る所にあると思うんだけど、僕らが旅をしてきたところではお目にする機会はなかった。

 

いざ中に入ってみると大して日本と変わらなかった。

 

同じように一応なんでも揃ってる。

 

もちろん日本の方が圧倒的にコンビニエンスだけどね。

 

お目当の一平ちゃんを探してみたがなかった。

 

なんだ、あの情報は嘘だったのかよって思っているとある食べ物を発見した。

 

それはホットドックだ。

 

値段は約2ドル

 

アメリカと言ったらジャンクフードだ。

僕は迷わず購入してみることに。

 

店員さんからホットドックを受け取り野菜やソースは自分でトッピングするシステムだ。トマトやオニオンやその他もろもろ、僕はとりあえずラーメン二郎的感覚で全マシマシにした。それに無料でチーズやチリソースもトッピング出来るから、もちろんそれをマシマシにした。

 

出来上がったのはこれだ。

 

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ホットドック野菜&チーズ&チリソースマシマシ 

 

もはや原型もクソもない。

まず手で食べることが不可能だ。

 

これをホットドックと呼べるのだろうか。

まぁそんなことはどうでも良い。

 

いかに安く腹に溜まるかが重要だ。

体に悪いのなんて知ったこっちゃない。

 

でも旅が終わったらこんな食事はしないだろうけどね。

 

食べ終わった後はダニエルさんの家に戻った。

 

昨日の夜は6日ぶりにシャワーも浴び昨日、今日でしっかり体を休められる。

 

気付かないようで体は正直者だ。

しっかり疲れが溜まっている。

 

ふと、セイゴさんの方を見てみると彼は寝ていた。

 

そりゃそうだろうなって思った。

 

もともとセイゴさんは僕みたいにガンガンキャンプ旅して無限の体力がある方ではなかった。

 

だけどニュージーランドで出会った時にそういう旅をやってみたかったと言っていた。

 

そして一緒にニュージーを数日間旅して今度はアメリカをキャンプ旅だもんな。

 

それに相方の僕が宿代1円も払うつもりはないと言っちゃってるし、少し気の毒で可愛そうだと思うところもある。

 

こんな僕に無理やり合わせてくれて感謝の気持ちでいっぱいだ。

 

んで、なんだかんだ僕も気が付いたら寝てた。

 

起きたのは夜の6時くらいだった。

 

ダニエルさんは7時過ぎくらいに帰ってくるとのこと。

 

それまでセイゴさんと楽器を鳴らして遊んでた。

 

彼が帰ってきて仕事終わりにも関わらずご飯を作ってくれた。

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彼はビーガンだったから本格的なビーガン料理だ。

 

タスマニアのシェアハウスで僕はビーガンの女の子と数ヶ月暮らしてた時があったけど、それ以来のビーガン料理だ。

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久しぶりに食べて自分が昆虫になった気分になった。

 

やっぱ僕は肉や魚が好きだな。

 

でも、美味しかったです。

 

ごちそうさまでした。

 

そして本当にありがとうございます。

 

ご飯を食べながら色々と話して僕達はねた。

 

良い日だったな

田舎道とイバラ道で韻が踏める

 

放浪旅38日目(4月16日)

 

8時に自然と目が覚めた。

 

マクドナルドから歩いて5分くらいの所にキャンプするのに丁度いい場所があったからそこで寝ることにした。

 

そこは橋の下だった。

 

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雨もしのげて周りを気にせずに寝れるから正しくパーフェクトキャンプ

 

ちなみに需要はないだろうけど、僕のテントの中はこんな感じだ

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荷物をパッと片付けた後はすぐさまマックに向かった。

 

1日ぶりのマックの朝飯は1週間ぶりにも感じた。

 

それほどマックにいるって事が当たり前になっていた証拠だ

 

でも、そろそろ野菜を摂らないとまずいなぁ。

 

単調なバーガーやホットドックばかり食べている僕の体はやっぱりビタミンを求めてた。

 

そろそろトマトを食べる時がきたようだな。

 

そんな事を思いつつ体に悪いハンバーガーを2つかぶりついた。

 

1時間半くらいマックで時間を潰した僕らはヒッチをしに高速の入口へと向かっていった。

 

今日の目標はSt louisを超える事だ。

 

もちろSt louisはただの大きな街だから興味がない。

 

そこはスルーするつもりだ。

 

いざ、ヒッチハイクを開始。

 

し〜〜ん。。。

 

まぁこうなるよね。

 

いやある程度は想像してたよ。

 

それでも毎日1日の始まりがこんな感じだと寂しいじゃんか。

 

もう少し車がいてグットラックくらいの合図が欲しいよ。

 

だがそんな事を思っても現実は変わりっこない。

 

気を取り直しヒッチをした。

 

1時間が経過

 

そりゃそうなるわな。

 

もう当たり前になってきたよ。

道路の上で立って笑っているのに

 

日記上では簡単に1時間や2時間待ったって書けるけど、実際にやってる身からしたら結構シンドイんだ。

 

でも、辛抱したからこそ出逢えるご縁があるから僕はヒッチが好きだ。

 

あまりにも交通量が少ないもんだから、

携帯からビートを流してフリースタイルをしながらヒッチハイクをした。

 

すると一台の車が近くに近ずいてきた。

 

よっしゃ!!

 

って思い近ずいてみるとそれは警察だった。

 

そういえばオハイオ州を抜けてから初めての警察だ。

 

うわぁ、怒られるのかなって思った。

 

ここでヒッチハイク辞めろって言われたら確実に終わりを意味する。

 

ドキドキしながら警察が口を開くのを待った。

 

「お前らこんなとこで何やってんだ。」

 

ヒッチハイクをしてます。僕らは日本から来て、人と出会う手段としてニューヨークから西海岸までヒッチハイクで旅をしてます。。」

 

「おぉまじか、お前らすげぇな。金は持ってるのか?」

 

「はい、お金は持ってます。ですが人と出会って旅をしたいんでヒッチしてます。大丈夫ですか?」

 

「あぁ、もちろんさ。ヒッチして問題ないよ。俺もさっき高速の入り口に人が立っているっていう通報があったから確認しにここに来ただけだ。そして君達は変な奴じゃないって分かったからもう用は無いよ。気を付けて」

 

な、なんて寛容なんだ。

 

オハイオ州とは全く別もんだ。

 

もしかするとアメリカ中央部はヒッチに寛容かもしれない。

 

なんて思ったりもした。

 

その後もヒッチをしていると計1時間20分くらいで本日1台目の車が停まった

 

拾ってくれたのはジョーさんだ

 

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僕らをピックアップする際ものすごく警戒しているのがビシビシと痛いほど伝わった。

 

Albersという街まで行くそうだ。

 

ここから20〜30分くらいの距離だけど乗せてもらうことに。

 

ジョーさんは僕が今までヒッチしてきた中で1〜2番を争うくらいに口数が少なかった人だったから会話が全く弾まなかった。

 

ほとんど何も話さずにドライブは終わった。

 

それでもお別れをする際はガッチリ握手してくれた。

 

ありがとうございました。

 

ただ降ろされた所は毎回恒例の何にも無い場所だ。

 

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小さい街までも5ー6キロは離れてる。

 

車も1分に1台くればミラクルだ。

 

まさしく田舎道だ。

 

なんにもないよ。

 

その時ふと田舎道という単語を発してある日の出来事を思い出した。

 

4年前くらいだろうか。僕にとって兄弟と呼べる数少ないマイメンと一緒にUMBの埼玉予選に出場した時だ。

 

1回戦の相手がよく分からん田舎から来たやつで僕もそうだったから、

 

俺にはあるぜ田舎の意地 

 

お前より歩んできたぜイバラの道

 

というライムで少しだけ会場が湧いたのを思い出した。

 

結局僕は二回戦でマイメンとあたり負けてしまったけどね。

 

今思い返せば良い思い出の1つだ

 

てか、ここで僕はふと思ったがそもそもアメリカ中央部はヒッチハイクにあまり適してないのかもしれない。

 

中央部の州はどこも大きな街を超えると何にも無い。

 

スタックする可能性が大だ。

 

それに外国のサイトでみるとアメリカでのヒッチハイクは西海岸スタートで南部を通るのが主流らしい。

 

そうした方が街も多いいしスタックしにくい。

 

ただ今はかなりヒッチが違法になってるかどうとか。

 

そこらへんは良く分からないけどね、

 

ただ中央部はヒッチしている人もピックアップする人も少ない気がした。

 

うわぁ〜、車こねぇな〜

 

なんて思ったらまた警察が停まった。

 

「君達、高速道路に入って横になってたかい? 」

 

「いや、僕達さっきここについたばっかでヒッチしてます。もちろん高速に入ることが違法って知ってますよ。」

 

「分かった。実はさっき通報が入ってきてみたんだが、多分別の誰かが高速にいるんだな。君達じゃない事は分かった。それじゃグットラック」

 

そう言って彼は 去っていった。

 

これを機にアメリカ中央部はすんげ〜ヒッチハイカーに優しい場所だと感じた。

 

その分難しいけどね。

 

まぁ、警察の目を気にしなくていいのは嬉しい。

 

その後も続けたが相変わらず車は全然来ない。

 

セイゴさんとキックボードで街まで向かって下道で行きますか?なんて話して時に一台の車が来たから120%の笑顔でヒッチをしたら停まった。

 

おっしゃ!!

 

僕は喜びドライバーの元に駆け寄った。

 

どこに行くんですか?

 

あ〜、オレゴン州だよ。

 

ん?んん?オレゴン

 

西海岸に面してる州だよ。

 

ま、まじか。。

 

なんと彼はここから約4000キロも離れてる西海岸のオレゴン州に行くそうだ。

 

とゆう事は彼と一緒について行けば僕達のアメリカ横断は達成できてしまう。

 

こんなことって普通ありえる?

 

こんな田舎町から一発でクソロングライドだ。

 

多分一生これを超えるものをないと思った。

 

ただ僕達はもっと沢山の人に会いたいからカンザス州のカンザスシティという場所までお願いした。

 

それでも車で4時間くらいの長距離ドライブだ。

 

通常だったら2日くらいかかるところを一発で行けるなんて、

 

ラ、ラッキーすぎる。

 

昨日道路の上で合計6時間以上もヒッチしていたから報われたのかなって。

 

僕達を何にもない田舎道から救ってくれたのはブレンディンさんだ

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彼は普段はインディアナ州に住んでいるが生まれと育ちはオレゴン州だから休暇で数日間帰るそうだ。ガソスタで働いていて僕と同じ22歳だ。

 

正直全然22歳に見えなかった。僕もけっこう実年齢より上に見られる事が多いいけど、彼の場合は雰囲気と体の大きさが22歳ではない事を物語ってた。

 

4時間ものドライブだから僕達は日本のことなんかを話したりした。

 

彼からもアメリカの歴史なんかについて聞いたりした。

 

でも、さすがに4時間は長かった。

 

彼もそんなに口数が多いい方ではなかったから自然と音楽を流すことになった。

 

彼からも何か日本語の曲を流してよと言われたから僕の携帯に入ってる曲を流す事にした。

 

でも僕のプレイリストは日本語ラップしか入ってない。

 

まぁ、アメリカ人にとって日本語ラップはどう聞こえるんだろうなって思って適当に曲を流したが無反応だった。

 

そりゃ日本語分からないから仕方ないよな。

 

試しに聞いてるだけでバイブスが伝わるMOROHAの曲を流してみた。

 

オーストラリアで付き合ってた元カノはマレーシア人で日本語なんて分らなかったけどMOROHAの曲を聴かせた時、なんかオタクアニメの声みたいと言ってた。

 

バカにするんじゃねぇぞって当時思った。

 

まぁアメリカ人の彼にとってはどの曲も一緒なのだろう、相変わらず無反応だった。

 

さすがに彼のよく分らない日本語の曲をずっと流すのは申し訳ないから、英語の歌を流す事にした。

 

流した曲はエドシーランだったけど、これも彼は好きじゃなかったらしい。

 

結局彼の好きなロックミュージックをかけた。

 

途中で何度か休憩しながらも4時間のドライブもあっという間に終わって僕達はカンザスについた。

 

長距離乗せてくれたのにも関わらず彼は僕達にケンタッキー州ウイスキーを買ってプレゼントしてくれた。

 

本当にありがとうございました。

 

時刻は既に6時近くだった。

 

一応、今日はセイゴさんがカウチサーフィンで宿を確保しておいてくれていた。

 

もともと僕達はカンザス州に今日到着出来るとは思ってなかったけど、一応ホストには今日着くかもしれないと伝えておいたらしい。

 

それに僕達がヒッチハイクで向かっているという事も伝え済みだ。

 

後は彼から住所の連絡を待つだけだ。

 

それまで僕達はバーガーキングで時間を潰す事にした。

 

そういえばアメリカに来て初めてのバーガーキングだ。ニュージーランドを旅してる時は当たり前のように利用してたけど、アメリカでは初めてだ。

 

メニューを見てみると結構値段が高い。

 

まぁそこは気にせず10ドルのバーガセットを頼んだ。

 

注文する時にレジのお姉ちゃんと少し話した。

 

僕は自分がどこから来たかと何をしているか話した。

すると物凄く興味を持ってくれた。

後で、話を聞いてもいい?と聞いてきた。もちろん僕の答えはいいよだ。

 

セイゴさんいわくホストの方から20時に家に来ていいよとの事だったのでそれまで時間を潰す事に。

 

ただ肝心の住所が未だに分らない。

どうやって行くんだよって。

 

ただ今日は一番忙しい日らしいから待つ事に。

 

しばらくしてるとレジのお姉ちゃんが僕らの座ってる席に来て色々と話した。

 

話している時にふと思ったけど、この子まだ働いてる最中だよな。。

 

アメリカ自由すぎだろ

 

例えば僕がマックでレジのアルバイトをしてるとしよう。客が少なくて暇だからといって客席に行って客と一緒にペチャクチャ喋れるだろうか?

 

いや、絶対に無理だ。

 

そんな事が可能なアメリカの感じが僕が好きだ。

 

それにニュージーやオースでもそうだったがスーパーのレジなんかでも座りながら対応している。

 

もちろん全ての場所がそうではないけど、座ってやってる場所も多かった。

 

あれ、すごくいいよね。

 

日本のレジやってる人にはホント頭が上がらないよ。

 

あんな長時間も立ちながらお会計するのは大変だ。

 

でも、別にずっと立ってることもないと思うけどなぁって思う。

 

バーガーキングのレジのお姉ちゃんも客が来たらちゃんと仕事に戻ってたし、切り替えがちゃんと出来てた。

 

やる事ちゃんとやってれば誰も文句言わないっしょ。

 

時刻は20時になった。

 

セイゴさんに住所貰いましたか?と尋ねると答えはNOだ。

 

仕方ないからもう少し待つ事に。

 

時刻は21時だ。

 

セイゴさん住所は?

 

う〜ん、まだだね。。。

 

そうか、もう少し待とう。

 

時刻は22時になった。

 

セイゴさん???

 

こりゃ駄目だね。。

 

すると店員から閉店時間という事で店を出る事に。

 

セイゴさんの体験上、あんまりカウチサーフィンでドタキャンされる事はないそうだ。

 

てかこんなことは初めてらしい。

 

何かあったんだろうか?

 

まぁ仕方ないので僕達は適当に近くにキャンプできる場所を探しに行った。

 

近くに丘みたいな場所があったからそこで寝る事に。

 

時刻は22時半だった。

 

僕はとっくに寝袋を広げ寝る準備をしていた。

 

するとセイゴさんが突然

 

今日の宿確保した!!

 

ん? どうゆう事ですか?

 

僕は完全にパニクった。

 

実はセイゴさんは二人のホストと連絡を取りってたらしく駄目もとで連絡を送ってみたところ泊まっていいの事だ。

 

ただホストの場所はここから30キロも離れてる

 

僕らのキックボードでも軽く3時間はかかるだろう。

 

だがホストの方がUberを手配してくれる事に。

 

ま、まじかよ。

 

いきなり連絡よこした僕らに対して泊めさせてくれてUberも手配してくれるなんて、どんな考えなんだろう。

 

僕は不思議に思った。

 

もちろんその人の優しさなんだろうけど。

 

Uberは5分後に僕らが指定したバーガーキングの近くに来るとの事。

 

僕らは急いで荷物を片ずけ向かった。

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無事になんとか間に合いUberに乗り込みホストの家へと向かった。

 

今回僕らを引き受けてくれたのはダニエルさんだ。

 

彼は写真が嫌いらしくNGだ。

 

だから写真は撮れなかった。

 

彼の家に着いた時は既に23時半だ。

 

夜遅くなのにも関わらず引き受けてくれて夜ごはんも頂いた。

 

なんて親切な方なんだ。

 

それにシャワーを浴びるのも実に6日ぶりだ。

 

もちろん体を拭いたりはしてたけど、ちゃんと浴びるのは久しぶり。

 

シャワーも借りてリフレッシュさせてもらった。

 

ダニエルさんは明日仕事があるから寝るとの事。

 

僕らもそれに続いて寝る事にした。

 

いや、本当にありがとうございます。

 

日記に書ききれないくらい人にお世話になってる。

 

感謝感謝。

 

そうして僕達は深い眠りについた。。。。

度が過ぎた親切は時にありがた迷惑。

 

放浪旅37日目(4月15日目)

 

朝の9時前に目が覚めた。

 

ふう、なかなか良い眠りだった。

 

昨日ガソスタの兄ちゃんにテントを裏のちょっと上がった芝生の場所にテントを張って寝ていいよと言われたから、

 

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思う存分寝させてもらった。

 

ここは一応日本でいうサービスエリアに近い感じの場所だけど、そりゃ日本に比べると何にもない。

 

でも一応24時間営業でWi-Fi付きだから僕らには非常にありがたい。

 

荷物をパパッと片付けて店の中に向かった。

 

するとセイゴさんはいつも通り先に起きて店内でゆっくりコーヒーを飲んでいた。

 

ここは山のエリアでもあるから朝方が物凄く寒い。

 

てかこの時期のアメリカはだいたいどこも寒い。

 

この日セイゴさんは寒さのせいで6時前にはとっくに起きて店の中へと駆け込んでいた。

 

つまり3時間も僕のことを待っていてくれたのだ。

 

少し申し訳ないなぁと思いながら、

 

めっちゃよく眠れました!!

 

って満面の笑みで言った。

 

実際のところ寒いのは朝の5時から6時半までの間だけだ。

 

つまりその時間帯を踏ん張り乗り切ると楽園が待っている。

 

そう、セイゴさんにも教えてあげた。

 

トイレを借りて歯磨きと顔を洗って僕達はさっそくヒッチハイクをする事に。

 

今日の目的地はSt louisだ。

 

イリノイ州ミズーリ州の境界線のところにある大きな街だ。

 

ここから約400キロもある。

 

正直なところ今日中に着けるとは思わないけど、まぁ目標は高く持とうって感じで僕らは目指す事に。

 

ガソスタを抜けて高速道路の入り口に着きヒッチ開始。

 

う〜ん、ビックリするくらい車が少ない。。

 

いや、どこも一緒か。

 

基本的にアメリカは州の中に大きな街が4〜5個あるけど、その間はホント何もない。

 

もちろん州によって違うけど僕らがいるアメリカの中央部はそんな感じがした。

 

2時間くらいで捕まればいいかなって思っていながらヒッチをやってると10分くらいで1台目が止まった。

 

は、はぇぇぇ

 

てか、これ僕らの前に通る1台目の車じゃない?

 

まさかの一発目の車が僕らを拾ってくれた。

 

今日の1台目のドライバーはベンさんだ

ドライバーの名前はメモし忘れちゃったから偽名で。

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なかなか良い車に乗っていたからきっとお金持ち何だなぁって勝手に思った。

 

話をしてると彼も昔ヒッチハイクをしていたことが判明。

 

やっぱりヒッチの経験がある人は乗せてくれるんだなって思った。

 

それに彼はかなりのスキー好きで年間に70日くらいは滑るそうだ。

 

僕もスキーが大好きだしアウトドアの話は得意分野だから話が盛り上がった。

 

「実は僕もスキーを小学3年生の時に始めて昨シーズンはオーストラリアのスキー場で働いてて、国際スキーインストラクターの資格も取りました。これから日本で外人相手に仕事したいんですよね。後カナダでも仕事したいなぁって考えてます。。あれ、カナダでスキーしたことあります?」

 

「おぉ、いいじゃないか。日本の雪は素晴らしいって聞くからな。いつか行ってみたいなぁ。おう、カナダには何回も行ったことがあるぞ。もしカナダで働きたいんだったらウィスラーに行くんだな。あそこは最高に良いぞ! ゲレンデもデカイし世界中から人が訪れるんだ。沢山の国際インストラクターが働いているぞ。働かなくても一度は行って滑るべきだ」

 

彼は僕に強くウィスラーをお勧めしてくれた。

 

彼の話を聞いて僕はより一層カナダでスキーの仕事がしたいと感じた。

 

他にもオーストリアやニュージーや色んな国でスキーの仕事がしたいって思うんだけど、そうすると結婚できなくなっちゃうから辞めとこう。

 

雪質の最悪なオーストラリアのスキー場でも僕は充分に楽しめた。

 

やっぱり海外のスキー場はホント大きい。

リアル全面滑走可能って感じだ。

 

まぁ降る雪の量が違うから何だよね。

 

日本でそんなことしたらディープスノウで全員埋もれて窒息死だ。

 

そして僕も彼に強く日本のスキーをオススメした。

 

以外にも多くの人が日本に3000m級の山があって多くのスキー場がある事を知らない。

 

それに日本は小さい国であるにも関わらず200〜300くらいのスキー場があるスキー大国だ。

 

もちろんオーストラリア人やキウイのスキーヤーの人達は日本の白馬やニセコなんかは当たり前のように知っているし、現地は外国人でいっぱいだ。

 

現に僕がオーストラリアの一番大きいPerisherというスキー場で働いてた時に出会ったオージーやキウイで白馬やニセコを知らない人はいなかった。

 

でも、僕はもっと沢山の国の方に日本に訪れて欲しいと思う。

 

美しい自然を目当てにね。

 

会話も弾んだおかげであっというまに彼の街へ続くハイウェイの出口に着いた。

 

お礼の言葉と写真を撮らせて頂いてると、

 

彼からスッと50ドルを頂いた。

 

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Safe trip. Enjoy your time

 

そう言って彼は街へと向かって行った。

 

僕達は物乞いをしている訳ではないし、お金がない訳でもない。

 

格好だってちゃんとした良いモノを着てる。

 

人との出会いを目的にし楽し見たいからヒッチハイクをしている。

 

もちろん中にはバスで行けっていう人がいるかもだけど、僕らを乗せてくれるのは完全にご縁のおかげでドライバーの御好意だ。

 

僕はアメリカに来てから彼らの優しさや人柄が物凄く魅力的に感じる。

 

僕が求めてたのはこれだなぁって。

 

しっかりお辞儀して感謝の気持ちを伝えて別れた。

 

ありがとうございます。

 

僕達は引き続きヒッチを始めた。

 

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近くにはサービスエリアがある。

 

交通量もぼちぼちで悪くない。

 

出だしが好調だったからこの感じで次もスムーズに行けばいいなぁって思った。

 

気がつくと、

 

2時間が経った。。

 

あれ、全然止まらないぞ。

 

う〜んおかしいな。

 

もういいや!

 

そう言って僕はリコーダーやウクレレを弾き始めた。

 

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ドライバーから見ても楽器を弾いている方が面白いと思うし、僕は危険な人物ではないですよと伝えるのに良い手段であるとも思った。

 

まぁ、そんな事は関係なく2台目の車が止まった。

 

たまたまドライバーと目があって思っ行きり笑顔で親指を立てたら止まってくれた。

 

やっぱ笑顔が一番やね。

 

拾っくれたのはペンさん

 

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移動時間はほんの15分くらいだったけど次の高速の出口まで送ってくれた。

 

ありがとうございました。

 

降りた場所は出口というか高速と別の高速道路が繋がるジャンクションみたいなところだった。

 

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ここでヒッチをやる以外は僕らに道はないから仕方なくここでヒッチをやることにした。

 

あー、警察が来たら嫌だなぁって思いながら続行

 

やっぱ高速だから交通量は半端ない。

 

やっている途中に2回くらい警察を見かけたけど彼らは全く僕らに気にしてなかった。

 

きっとオハイオ州が異常なだけだったのかな?

 

1時間ちょっとで3台目となる車が停まった

 

拾ってくれたのはジュリーさんだ

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たまたま僕らのサインに書いた目的地に行くとの事で乗せて頂いた。

 

行き先Poseyvilだ。

 

僕らは刻みヒッチハイクと言ってショートディスタンスで車を乗り継いでいるヒッチをしている。

 

そうした方が拾ってもらえやすいし、

 

沢山の人に会うことができる。

 

だから今回も短い30分くらいの短い距離だったけど色んな話が出来て良い出会いだった。

 

彼はすごく僕らの旅を応援してくれて羨ましい、俺も若くて時間があったらやってみたいなぁなんても言ってた。

 

色んな人と会い改めて僕は自分がしている事はホントに楽しいし幸せな事だときづかせれる。

 

最後に写真を撮らさせて頂くと、

 

彼の方からも

 

「君達の写真も撮らせてくれ!」

 

とお願いされたので満面の笑みで答えた。

 

職場に戻ったら僕らのことを話すそうだ。

 

イカした日本人がヒッチでアメリカを横断しているって。

 

ありがとうございました。

 

引き続きヒッチを開始すると4台目が30分くらいで停まった

 

拾ってくれたのはケフさんだ

 

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オフロードを車で走るのを趣味にしているおっちゃんだ。

 

後ろにはゴリゴリに汚れたっていうか全体が泥で覆われているオフロード用の車を牽引してた。

 

口数は少ない方で車内での会話はあんまりなかった。

 

州をまたぎGrayvilleに到着した。

 

最後にオッチャンからグットラックと言われ別れた。

 

ありがとうございました。

 

どこもそうなんだけど相変わらず田舎だ。

 

全然車が通らないじゃないか。

 

って思ってると15分くらいで本日5台目が停まった。

 

拾ってくれたのはポールさんだ

 

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僕らがヒッチをやっていたら随分と大きいエンジン音とガンガンの音楽で僕らの前を勢いよく通り過ぎていった車だ。

 

正直彼の第一印象と乗っていた車からはちょっと危険人物臭がプンプンして最初は物凄く怖かった。

 

見た目で判断してすみませんでした。。

 

でも実際はとても親切な方だった。

 

僕らがヒッチで目指してた場所は本当に何にもない場所らしく、そんなところで降ろせないよと言われて、彼の目的地とは違うのに70キロくらい先の大きい街まで連れていってくれることに。

 

彼はクリスチャンで週に4〜5回ほど教会に行くそうだ。

 

僕は今まで全くの無知だったし宗教の話になるとセイゴさんにバトンパスをしていたけど、少しずつ色んな人会う中で宗教についても理解が出来て来た。

 

色んな考え方があって面白いと思う。

 

それにクリスチャンは人に優しいとすごく感じる。

 

全員がそうなのかは知らないけど僕が会って来た人は全員優しく素敵な方だった。

 

 計1時間ちょっとのドライブを終え目的地に到着。

 

本当にありがとうございました。

 

今僕らがいるのはMt vernonだ。

 

なかなかの大きい街で人も車も盛りだくさんだ。

 

St louisまではまだ130キロくらい離れてる。

 

時刻は16時半だから簡単に飯を食べ引き続きヒッチをした。

 

いつも通り高速の手前で荷物を降ろし親指を掲げた。

 

場所と交通量だけ見るとかなりのベストポジションなんだけど、

 

全然ダメやん。。

 

反応はあるんだけど停まってくれない。

 

30分くらいすると1台の車が停まってくれたがほんの2マイルくらい進んだ所だったから丁寧にお断りした。

 

流石にこの時間にここからSt louisまで行く人はいないのかなと不安に思いつつ再開した

 

1時間が経過

 

うん、やっぱりダメだ。

 

止まる気配がしない。

 

完全に悪い流れになっていたからひとまず気持ちをリセットする為に音楽を聴き始めた。

 

日本でヒッチハイクをやっていた時は乗せてもらう立場なのに音楽を聞いてヒッチしているのは失礼だし、そういう所を凄く気にしてたけどアメリカでは正直誰もそんなとこを気にしてないし、まず見てない。

 

僕も気にせずガンガンに日本語ラップを聴いて首を斜め横に揺らしながらヒッチした。

 

音楽を聴くと気持ちがすごく高まる。

 

僕は酒やマリファナなんかに頼らなくてもHIPHOPだけでハイになれる。

 

ハイになった僕は何故か分からないけど、

 

カンフーもどきをしながらヒッチを始めた。

 

ドライバーからの反応は過去1で良い。

 

通常のヒッチはこうやって親指とサインボードを掲げてやるんだけど、

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カンフーバージョンはカッコ良さそうなポージングをするだけだ。

 

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そして車が来たらちゃっかり親指を立ててポージング。

 

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ハイや!!

 

うん、やっている僕が楽しくなっちゃったから30分くらいずっとこんな感じでヒッチをやっていた。

 

2時間が経過

 

はい、本日記念すべき2回目の2時間待ち。

 

あたりは真っ暗になりかけている。

 

いったい今日僕達は計何時間高速道路の手前に立っているんだろうか?

 

そして今日どこで寝ようか、

 

近くにマックはあるだろうかなんて考えてた時だった。

 

急に一台の車が前に停まり一言

 

Where are you going?」

 

と過去最高クラスの訛りとガラガラ声の持ち主のアメリカ人のオッチャンが現れた。

 

拾ってくれたのはダンさんだ。

 

この人はかなり変わった人だった。

 

St louisまではいかないが半分地点までは行くとのことなので乗せてもらうことに。

 

車に乗り込もうとすると席は一人分しかない。

 

ここは先輩のセイゴさんにオッチャンの隣に座ってもらい出発した。

 

オッチャンはかなりよく喋る。

 

出発してそうそうにオッチャンのマシンガントークが始まった。

 

正直僕らはほとんど自分らの事を話してない。

 

基本ずっと彼が話してた。

 

僕らが口を開くときは質問に答えるか、日本語の下品なワードを教えてくれって聞かれた時くらいだった。

 

正直訛りも強いし何を言っているか分からない。

 

彼が僕らにアメリカのジョークを披露してくれたんだけど、何を話してるのかなんて何1つわからなかったし、オチの部分も突然現れてドヤ顔するもんだから思わず爆笑してしまったら、オッチャンが勘違いして自分の話が面白いのかと思ったのか、そこからアクセル全開で話し出した。

 

よう、お前ら体のどこの部分が一番最初に天国に行くか知ってるか?

 

いや〜全然分かりません。

 

おし、俺が教えてやる。一番最初に天国に行くのは足なんだ。

 

それは何故かって?

 

女がイク瞬間は足を上におっ広げるだろう?

 

だから足なんだ。ガハハハハ

 

どうだ面白いだろう?

 

なんて話を永遠とされた。

 

目的地まで着くとそこは大きなガソスタやマックがあるサービスエリアだった。

 

到着するとオッチャンが僕らに向かって、

 

俺がトラックドライバーに交渉してやるよ

 

と言って僕達を乗っけてくれるドライバーを一緒に探しに行った。

 

なんだかんだ凄く親切だなって思ったが、そこから事件の連発だ。

 

オッチャンが車から降りてトラックに近寄って話に行くと早速ケンカしてるじゃないか。

 

ドライバーにめちゃくちゃに怒鳴られてるし、挙げ句の果てにトラックが僕らの乗っている車に近寄ってくるし、オッチャンは運転手を煽っていて最悪なハメにあった。

 

このままでは僕らの車がトラックに潰されるんじゃないかって思うくらい詰められた。

 

そして僕らはその場を後にしお店の方に向かった。

 

僕はオッチャンに対して、

 

ここまで連れてきて頂いただけで十分です。

今日はもう暗く遅いんでここに泊まります。

もう、大丈夫ですよ。

 

と丁寧に伝えるもケンカしたことがキッカケで彼にエンジンがかかってしまいお店の中に入りレストランに行って再び別のドライバーとケンカして、

 

挙げ句の果てに去り際に大声で、

 

この勇敢な日本人二人がヒッチでアメリカ横断してるんだ。

 

誰かSt louisまで送ってくれないか?

 

と叫んでいるが無反応だ。

 

僕らはそれを遠いい所で見てる。

 

親切にしてくれるのはありがたいけど、

ちょっと度が過ぎてるかなって。

 

2回もケンカして全員から無視された事をキッカケに更にヒートアップしたおじちゃんはマックに行って聞いてやると言った。

 

おいおい、マジで勘弁してくれよ。

 

僕らはこれ以上望んでないし最初からここまで来れれば大丈夫と伝えてるし、誰かに聞いてもらえるようお願いしたわけじゃない。

 

ただ彼にも彼なりに信念があるみたいだ。

 

俺はフィリピンに行ったんだ。

 

言語の分からない俺に対して現地の人はみんな親切にしてくれたんだ。

 

だから俺も人に優しくするんだ。

 

確かに気持ちは分からなくもないが、

行き過ぎた親切はありがた迷惑にもなる。

 

僕達は何度もお礼を言い大丈夫と伝えたがオッチャンはなかなか聞いてくれなかった、

 

最終的には、これはもう俺の意地だと言わんばかりにマックに入って行き大声で叫び始めた。

 

マジかよ、俺らの居場所ないじゃん。。。

 

もちろん誰も反応してくれる人はいない。

 

そのせいでギアがさらに上がったオッチャンは、

 

よし、俺の家に泊めてやるからウチに来い。

いいかシャワーもあるし安全に寝られるぞ。

そしたら明日俺がお前らを目的地まで送ってやると言われたが、

 

めちゃくちゃ丁寧に断った。

 

だがしかしオッチャンは引き下がらない。

 

そこから40分くらいは同じ会話の繰り返しだ。

 

あの〜、僕らここで眠るんで大丈夫です。

 

ダメだ、ウチに来い。シャワーもあるし安全にねれるぞ。

 

それに俺はフィリピンに行って助けられたんだ

 

。。。。。

 

これを何十回ってほど繰り返した。

 

ようやく痺れを切らしたオッチャンは帰ることに決めた。

 

思わずホッとした。

 

帰り際に一言。

 

俺は警察に捕まっても構わねぇ。

 

さっきのトラックドライバーぶっ飛ばしてきてやる。

 

と行って彼は再びガソスタの方に消えていった。

 

ふう、凄まじいオッチャンだった。

 

親切にしてくれて僕らの事を考えてくれたのは嬉しいけど、

 

だいぶやり過ぎだよって。

 

一応写真は撮った。

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いや、ほんとに凄まじく言葉では伝えられない人だった
 

その後は何とかマックに入り少し充電して溜まりに溜まってる日記をほんの数行書いてキャンプできそうな場所を探しにいった。

 

いや〜、色んな人がいるな。

 

 

アームストロング砲

 

放浪旅36日目(4月14日)

  

暖かいんだから♪

 

確か数年前にクマムシっていう芸人の歌が流行ったと思うんだけど、その歌が夢の中で流れて僕は目が覚めた。

 

あの曲ってなんか耳に残るっていうか一度聞いたら忘れないメロディーな気がする。

 

きっと30年後もこんな歌があったなーなんて覚えてるに違いない。

 

時刻は朝の7時半だ。

 

どうやら一度も目を覚ますことなく快適に寝れたらしい。

 

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珍しくいつも早く起きるセイゴさんも今日はぐっすりと寝ていた。

 

昨日の夜12時過ぎくらいに僕らはAkronからのバスでCincinnatiに着いた。

 

着いた場所は大学の敷地内の小さなバス停だった。

 

当然近くにキャンプ出来るような公園や茂みはなかったから仕方なくバス停の中で寝る事にした。

 

昨晩は雨も降っていたし屋根のある所で眠りたかったから僕達には最適な場所だった。

 

丁度ベンチも2つあったしね♪


中はすごく快適でおかげで雨に濡れて寒い思いをする事なく眠れたよ。

 

本当に中は暖かかった。

 

それにホームレスなんかも周りにはいないし、治安なんかも凄く良かった。

 

週末の金曜日だった事もあり夜遅くでも歩き回る学生がいたけど、

彼らは僕らの事なんて気にはしないからね

 

ただ外から中を見ると結構異様な光景だったりする。

 

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変な奴が幸せそうな顔して寝袋広げて寝てるんだもん。

 

 2人とも起きた後は雨が降っていたのもあって少しバス停の中で待機した

いつも通りMaps meを使って近くに幸せのMがあるか調べたら、

 

なんだ2キロ先にあるじゃないか。

 

僕らは荷物をまとめて速攻マクドナルドに向かってキックボードを漕ぎ出した。

 

そういえば朝起きてから雨が降っているのはアメリカに来てから初めててだな。

 

今の所は天候には恵まれてる。

 

仮に雨が頻繁に降れれるようであれば僕達のキャンプ旅もここまでスムーズには行ってない。

 

 いや〜、ほんとよかった。

 

雨でビチョビチョに濡れた状態でマクドナルドに着いた。

 

昨日さんざんマックにいたのに今日もマックだ。

 

なんかマックは僕にとってゲストハウスみたいなもんだ。

 

いつも通り適当にバーガーを頼みWi-Fiをつなげた。

 

今、僕らがいるところは中心部から8キロくらい離れてる場所だ。

 

キックボードで行っても良かったけど外は雨だし近くからバスが出ている事が判明したから、それに乗ることにした。

 

バスに揺られること30分くらいで中心部に着いた。

 

一応シンシナティオハイオ州の中でも結構大きい街だ。

 

けど街が大きければ大きいほど僕はそこには興味がない。

 

何もすることなくスルーしてケンタッキー州に向けて動き出した。

 

しばらく進んで行くと大きな橋が見えた。

 

 

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どうやらオハイオ州ケンタッキー州はあの橋で繋がっているみたいだ。

 

とゆうことはあの橋さえ渡れば僕達は何の心配もなくヒッチが出来る。

 

やっとオハイオから抜け出せる。。

 

少しバイブスが上がり急いで橋に向かった。

 

橋に到着すると僕は服を脱ぐことにした。

 

アメリカは州によって天候が全然違う。

 

てかデカすぎだよ。

 

オハイオ州だって北から南まで行くのに車で5時間くらいはかかる。

 

そりゃ当然場所によって天候も変わってくるなって思った。

 

夜は相変わらずクソ寒いけど。。

 

橋は思ったよりデカかった。

 

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色々あったオハイオ州を最後に振り返ってみて見ようかなって思ったけど、そんな事はせずにすぐ橋を渡った。

 

これでおさらばだ。

 

バイバイ オハイオ州

 

橋を渡りきるとなんだか急に感じが変わったような気がした。

 

そう、ここはあのカーネルサンダースが生まれたケンタッキー州だ。

 

KFCでも見つけたらチキンを食ってやろうかと思ったけど、そういう時に限って見つからないもんだ。

 

でもきっと本番のKFCは美味いんだろうなって思った。

 

ヒッチができそうなポイントまでは15分くらいで着いた。

 

ヒッチをやる前にハイウェイ手前のガソスタで休んでると知らないおばちゃんが突然来てピザを頂いた。

 

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アメリカでは人のホスピタリティーの高さや優しさをすごく感じる。

 

ありがとうございます♪

 

 

少し休んだ後はさっそくヒッチを始めた。

 

ケンタッキー州での最初のヒッチハイク

 

僕はオハイオ州のこともあったからちょっと心配だったけど、そんな事を考える心配もなく最初の一台が5分で止まった。

 

乗せてくれたのはケイさんとルイさん

(名前メモし忘れたんで偽名です)

 

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僕達の最初の目的地のFLORENCEまで丁度行くそうだ。

 

彼女たちにヒッチハイクアメリカ横断してるんですよって言うと凄いテンションで大絶賛してくれた。

 

凄い面白いことやってるじゃない。

羨ましいわ。

 

とべた褒めしてくれた。

 

そりゃあ、嬉しいっすよ。

 

それに僕達のオハイオ州での経験を彼女たちに話すと、

 

 

オハイオ州の人は冷たいわね。ケンタッキーとは全然違うわよ。逆にこの州の人間は明るくて優しい人が多いいからあなた達の事をすぐ拾ってくれるわよ。それにオハイオ州ではたまにだけどヒッチハイクをしてて警察に捕まるっていうこともあるからね、とっても厳しいのよ。この州は警察もヒッチハイカーの対して寛容だから心配しないで。」と教えてくれた。

 

 

それに助手席に座ってる彼女も元はオハイオ州に住んでたけど、ケンタッキーに移り住んだそうだ。間違いなくこっちの方が暮らしやすいと言っていた。

 

 

もちろん全員がそうでもないし実際はそうじゃないかも知れないけど、ヒッチハイクをやるに関してはオハイオ州は全くダメだ。

 

 

てか違法だからね。

 

 

あと、テネシー州も人も場所もすごく良いって言っていた。

 

時間があったら行きたいな。

 

40分くらい走ったところで目的地に着いた。

 

僕らが降りる際に、

 

「本当に気を付けてね。全員を信じちゃダメよ。アメリカ人は頭悪い人が多いいし、感情で動く人が多いいから常に頭に入れて良いてね。それじゃ楽しんで」

 

僕達は今まで悪い人とは会ってないし、

巻き込まれてはない。

 

ただ中には多くの悪い人がいるから常に気を付けないとな。

 

改めて彼女達が僕らに気付かせてくれた気がした。

 

僕はお礼を言って彼女達と別れた。

 

その後は引き続きヒッチハイクを始めた。

 

行き先はLouis villeだ。

 

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今日はここまで行く事ができたら間違いなく上的だ。

 

なんたったってここ数日はロクにヒッチで移動出来てないから、なるべく進められるだけ進みたいもんだ。

 

するとどうだ20分経たずに今日2台目が停まった

 

拾ってくれたのはウェンディさんだ

 

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Louis villeには行かないけど帰り道だから途中まで送ってもらえることに。

 

彼はもともと軍人さんで南米に滞在してたこともあり、そこで奥さんと出会ったなんて話しをしてくれた。

 

そして今はリタイアしてケンタッキーに大きな土地を購入してそこでのんびり暮らしてるそうだ。

 

後、だいたいのドライバーにお前は結婚してるのか?独身か?なんて聞かれたりするんだけど、ワシまだ22歳です。この間別れました。それにアルティメット無職です。だからこの旅が終わったら仕事探して婚活するんで、今は自由にやらしてくださいよ。。。

 

なんては言ってはいないけどね。

 

彼に聞かれた時は普通に僕は独り身とだけ伝えた。

 

しばらく走ってると彼の家の周辺に着いた。

 

彼からランチのお誘いがあったからお言葉に甘えさせてご馳走になった。

 

高速を抜けたサービスエリアみたいな場所にあったデニーズに入った。

 

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へぇ〜アメリカにもあるんだって思ったけど、デニーズってアメリカから日本に来たものだったんだね。

 

知らなかった。

 

多分人生で2回目となるデニーズでの食事

 

何を食べようか迷ってたけどここは遠慮せずガッツリ食ってやろうって思ってTボーンステーキを注文した

 

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それにドリンクもつけさせてもらった。

 

するとここで衝撃の事実が判明。

 

なんとアメリカではどこに行ってもドリンクは無制限だそうだ。

 

マックが1ドルで飲み放題だから特別で凄いのかなぁなんて思ってたけど、まさかどこでも飲み放題だとは知らなかった。

 

お昼を食べながら今後の事について話していると彼が役に立つ情報をくれた。

 

ここからちょっとの所で道が2つに別れているそうだ。

 

1つは71号線でlouis villeに向かうものでもう片方が75号線でLexingtonという場所だ。

 

当然僕達は前者の方を取るつもりだったけど、ここから71号線を取ると交通量が少なく街もないからオススメはしないと言われた。

 

後者の方を取ると街は多いいし交通量も多いいからスムーズに行くよと言われた。

 

ただ75号線を通るとまあまあ遠回りになる。

 

それにここからlexingtonまで行くのも時間がかかるし、そこからLouis villeもまあまあ離れてる。

 

ギリギリまで考えて僕らは後者を選んだ。

 

するとどうだ彼が僕達Lexingtonまで連れってくれる事に。

 

ここまで乗せてくれた事が既にとてもありがたい事なのに、ご飯もご馳走になって更にここから約100キロも離れている場所まで送ってくれるなんて、

 

おいおい、嘘だろ。。

 

ほんとアメリカでのヒッチハイクは人の優しさや親切を感じる。

 

何かで会ったご縁を大切にしている人達が多いいきがする。

 

はたして初めて会ったに人間に僕はどれだけの事を損得なしにしてあげられるだろうか。この旅が終わったら自分に色々と訪ねてみたい。

 

100キロの道のりも会話に楽しみあっという間に目的地に着いた。

 

降ろしてもらった場所はありがたい事Lexingtonを超えLouis villeに続いてるハイウェイだった。本当に色々ありがとうございました。

 

ご縁に感謝。

 

降りた後もさっそくヒッチを続けた。

 

一応高速道路の入り口なんだけどもちろん大きな街の中の入り口ではないから交通量はスズメの涙程度だ。

 

それでも車は来ることは来る。

 

親指をかかげ満面の笑みで待ち構えた。

 

1時間が経過。

 

ふむ、全然捕まらないぞ。

 

てか車が少ない。

 

これはまずいぞって思っていた最中だった。

 

これは僕が一生忘れる事が出来ない衝撃の瞬間が訪れた。

 

一台の車が僕らの前に停まったのだ。

 

僕らは、よし!って喜んでいつも通りドライバーに話しかけに行ったが、そこに待ちかまえていたのは奇妙な黒人男性だった。

  

変な顔でニヤニヤしながら僕達に向かってボソボソと何か言ってくる。

 

当然何を言ってるかなんて何1つ分かりゃしない。

 

そんな事より怖すぎて近づきたくない。

 

そして怪しいなぁって思ってパッと彼をよく見渡してみると、なんと彼は車の中で自分のチ●コをしこってた。

 

ビックリと恐怖だ。

 

初めて他人の元気になったアームストロング砲を生で見た。

 

表現が汚いのでご了承ください。

 

 シコりながら笑顔で僕らに向かって何か言ってくる。

 

これは完全にやばいって思って僕はセイゴさんに、

 

「英語分からないフリして無視しましょう。それに今すぐ車から離れましょう」

 

と言って僕らはその場をすぐ離れた。

 

彼はバックミラーで僕らの事を確認しつつも何もせず停車したままだ。

 

僕達は完全に無視をしてヒッチを続けた。

 

すると彼もすっといなくなるかのように高速に入って消えていったのは確認して僕達は安心した。

 

はぁ、いや、マジで危なかった。。

  

実際何にも被害は受けてないけど流石に怖すぎた。

 

1台目のドライバーの彼女達が実際にアメリカには沢山の悪い人や変な人がいるからと言っていたのがようやく分かった気がする。

 

 本当に気を付けようと思った。

 

 こんな事もあり早急にヒッチを成功させたい僕達は出来る限りのスマイルを作りヒッチを続行したが、相変わらず車が少ない。

 

だが10分後に一台の車がようやく停まってくれた

 

僕は駆け寄って行こうとしたがセイゴさんが一言、

 

あ、あいつだ。さっきの奴だ

 

その言葉が発せられたと同時に僕は止まって確認したら、確かにさっきと同じ車で同じ運転手だった。

 

な、なんやねん。お前何がしたいんだよってツッコミたくなったけど、そんな状況じゃなかった。

 

一度ハイウェイに入ったのにわざわざ抜けてまた戻ってきたのだ。

 

ち●こシコり男の逆襲だ。

 

ここでピストル出されて脅されたら終わりだなって僕は思った。

 

僕はとっさに手持ちの武器を確認しようとしたけど、Goproの一脚を刀代わりに使うくらいしか僕にはチョイスがない事に気が付いた。

 

しかも周りに何もないこの状況やばすぎる。

 

ほんと文書じゃ伝えられないくらい怖かった。

 

僕達は完全に無視して車から遠ざかった。

 

流石に逆走は出来ないだろうから荷物持って思いっきり出口に向かって走ってやろうかと思ったけど、逆に刺激を与えないようにその場に留まった。

 

だが、結局ち●こシコり男は何も言葉を発しる事なく、しばらく経ってからその場から消えていった。

 

ここまでされたら完全にビビるだろう。

 

焦った僕達は本気で車を停めようとヒッチをした。

 

するとすぐ一台の車がやって来てドライバーに向けて必死で乗せてくださいとお願いするかのようにヒッチをしたら有難い事に停まってくれた。

 

近寄ると彼が窓を開けて僕らに一言、

 

君達は安全か?銃を持ってないよな?」と訪ねて来た。

 

答えはもちろんYESだ。

 

危機的な状況から僕達を拾ってくれたのはマイケル

 

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彼はベトナム出身で10歳の頃にアメリカに引っ越して来たそうだ。

 

同じアジア人なのになぁって思わされるくらい目がぱっちり二重のハンサムだ。

 

こう見えて43歳。。。

 

僕達は拾ってくれたお礼を言って自己紹介を終えた後に、さっそくさっき起きた出来事を話した。

 

すると彼の口から、

 

ハァ、なんだって?

マジかよ、ありえねぇだろ。

君達大丈夫だった?

警察に電話かけたの?

 

と言って僕達をとても心配してくれた。

 

彼の表情は少し怒っていたようにも感じた。

 

彼は同じアメリカに住んでいる人間として許せない。

 

非常に怖い思いをさせてしまって申し訳ないと言ってきた。

 

それに彼が警察に電話をかけてあげるから車の番号や車種を教えてと言ってきたが、

僕達はそんな事をチェックする余裕なんてなかったですと伝えると、

 

分かった。でも次からは必ずちゃんと車種やナンバープレートは確認するんだよ。

そういう人はちゃんと警察に通報するべきなんだ。

 

それに君達はこの話は知っているかい?

 

ある女性がUberを利用して普通に乗り込んだらドライバーの男にレイプされて殺されてしまったんだ。

 

Uberみたいなサービスでもそういう事件が起きるんだ、なおさらヒッチハイクはもっと気をつけなきゃダメだよと

 

 

丁寧に心配しながら教えてくれた。

 

もちろん僕もヒッチハイクが危険と隣り合わせって事も分かってるし、少し怖い目にあった事もある。

 

ニュージーではマオリのオッチャンの車に乗ってたらいきなり道から外れた誰もいない茂みに向かわれてそこでドラッグをやり始めたり、

 

車に乗っていたら違法なのに座席には拳銃があったりした事もある。

 

それでも運が良かったのか彼ら達はすごく親切だったし、

直接ヒッチハイクで危険な目にあったことはない。

 

僕はヒッチの出会いで大きく自分が成長できるし人との出会いは何よりも楽しくて大好きだから多少危険と分かっていてもヒッチをする。

 

それに僕はご縁の神様ってやつを強く信じてる。

 

きっと何かご縁があって出逢うべく人に出逢うようになっているんだ。

 

だからきっと今までもこれからも悪い人には当たらない気がする。

 

もちろん最大限に気をつけるけどね。

 

しばらくすると目的地に徐々に近づいてきた。

 

するとマイケルさんから宗教の話をされた。

 

僕は無宗教で全くってほど宗教に対して知識がないから、宗教がある人達の考えを聞くのは実に興味深い。

 

特にアメリカはすごく宗教に入っている人が多いいなって感じる。

 

彼の場合はクリスチャンだった。

 

キリストの中でも色々種類があるらしくその中のなんだったかは忘れちゃったけど、

彼は全ての行為を神の為にやっていると言っていた。

 

私は神の為に生きている。

だから私は君達を拾ったし心配するんだ。

 

彼はとても深く僕には少し入りこみづらかったけど、

 

僕は何か自分の中で1つどんな事があってもブレないものがあるのは、凄くいい事だと思う。

 

僕の中でもそういったモノは存在するし例えそれが宗教だろうがなかろうが、そういうモノを持っている人は自分を見失わずにいられる。

 

それにヒッチをしていて思ったけど宗教に熱心な人は本当に親切で良い人だ。

 

それにそういった人達と出逢わせてくれのもヒッチもおかげだね

 

目的地に着くとマイケルは僕達に色々と物をくれた。

 

スナック菓子に飲み物にブランケットにナイフ類に、、

 

車の中にある全ての物をくれるような気がした。

 

そして最後に何回も僕達に向かって

 

Please be safe

 

僕は出来る限り手を振って感謝の気持ちも込め彼と別れた。

 

 

時刻は17時くらいだ。

 

暗くなるまでには2時間くらいあるから引き続きヒッチハイクをすることにした。

 

目的地はLouis villeだ。

 

最悪この街に今日中についておきたいところだ。

 

やってやるぞー。

 

すると30分くらいで止まった

 

乗せてくれたのLouis villeに帰る途中のジェウさん

 

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話を聞くと彼も僕らと同じように若い時はテント背負ってヒッチハイクで旅をしてたそうだ。

 

それに20〜30年前のアメリカはヒッチハイクは当たり前だったし、沢山の人がやっていたそうだ。

 

それが時代が変わるとともに殆どの人がやらなくなって今ではホームレスか金なしの人が交通手段としてやるくらいになってしまったらしい。

 

だからドライバーも警戒心を抱くし乗せるのに戸惑うらしい。

 

でも、僕は今のこんな時代だからこそヒッチハイクをやって色んな人に会うべきだと思う。

 

ネットの普及やSNSで簡単に知らない人とコミュニケーションが取れるし、なんでもスマホ1つで調べる事ができる。

 

でも、それって本当の繋がりじゃないし全てを知ることはできない。

 

実際に人と会って話して価値観や考えをぶつけ合って何かを得るんだと思う。

 

結局、人は人から何かをしか学べないんだ。

 

もっと多くの人が人と繋がる手段としてヒッチハイクをやってくれたら嬉しいと思う。

 

そして君が英語を少しでも話せるようになれば世界の多くの人と会話ができる。

 

色んな事を学べて為になるから機会があったらやってみて。

  

彼は街ではなくヒッチがやりやすい様に郊外まで送ってくれた。

 

自分の家から全然反対方向なのに、

僕達が’街でスタックされるのが嫌だしかわいそうと言って送る届けてくれた。

 

ほんとありがとうございました。

 

郊外にきた僕達は一瞬もう今日は終わりにしようかなって思ったが、暗くなるまでヒッチをすることにした。

 

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ヒッチのポイントはバリバリ警察署の近くだったけど、この州では関係ない。

 

車の通りは少なかったけど20分くらいでGetした。

 

拾ってくれたのはスラン夫妻だ。

 

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ここから50キロくらい先まで送ってもらえることに。

 

彼らは農家で子供が9人いてホームスタディー?自宅で子供達に勉強を教えるという事をやっていて常に家族で一緒に過ごすというスタイルで暮らしている。

 

なんて素敵なんだろうなって思った。

 

そして彼らは家族で一緒に入れれる時間が何よりも大切で最も幸せを感じる瞬間だと言っていた。

 

僕もほんとその通りだと思う。

 

人それぞれ意見はあると思うけど、

僕は家族や好きな人と一緒に過ごす時間が人生で何より大事だし一番に優先したい。

 

いずれ僕にも家族が出来たらずっと側に入て皆んなが幸せを感じられる家庭を気付きたい。

 

それが何よりも優先順位だ。

 

時間は二度と戻っては来ない。

 

出来る限り自分の人生の時間は家族と一緒に過ごしたいし、家族の為の生きたいと思う。

 

そう強く思わせてくれるのはやっぱりヒッチハイクで実際にそういう風に暮らしている人に出会えるからだ。

 

だけど、まず今は自分の為に精一杯時間を使おうと思う。

 

自分を楽しませて幸せに出来ない奴が他人をそうさせる事は出来ない。

 

でも、ボク究極のロン毛ニートだから結婚できるかな。。

 

そうして僕達はガソスタで降ろしてもらい

 

彼らと別れた。

 

良い出会いだったな。

 

ラッキーな事に田舎のガソスタのくせに24時間営業でテーブル席なんかもあってWi-Fi付きだ。

 

ボクは1ドルちょっとのコーヒーを買って椅子に腰掛けた。

 

それにしても1日が本当に濃かった。

 

座った途端に疲れが一気に溢れ出た。

 

そして適当に休んだ後はガソスタの近くの敷地にテントを張らせてもらった。

 

あー、夢にアームストロング砲出て来ないといいな。

 

そうしてボクは眠りについた。

 

ハンバーガー将軍


放浪旅35日目(4月13日)

パ パンパンパン!

 

3発の銃声の音でセイゴさんが飛び起きた。

 

今だに不安要素たっぷりで完全に熟睡が出来ないセイゴさんはバッチリ銃声を聞いていてメチェクチャ恐怖に包まれたそうだ。

後でその時の様子を聞いてみると、

「マジでヤバいかと思ったよ。銃声聞いた瞬間にビビったよね。それに近隣の家から聴こえてきたし。。でも結局睡魔が勝ったよね。すぐ寝ちゃったよ。」

と言っていたが実際のところ本当にそうだ。

 

人間は睡魔には抗えない。


僕なんか銃声の音なんて気にせずグースカ寝てた。


多分仮に僕が旅中で死ぬとしたら寝てる時なんだろうなって思った。

人間寝てる時が一番無防備だしね。

気を付けないと。


まだ死にたくないし。

 


結局その日の夜は僕達は公園の遊具の上で寝ていた。

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昨日夕食を食べたウェンディーズからAkronまでの丁度中間地点くらいにある公園をキャンプ地に選んだ。

雨も凌げて見晴らしの良い高い位置にあるからすごくキャンプしやすい。

 


寒さのせいか朝の6時半には起きて荷物を片ずけて撤収し、

4キロ先のマックまで朝の凍える寒さの中キックボードで向かった。

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アメリカの田舎町になると至る所に公園や広場や茂みがある

正直キャンプできる場所ならいくらでもあるが完全に自己責任だ。

 

治安が良くないと分かっていてキャンプするんだ。

 

だからもし僕の日記を見てアメリカでキャンプ旅したいって思った君に先に告げておく

僕はキャンプ旅を勧めもしないし否定もするつもりもない。

全部自己責任で勝手にどうぞ。

後は地域の人や場所にリスペクトを持って下さい。

僕はこのブログでは一切アクセスを狙ったようなタイトルで投稿をしないし検索に引っかかるような目的で書いていない。

 


アメリカでの野宿してみた!

アメリカでの野宿の仕方!

アメリカで野宿するには?

 


みたいなね。


僕はたんなる趣味で記録として日記を書いててそれを誰か友達や家族なんかに見てもらえばいいかな?ってくらいのスタンスだ。

 

もちろん旅好きや冒険したいなぁって人にもっと見てもらえたら嬉しいけど。

 

ただどうしてもSNSにシェアすると知らないよく分からない人が見てて批判や文句を言ってくる人もいるから人の目に触れる以上は極力気を付けて書くようにしてる。

 

僕のキャンプ旅が気に食わない人も中には沢山いるみたいだしね。

まぁ辞めはしないけど。

勝手にSNSの非現実の世界で思う存分ディスってくれって感じだ。

その代わり否定するのなら全力で否定してこないと僕の心は簡単に折れない

 

さぁ、かかってこい!!



まぁ僕も勝手にキャンプしてる以上何も言える立場ではないですが。。。

 

ただ人に迷惑はかけてないです。

 


キャンプしてる時点で迷惑をかけているって言う人もいるかもだけどね。

 

だから本当に全部自己責任でお願いしやす

それに僕が見た感じだと治安とかも良くて全然大丈夫なんだけどね。

もちろん事件なんかは起きているけど日本やネットなんかはそういうのだけ頻繁にピックアップするからアメリカは治安が良くないみたいなイメージあるけど実際はそうでもない気するけどなぁ。

こればっかしは自分で行って見てみないと分からない。

まぁ後は州によったり街によったりするって地元のアメリカ人も言っていた。

間違いなくニューヨークでキャンプをするなんて馬鹿な真似はしないでね。

後は黒人の多いい街だったりホームレスの多いい街だったりは避けるべき。

 

僕とセイゴさんはある程度英語は話せて何も問題なくコミュニケーションは取れるからヒッチハイクする際にドライバーに治安だったり安全かどうか聞くことが出来るから比較的にスムーズに行くけど、

そうじゃないと結構ヒッチハイクもキャンプも危ない可能性があるから気をつけて下さいね。

どこの国もそこら中に危険は転がっているんで。

 


僕も今この日記を書いている現在はまだまだ旅の途中だから気を付けていかないとね。

 

 てかてか、なぜ急に今こんな事を書いてるかって?

 

そんなの言わなくても分かるだろう。

 

それは本当に何にもしてないからだ。

 

 

 

この日はマジで本当に


何もしてない。


 

いや、マジっすよ。

ビックリするくらい何にもしてない。

日記に書くことがないくらいですよ。

 

いつも通り朝にマックに向かうじゃないですか、

朝の7時半につくわけですよ。

そしていつも通り1ドルバーガーを2つ頼みます。

ついでに無制限ドリンクもね。

んで適当に食いながらボーっとします。

んで日記を少し書いて9時か8時前にはマックを出るっていうのがいつもの流れなんだけど、

 

この日は14時45分までいました。。

 

はい、何にも覚えてません。

ある意味覚醒状態に入ってたのでひたすらにボ〜っとしてました。

 

時間を有意義に使おうと思って溜まりに溜まった日記を書こうかなって思ったんだけど、全然集中できなくてさ。。

結局ずっと見れてなかったフリースタイルダンジョンボルトYouTubeで見てたんですよ。

 

晋平太もっと頑張れよ。。。

期待してたんだから。。



お昼にまた2つバーガー頼んでジュース飲みながら

他のアニメを死ぬほど見たり。。

アメリカに来て何やってんだよってね

しょ、しょうがないだろう

だって本当にやる事がなかったんだもん

だけど久しぶりにのんびりとオタク活動が出来たから良かったかなぁなんて思ったりした。

身体も心も休めたしね。

僕は日本に帰ったらどこに行きたいと聞かれたら絶対に満喫と答えるほどマンガが大好きだし、何も考えずにお菓子とジュースを飲みながら漫画を読む時間が最高の至福のひとときだ。


それに近い感覚をアメリカのマクドナルドで得られたんだから上出来じゃないか。

それにバーガーも4つ食った。


朝の7時半から午後の14時45分までバーガーを買いに行く時と飲み物のお替わりに行く以外で一歩も歩かず席に座ってた。

 


もはや人間の生活をしてなかった。
流石に二人とも痺れを切らしたのかマックを出ることにした。

 

そういえばモハメットさん家でシャワーを浴びて以来3日間浴びてない。
そろそろ浴びたいところだ。

 

マックでグダグダした僕らはリフレッシュする為にシャワーを浴びるようと市民プールへと向かった。

 

最高にグダグダした後のキックボードは足取りが過去最高に重かった。

 

40分くらい漕いで行くと目的地に着いたが、


げ、閉まってんじゃん


頑張って移動したにも関わらずプールは完全にクローズだ。

ま、まじか。。

だが水飲み場があったから代わりにそこで頭を洗おうかとも思ったが、そこも水が出ない。

どうやら僕達は水に嫌われたらしい。

ふむ、どうしようかと悩んだが何を考えたのか分からないが僕はなぜかリコーダーを取り出し演奏を始めてた。

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曲は千と千尋であの夏へだ

 

普段は愛用のアルトリコーダーを使ってるんだけどアメリカ2日目にキャンプした際に失くしてしまった。

だから今はサブで持ち合わせているソプラノで吹いている。

音は圧倒的にアルトの方が良くて好き。


ソプラノだから音が高く良く響く。

遠くに散歩に来てたお姉ちゃんも反応して僕の方もチラチラ見てた。

吹き終わった後はセイゴさんとどうしようかと考え話し合いをした結果、


バス停近くのマックに移動することにした。

 

そう、またマクドナルドだ

だが僕達にとってマックとはかけがえのない存在だ。

どんな時も助けてくれて受け入れてくれる。
それが僕らのマックだ。

再びキックボードにまたがり今度は軽い足取りで向かった。

マックの看板が見えた時にセイゴさんがポロっと一言

「あ、幸せのMだ。」

どうやら彼にとってマックの看板のMは幸せのMへとなっていた。

そんな僕らは今日既に7時間滞在したマックにまた入ってった。

僕は店に入るとまたバーガーを2つ注文した。

今日で6つ目のバーガーだ。


1日にこれだけ食べたのは初めてだ。

 


気分的には一般のハンバーガー農民兵から

ハンバーガー将軍へと駆け上がったみたいだ

 

正直気持ち悪くなったけどね。

あんな身体に悪いもん1日に何個も食うもんじゃないよ

 

でも今のこのクソみたいな生活もきっとこれが最後なんだなって思ったら、もっと死ぬほど食ってやろうかななんて思ったり。

そして僕達はバスの出発のギリギリの時間までマックで時間を潰した。

そしてバス停へと向かって行き、

午後8時出発のバスに乗り込んだ。

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いや〜、まさになんて日だ。

まぁ、たまにはこういう日もありかな。

そう思わない?

警察とオハイオ

 

放浪旅34日目 (4月12日)

 

朝の7時半に目が自然と覚めた。

 

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旅をしていると自然とアラームなしでも起きれる。

 

特になおさらキャンプをしているとそうだ。

 

誰かテントに近づいてきたらどうしようって考えながら毎日眠るから熟睡なんて出来はしない。

 

アメリカだとさらにね。

 

映画やドラマの見過ぎで自然とアメリカは最悪に治安が悪くピストルをバンバンやっている国とも思ってたくらいだ。

 

ただ僕達が今日寝た場所はそんな心配せずにグッスリと寝れた場所だ。

 

高速道路の入り口の所に丁度いいスペースがあったからそこにテントを建てて寝てた。

 

 

うん、なかなか快適な睡眠だったよね。

 

 

キャンプにしては随分と良い眠りにつく事が出来た僕らは荷物をさっと片ずけて、Wi-Fiを確保しに近くのマクドナルドに向かった。

 

僕はホットコーヒー1$を注文して席に座った。

 

アメリカのマックのコーヒーは日本のと同様に水みたいな味がする。

 

あまりコーヒーのこだわりが無い僕でも思うくらいだ。

 

多分きっと通の人が飲んだらこんなのコーヒーじゃないって言うに違いない。

 

しばらくマックで時間を潰した僕達は朝飯を食べに違う場所に向かった。

 

辺りを見渡していると幸いな事にここにもSHEETZがあった

 

もちろん行くに決まってるであろう。

 

だって激安1ドルホットドックが食べれるからね。

 

注文してホットドックを受け取るために待っていると軍人さん達が来た。

 

僕達が大きなバックにキックボードを持っていたせいか変な奴だと思われ「何してるんだ?」って声をかけられた。

 

 

「いや〜僕達ヒッチハイクとキャンプだけでアメリカ横断しようとしてるんですよ。。」

 

「マジかよ、お前らクレイジーだな。」

「安全に旅を楽しめよ」

 

なんて会話をした。

 

最初は怒られるのかなんて思ったけどそんなことはなく、むしろ応援してくれた。

 

ついでに車に乗っけてくださいってお願いしようかと思ったがやめた。

 

ホットドックを受け取ると僕達は外に出てそれをほうばった。

 

体に悪そうだけどやっぱり上手い♪

 

 

腹を満たした後はヒッチポイントまで向かった。

 

距離的に4キロくらいだ。

 

途中で針が足にぶっ刺さるアクシデントが起きた全行程若干下り坂になっていたから最高のライディングが出来た。

 

いざ、場所に到着すると早速ヒッチを始めた。

 

時刻は10時で目的地はコロンブスだ。

 

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ここから2時間くらいの場所だしオハイオ州の首都だから沢山の車が向かうに違いない。

 

それに場所も交通量もなかなか良いぞ。

 

期待を胸にヒッチを始めた。

 

するとどうだ全然反応がないじゃないか。

 

ビックリするくらい何にもない。

 

交通量は今までの場所でもトップに入る多さだし停まれるスペースも十分ある。

 

だけどドライバーからの反応はワーストだ。

 

僕達は何かがおかしいと感じながらヒッチを続けた。

 

 

1時間が経った

 

 

停まってくれる様子が全然ないぞ。

 

あれれ、大丈夫かなこれ?

 

少し不安を感じながらヒッチをやって心が折れそうになりかけている僕達に更に決め手の一打が炸裂した。

 

そう、いきなり大雨が降ってきた。

 

最初はこんな雨に負けてられねぇなんて思いながらやってたんだけど、次第にマジのザーザー降りになって即退散した。

 

 気温は低くて雨に濡れた体に風が吹き付ける。

 

それに僕はサンダルしか持ってないから足の指が千切れるんじゃないかってくらい寒い

 

近くに僕らのホームであるマクドナルドはない。

 

仕方なくしばらくスーパーマーケットの入り口で待機することにした。

 

雨は段々と弱まってきたヒッチを再開出来るくらいまでになったが、正直僕らのメンタルはだいぶやられてた。

 

「セイゴさん、どうしますか?ヒッチ再開します?でも雨も少し降ってますし。。。俺ちょっと近くに何かあるか調べます」

 

そう言って僕はダウンロードしたmaps meを使って近くに何かあるか調べた。

 

すると真っ先に僕の目に飛び込んできたワードがあった。

 

 

Steak House

 

 

何と近くにステーキハウスがあった。

 

アメリカに来てからは殆どがマクドナルドでのご飯ばっかりでロクに人間喰う食べ物を食べてなかった僕ら。

 

それに連日のキャンプやヒッチハイク

 

少しくらい贅沢しないとやっていけないと思って僕達は値段の下調べなしに向かった。

 

実際に店の中に入ってみると中はオーストラリア仕様だった。

 

メニューなんかもオージービーフなんかをメインで扱っていて、

 

つい1ヶ月前までオーストラリアに数年間暮らしてた僕にとっては非常に食べたいとは思わないものだった。

 

だってタスマニア島で散々美味しいステーキ食べたし、それより美味しくないステーキをわざわざ15ドルかそれ以上払って食べたくない。

 

僕はステーキ屋に来たのにも関わらずタコスを注文し食べた。

 

あんまり美味しくなかったし量が少ない。

 

 

アメリカのくせにね

 

 

食べ終わった後はしばらく店の中に滞在させてもらった。

 

正確には無理やり居座ったんだけどね。

 

2人で25ドル近くも払ったんだ責めて1時間くらいは居させてくれないとね。

 

店員さんは何1つ嫌な顔をせず僕らを受け入れてくれた。

 

出るときはそっとテーブルの上にチップを置いて僕らはお店をでた。

 

先ほどと同じ場所に戻って僕らはヒッチを開始した。

 

午前中と同様に交通量も悪くなかったんだけど全然捕まらない。

 

僕らはほぼ突っ立てるだけだ。

 

ドライバーからの反応もないし、

 

ただ変なアジア人2人が道路横に立ってニコニコしてるだけだ。

 

それでも諦めるわけにもいかない。

 

てか、ヒッチしか僕らに道はない。

 

そう言い聞かせやり続けた。

 

時々ポリスカーの存在に気付いたときはヒッチをやっていない素ぶりを見せて誤魔化した

 

ここで見つかったら完全に終わりだな。。

 

 

 

また1時間経った

 

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉォォォォォォォォ」

 

 

思わず雄叫びをあげて発狂した。

 

全然どころか皆無だ。

 

誰も停まってくれる気がしない。

 

仕方ないから僕達は刻んでヒッチをすることにした。

 

目的地をコロンブスからリッチフィールドというここの隣町にした。

 

距離的に20〜30キロくらいだ。

 

少しでもいいから進もうと思った。

 

本当は交通量の多くて少し大きな街を離れるのは嫌だったんだけど、今はそんな事を言ってられる余裕はない。少しでもいいから進みたかった。

 

そこからサインを書き換え全力でヒッチをした。

 

通り過ぎる車に対して全力で親指を掲げ150%の満面の笑みでコンタクト。

 

やり続ける事10分で一台の車が停まった。

 

オッシャー!!

 

思わず大きな声で発した。

 

急いバックパックを取りに戻って車に乗り込んだ。

 

仕事帰りに拾ってくれたオッチャンだ。

 

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名前はメモし忘れちゃった。。

 

リッチフィールドまで向かうとの事だ。

 

30キロくらいの距離だがありがたい。

 

僕は感謝の気持ちを込めていつも通り自己紹介から始めた。

 

セイゴさんと僕の自己紹介が終わり少し話をしていると車はいつの間にか高速を降りていた。

 

あれ、確かリッチフィールドは30キロくらい離れていたはずなんんだけどな。。

 

まだ走って10分も経ってないぞ。

 

それにどんどん僕達が使いたかった271号線の高速道路から離れてるじゃないか。

 

するとセイゴさんも不安に思っていたのかボソッと

 

「あれ、マップぶっ壊れてるのかなぁ。」

 

結局僕達はマップで見て目指してたリッチフィールドにはつかず全然違う場所で降りた。

 

幸いにもオッチャンが別の高速手前のガソスタに降ろしてくれたから休憩することに。

 

入り口付近で楽器を取り出し歌うことにした。

 

すると目の前にいた韓国人のおばちゃんとおじさんが僕らに食べ物を分けてくれた。

 

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ありがとうございます。

 

もらった食べ物を食べ僕らは引きつづきヒッチを始めた。

 

目的地のコロンブスはまだまだ先だ。

 

それにまずは僕らのお目当の高速道路に戻らなければならない。

 

下道を使い刻んでヒッチをすることにした。

 

45分くらいで車が停まった。

 

乗せてくれたのはダイアナさんだ。

 

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ここから20キロくらい先にの街まで帰るついでに僕らを拾ってくれた。

 

 

「ダイアナさんは良くヒッチハイカーを拾うんですか?」

 

 

「これが2回目よ。それにこの辺りではあまりヒッチハイカーは見ないわね。特にアジア人でヒッチハイクしてる人はいないわよ。」

 

 

 

「そうなんですか。僕達はペンシルヴァニア州から来たんですけど、そこと比べるとここの州はすごくヒッチが難しい気がしますね。それに人の感じもなんか違うような。。」

 

 

 

「うーん、多分この州の人達はヒッチハイカーに慣れてないと思うよ。だから難しいんじゃないかしら。そういえばあなた達はコロンブス目指してるんでしょ?実は私今日コロンブスに行くつもりだったのよ。でも、行かなくちゃったわ。ごめんね。」

 

 

 

ダイアナさんによるとやっぱりこの州の人間はヒッチに慣れていないらしい。

 

僕もヒッチをやっていてすごく感じた。

 

なんだかこの州の人達はすごく冷たかった。

 

決して悪くいうつもりはないんだけど州によって人間も違うってことが改めて凄く実感した。

 

もちろんヒッチハイカーを装って犯罪をする人も多いいから気持ちは分かるんだけどね。

 

そんな話をしているとあっという間に目的地に着いた。

 

ダイアナさんが言うにはこの街からコロンブスに行く人は多いいとの事。

 

ヒッチのしやすい高速手前で降ろしてもらい彼女とは別れた。

 

時刻は3時過ぎだ。

 

まだ全然暗くなるまで時間がある。

 

車もたくさん走っているし場所も完璧だ。

 

一発でコロンブスまで行ってやろう。

 

一応僕達が立っていた場所はあからさまにサイドロードだったからガードレールをまたぎ横の芝生エリアでヒッチをした。

 

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ここならヒッチをやっても大丈夫だし違法じゃない。

 

仮に警察が来ても大丈夫だろうと思ってた矢先に奴らが来た。

 

 

「おい、ここで何やってんだ?」

 

 

「見りゃ分かるでしょ。ヒッチハイクだよ。」

 

 

「ここでヒッチハイクは出来ない。それにお前らどこから来た?なんでヒッチハイクをやってんだ?」

 

 

アメリカ横断する為にわざわざ日本から来たのさ。でも調べたら違法とは書いてなかったし、昨日二人の警官に注意されたけど違法までとは言ってなかったんですけど。」

 

 

「そうか、残念ながらこの州は全域でヒッチを違法とし禁止している。他の州は知らんが、この州はそうだ。残念だけどな。お前らバスに乗る金は持っているか?あるのなら近くにバス停があるからそれでロスに行け。」

 

 

どうやら僕達がいるオハイオ州は完全にヒッチハイクが禁止らしい。

 

その経緯はやっぱりヒッチハイクを通じての犯罪なんかも多いいからだ。

 

だからこの州の人も異常にヒッチハイカーに対する視線が厳しかったのかもしれない。

 

 

いくら僕達がアジア人で見た目が怖くなくても彼らからしたら何にも分からないし逆にアジア人がヒッチハイクは珍しく不自然かもしれない。

 

 

実際にアメリカでヒッチをしている人のほとんどがバックパッカーではなく純粋にお金のない人達だったりするらしいからね。

 

 

それに一般人が巻き込まれるのを阻止する為にオハイオ州では禁止してヒッチハイカーには厳しい場所になっている。

 

警察のパトロールも多いい。

 

それに僕達は昨日に引き続き今日も注意された。

 

二日で3回も注意を受けるとなると僕達もすっきりしない。

 

そんな警察に何回も注意されて旅を進めたくないし違法と分かっててやるバカじゃない。

 

僕達はすぐさまヒッチを切り上げWi-Fiの使える場所へと逃げ込んだ。

 

逃げ込んだ先はウェンディーズだ。

 

5ドルのバーガーセットを食べながらプランを考えた。

 

出来る限りヒッチで旅を進めたかった僕はバスを使う事に少し抵抗があったが法律で禁止されてる限りどうしようもない。

 

それにヒッチをやったとしてもまたすぐ警察に注意されるだろう。

 

仕方なく僕達はバスに乗る事にした。

 

ここから出ているバスだと隣のインディアナ州の首都まで5時間くらいで行ける。

 

ただ僕達はヒッチにこだわりたいし、そこまで一気に長距離移動はしたくなかった。

 

だからオハイオ州ケンタッキー州の境界線近くにあるシンシナティという街までバスで行ってそこからキックボードで州越えをする事にした。

 

バスの値段は47ドルだ。

 

僕らの5日分の生活費。。。。

 

ここからシンシナティまでは3〜4時間だ。

 

値段が一番安い明日の夜8時出発のを選んだ。

 

バス停がある街はAkronという街でこっから10キロほど離れてる。

 

歩くのには少々気合が必要だが僕達にはキックボードがあるから問題ないとして、明日のバスの時間までどうやって過ごすかが問題だ。

 

まぁ、そんなことは明日考えればいいことだ。

 

とりあえず今日は朝の10時前からヒッチをやってわずか30〜40キロしか進めなかった。

 

ちょっとガックリ来たしアメリカでのヒッチは難しいと感じた。

 

まだまだ全然進んでないしアメリカは非常に大きい。

 

あれ、本当に俺らヒッチで横断出来るのかな?

 

そんな不安に抱えながら重い荷物を背負いキックボードで夜の街へとキャンプ場所を探しに消えていった。

 

ヒッチとキャンプ旅は大変だよ。

 

それよりもシャワー浴びてぇ〜。。。

 

 

 

猫カフェに行きたい。

 

放浪旅33日目(4月11日)

 

朝の7時に起床。

 

一度も起きる事なくグッスリ寝れた。

 

久しぶりのフカフカのベットで寝れたせいか元カノと寄りを戻した夢を見た。

 

彼女とはオーストラリアにいた時に一緒に暮らしてたが色々あって別れた。

今はどこで何をしているのかは何にも知らない。

SNSも全て繋がってなくてLINEだけ残ってる状態だ。

 

僕は鍵垢ではないから仮に彼女の方から僕の最近の動きを確認することは出来ても、

彼女は鍵垢で僕はフォローを外してしまった以上何にもみることができない。

 

気してないと言ったら嘘になるが、

SNSを断ち切ってよかったと思う。

 

旅をしている最中にそんな事を気にしたくないしね。

 

幸せに笑って暮らしてて欲しい。

 

それでもまだ引きずってる部分は正直あるんだけどね。

 

そんな彼女の夢で目覚めて少しニヤニヤしながら1日が始まった。

 

セイゴさんとも、

「俺、夢で元カノとより戻したんですよ!」

「そうなの? 良かったじゃん。」

 

なんて会話もしたもんだ。

 

ふとカレンダーを見ると彼女の誕生日まで後数日だ。

 

誕生日おめでとうの一言くらい送るべきなのか僕は少し考えながら寝袋をしまった。

 

正直なところ誰も得しない話なんだけど、

このブログは僕の事を赤裸々に書いた日記だ。

 

お付き合い下さい。

 

朝起きるとモハメットさんが朝食を用意してくれた。

 

 

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サウジアラビアのコーヒーなんかもご馳走になり

何から何まで本当にお世話になった。

 

僕自身カウチサーフィンが初めてだったから凄く良い経験になった

 

地元の人と繋がれるのは凄くいい事だ。

 

最後に感謝の気持ちを込めて音楽を披露して

モハメットさんとは別れた。

 

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Pittsburghは非常に入り組んでいて街から抜けるのが難しい。

 

僕達はバスで街のちょい外れまで20分くらいかけて向かい、さらにそこからキックボードで20分くらいかけて向かった。

 

そこはかなりの上り坂で正直2019年に入ってから一番体力的にしんどかった気がする。

 

そこは何とか登りきった僕達はゼハゼハ言いながらもヒッチハイクを始める事にした。

 

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今日の目的地はここから約300キロくらいにあるToledoだ。

 

ありがたい事にセイゴさんがこの町でもカウチサーフィンで泊まる場所を確保してくれて距離的にも十分行けると思い目指す事にした。

 

すると開始5分も経たない内に一台の車が停まった。

 

拾ってくれたのはマイクさんだ。

 

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仕事に行く途中に僕らを拾ってくれた。

そんなに遠くには行かないらしいが少しでもありがたい。

 

マイクさんは現在チャリティー関係の仕事をしていて人と関われるのは面白いし幸せだと言っていた。

 

確かに僕も仕事をするとしたらパソコンや書類とにらめっこより、

少しでも人と関わった仕事をしたいと思った。

 

それにマイクさんは僕達にPittsburghで何を見て何をしたか訪ねてきたが、僕達はそれに応えられるほど特に何もしてなかった。

 

マイクさんは残念そうに、

 

オォ〜メン、ここは素晴らしい場所がたくさんあるんだぞ。

 

もっと滞在するべきだよ。

 

と言ってきたが僕達は先を急いでいる身だ。

もちろん良い場所もたくさんあるし地元の人が言うんだからきっと間違いない。

 

でも僕達は1つの場所に長いをする訳にはいかない

 

なんたってアメリカ大陸をヒッチで横断しなきゃだからね。

 

マイクさんはそんな僕達に少しでもこの街の良い所を見せようとしてくれたのか、隠れ有名店みたいなお酒屋さんに連れてってもらい、

 

そこでお酒をご馳走になった。

 

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強いのか甘いのかどちらが良いと聞かれたから僕は甘いのでお願いした。

 

 

ウイスキーとパンプキンの何かをミックスしてその上にホイップクリームがかけてある。

 

なんて言う酒かは分からないが、

これがめちゃくちゃ上手かった。

 

マイクさんありがとう。

 

お酒を飲んだ後は彼に高速の入り口近くのガソリンスタンドが併設されているSHEETZっていう食べ物屋さんまで送ってもらいそこで彼とは別れた。


マイクはここの食べ物は美味しいから是非試してみてくれって言ってたから僕達はせっかくだし食べることに決めた。

 

中に入るとなんだかアメリカっぽい造りだな〜って感じる店内だった。

 

メニューは至って普通でむしろ安くて僕らにとっては完璧の場所だ。

 

僕は2ドルもしないホットドッグを頼んだ

 

これが安くてめちゃくちゃ上手いんだ

 

サイズもそこそこで好きなだけ野菜なんかをトッピング出来る機能がある。

 

安くて野菜も取れてお腹いっぱいになるアメリカのデブエットメニューだ。

 

お腹いっぱいになった後は引き続きヒッチをする事にした。

 

車通りは決して多いい訳じゃないが、

なかなかドライバーからのレスポンスが良い。

 

昨日はアメリカでのヒッチは難しいと思ったけど、

ちゃんと正しい場所でやればそうでもない。

 

現に昨日の3台はどれも5〜10分以内にゲットしてる。

 

マイクさんだってそうだった。

 

そんな事もあり僕は次もスムーズにいくと思った。

 

予想通り15分ほどで2代目がとまった。

 

拾ってくれたのはトリシャさんだ。

 

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ここから90キロ離れたHermtageという所まで送ってくれるそうだ。

 

トリシャさんも実は以前アメリカ中をヒッチハイクで旅していたらしく、その際に沢山の方にお世話になったからヒッチハイカーを見つけたら毎回ピックアップするそうだ。

 

彼女も旅好きで僕らと同じような感性を持っていたから車内の会話は自然と弾んだ。

 

「あなたはこの後どうするの?西海岸に着いたらそのまま日本に帰るの?」

 

「あ〜僕はこのヒッチ旅が終わってからは南米にしばらく滞在する予定です。その後はカナダに行きますね。あ、アメリカにももう一度戻りますよ。アラスカ州ですけど。」

 

「アラスカ良いじゃない。私も前に行ったけど本当に素晴らしい場所よ。とても寒いけどね。どうやって旅をするの?レンタカー?それとも鉄道?」

 

「いや、実を言うと僕はカナダのホワイトホースという街から川をカヌーで1ヶ月くらい漕いで下って国境をこえてアラスカに行く予定なんですよね。多分その後は2〜3週間くらいヒッチハイクしながら旅をしようかなって思ってます。」

 

「わぁ、冒険楽しそう。ホワイトホース?カナダに白い馬はいないわよ。。ただの冗談わよ。アラスカでヒッチハイクは難しいかもね。詳しくは分からないけど車も人も少ないし、レンタカーがいいわよ。色んな所行けるしね。それにアラスカは車がないと何も見れないわよ。」

 

ま、まじか。僕は国際運転免許証を持ってない。

 

それによくよく考えてみたらアラスカ州アメリカと同じくらいデカイ。

 

そんな所をヒッチハイクで回れるはずがない。

 

まぁ今考えた所で仕方ないから僕は現地に行ったら考えようと思う。

 

まずはアメリカ旅に集中しよう。

 

しばらく話しているとあっという間にトリシャさんの住む街についた。

 

すると彼女から「お腹空いている?もしそうだったたら簡単にだけどランチ作るから食べる?それにシャワー浴びたかったから浴びても良いし、家に来る?」という提案があったから言葉に甘えさせてもらい家に上がらせてもらう事にした。

 

トリシャさんの住む街は小さくて本当になにもない。

 

更に彼女が住んでいる家は少し離れたところで完全に林の中だ。

 

トリシャさんは愛する旦那と三匹の犬と二匹の猫と20羽以上の鶏と静かな自然溢れたところで暮らしている。

 

アメリカでこういう生活をしている人を実際に見る事が出来て嬉しいし、非常に良い経験だ。

 

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家は物凄くシンプルなトレーラーハウスだった。

 

中は想像以上に広々していて凄く居心地が良かった。

 

犬は大型犬で僕も初めて対峙するサイズだったからちょっと怖かったし大変だった笑

 

家の中はちょっとした動物園だ。

 

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僕は犬派でも猫派でもない。

 

ただどちらと一緒に暮らしたいかと聞かれたら

僕は犬を取るだろう。

 

なんか犬のカマって感が好きなんだよな。

 

猫にはあんまり好かれた事がないから今まで良く分からなかったけど、ここの猫には妙に懐かれた笑

 

お腹を撫でると腹を見せて止めるともっと撫でてくれってカマって来るのが非常に可愛らしかった。

 

僕は今までは理解出来なかったけど今日をキッカケに猫が好きになったから、日本に帰ったら猫カフェに行ってモフモフと彼らと戯れたい。

 

 

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しばらく動物達と触れ合っているとトリシャさんがランチを持ってきてくれた。

 

産みたて新線の卵とカリカリのクリスピーベーコンにトーストだ。

 

これが物凄く美味しかった。

 

カウチでお世話になったモハメットさんといい手作りの食べ物は本当に美味しい。

 

きっと忘れない味になるだろうなって思った。

 

食べた後は少し話して旦那さんとお別れし、

トリシャさんが離れた別の州のヒッチしやすい街まで送ってくれた。 

 

ほんと何から何までありがとうございました。

ヒッチハイクで結ばれた縁に感謝しないとね。

 

そして僕もこれを誰かに繋げたいと思う。

 

そうして僕達は彼女と別れた。

 

今、僕達のいる州はオハイオ州というところだ。

 

一応調べていた結果ネットにはヒッチが禁止とは全く書かれていない。

だから僕達は一応ヒッチをやってみる事にした。

 

交通量もあるし場所も申し分ない。

 

これはまた30分以内コースか?

 

なんて思ったりしたけど1時間経っても車は止まらなかった。

 

だけど数分経った時に突然1台の車が止まった。

 

僕らの前に停まった車はポリスカーだった。

前回と同様にフレンドリーな警官が出てきて「How's going ? You guys hitchhiking here? Soo cool mate,where did u start from?」なんて会話から始まると思ったんだけど、

 

ちょっと真剣な顔をしたポリ公が出てきて「You can't be here, Not allow to do hitchhiking in this state.」
お前達はこのサイドロードにいる事は出来なしい、この州でヒッチハイクは許されてない。

 

なんて真顔で言ってくるもんだから、

さすがにビビった。

 

1度警察に注意を受けてしまった以上はさすがに同じ場所でヒッチを継続するのは難しい。

 

それにまたいつ警察が来るかも分からない。

 

それにIDを提出してるからそう何回もやってたら何か起きそうだったし、とりあえずヒッチを辞めて近くにあるマックに駆け込み作戦会議をする事にした。

 

マックのWi-Fiを使わせて頂いて再度ネットで調べてみると、

どうやらオハイオ州ではサイドロードに立つのが駄目であってヒッチが禁止とは書いてない。

 

それにYouTubeで外人がオハイオ州でのヒッチハイクの仕方みたいなのをUPしてたらしくセイゴさんがそれを見つけたから僕達も同じようにやる事にした。

 

その方法とは道路に立たずに横にはえてる草の上でヒッチハイクをする事だ。

 

この写真を見て頂けると分かるだろうか?

 

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通常通りならこの横の駐車できそうな場所でやるんだけど、ここでやると駄目だから草の上に立ってやれば問題はないはずだ。

 

そうして僕達は引き続きヒッチをした。

 

30分経ったくらいにの時だった。

 

一台の車がマックの駐車場に停まり中から僕達を呼ぶ声がした。

 

声があった方に言ってみるとそこには髭ボーボーのヒッピーが待っていた。

 

僕達を拾ってくれたのはレインボーベアだ。

 

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彼はレインボーというヒッピー集団に属していてそのグループからベアという名前を授かり名乗っているそうだ。

 

ベアさんは僕が長髪って事もあるし変なアジア人2人がヒッチハイクをやってるもんだから、てっきりヒッピー系なのかと思われて「レインボーに行きたいのか?」なんて言われたもんだ。

 

当然僕はヒッピーとはかけ離れているただのキモロン毛ニートだしセイゴさんは28歳脱サラだ。

 

確かにお互い日本の社会だと不適合者なのかもしれないが間違いなくヒッピーではない。


「 Love & PEACE チェケ 」

 

みたいなのが実は僕は1番嫌いだ。

 

そんなんでベアさんはレインボーというヒッピーの集まりが各地であって、もしそこに行きたいのなら俺の名前を使えば全員優しくしてくれるからと僕らに教えてくれた。

 

ついでにヒッピー視線のアメリカのオススメの場所なんかも教えてくれて、僕達を30分くらい走ったところで降ろしてくれた。

 

ベアさんが降ろしてくれた場所は思いっきり高速の道路だ。

 

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アメリカは高速道路に侵入してはいけないという法律がある。

 

だから僕らは必ず高速の手前でヒッチをやってたけど、ここはゴリゴリの高速道路だ。

 

一応停まるスペースは十分にあるんだけどスピードもめちゃくちゃ出てるし

警察に見つかったら怒られるだろうなって思った。

ただベアさんが言うには沢山の人がやってるから大丈夫だ!ってきなかんだけどそれは本場ヒッピー目線であって説得力がない。

 

まぁ見つからない事を祈ってヒッチを続行した。

 

運が良かった事に警察には見つからず40分くらいでヒッチが成功した。

 

拾ってくれたのはジョーさんだ。

 

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コンクリート関係の仕事をしている2人の子持ちのパパだ。

仕事帰りだから20分くらい進んだ所まで送ってもらえる事に。

 

見た目はちょっとガテン系で怖そうだったけど丁寧に話してくれた優男だった。


ジョーさんが僕達に「2人とも上手な英語を話すなぁ。そういえば昨日同僚と言語について話していたんだよ。俺達って相当ヒドイよなって」

 

 

ジョーさんの事を言う訳ではないけど、確かにと頷きながら僕は聞いていた。実際に教育をちゃんと受けてないネイティヴの英語は本当に酷い(笑)

 

 

日本語でも同じで僕みたいに本を読んで育たなかった人間は語集力が乏しく、話し方や言葉の選び方次第でこの人バカだな〜って思われる事があると一緒だ。

 

 

僕程度の英語力でもそう感じてしまうって事は英語でも話し方やワードのチョイスでそう思われてしまうかもしれない。

 

ジョーさんはそうではなく普通の方だったけど。

 

そんな話しをしているとあっという間に目的地に着いた。

 

高速道路から出て1番近くのガソスタに降ろしてもらった。

 

時刻は17時過ぎで目的地のToledoまでまだ数百キロと離れている。

 

想像以上に時間がかかった割には僕達は今日のスタート地点から170キロくらいしか進めてなかった。この調子だと到底約束の時間にToledoに着きそうにないのでカウチのホストにはお断りの連絡を入れた。

 

さて、今日もシャワーなしのキャンプが確定した僕らはまず腹を満たす為に飯を食った。

 

ここにはラッキーな事SHEETZが併設されていた。

 

僕は悩む事なく1ドルのホットドックを注文

 

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これが1ドルだよ?

 

東南アジアより物価安くない。。?

 

しかもここには無料のWi-Fiまで備え付けられている。

それに24時間営業だ。

 

今日はここに滞在にしてもよかったが、

僕達は引き続きヒッチをする事にした。

 

時刻は6時過ぎだ。

 

暗くなるまで後2時間はある。

 

それまでに長距離ライドをゲットしたいところだった。

 

僕達はカウチを断ったからこの際、

夜の11時くらいまでヒッチをやってシカゴまで行ってやろうと考え気合を入れ始めた。

 

だけど全く手応えがない。

 

多分短い距離で刻めば停まる確率も上がるんだけど時間も遅いし下手に小さな隣町なんかに行っちゃうとそれこそ最悪だ。

 

寒さをしのげるマックも街から出る車もない。

 

僕達は一発ロングライドに期待した。

 

1時間が経過

 

交通量が段々少なってきた。

 

僕達はこのままでは何かマズイと思って楽器を取り出し演奏しながらヒッチハイクを行なった。

 

すると反応が良くドライバー達も笑ってくれる。

 

おし、これならいけるぞって思った矢先に奴らがきた。

 

そう、ポリ公だ。

 

ほんの3時間前に別の街で注意を受けたばっかなのに。

 

そしてここでも同じだ。

 

彼らは最初は警戒してたんだけど僕達がただヒッチハイクでニューヨークから西海岸まで旅してるバカだと分かった瞬間に笑い始めて、「お前らクレイジーだな」って言ってきたから僕はてっきり見逃してくれると思ったんだけどそうはいかなかった。

 

態度はすごく優しかったけどヒッチハイクはさせてもらえなかった。

 

その代わりに次の街のバス停まで送ってやるから乗るか?と提案されたので乗る事にした。

 

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まぁ方向は違うけど先に少しでも進めるから良いかな。

 

バス停に着くと警察の兄ちゃんが「バスが何時に来るのか、どこに行くのか分からないけど、とりあえずGood luck 」と言って帰っていった。

 

おいおい随分適当だな。

 

まぁ仕事の一環でヒッチハイカーがいたら注意しなきゃいけないんだろうね。

 

予定とは狂って全然目当ての高速道路の近くにない街に来た僕ら。

 

陽も落ち始めて暗くなってきてる。

 

これじゃシカゴなんて到底無理だし、

Toledoまでも行けはしない。

 

朝の10時前から始めて進んだ距離は180キロだ。

 

想像以上のアメリカのデカさとヒッチの難しさに心が折れそうになったが空をパッと見上げてみると真っ赤に染まりとても綺麗だった。

 

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なんか心が洗われた気がした。

 

そして今日の事を振り返ってみると進んだ距離は少なくとも忘れられない大事な出会いと経験を得る事ができた。

 

そして1日の終わりに綺麗な夕日を見る事ができた。

 

それだけでとても幸せだ。

 

これ以上何を求めろっていうんだ。

 

そう感じた僕達は重いバックパックを担ぎキックボードにまたがってキャンプできる場所とマクドナルドを探しに夜の街へと姿を消した。

 

男は簡単に女を好きになる。

 

放浪旅32日目(4月10日)

 

 

さ、寒過ぎて死ぬわ。

 

 

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朝の4時半に僕は目が覚めた。

 

というより生命の危機を感じて目覚めたと言った方がいいだろうか。

 

身体がこのまま寝てると死んじゃうよ〜って教えてくれたのかもしれない。

 

昨晩は本当にアホ寒かった。

 

今まで何度も寒いと感じる事はあったけど今回のがダントツで一番だ。

 

気温は感覚では1〜3度くらいの間だ。

 

台湾で買ったウルトラライトダウンを着ているのにも関わらず全身に寒さが走った

 

それに僕の寝袋は4年前に日本一周した時に買ったのをずっと使い続けているから、

とっくにチャックの部分は壊れていてもはや寝袋としての機能はなしてない。

 

ただのブランケットと一緒だ。

 

テントを建てれば少しは寒さを和らげることが出来たのかもしれないけど、都会にテントを張って寝れるような場所なんてない。

 

寝袋で寝れただけでかなりラッキーだ。

 

それに暖かいより寒い方が僕にとってはありがたいことだ。

 

なぜなら寒いと地元のホームレスの活動も鈍くなり彼らは暖かいところに逃げるから寒い場所で寝れば彼らに襲われる心配もない。

 

ホームレスの活動領域を気にして旅をしているのも僕くらいだろう

 

あ、てか僕もホームレスだった。

 

 

無事にキャンプを終えた僕達は昨日の夜に行ったマックが朝の5時から開いている事が分かっていたからスグに向かう事にした。

 

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朝5時の町並みは静かでなんかこう落ち着いてた。

 

僕らがいるPittsburghはペンシルヴァニア州で一番大きい街だがそこまでゴチャゴチャしていない。

 

マックについたら店内には先客が何人か座ってた。

 

僕らと同じホームレスに違いない。

 

朝オープンしたばっかのマックにいる奴なんてホームレスか変な奴に決まってる。

 

そして相変わらずアメリカの黒人ホームレスは独り言が激しい。

 

僕に向かって何か言ってきてるかと思えばただの独り言で、独り言をいってると思いきや僕に話しかけてくる。

 

非常に面白い生物だ。

 

荷物を置いてトイレに向かいそこで歯磨きをして顔を洗った。

 

中でゴシゴシ歯を磨いてると数人トイレに入ってきたがお構い無しだ。

 

僕達は似たような境遇の持ち主だからお互いを理解し合える。

そこは優しくスルーしてくれる。

 

そして適当に安い1ドルのバーガーを2つ頼んで席に戻った

 

台湾からの連日野宿に加えて長時間フライトを終えた後も空港泊でその後二日間もアメリカでの野宿だ。

 

正直僕の体は時差にも慣れてなかったのと疲れで結構ボロボロだ。

そのせいか思いっきり風を引いた。

 

喉は痛いし鼻水はすごいし咳も出る。

 

正直コンデションは良くないがこの程度じゃ僕の心を折るのは無理だ。

 

大雨が降ろうが雷が落ちようが僕は野宿をする。

 

アメリカよもっとかかってきんしゃい。

 

そんな気持ちになった。

 

相変わらず嫌な顔せず長時間滞在させてくれるマックには感謝だ。

 

僕はこの貴重な時間を無駄に出来ないと日記を書こうと思ったが寝不足と疲れのせいで全然集中できない。

 

3時間かけてたった数行しか書けてない。

 

ほとんど時間は何も考えずにぼ〜っとしてた。

 

今日の僕達の予定では他の街に移動するつもりはない。

もう一泊この街でするつもりだ

 

実はセイゴさんはアメリカに来る前にヨーロッパを旅していて、そのほとんどをカウチサーフィンを使って旅をしていたからセイゴさんに対するホストからのレビューや信頼度は非常に高くて割りかしスムーズに泊まれる家を見つける事が出来る。

 

それってホント凄い事でなかなか簡単に見つかるものじゃない。

 

仮に僕がやったとしても50件くらいリクエストを送ったら見つかるかものレベルだ。

 

それほどカウチサーフィンはホストとゲストの信頼関係で成り立ってる。

 

そんな事もあってセイゴさんが今日の宿泊を確保してくれていた。

 

僕はヒッチハイクと野宿の経験が豊富で

セイゴさんはカウチサーフィンだ。

 

この2人が組み合わさればたっぷり現地の人と交流できる旅になるに違いない。

 

人が目的でアメリカを旅する僕らにはピッタリだ。

 

しかも今回のホストの方は非常にウェルカムな方で到着は何時でも大丈夫との事なのでお言葉に甘えさせてもらって10時過ぎくらいに向かわさせてもらった。

 

 

カウチサーフィンが何なのか知らない人はここで調べてみて。

ja.wikipedia.org

 

 

ホストの家まではここから6キロちょっと

キックボードで45分くらいだから全然いい距離だ。

 

街の中心部から僕達は向かった

 

一応キックボードに乗りながら街を見てみたけど僕の興味をそそるものはなく、この街も僕にとってはただの都会にしかならなかった。

 

街の中心部を抜けると高い建物は減ってくるけどそのぶん坂が多くなってくる。

 

全行程の6キロのうち4キロくらいは上り坂だ。

 

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ボロボロの身体で20キロのバックパックを背負っている僕にとってこれほどキツイものはない。 

 

いくらキックしても進まないから僕達は平坦な道まで歩くことにした。

 

坂を登り平坦な道に出るとそこは今までの景色とは変わって立派な街があるじゃないか。

 

サインを見てみるとここはPittsburghのアッパータウンのようだ。

 

大きな大学があって沢山の学生で溢れかえっていた。

ダウンタウンにはない落ち着きがあって緑の多いい公園も沢山ある。

 

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なんだ案外良い場所じゃないか。

 

それに多少辛いが坂を登りきったその先には安心して寝れる公園があるんだ。

 

僕は次に都市で野宿するハメになったらアッパータウンに向かおうと思った。

 

アッパータウンについてから15分くらい進んだところにホストの家はあった。

 

セイゴさんが到着したとメッセージを送ると物凄い歓迎した様子で迎えに来てくれた。

 

今回僕の記念すべき初のカウチサーフィンとなるホストのモハメットさんだ。

 

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サウジアラビア出身で彼も世界をテンテンとして生活をしているとか。

今は大学で教員をやっているそうだ。

 

モハネッドさんはカウチサーフィンを通して色んな国の旅人と出会い刺激を受けているからホストとしてゲストを受け入れているそうだ。

 

確かに旅をしなくても色んな人と会えるしいいなって思った。

 

僕が日本に帰ったら始めたいくらいだ。

 

到着した時間は11時過ぎくらいだったがお腹も空いてたから早めのランチをいただくことにした。

 

普段はあんまり時間がないから作っていないが今日はたまたま時間があったから作っていたらしく僕達はそれを食べさせてもらった。

 

サウジアラビア料理かは分からないがモハメットさんお手製のチキン&ライスだ。

 

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なんて説明すればいいか分からない味だけど物凄く美味しかった。

 

それにアメリカで米が食えるのはありがたい。

 遠慮なくおかわりをさせて頂いた。

 

僕は基本的に何でも美味そうに食べるし何でも好きだ。

 

バッタとか猿の脳みそとかよっぽどのゲテモノじゃない限りね。

 

モハメットさんは美味しく沢山食べる僕達をみて嬉しそうにしてた

 

彼が言うには中にはあんまり食べない人がいるみたいで、

その人達とは真逆の僕達の食いっぷりを見て喜んでた。

 

でも僕はやっぱり中身は生粋のに日本人だからどうしても最初は遠慮をしてしまう。

ただ遠慮しなくて大丈夫と言われると僕は一変して遠慮しないでと言ったことを後悔させるくらい食べる。

 

食べ終わった後は少しモハメットさんの仕事が始まる昼過ぎまで話した。

 

彼が職場に向かった後は僕達は各自おのおのの事を始めた。

 

僕は台湾から溜まりに溜まってる衣服の洗濯を済まし、

朝にかけなかった日記を書く事にした。

 

ただ究極に疲れていたせいか気付いた時には寝ていた。

 

僕が目覚めたのはのモハメットさんが帰ってきてからだ

 

17時くらいに帰ってきた彼は今からカウチサーフィンのホストの集まりがあるから来る?と訪ねてきたから一緒についていく事にした。

 

車を走らせる事15分くらいでその場所に着いた。

 

どうやら教会を改装して作ったバーみたいなところだ

 

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中に入ってみるとそこには既に10人くらいの人で溢れてた。

 

簡単に自己紹介だけして一番奥の席に座った。

 

僕とセイゴさんにとっては完全にアウェイって感じだ。

 

アジア人は僕達だけだし全員ネイティブアメリカンだから英語を話すのも聞くのも神経を使わないといけない。

 

僕は英語を話すのが好きだし楽しいけど、

やっぱりすごく神経使うし疲れる。

 

モハメットさんも僕達の事を気にせず隣の女性と話している。

 

少しくらいは気にして欲しかったんだけど、

そっちのけで話してる。

 

多分この人は女好きなんだろうなって思った。

 

 僕も誰かと話そうと思ったが一番端っこの席だし、

これといって特に話すことはない。

 

何にもすることのなかった僕達はエライ場所に来ちゃったなって言いながら日本語でしばらく2人で話をしてた。

 

すると15分くらい経った時だろうか1人の女性が僕のテーブルの方にやってきた

 

彼女は25歳でこの街に住んでいて今帰ってきてるそうだ

 

僕達は初対面だったけど会話も弾みしばらく2人で話した。

 

この街の大学に通っていたが途中で辞めてその後はカナダやイスラエルや他の国に長期で住んだり南米を半年間旅していたそうだ。

 

そんな旅好きの彼女はこれから動画ブログを始めたり、

オンラインの英語教師をしながら旅を続けるらしい。

 

僕も彼女にこれからの自分の旅を話した。

 

ついつい熱くなってしまって自分の人生観なんかまで語ってしまったけど、

 

彼女から

 

アメリカも結構日本と同じな所があってやりたい事や好きな事を出来てる人は少ないの。お金とか仕事とか立場とか世間体を気にしている人が多いいの」

「だから貴方みたいな考えを持っている人は素敵よ。それにそのロングヘアもね。」

「そのままkeep going よ。」

 

そう言われて僕はとても嬉しかった。

 

別に誰かに認めれたい訳ではないけど、

実際に世界にはこんな僕の考えや価値観を良く理解してくれる女性も沢山いるんだ。

 

台湾で会った友達もそうだった。

 

僕がまだ出会っていないだけで世界には沢山の人がいる。

 

そんな人達ともっと出逢いたいと心から強く思った。

 

それと同時に僕は台湾の友達も含めて彼女達の事が好きになっていた。

 

そう、僕という人間はちょっとでも自分を理解してくれる素ぶりを見せられると簡単に人を好きになってしまうという病気を持っている。

 

誰か処方せんをください。。。

 

まぁ、男なんてどうせこんな生き物だ。

 

すぐ簡単に女を好きになるアホでバカで単純な心を持っている。

 

その中で本当に好きな人を見つけられたらいいな。

 

なんてね。

 

よし俺はこれから世界を旅して色んな女性に会うんだ。

 

もしかしたらこんな僕の事を好きになってくれる素敵な女性に巡り逢えるかもしれない。

 

それまで自分を貫いて磨こう。

 

そう自分に言い聞かせて彼女とお別れをして、

バーを後にした。

 

ホストの家に帰ってからはモハメットさんと少し話をして眠る事にした。

 

久しぶりのベットでの睡眠だ。

 

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今の僕にとって非常にありがたい環境だ。

 

部屋の電気を消して寝る体勢を整えた

 

日記の投稿を済ませそれをインスタにシェアをしてから寝ようと思いしばらく携帯に触れた。

 

あ〜、なんかこうやって寝る前に携帯触りながらゴロゴロするのも久しぶりだな。

 

こういう瞬間もたまには必要かなって思っていると彼女からインスタにいいねとメッセージが来た。

 

僕は飛び上がるように喜んで、

 

もしかしたら俺のこと気になってんのかな。。?

 

なんてバカみたいな妄想を膨らませながら寝落ちした。

 

 

ほぼヒッチハイクでアメリカ横断

 

放浪旅31日目(4月9日)

 

朝の5時半に目が覚めた。

 

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正確には目覚めたと言うよりか寒すぎて途中何回も起きて寝れなくなっただけなんだけどね。

 

4月のアメリカは日中は18度くらいまで上がるんだけど明け方は6度くらいまで下がるから結構寒いんだこれがね。

 

僕は特別にアメリカでキャンプするからといって恐怖心とかは一切なく眠れた。

 

もちろん最大限の注意を払ってキャンプする場所を選んでるし別に舐めてる訳でもない。

 

どこの国だってキチガイな奴は沢山いるしアメリカだけとは限らない。

 

むしろ治安はすごく良いように感じた。

 

寒かったせいか2人ともすぐ飛び起きて荷物を片ずけ始めた。

 

本当なら寝袋の中でもうちょいゴロゴロしてたいんだけど初キャンプだし人が出てくる前に

起きることにした。

 

今回初めて野球場をキャンプで利用したんだけど、

これがまたすごく使い勝手が良かった。

 

ベンチの中で寝れば雨も風もしのげるし本場アメリカの野球球児の汗と涙と泥で溢れた

場所で眠ることが出来る。

 

甲子園球児が土を持って帰るのと同じで僕のマットとバックパックは本場アメリカの球場の泥汚れを見事に沢山持って帰った。

 

おかげでクソ汚いじゃないか。

まぁ良しとしよう記念だ

 

起きた後はバックパッカーのオアシスであるマックにキックボードで向かった。

 

いや、これが本当に楽なんだよ。

 

朝起きていきなり20キロもある荷物を持って歩き回らなくていいんだからね。

本当に優秀な乗り物だ。

 

マックに着くとコンセントがある場所を探したけど見当たらなかった。

 

噂で聞いたことがあるけどアメリカでは結構どこもホームレス対策でコンセントなんかがなかったり24時間営業していないお店が多いい。

 

マックを充電やWi-Fi目的で使う僕にとっては少々厄介だが日本もそうすれば良いのになって思ったりもする。

 

僕は適当に1ドルのハンバーガーを食べながらしばらく時間を潰した。

だってまだ朝の6時過ぎだからね。

 

100円ちょっとで数時間滞在させてくれるマックやスタバにはほんと頭が上がらないし

感謝の気持ちでいっぱいだ。

 

そしてこれからも沢山よろしく願います。

 

9時前くらいに僕達はマックをでた。

 

まず向かった先はスーパーマーケットだ。

 

今の僕に何が一番必要かと言うとそれはフカフカのベットでも暖かいシャワーでも綺麗なブロンドヘアのお姉さんでもない。

 

僕に必要なものはビタミン

 

オーストラリアを出てからロクに1ヶ月野菜やフルーツを全くってほど食べてない。

 

台湾でマンゴーを1つ食べたくらいだ。

 

だからスーパーで野菜やフルーツを買うことにした。

 

アメリカのスーパーは実に面白い。

 

僕はスーパーで時間がかなり潰せるほど他の国のスーパーに入って中を覗くのが好きだ。

 

物価もそんなに日本と変わらないし商品も似たような感じがする。

 

ただやっぱり肥満大国なだけにデブになる要素は沢山つまってると感じた

 

僕は30分くらい店内を見渡した後に適当に身体に良さそうなトマトとオレンジを買って食べた。

 

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僕にはトマト3つにオレンジ2つくらい食べれば1週間は野菜を食べなくても大丈夫という謎の根拠があって身体が実際にそれを見事に信じきっているせいか本当にそれでどうにかなってしまう。


店内にはテーブルがあってコンセント付きだ。

 

しかも無料Wi-Fiまでついている。

 

どうやらアメリカはとことん野宿者に優しい設備を整えてるようだ。

 

簡単な食事を済ませた後はさっそくヒッチハイクに向かう事にした。

どうやらポイントまではスクーター(キックボード)で20分もかからないくらいだ。

 

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ハイウェイの手前で信号のすぐ後だ

駐車できるスペースも十分にある

 

僕達はここでヒッチハイクをすることにした。

 

この時僕はついに旅が始まるというワクワクでかなり興奮していた。

 

ついにアメリカほぼヒッチハイクで横断が始まるのかぁ。。

 

高校生の時に見たINTO THE WILDという映画がキッカケで僕はいつかアメリカでヒッチハイクの旅をしたいと思った。

 

必ずといってロードムービーの主人公はヒッチハイクをしている。

どこかそういう姿に憧れている部分もあった

 

それがついに実現する瞬間が訪れる。

 

そりゃバイブスは満タンになるに決まってるであろう。

 

そして親指を掲げて僕達はヒッチを始めた。

 

開始早々ドライバーの反応が多いい

さすがヒッチハイク大国だ。

 

この調子なら30分くらいで1台目をゲットできるだろうと思っていたんだけど、

 

現実はそう甘くはなかった。

 

反応してくれる人は多いいにしても止まったくれる人は皆無だ。

場所的には高速道路に入る手前のすごく良い場所なんだけど全く手応えがない。

 

僕は台湾での悪夢を思い出した。

 

あれ、このままだとヤバいな。。。

 

ヒッチハイクが成功しない理由は大きく分けて2つだ

 

1つ目は場所が悪い。

 

どんなに目的地に行く人が多くても泊まれるスペースがなかったら意味がない。

 

2つ目はそこに行く人がいない。

 

場所が完璧でもそこに向かう人がいなかったらヒッチは成功しないだろう。

 

ただし僕達がヒッチをやっている場所は場所もよく目的地に向かう人も多くいる好立地だ。

 

その時に僕はふと思った。

 

どうやらアメリカでのヒッチは難しいらしい。

 

そういえば以前ネットで見かけたんだけどアメリカではヒッチハイカーを装った犯罪が結構頻繁に起きていてドライバーなんかがヒッチハイカーに対して恐怖心を抱いてるパターンが多いいらしい。

 

州によってはヒッチハイクに寛容だったり人柄が全然違うらしいから一概にこうだっては決め付けられないんだけどね。

 

それにしても全然捕まらない。

 

時間を確認した時にはすでに1時間が過ぎていた。

 

一発目からこうもこんな感じだと正直先が思いやられる。

 

それでも僕には意地がある。

 

伊達に今まで沢山ヒッチハイクをやってきたわけではない。

 

こんなところで弱音なんて吐いてられない。

僕らは引き続き親指をあげ続けた。

 

15分くらい経った時に一台の車がとまった。

 

ウォッシャ!!

 

の掛け声とともに止まってくれた車を見てみると、それはパトカーだった。

 

あ、あれれ。どうしよう。

 

僕達は一瞬焦ったけどちゃんとヒッチハイクを始める前に僕らがいる州はヒッチが違法ではないことを確認ずみだ。

 

何も悪いことはしてないし怒られる理由がない。

 

もっと捕まえるべき悪い人がいるだろう

 

だが、そんな事を考えてた10分後には僕達はパトカーの中にいた。

 

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記念すべきアメリカでの最初のヒッチハイクはパトカーだ。

 

乗せてくれたのはナイスな警察官だ。

 

最初はどうなることかと思ったけど何の心配もいらなかった。

 

ヒッチハイクをすんなりと容認してくれて、この先にもっと良い場所があるからっと言って仕事中にも関わらず送ってくれた。

 

だけど荷物をトランクに入れた時にガッツリ大きなマシンガンみたいなのがあって少しビビった

 

さすがアメリカだ。

ほんと何でもありの国なんだね。

 

僕達はお礼をいって別れた。

 

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降ろしてもらった場所はガソリンスタンドとTake away ショップだ。

 

少し小腹も空いていたからそこで少し買って食べることにした。

 

僕は1ドルのホットドックと3ドルのスープみたいのを注文して食べたんだけど、

これがすごく美味しかった。

 

腹を満たした後さっそくヒッチを再開した。

 

場所的にはいいんだけど交通量がエグいほど少ない

1分に5台くらいしか通らない。

 

それでもやるしかないんだ。

 

僕らはそこでやることにした。

 

案の定1時間やっても手応えが全くない。

そもそも車が少なさすぎる

 

これじゃただ突っ立ってるのと同じだ。

 

その後もしばらく続けたが結局なんにも手応えがなかったから小刻み移動にシフトチェンジして下道まで移動しヒッチハイクを開始した。

 

するとどうだ交通量がかなりあるし反応もそこそこある。

 

ほんの10分以内で僕達はヒッチを成功した。

 

行き先は20キロくらい離れたHAMBURGという場所だ。

 

拾ってくれたのはその街に住むおじちゃんだ。

 

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街に帰る途中に僕らを見つけたから拾ってくれたそうだ。

 

丁寧にゆっくり喋るおじいちゃんを見て

なんかアメリカのおじいちゃんっぽいなぁって感じた。

 

30分くらいで目的地に着いて高速道路の入り口付近で降ろしてもらった

 

おじちゃんありがとう。

 

 

降ろしてくれた所は前の場所と同様に良いポジションなんだけどとっても交通量が少ない

 

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それでも僕らの目的地である場所にはまだ320キロくらい離れているから高速で長距離で行く人に拾って頂きたかったからここで続行した。

 

するとどうだビックリするくらい車が来ないじゃないか

 

来たとしても僕達が行く方とは逆の方面に行く車ばかりだ。

 

だけど僕にとってはこれがチャンスにも思えた。

なぜなら車通りの少ない場所でやればやるほどヒッチハイクは上手くいく可能性もあるからだ。

 

こんな田舎町でヒッチをやっている日本人バックパッカーに同情して拾ってくれるだろうと僕は勝手に思って親指をあげ続けた。

 

 

開始から1時間は経った

 

全然手応えがねぇ。。

 

あれ、普通なら同情して拾ってくれるのが良くある事なんだけどなぁ。

 

誰もこんな変な日本人拾わないってか?

 

僕はそんな事を思っているとセイゴさんが空を眺めて携帯を見てた。

 

僕が彼にどうしたのか尋ねると、

 

あ、天気予報だと今からサンダーストームらしい

 

僕: マ、マジっすか。地獄ですやん

 

そういえばさっきから急に暗くなって時々ゴロゴロって音が聞こえてた気がした。

 

僕達が逃げ込めるマクドナルドなんかのチェーン店すらないこの街に僕らの居場所はない。

 

とゆうことはサンダーストームが来る前にヒッチを成功させなければならない

 

僕達は気合を入れて続けた。

 

10分くらい経つと急に雨が降り始めてきたが構わず続行した。

まだまだこんなの小雨だ。

全然大したことない。

 

そう自分に言い聞かせてヒッチをした。

 

 

開始から2時間が経過

 

 

運が良かったことにサンダーストームは僕達を襲うことはなかったが、

誰も僕達を気にかけて拾ってくれる人もいなかった。

 

想像以上にアメリカでのヒッチは難しいのかもしれないね。

 

僕達は諦めてその場でヒッチをやめることにした。

 

とりあえず作戦会議をするために近くの小さなマーケットに駆け込んだ。

 

ダウンロードしたMaps me で調べるとこの街から下道を通っても途中までは行けることが判明した。

 

もちろん高速とは違って長距離での移動は望めないが、

この際どうでもいいことだ。

 

10キロでも20キロでも前に進みたかった僕らは下道を使うことにした。

 

ポイントまで向かう途中に街の中心部を通ったがすごく素敵な街並みだった

 

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こういったローカルな場所に来れるのもヒッチの特権だね。

 

ポイントまではキックボードで10分くらいで着いた。

 

荷物を降ろしてすぐさまヒッチを開始した。

 

すると一瞬だった。

わずか5分で一台の車が止まってくれた。

 

乗せてくれたのは仕事帰りのナイスな兄ちゃんだ。

 

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彼はメキシカンで仕事でアメリカに住んでいるそうだ。

 

隣町まで送ってくれるとのこと。

短い距離だけどほんとありがたい。

  

彼は僕達がヒッチハイクしやすいようにわざわざ高速の入り口まで送ってくれた。

 

街はさっきいたHAMBURGの方が大きいいが交通量はここの方が圧倒的に多いい。

 

それに場所も完璧だ。

 

時刻も17時20分だったこともあり僕らは当初予定してた場所ではなく、その随分手前にある大きな街HARRIS BURGを目指すことにした。

 

そこならここから40キロくらいの距離だ。

 

なんとか暗くなる前に街に着きたい所だ。

 

ヒッチを始めるとさっさく車が止まったかと思えばポリスカーだ。

 

ただ僕達を注意することなく頑張れ的な事を言って去っていった。

 

そして数分で車が止まった。

 

拾ってくれたのはポーさんだ。

 

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ちょうど僕達がいく場所周辺に住んでいるから送ってくれるとのこと

ポーさんは生まれも育ちもアメリカだがポーリッシュアメリカ人だそうだ。

 

ポーさんが僕達を拾ってくれた時は助手席に友達がいてまずその人を送り届けるために家に向かった。

 

車はドンドンと田舎の方に進んでいっている。

ここが本当にアメリカなのか疑ってしまうほど時間がゆっくり流れてて何にもない。

 

でもこういう風景がアメリカなのかもしれない。

 

彼の友達の家は人里離れた場所にあった。

そこに着くと彼の兄弟が外で遊んでたんだけどビックリするくらい全員顔が似てた。

 

後々ポーさんに聞いたんだけど彼らの生活は非常にシンプルでヒッピーとは違うんだけどすごく家族や自分の時間を大切にしていて一日4時間くらいしか働かないそうだ。

 

アメリカの田舎にはそういう生活をしている人が多くいるらしい。

 

確かに周りには何にもないかもしれないが家族や好きな人とたっぷり時間を一緒に過ごせるんだ。

 

すごく幸せな生き方だと僕は思う。

 

そういう人達の生活や生き方なんかを今回の旅で見てみたいと強く思った。

 

その後はポーさんと色々話した。

中でも一番ビックリしたのはポーさんの口からある一言が発せられた時だ。

 

それは日本の事について話してる最中だった。

 

ポーさんがいきなり、

 

日本の南の方に小さい島があるでしょ?

 

う〜ん、何だっけ。。

 

ボニン?

 

僕にはいきなりすぎてビビった。

 

なぜならボニンとは小笠原諸島の事を指すからだ。

 

はるか昔は無人島(ムニンシマ)と呼ばれてた小笠原をどっかの外国人がボニン アイランドとして伝えたとかで外国にはそういう風に広まったって言われている。

 

本当かどうかは分からないから興味ある人はネットで調べてみて。

 

そんな多くの日本人でえ知らないボニンを彼は知っていたのだ。

 

それも一応小笠原出身の僕じゃなかったら他の日本人に話してもまずキョトンとされて

この会話は終わってただろう。

 

僕がそこの島生まれだと伝えると彼も驚いていた。

 

なんか世界は大きくて小さいんだなって思わされた。

 

その後も日本の事について沢山のことを話した。

 

日本には君達みたいな若者は大勢いるのかい?って聞かれたけど僕は正確には分からないけど多分少ないんじゃないかなって答えた。

 

日本の若者は本当に何でも出来る環境にいるのにやりたい事を実際にできている人は少ないと思う。それは親からのプレッシャーや仕事や金銭的な面からもあるかもしれないけど、そんなの全部言い訳に過ぎないんだ。たった一度きりの人生をそんな馬鹿げたことで潰されたくないし後悔はしたくない。それが本当にやりたいことだったら尚更だし、そこまで夢中になれるものが見つかったらそれだけで人生幸せだ。

 

僕にとってその内の1つが冒険だっただけだ。

 

その後の事はその時になったら考える。

 

つべこべ言わず僕は今を懸命に生きてるんだとポーさんに伝えたら、

 

彼は一度うなずいて I like your style と言ってくれた。

 

誰しもが同じ考えは持たないし色んな価値観がある。

それでも必ず自分の考えや意見を認めてくれる人は世界のどこかにいる。

 

僕は海外に出て強くそう思った。

 

しばらく走っていると途中サービスエリアみたいな場所によってポーさんにご飯をご馳走になった。

 

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ありがとうございます。

 

そしてポーさんがまだ200キロくらい離れている僕達の本当の目的地だったPittsburghという街まで送ってもらえる事になった。

 

おいおい、まじかよ。嘘だろ?

 

さっき会ったばっかりの日本人に飯までご馳走して更にそんな遠くまで送ってくれるなんてありえないだろう。。

 

僕はすごく申し訳ない気持ちになった。

 

なぜなら2時間ヒッチをやっていた時にアメリカはヒッチが難しいし人が優しくない。

 

どうなってんだよなんて考えてたからだ。

 

それがポーさんは損得関係なしに僕達に優しくしてくれた。

 

僕はそのポーさんの考えにとても衝撃を受けた。

 

 

 

その後はポーさんともっと日本の事やアメリカの事について沢山話した。

 

僕はセイゴさんと助手席から後ろの席へとチェンジしたせいか後半の方は眠くて30分くらい寝てしまった。

 

起きた時は既に大都会の真ん中にいた。

 

ポーさんに拾ってもらった時は17時半でPittsburghにたどり着いたのは23時前だ。

 

計5時間半も僕達はポーさんにお世話になった。

 

そしてポーさんはこれから2時間半くらいかけて家に帰るそうだ。

 

最後に僕達は熱い握手をかわしてお礼を言って別れた。

 

きっと僕はこの出会いや瞬間を忘れないだろう。

 

そして感謝の気持ちでいっぱいだ。

 

ヒッチハイクだからこそ出会えた。

なんたって奇跡の出会いの連続なんだ。

全て偶然のようで必然なんだよな。

 

僕はこの人と人を繋げてくれるご縁にありがとうございますと言いたい。

 

 

時刻は23時だ。

 

僕達は一度マックに向かったが既に閉まっていたから適当に良さげな公園を見つけてそこに向かった。

 

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いや〜それにしても都会すぎる。

こんなところでキャンプするのかぁ

 

辺りを見渡すと高層ビルに走る車ばかりだ。

 

それにPittsburghの中心地から10分のところだ。

 

多分これがきっと最後の大都会キャンプになるだろう

 

そうして僕達は眠りについた。