僕が見たかったのは。

究極の自由を求めるPEPEの大冒険

ハイキング

 

放浪旅50日目(4月28日)

 

現在地ユタ州ソルトレイクシティ

 

目覚めたのは8時くらいだった。

 

やっぱりベットで眠れるって良いことだな。

 

普段のテントの中での睡眠とは大違いだ。

 

僕はホームレスではないしお金がないわけでもない。

 

モーテルに毎日泊まれるお金もある。

 

ただ僕はこういった生活を自分の意思で選んでるだけだ。

 

だから何1つ不満はないし毎日が最高に充実している。

 

今の生活はやりたかった事だしね。

 

起きた後は挨拶をしにキッチンへと向かった。

 

僕らはここに2泊させてもらえる事になったので今日は1日ゆっくりと過ごすつもりだ。

 

まずクリスティーナが作ってくれた朝食を頂いた

 

パンケーキにハニーやチーズを塗って食べるというシンプルなモノだったけど美味しかった。

 

予定はまず彼女とアジアンマーケットに行く事だ。

 

今日は彼女のボーイフレンドの誕生日らしい。

 

そして彼は宣教師として日本に2年間住んでいた事があるそうだ。

 

だからサプライズで日本語のメッセージや簡単な料理を作って欲しいとのことだ。

 

ここのアジアンマーケットはデカイ。

 

それに日本のモノも何でも手に入る。

 

そこまで馬鹿みたいに高い訳じゃないし。

 

それに海外にいる時に日本のモノを見るとやっぱり興奮するよ。

 

だいたい毎回置いてあるものは一緒なんだけど、日本語で書かれたパッケージを見るとなんだか落ち着く。

 

さて、日本の簡単な料理っていっても何にしようか。

 

外国人のお口に合って簡単って言ったらアレしかないよね。

 

サムライ パンケーキ

 

お好み焼きです。

 

きっと彼女の彼氏もお好み焼きくらいは流石に覚えてるだろうし誰にでもウケる味だと思う。

 

必要な材料を買った後は家まで戻った。

 

家に帰るとジョンが山の方まで連れっててくれるとの事で向かう事に。

 

家から15分くらい走った場所から見える景色。

f:id:PEPE28:20190518040232j:plain

遠くに綺麗な山脈がはっきりと見える。

f:id:PEPE28:20190518040254j:plain

綺麗だな。

 

さらに進めた行くと巨大な岩があった。

f:id:PEPE28:20190518040209j:plain

ここは地元の人で賑わっていた。

 

ロッククライミングだ。

 

こんな生活のすぐ近くにアウトドアできる環境があるのはすごくいいなと思った。

 

町からも30分もかからない。

 

そして10分ほど車を走らせると雪景色に変わっていった。

 

どうやらここはスキー場らしい。

 

それもかなり大きなやつ。

 

Blue birdという以前オリンピックの会場に使われたとか。

 

待からアクセスもよく近場にこんなにアウトドアの環境が整っているのはいいなぁって思った。

 

僕はここに住める。

 

だけど夏は海が欲しいかな。

 

その後はジョンにハイキングが出来るトレイルまで送ってもらった。

 

だいたい2時間後に駐車場で落ち合う約束をして僕らはハイクに向かった。

 

簡単な短いハイキングだったけど中々良かった。

f:id:PEPE28:20190518034654j:plain

 

f:id:PEPE28:20190518034833j:plain

 

ハイキングを終えた後は無事にジョンと合流し家に戻った。

 

時刻はお昼すぎだった。

 

アジアンマーケットで買ったチャーハンの素を使って久しぶりのチャーハンを食った。

 

満腹食べて眠くなった僕らはダウンタウンの見学もせず寝た。

 

寝れる時にたっぷり寝ておかないとね。

 

6時くらいに目が覚めた。

 

するとセイゴさんの携帯にクリスティーナから連絡が入ってた。

 

7時くらいに彼氏が帰ってくるからそれまでお好み焼きと日本語でのメッセージを完成させて欲しいとの事だ。

 

後1時間しかないじゃん。

 

まぁ、お好み焼きなんて一瞬で出来るか。

 

簡単に顔を洗い僕らは準備をしにいった。

 

30分後くらいに彼女は子供を連れて帰ってきた。

 

後時間が30分しかないとの事で彼女は大忙しで準備し始めた。

 

僕らの事なんてお構いなしだ。

 

まぁ、再婚がかかってるのであれば仕方ない。

 

彼女にとっては大事な日だ。

 

f:id:PEPE28:20190518035748j:plain

 

文字は字のうまいセイゴさんが書きました。

 

まだ死なないでね♡は彼女の希望です。

 

すると彼が駐車場に現れた。

 

みんな一斉に隠れてクラッカーの準備をし始める。

 

28歳脱サラも頭につけるやつを謎に口につけて待機。

f:id:PEPE28:20190518040129j:plain

僕ら超場違い。。。。

 

そして彼氏の登場と同じタイミングで、

 

ハッピーバースデイ

 

。。。

 

。。。

 

ん。。。

 

彼氏無反応。

 

何だこいつって思った。

 

42歳と聞いていいたが明るく元気なクリスティーナの彼氏だから必然と明るくて良いやつだと思ってたけどめっちゃ口数の少ない嫌な感じのやつだった。

 

僕達には興味も示さず黙々とお好み焼きを食べる。

 

セイゴさんが日本語で書いたメッセージも何の意味はなかった。

 

15分くらいで食事が終わった。

 

そして彼氏は帰って行った。

 

ほんとなんだったんだろう今の茶番は。

 

彼女はあんなに一生懸命に飾り付けをしてドキドキしながらまってたのに、一瞬であっけなくパーティーは終わった。

 

ついでにお好み焼きガッツリ残された。

 

他の人はちゃんと食べてくれたけど、

 

何の一言も言わず残した。

 

その時点で僕の中では彼は嫌いな分類になってた。

 

僕は食べ物を平気で残すやつが一番嫌いだ。

 

どんな神経してるのか分からない。

 

まぁ彼にとって僕らもどうでもいい存在だから、どうでもいいっか。

 

その後はジョンと話し僕らは寝室に戻り映画を見る事にした。

 

そして日頃の疲れのせいか寝落ちした。

 

続く。

 

この日記を書いている現在は体調が悪くほんと簡単にサクッと書きました。

 

すんません。

母国が一番なんだよね。


放浪旅49日目(4月27日)

 

現在地ユタ州モエブ

 

朝の8時に起きた。

f:id:PEPE28:20190516033335j:plain

昨晩は急に冷え込んでかなり寒かったんだけど日が昇ったら急に暑くなった。


全く暑いんだが、寒いんだが、どっちかにしてくれ。

 

てか思ったけど僕の日記かれこれ約30記事くらいは書いてるんだけど、毎回出だしが朝の何時に起きたとか、明け方は寒かっただの、おんなじ事しか言ってねぇ。他に書く事ねぇのかよって思った。

 

そして恒例のキャンプ地の写真だ。

 

なんか変えた方がいい?


それともこのままでいい?

 

って言ってもこれは単なる日記だから必然と朝目覚めてからのストーリーになるから毎回やるこのグダリは必要だ。

 

うん、そういう事にしとこう。

 

寒さのせいで結露し寝袋が濡れていたからしばらく草の上に広げて干す事にした。

 

昨日寝た場所は立地的にもマックから近く広々とした場所だったから寝やすかったんだけど、ションベンしにちょっと外れたとこに行ったら大きな鳥が死んでいて少しびびった

 

そしてその後はすぐにマックに向かった。


いっちょまえに良い眺めだ。

f:id:PEPE28:20190516033419j:plain

 

行ったことはないけどオーストラリアのエアーズロックってこんな感じ?

 

マックではいつものように時間を潰して僕らはヒッチハイクをしにポイントまで移動した。

 

本当は近くにある国立公園までヒッチして行こうかって話をしてたんだけど、辞めることにした。

 

僕らはあんまり景色を見ることに興味がないってかこの旅はそーいうのにフォーカスを当ててない。

 

せっかくここまで来たからにはってなるだろうけどビックリするくらい興味がわかない。

 

あとは先日キックボードで行った国立公園の入り口でお腹いっぱいだ。

 

正直アメリカのこの辺りの景色には飽きてしまった。

 

そりゃ言葉では表せないくらいのダイナミックな山々が広がって素晴らしんだけど、僕の好きな部類の景色ではなかった。

 

そこから美を感じる事が出来なかった。

 

物凄く単調な感じを受け取ってしまった。

 

僕が愛したタスマニアや日本の自然とは正反対だった。

 

もちろん壮大さや大きさでは桁が違う。

 

だけど何だろう。

 

記憶に残っている景色が少ない。

 

確かに見た第一印象は大きくインパクトを強いんだけどそのあとはすぐに消えてしまう。

 

僕が好きなタスマニアの自然はダイナミックには欠けてたけど、そこには太古から生き残る植物や動物で溢れかえっていた。

 

力強い生命を感じる事ができた。

 

そして美を感じる。

f:id:PEPE28:20190516164235j:image

だがアメリカの景色ではそれを感じ取る事が僕には出来ない。

 

一瞬の感情で終わってしまう。

 

どうやら僕には合わなかったみたいだ。

 

それはセイゴさんも同じらしく僕らは国立公園を訪れるのをやめた。

 

ここのどデカイ壮大な自然より日本にある小さな川や山の方が自然の美や魅力を感じる。

 

感じることは人それぞれだ。

 

さぁて、気合を入れてヒッチハイク開始

f:id:PEPE28:20190516033553j:plain

とりあえず目指す場所はcrescent junctionだ。

 

なんたってここを通る車は全員そこに行くはずだからね。

 

綺麗な豪快な景色を背にしヒッチを続ける事30分で止まった。

 

僕らを見かけてわざわざ引き返してくれた。

 

うん、やっぱりこーゆうのが良いよね♪

 

拾ってくれたのはレイシーとザックだ。

f:id:PEPE28:20190516100843j:plain

2人は同じ大学に通ってるカップルだ。

 

彼女はオレゴン州出身でダンスを専攻してるらしい。

 

彼氏の方はなんと歌を専攻しているそうだ。

 

2人ともここから450キロくらい離れたソルトレイクシティという街から来て、帰るそうだ。

 

このまま乗っていってもいいかなって思ったけど一応僕らが目指す方向はラスベガス方面であって北上する方ではなかった。

 

僕らのヒッチ旅の事を話し、いくつかカルフォルニア州やオレゴン州のオススメのスポットを聞いてるうちに目的地に着いた。

 

すると彼らから提案があった。

 

ここから先にGreenriverっていう街があるんだけど、そこまで送ろうか?

 

20〜30キロくらいだけど前に進めるし絶対に良いよ!

 

まぁ、君たち次第だけどね!

 

なんて言うもんだから断りにくくそのまま乗る事にした。

 

僕らはこの辺りについて土地勘も全くないから彼らに任せた。

 

そしてそのまま進み高速を出た。

 

本来であれば高速の出口に降ろしてもらうのがベストだが彼らは僕らを街まで連れてってくれた。

 

そして最後にお菓子なんかもくれてしっかりお礼を言い別れた。

 

ありがとうございます。

 

降りた瞬間に僕はセイゴさんに向かって、

 

まずい所に来ちゃいましたね。。


これ、ヤバいやつです。

 

と伝えた。

 

するとセイゴさんも同じ事を思ってたそうだ。

 

ここは街っていうほど街ではない。

 

ガソリンスタンドがあるくらいだ。

 

それに街から高速の出口まで若干距離があるし登り坂だ。

 

てか車が全然ない。

 

だから出口に行こうが行かなかろうが関係なかった。

 

この寂びれたガソスタ。

f:id:PEPE28:20190516034143j:plain

この街がゴーストタウンなのは物語ってる。

 

僕らはガソスタの前でヒッチをする事に決めた。

 

ここから西に向かっていきたいところだが正直誰も向かわない。

 

僕らの前を通って高速に入る車は8割型東方面に行く。

 

それもそのはずだ。

 

何故ならここはレイクソルトシティというネバダ州の州都までモエブから行ける最短距離のルート上にある。

 

たくさんの人がそこから休暇目的でモエブに向かう、

 

当然東に進むであろう。

 

だから僕達はまたcrescent junctionに戻りそこから西に向けてヒッチをすることにした。

 

僕は長期戦になると思ったから初っ端からギターを出して歌い続けた。

f:id:PEPE28:20190516034216j:plain

たまーに来る車に対して親指を立てるだけだ。

 

1時間が経った。

 

さすがにカンカン太陽の下でギターを弾き続けると体力が奪われる。

 

それに喉もカラッからだ。

 

僕はガソスタに行くから何か必要な物はあるかとセイゴさん聞いた。

 

そして僕は2人ぶんのジュースを買いにガソスタまで行った。

 

店内に入るとそこはエアコンガンガンで涼しかった。

 

僕はじっくりと時間をかけて飲み物を選んでた。

 

その時にもしセイゴさんが今捕まえててくれてたら俺こんな事してる場合じゃないんだけどなぁって思ってたが、そんな事はまずないだろうって思い時間をかけて店内を散策してた。

 

そしてジュースを二本決めていくつかお菓子を買い外に出てみると、


そこには僕の荷物を一生懸命に車に詰め込むセイゴ氏の姿があった。

 

ま、マジかよ!

 

まさか僕が飲み物買いに行ってる間に停まるなんて想像してなかった。

 

全力でキックボードを混み車へと向かった。

 

僕たちを危機的な状況から拾ってくれたのはマイケルだ

f:id:PEPE28:20190516034251j:plain

かれはもともと軍隊で沖縄に数年間いたとか。

 

とても陽気でフレンドリーで親切な男だった。

 

今からコロラドデンバーまで向かうそうだ。

 

そんな僕達をcrescent junctionまで戻してくれた。

 

ありがとうございました。

 

さーて振り出しに戻ったわけだ。

 

何だかんだ時間は午後3時だ。

 

それでも交通量はまだある。

 

それにここは街ではなく1つのガソスタしかないが途中の休憩ポイントとして多くのドライバーに使われてる。

 

モエブから西方面に帰る人も中にはいるだろう。

 

そう思いヒッチを始めた。

 

僕は相変わらず座り込んで歌を歌ってる。

 

昔から即興で歌を歌うのが好きで得意分野でもあった。

 

簡単な王道のカノンコードを抑えながらギターでも即興弾き語りをしてみる。

 

そんな事をしながらヒッチをしてた。

 

1時間が経った。

 

ごく当たり前のごとく1時間が経過した。

 

車も多いいがつかまる気がしない。

 

反応はあるがほとんどの人が指を北方面に向けてアンサーを返してくる。

 

それに何台か車が止まってくれたが彼らはレイクソルトシティに向かうとのことだ。

 

ここから300キロ以上は離れてる場所だ。

 

どうやらモエブから出る人はソルトレイクシティに向かう人が多いいらしい。

 

昨日のモエブまで乗せてってくれたドライバーもソルトレイクから来てたし、今日のカップル二人もそこに帰る途中で、さっき止まってくれた車もそうだ。

 

僕らが目指してる場所とは全然違う。

 

王道であるグランドキャニオンやラスベガスがある方とは逆の北へ向かってってしまう。

 

僕はそこまでラスベガスやその他国立公園には興味はなかったけどグランドキャニオンには行ってみたかった。

 

何故なら30年前に母親が訪ねた場所で母の大好きな場所らしいからだ。

 

僕は母が好きになった場所がどんな場所か見てみたかったし自分がどう感じるか知りたかった。

 

だから可能であれば東に行きたかった。

 

だが僕達は北に行くことに決めた。

 

これだけ多くの人が北に行っていて何度もソルトレイクシティ行きのドライバーにあってるということは何かあるのかもしれないと思った。

 

何だか呼ばれてる気がした。

 

そうして僕達はサインをソルトレイクにしてヒッチを再開した。

 

15分くらいがたった時だろうか。

 

一台の車が停まった。

 

拾ってくれたのはジョシュだ

f:id:PEPE28:20190516093547j:plain

まさかまたもやソルトレイク行きの車だ。

 

彼はもともとエンジニアだったそうで現在は仕事をやめてハイエースを買いアメリカの国立公園をめぐる旅をしているらしい。

 

彼の車の中は冷蔵庫にテレビにキッチンに何でもあった。

 

ついでにワイファイも完備されていたからありがたく使わせてもらった。

 

そして今年の夏はヨーロッパに行って3ヶ月間各地で行われるお祭りに参加する旅を行うそうだ。

 

彼は今年一年は思いっきり自分のやりたい事をするそうだ。

 

ただ彼も簡単に仕事を辞めて出来たわけではなかったそうだ。

 

アメリカも実は結構日本と同じみたいで一度仕事を辞めると中々復帰するのが難しく、周りからの視線なんかが冷たいらしい。

 

レールの上を走って生きている人が多いいと言っていた。

 

アメリカも日本とさほど変わらない。

 

僕は高校を卒業した時点である程度の夢ややりたい事が確定してた。

 

そっから4年間普通にやりたい事を追い続けただけだ。

 

もちろん将来への不安とかもなかった訳じゃないし、悩んだ事も沢山あったが、やりたい事をやって生きているから何も言う事がねぇやって。

 

スンゲェ幸せだなって気付いた。

 

ただアメリカは日本と同じく中々やりたい事が出来なかったり見つかったりしない方が多いらしい。

 

だから仕事を辞めて自分の好きな事をやるのは決して誰でも簡単にできるものではないと言っていた。

 

やりたい事を見つけるのも難しい。

 

仕事を辞めるのも難しい。

 

なんじゃそりゃって僕は思うけどね。

 

実はセイゴさんもそうだったらしい。

 

彼はもともと仕事を最初から続けるつもりはなくお金を貯める為にコツコツとやっていたらしい。だから無駄に人間関係は作らなかったり、交流もそこまで深くしなかったそうだ。だが1年、2年、3年と続けていくうちに職場での人間関係なんかが自然と出来てしまい辞めるとき苦労したそうだ。

 

特に自分の昇進なんかを期待してくれたり、よく面倒を見てくれた人達に辞めると伝えるのは難しかったそうだ。

 

やっぱりそこには申し訳なさも生まれて情で続けてしまいそうになった事もあると言っていた。

 

そして辞める時に、

 

お前絶対に後悔するから辞めるな。

 

と言われたらしいが彼に後悔してるかと聞くと

 

ううん、辞めてめっちゃ良かった。

 

だって今アメリカをヒッチで横断してんだよ?

 

シャワーもロクに浴びれずキャンプして

 

こんな経験は出来ないよ。

 

とあっさり笑顔で語ってた。

 

さすが28歳になってもスプリンクラーで頭を洗う男だ。

 

僕は今までまともに日本の社会に出たことがない。

 

もちろんオーストラリアでは働いてたけど俗にいう日本の会社やシステムとは大違いだ。

 

だから正直何にも知らない。

てか、知らなくていいんだ。

僕は社会に属して働くつもりはない。

 

だって考えてみてよ。

 

こんなキモロン毛な僕を誰も雇いたくないよ。

 

ただセイゴさんから聞く日本のサラリーマンや社会の話を面白いし為になる。

 

僕が全くの未知の世界だ。

 

ジョシュとも同じ旅好きなこともあり色んな話題について喋りっぱなしだった

 

途中で僕とセイゴさんのセッションを披露したりと盛り沢山の車内だった。

 

2時間くらい走ってた時だった。

 

後ろの席のセイゴさんから急に、

 

今日の宿決まった!

 

といきなり声をかけられた。

 

そうカウチサーフィンで今日の宿を確保した。

 

それにしても普通カウチサーフィンって最低でも3−4日前から連絡を入れて相手のスケジュールに合わせて泊まれるかどうかのはずなんだけど、

 

セイゴさんの場合だいたい前日に送ってOKもらってるし今日に限っては直前だ。

 

今のところ勝率は100パーセントだ。

 

セイゴさんが目に見えない引き寄せの力を持っているのか、それともアメリカ人のホスピタリティが高いのかは分からないが、どっちにしてもありがたい。

 

ソルトレイクシティが近づいてくると景色なんかも変わってきた。

 

f:id:PEPE28:20190516093509j:plain

 

山にはまだ雪がかかってるが緑色になっている部分もある。

 

f:id:PEPE28:20190516100633j:plain

日本にいるような錯覚がした。

 

コロラドやユタとは違う感じで僕はこっちの方が圧倒的に好きだ。

 

シンプルなんだけどすごく良い。

 

気持ちがすごく落ち着いた。

 

ソルトレイクシティはかなり大きい街だが、高層ビル群などは少ない非常に落ち着いた感じだった。

 

山に囲まれた街。

まるで日本だった。

 

アメリカで見たどの場所よりもここがしっくりくる

 

まさに呼ばれてたんだね。

 

てか、結果僕は日本が好きなだけだ。

 

そしてジョシュにはカウチの家まで送り届けてもらった。

 

ありがとうございます。

 

ぶれぶれだった。

f:id:PEPE28:20190516100606j:plain

彼とは再会を誓い別れた。

 

そして僕らは急なリクエストにも関わらず受け入れてくれたホストの家へと向かった。

 

時間は夜の10時過ぎだってのに彼女たちは待っててくれた。

 

今回のホストはクリスティーナと同居人のジョンだ。

f:id:PEPE28:20190516100518j:plain

彼女は36歳でバツイチだが二人の子供がいる

ジョンは5人の孫がいるそうだ。

 

子供は別居中。

 

彼らは植木職人として働いている。

 

ジョンがボスでクリスティーナがそこで働いている。

 

実際にこの家のオーナーもジョンだった。

 

彼は近い将来旅に出たいと思っているらしく、それまでの間に色んな国からの旅人の話しを聞きたいと思いカウチを始めたそうだ。

 

ただきっとお爺ちゃんだからサイトの使い方なんかが分からないからクリスティーナに任せたんだと思う。

 

自分達の旅の経緯とこれからの事を話したけど、夜遅かったし彼らも仕事で疲れてるので、詳しい話は明日にし寝ることにした。

 

4日ぶりのちゃんとしたシャワーだ。

 

体を綺麗にしてフワフワの快適ベットへと飛び込んだ

f:id:PEPE28:20190516095512j:plain

 

またセイゴさんと仲良く男二人1つのベットで就寝だ。

 

こんな経験もなかなかないだろう。

 

だから何故か楽しんだ。

 

あ、言うのは2度目になるけど

 

僕はゲイじゃない。

 

続く。

おかえりエリザベス。

 

放浪旅48日目(4月26日)

 

現在地コロラド州Ground Junction

 

朝の7時半に起床。

f:id:PEPE28:20190516014015j:plain

昨日に引き続き今日も列車が横を通り過ぎて心臓が飛び出るかと思った。

 

快適だったけど体によくないな。

 

すぐに荷物をまとめてバーガーキングへと向かった。

 

メリカのバーガーキングは高い。

 

マックと比べると高いしメニューもそこまで豊富じゃない。

 

ただ50セントでコーヒーが飲めるのはいい事だ。

 

なんたってたった一杯のコーヒーで無料Wi-Fiつきの休憩所と化すからね。

 

日本だったらあの人いつまでいるんだろうってんなるけど、

 

アメリカの店員は何時間いようが気にしない。

 

そのおかげで僕達は快適な朝ライフを送れている。

 

9時半頃に店を出た。

 

僕らの今日の目標はヒッチでユタ州に入る事だ。

 

後はどこでもいいって感じだ。

 

だからとりあえずヒッチが出来るポイントまで向かう事にした。

 

だが、ここで改めてキッキボードの便利さが分かる事になった。

 

ヒッチポイントまでは合計7キロほどだ。

 

正直歩いていったら約2時間はかかるだろう。

 

それにこの暑さの中23キロのバックパックを背負って歩くのはキツイ。

 

今まではキックがあったから10キロくらいの移動なら楽にこなせてきたけど、ないと正直キツイ。

 

僕は2台目を買うことに決めた。

 

本来の僕のポリシーであれば1台を大事に長く使いたいし、出来るだけ物は増やしたくないけどそうも言ってられない。

 

僕の旅はまだ続くんだ。

 

キックボードは寝袋の次に必須道具だ。

 

それに今はセイゴさんと旅をしている。

 

彼に迷惑もかけられない。

 

近くのスーパーに寄りお昼と飲み物を買い4キロ先のターゲットに向けて歩き出した。

 

お、重たい。

 

バック想像以上に重たいなぁぁ。

 

キックボード乗ってる時はそこまで負荷がかからないけど、歩くのってしんどいね。

 

別に4〜5キロくらい大した事ないけどさ、

 

荷物重過ぎだよって。

 

まぁなんだかんだ文句を言いながらも歩き続けた。

 

最後の500メートルくらいになった所で僕はラスト全力で走った。

 

数年ぶりの全力疾走だ。

 

それに23キロのウエイト付きだ。

 

後50メートルらへんで僕のスピードは徒歩よりも遅くなったが当の僕は走ってるつもりだった。

 

あー死ぬっほど疲れた。

 

ターゲットによる前にアウトドアショップを見つけたから入る事に。

 

店内に入ると沢山のヘラジカの剥製があった

 

な、なんてデカいんだ。

 

こんなのとアラスカの荒野で遭遇したら間違いなく興奮する。

 

踏み潰されて死んでも悔いはない。

 

しばらく店内を散策していると登山靴エリアを見つけた。

 

僕は

 

靴を持ってない。

 

本当は登山靴持ってたんだけどタスマニアを出る時に知り合いの家に忘れて置いてきてしまった。

 

それで仕方なくギョサンで旅する事に。

 

今は暖かくなってきたが来た当初のアメリカは半端なく寒かった。

 

何度も足が凍傷するかと思ったくらいだ。

 

それでも僕は靴でなくサンダルを履き続けた。

 

持ってないからね。

 

きっとニューヨークでギョサンを履いて歩いてたのは僕くらいだろう。

 

だがそんな僕のギョサンはキックボードのブレーキをする際に起きる摩擦により穴があいてしまってた。

 

だから僕は靴を買う事にした。

 

僕がこれから行くのはアラスカだ。

流石にサンダルじゃきついからね。

 

ただピンとくる靴が見つからずウロチョロしてるとKeenのサンダルを見つけた。

 

確かこれってアウトドア用のサンダルで水辺でもいけるし簡単な山も登れたよな。

 

僕はこいつを買う事にした。

f:id:PEPE28:20190516014408j:plain

値段は120ドルだ。

 

僕のギョサンは700円だったしタスマニで仕事で持ってた登山靴は2000円だ。

 

今まで履物にお金をあんまり使ったことがなかったから少し抵抗があったけど、

これも大事に使えば長く使えるだろうし購入。

 

目標は最低5年だ。

 

その後は寝袋コーナーに向かった。

 

サンダルのついでに新しい寝袋も買おうかと思ってた。

 

現在僕は同じモンベルの寝袋を5年間使ってる。

 

0度まで耐えられる仕様になっているがチャックの部分が壊れているために機能を果たして無い。

 

完全に寝袋ブランケットだ。

 

僕がこれから向かうアラスカは寒い。

 

だから新しいのを買う必要がある。

 

そこで試しに色々な寝袋に入って試してみた。

f:id:PEPE28:20190516014840j:plain

改めて自分の寝袋がポンコツでよくあれで寒いアメリカの夜をこせる事が出来たなと思った。

 

寝袋に入ってると女性のワイルドでタバコを1日2箱くらい吸ってそうな店員さんが僕にCan i help you? と聞いてきたので店員さんに尋ねてみた

 

あの〜、すみません。

 

6月からカナダから川降ってアラスカに行って2〜3ヶ月過ごすんですけど、だいたい何度仕様の寝袋持っていけばいいですかね?

 

ちなみに僕のは0度仕様ですがチャックが壊れてて。。

 

どうですかね?

 

店員: 私も現地のスペシャリストでは無いから詳しくは分からないけど、私なら0度を持っていくわよ。

 

店員:これくらいであれば大丈夫なはず!

 

そう教えてくれた。

 

なーんだ、思ったより寒く無いじゃん。

 

夏なのに0度の時点で寒いけど。。

 

そして彼女の言う通り0度の寝袋を手に取ってみると衝撃の事実が判明した。

 

華氏0度

 

ん? (^ ^ )  んん? 

 

華氏?

 

0度?

 

んん。。。。。。

 

 

クソ寒いじゃねぇかよ

 

そうアメリカでは気温の表し方が摂氏ではな華氏だった。

 

それに気がつきもせず喜んでた僕は一発心にボディブローを食らった気分になった。

 

おいおい、ってことは摂氏にすると何度だ?

 

数字から30を引いて2で割ると。。

 

マイナス15度やん。

 

 

夏なのにマイナス15度の寝袋で毎日キャンプか。

 

はは、やってくれるじゃねぇかアラスカ。

 

だが僕にはこれくらいの方が丁度いい。

 

簡単にいく冒険などつまらない。

 

僕はアラスカに自分の持てる全てをぶつけるつもりだ。

 

だからアラスカも僕にとことん自然の脅威ってやつを味あわせてくれないと困る。

 

僕の心に火がついた。

 

やってやるぜ。

 

だがその寝袋はサイズが大きく今購入するとこの先のアメリカ旅に支障が出るから今は買うのをやめた。

 

そして店を出た。

 

外に出るとギョサンからKeenに履き替えた。

 

今まで殆どギョサンを履いてきた僕に取ってはKeenのサンダルが正直すごく履きにくく感じた。

 

そしてターゲットに向かった。

 

お目当はキックボードだ。

 

僕は緊張しながらもキックボードを探した。

 

もしここで買えなかったら一体どこで買えるんだろう?

 

僕らは基本的に大きな街には寄らない。

 

それに全ての場所にキックボードが置いてあるとは限らない。

 

ドキドキしながらも向かっていくと、

 

そこには別れたエリザベスと同じものがあった。

 

それにラスト一個だ。

 

生まれ変って君に会いにきたよ。

 

また一緒に旅をしよう。

 

勝手にそんなロマンチックな妄想をしながら手に取った。

 

おかえりエリザベス。

 

f:id:PEPE28:20190516015125j:plain

ヒョエ〜嬉しいぜ。

 

支払いの時に僕はケンタッキー州でヒッチしてた時にドライバーから貰った50ドルで会計を済ました。

 

あなたからもらったお金はキックボードを買うために使わせて頂きました。

 

ありがとうございました。

 

そうして半日ぶりのキックボードに乗った。

 

超快適。

 

その言葉しか出てこない。

 

本当に快適で便利な乗り物だ。

 

絶対に日本に帰ったら買う。

 

そうして無事にキックが手に入り僕らは高速の入り口へと向かった。

 

15分で着いた。

 

3キロくらいだったが一瞬でついた。

 

歩いてたら約50分くらいはかかってたに違いない。

 

まーじで必需品。

 

荷物を置き早速ヒッチを始めた。

 

40分くらいで停まった。

 

拾ってくれたのはトムさんだ

f:id:PEPE28:20190516015233j:plain

ここから20キロ先くらいまで送ってくれることに。

 

アザマス!!

 

高速の入り口で降ろしてもらい別れた。

 

その後も引き続きヒッチをしようとしたがセイゴさんが一言。

 

多分今からサンダーストーム来ると思う。。

 

セイゴさんはマメで毎日天気をチェックしてる。

 

僕はその場でどうにかするタイプの人間なので一度も調べたことはなかった。

 

いや、ただ単に忘れてただけだけど。。

 

僕はいくらサンダーストームが来るって言ってもどうせ当たりもしない天気予報だと思い続行を希望した。

 

セイゴさん、とりあえずやりましょう。

 

んで雨が降ったら逃げましょう。

 

幸せのMもすぐ近くにありますし。

 

僕がそう言うがセイゴさんの顔は固いままだ。

 

そしてセイゴさんが口を開いた。

 

いや、ここはやめよう。

 

一旦待機して様子みよう。

 

だって見てみてよ空。

 

あれ、やばいやつじゃん。。

 

そう言われ空を見てみると確かにやばかった。

f:id:PEPE28:20190516021831j:image

な、なんじゃこりゃ。

 

写真だと伝わりにくいが実際はすごかった。

 

今まで見たことない光景が広がってた。

 

それに’遠くの方を見ると土砂降りだ。

 

僕もここは流石に退避しようと思い僕らはマックに逃げた。

 

Mに到着し外をみるといきなり突風が吹き始めた。

 

駐車場にあったコーンが吹っ飛んでる。

 

な、なんじゃこりゃ。。

 

そして1分後に猛烈な大雨と突風が吹き始めた。

 

そして雨は氷へと変わり振り続けた。

 

いやぁ〜、セイゴさんの言うこと聞いといてよかった。

 

もし僕一人だったら続行してたに違いない。

 

ストームはしばらく続いた。

 

収まるまで僕らはMで日記を書いてりしながら時間を潰した。 

 

30〜40分後だろうか、

 

あれだけ凄まじかったストームを収まり僕らはヒッチを始めた。

 

サインにユタ州と書いて高速の入り口に立った。

 

僕らがいる位置はコロラド州の端っこだ。

 

ここまで来たらユタ州以外かく場所はない。

 

ただ正直ここから数百キロ先まで大きな街は全くない。

 

だから僕らは100キロ先のcrescent junctionまで目指した。

 

ここは街でも何でもないただのジャンクションだが、別の高速へとつながっているためにここまで行く人は絶対にいると読んだからだ。

 

30分くらいで停まった。

 

拾ってくれたのはケーシーさんだ。

f:id:PEPE28:20190516015704j:plain

何と一発でcrescent junctionまで連れてってくれることに。

 

コロラド育ちの女性だ。

 

彼女の服装や態度からしコロラドっぽいなぁって感じた。

 

僕は人里から離れた場所に住んでいる欧米人が大好きだ。

 

タスマニアでもそうだったが本当に素敵な人が多いい。

 

僕はそういった人達の生活を覗いてみたい。

 

次からの旅はそういう現地の人の生活だけに焦点を当てるつもりだ。

 

僕は正直バックパッカー旅は向かないってか好きじゃない。

 

ただ観光地や絶景ポイントを見るだけの旅には興味がなくなった。

 

僕がタスマニアを出て約2ヶ月間旅をしてみて思ったことは、その国の人や文化をじっくり知ってみたいという事だった。

 

何カ国訪れたとか、どこどこに行ったとかは僕の中でどうでもいいことだ。

 

 

だから僕にとって色んな国に行ってその国のモノを食べて色んな人を見たり絶景を見たとしても、それはフードコートで各国の料理を食べて、YouTubeでその国の特集番組を見ているのと一緒だ。

 

何も変わらない。

 

表面上だけ知った気分になるだけだ。

 

僕はそれが嫌だしそーいう旅に興味はない。

 

最低でも事前にその国の歴史や成り立ちなんかを知ってから訪れたい。

 

僕は自分の好きな国や場所を深く知りたい。

 

そして実際に人と深く関わりたい。

 

だから僕はコミニュケーションが十分に取れる英語圏しか今は旅するつもりはない。

 

だってそうでない国に行っても僕は言語が理解できないから僕の欲しいものは手に入らない。

 

ただの良い思い出だけかな。

 

ただそれも知るには一回の訪問じゃ到底無理だし時間もかかる。

 

だからこれから時間をかけて知っていこうと思う。

 

それに世界の絶景集みたいな本とかあるけど、

 

僕はそーゆう絶景を見るのが一番興味ない。

 

案外自分が見た景色って次の日は忘れてるし特に強く記憶に残る物でもなければ、そこから何か学びがあるわけでもない。

 

もちろん感動はするだろうけど僕は過程を大事にしたい。

 

大切な人と一緒に見ればまた別の話だけど、一人でそんな物見たってしょうもない。

 

結局誰かとシェアしなければ意味がないんだよなぁ。

 

今のこの旅もセイゴさんと一緒だから日々インプットしアウトプットする事で充実した日々になってる。

 

まぁこの話は長くなるし関係ないんで別記事で。

 

あと、完全にこれは僕の価値観なんで気に食わない人がいたらすみません。

 

人それぞれって事でお願いしやす。

 

1時間ちょっとで目的地に着いた。

 

junctionで彼女と別れた。

 

ありがとうございました。

 

そして僕らは引き続きヒッチを始めた。

 

予定のコースを変えて僕らは別の高速に乗りMoebという街に向かうことにした。

 

なぜならサラさん含め僕がパタゴニアのジャケットを買ったお店のおじちゃんも良い場所だと言っていたからだ。

 

それにそこには有名な国立公園もあるとのこと。

 

僕らはノープランだし人から聞いた情報を優先するから行くことにした。

 

5分で停まった

 

確かユタ州はヒッチが禁止されてるかどうとかだったけどドライバーは気にしないみたいだ。

 

拾ってくれたのはサムとエリーだ。

f:id:PEPE28:20190516020938j:plain

彼女半端なく可愛かった。。。

 

レイクソルトシティというネバダ州の州都からはるばる4時間かけて休暇にMoebに行くそうだ。

 

彼らに僕らのストーリーを話すと興味津々で聞いてくれて質問も盛り沢山だった。

 

やっぱヒッチでアメリカ横断するやつって面白いって位置ずけなのかな。

 

僕も彼らに日本人だって面白いことするだろう?って思って欲しい。

 

そして僕はこれからの旅ついても話した。

 

僕:この後はアラスカに行くんだ。

 

その後のことは考えてない。

 

今はアラスカだけに集中したいんだ。

 

彼; アラスカは素晴らしい場所だ。俺は以前数年間住んでたぞ。アラスカのどこに行きたいんだ?

 

僕:考えてないよ。

 

ただアラスカに行くんだ。

 

そして荒野で生きたいんだ。

 

ただ感じたいんだ。

 

たったそれだけだ。

 

僕は彼にそう答えた。

 

僕はアラスカで特別行きたい場所やしたい事はない。

 

強いていうなら荒野の中で狼と僕だけの状況になりたいくらいだ。

 

多くの日本人が星野道夫さんというフォトグラファー兼詩人に憧れてアラスカに訪れると思うけど、僕は違った。

 

恥ずかしいことに僕は星野道夫さんの事を知らなかった。

 

もちろん姉が彼の本などを読んでいたらしく’名前は知っていたが、彼がどんな人だったかは知りもしなかった。

 

どっちかというと5年前に高校生の時に見たInto the wildという映画に影響されてる部分がある。

 

ただそれ抜きに僕は自分の中でなぜかアラスカという言葉がずっとあった。

 

だからずっと行きたかった夢の場所だ。

 

まぁこの話もいずれ詳しく書くのでその時興味ある人は飛ばさず読んでください。

 

そんな話をしてるとあっという間に目的についた。

 

ありがとうございました。

 

ここが評判のいい街かぁ~

 

確かにここまで来る途中に見た景色はすごかった。

f:id:PEPE28:20190516021152j:plain

すぐ近くに国立公園もあるせいか山々がダイナミックで見応えがあるが、

 

何だかこの街は好きになれない。

 

あまりにも観光地だ。

 

そして物凄く作られた街って感じがする。

 

自然豊かな場所に無理やり作って発達させた街だ。

 

コンビニもあればマックもKFCもある。

 

ここは何でも揃ってる。

 

それに外から来た人間で溢れかえってる。

 

僕にはここのどこが良い街か分らなかった。

 

フェイク感漂い人で溢れた忙しい街。

 

やっぱこんなもんかって。

 

簡単に町をぐるっと回ってみたがそこまで興味を惹かれるものはなかった。

 

それに地面には沢山のゴミが落ちている。

 

行き交う人々も僕らに事をジロジロとみてくる。

 

もちろんこの街でバックパックを担ぎながらキックボードに乗ってるアジア人なんて僕らだけだろう。

 

ここは完全に白人の街だ。

f:id:PEPE28:20190516021416j:plain

てか僕らが今まで通ってきた場所はどこも完全に白人オンリーだった。

 

これまでの旅中にアジア人を見て回数はほんの数回だった。

 

その中に日本人がキックで町を行き交う。

 

確かに物珍しくジロジロ見られるのも分かる。

 

中にはキックボードでここまで来たのか?

 

なんて聞いてくる人もいたり暖かく受け入れてもらってきたけど、何だかこの町からはそんな気が一切しない。

 

それもそのはずだ。

 

今、この街にいる8割の人間は観光客だ。

 

きっとリゾートスタイルのホテルなんかに泊まってるお金持ちのことだろう。

 

当然彼らからしたら半ホームレスの僕らなんかゴミクズのような存在だと思われてる。

 

なんだかあんまり良い気がしない。

 

僕らはすぐにマックに向かった。

f:id:PEPE28:20190516021448j:plain

 

中に入りいつも通り1ドルの無限ドリンクを頼み日記を書きながらセイゴさんと話した。

 

あー、この時間が一番充実してる。

 

そうして僕達はしばらく時間を潰しキャンプ地を探しに行った。

さようならエリザベス。

 

放浪旅47日目(4月25日)

 

現在地コロラド州Ground Junction

 

へ、ヘックション。

 

大きなくしゃみと同時に目が覚めた。

 

今日は茂みの中からおはよう。

 

昨日キャンプ地に選んだのは線路横の茂みだった。

f:id:PEPE28:20190514024928j:plain

ここにたどり着く前に何箇所か候補はあったが珍しく僕の危険センサーがビンビンに発していたからこの場所は見つけるのに随分と時間がかかった。

 

ここを見つけるまえに僕らはこの鉄道の上を走る高速道路の橋の下で寝ようとしたが僕はあんまり良いイメージが持てなかった。

 

なぜなら橋の下っていうのはホームレスにとって絶好の場所で彼らがもっとも集まる場所だからだ。

 

歩道からも簡単に行けて雨や風も防げて人目につきにくい。

 

彼らからしたらヘブンだ。

 

僕らはここら一帯のホームレスでもないよそ者だ。

 

下手に彼らの領域に行かない方がいい。

 

それに場所をよく観察すると生活感でいっぱいだった。


僕は一瞬で辞めましょとセイゴさんに伝え、

 

その代わりにすぐ近くに大きな駐車場があったからそこのフェンスの前でキャンプしましょうと提案したが今度はセイゴさんのセンサーがビンビンに発したため却下になった。

 

流石に丸見え過ぎたかなって思ったけど人目についた方が安全だ。

 

ただ丸見え過ぎなのはセイゴさんにとってキツイらしい。

 

僕は心の中で、

 

いや、昨日めっちゃ丸見えでしたよ。。

 

このくらい余裕ですよ。。

 

とボソッと言った。

 

そうして僕達が向かったのがここだったって訳だ。

 

ただ時間かかったおかげか中々ベストな場所だった。

 

線路の横にある茂みの中だったからまず誰からもきずかれない。

 

僕らは茂みをかき分け寝れる分のスペースを作った。

f:id:PEPE28:20190514025118j:plain

それに山岳地帯を抜けてきてから気温が暖かい。

 

流石に半袖半ズボンではねれないがテントを立てる必要がないくらい暖かい。

 

これは快適な睡眠が待ってるぞと期待した。

 

時刻は10時半くらいだった。

 

バーガーキング閉店時間が21時だったこともあり今日寝床に着いたのは比較的いつもと比べると早い。

 

ただやっぱり体は疲れてる。

 

僕は気がつくと寝落ちしていた。

 

するといきなりの事だった。

 

バゴォーン

 

ガァガァガァガァ

 

ギィギィィギィギィー

 

物凄い大きな音を立てながら死ぬほど長い貨物列車が僕らのすぐ横を通過した。

 

距離にして3〜4メートルってとこか

 

僕は突然のことでキョトンとした。

 

一瞬何が起きてるのか分からなかった。

 

だが気付いた時には大きな列車が横を通り過ぎてた。

 

うわぁ、もし脱線したり貨物が落ちたり石ころが飛んできたりしたら死ぬんだろうなって思った。

 

そしてしばらくすると列車が止まった。

 

果たしてこの列車はどこに向かうんだろうか?

 

きっとかなり遠い所に違いない。

 

もし仮にこの列車が西海岸に行くのであればコイツに乗り込めば僕らは簡単に行けてしまう。

 

ただそれじゃつまらないし横断が目的でアメリカにきた訳じゃない。

 

僕らは人に会うためにヒッチをしてるんだ。

 

単なる移動は興味がない。

なんてつまらない旅になるんだ。

 

だから僕はトレインホッピングをしなかった

てかクソ眠かったからそんな気も起きなかった

 

そして朝の7時半に無事に起きる事が出来た。

 

ふむ、ナイス睡眠

 

寝袋オンリーだったけど気温もそこまで寒くなく快適にキャンプが出来た。

 

起きた後はすぐにバーガーキングに向かった。

 

すると僕らの10メートル先くらいの茂みに別のホームレスが丁度起きたみたいで顔をピョコッと茂みの中から出していた。

 

僕らと目があった彼は2−3秒間固まってたがその後すぐに隠れた。

 

きっと気まずかったのかな?

 

脅かしてごめんよ。

 

コンセントがない

 

昨日もそうだがここのバーガーキングにはコンセントがなく充電が出来ない。

 

まぁまだ充電が残ってるしよしとした。

 

今日の予定はもう一泊ここにステイする事だ。

 

9時過ぎまで時間を潰し僕らがまず向かった先は中心街だ。

f:id:PEPE28:20190514025225j:plain

やっぱりここの街は僕にとても合う。

 

ゴチャゴチャしていなく非常に良い。

 

お店自体もそこまで多くはないけど僕にとっては十分すぎる。

 

何だろう時間がとてもゆっくりと流れてる。

 

人々は忙しく無さそうだし、

 

自分の時間をゆっくり大切にしてるような感じだ。

 

お店のスタッフも客が入ればおもてなし、そうじゃなければなんかゆっくりしてる。

 

まず僕が向かいたかったのはアウトドアショップだ。

 

これから真夏へとドンドン暑くなっていくのに関わらず僕は厚手のフリースが欲しかった。

 

僕はこれからの旅でもう暑い所には行かない。

 

リゾート地や東南アジアなんかにも行かない。

 

僕が行く場所は夏でも寒い所だ。

 

だから僕には一枚厚手のフリースを購入する必要があった。

 

それも最低5〜10年は着れるやつね。

 

僕は服を全然所有してない。

 

てかなるべく持たないようにしている。

 

今から4年以上前からかな?

 

高校を卒業してから僕は一気にミニマム思考になっていった。

 

なるべく物は多く持ちたくないし破棄したくないからだ。

 

だから僕は服を購入するときは迷わず良いものを買う。

 

僕が求めるのは長く使えるものだ。

 

現に僕は唯一持っているアークテリクスのジャケットはかれこれ5年目になる。

f:id:PEPE28:20190514030009j:plain

僕はこれしか着ていないし持ってない。

 

だけどまだ現役バリバリだし後5年は使えるはずだ。

 

他の衣服もだいたいがそうだ。

 

僕は大事に長く衣服を使いたい。

 

それに味が出るしね。

f:id:PEPE28:20190514025726j:plain

ちなみに僕が使ってるリーバイスの財布はかれこれ7年目だ。

 

小銭入れのポケットが何度も壊れたけど自分で縫いリペアして使い続けてる。

 

きっと僕はこれを死ぬまで使うに違いない。

 

さてさて話は逸れたが僕は店内に入り探した。

 

お店の中を見渡すとどうやらここはパタゴニアの品を中心の扱ってるようだ。

 

パタゴニアといえば僕が愛用するブランドの1つだ。

 

僕は彼らの理念が大好きだ。

 

それにクオリティもなかなか良い。

 

僕は久しぶりに真剣に服を探し回った。

 

そしてビビッと来るものを見つけ購入した。

 

値段はセール中で120ドルで買えた。

 

f:id:PEPE28:20190514030823j:plain



かなりお買い得だった気がする。

 

それにかなり暖かいし軽い。

 

これならアラスカの寒さにも耐えられるだろう。

 

それに今後のキャンプ生活もさらに快適になる。

 

良い買い物をしたな。

 

その後はたまたま通り過ぎた楽器屋に入ることにした。

 

f:id:PEPE28:20190514030857j:plain



中に入るとそこは何でも揃ってる大きな楽器屋だった。

 

僕はギターのカポを買いたくて店員さんと話してると、

 

お前ら音楽はやるのか?

 

地下にドラムとかあるから叩いてきてもいいぞ!

 

と言われたので荷物を置き地下に向かった。

 

するとそこには打楽器中心に色んな楽器があった。

 

ドラムを見つけたセイゴさんは真っ先に飛んでいきドラムを叩き始めた。

 

そしてしばらく地下でセッションを楽しんだ。

 

その後は上に戻りお店の人にお礼を言ってカポを購入した。

 

別れ際に彼らから、

 

この後はどこに行くんだ?

 

と聞かれたから僕はカッコつけて

 

北さ。

 

アラスカだよ。

 

と答えたら彼らに、

 

そうか。じゃあ食物連鎖の一部にならないように気をつけろ。

 

アラスカの熊はマジでやばいからな。

 

ガハハハハ。

 

と笑いながらアドバイスをくれた。

 

でもマジで食物連鎖の一部になりたくはないな。

 

よし、気をつけよう。

 

そうして店を出る前にピアノを少し弾いてからその場を後にした。

 

f:id:PEPE28:20190514031021p:plain



その後も適当に街をブラブラと歩き回りお腹が空いた僕達はお昼を食べに行った

 

たまたま見つけたガソスタのフードコートでアメリカのジャンクフードを食べた。

 

チップスの上にソースとチーズがかかってる。

f:id:PEPE28:20190514031044j:plain

 

うん、インパクト弱いなぁ。

 

アメリカのジャンクフードって絶滅したの?

 

僕が求めるものは多分もう日本にしか残ってないんだろうか。

 

少し残念な気持ちだ。

 

最近はどうやらヘルシー志向に走って多くのオーガニック系のお店があり日本よりオーガニックの普及は広がってるが一言言いたい。

 

どっちにしろ肥満大国だ。

 

オーストラリアもオーガニックは日本より流行ってるが結局のところ日本人より肥満だし寿命も短い。

 

以前タスマニアにいたときのシェアメイトの女の子は完全ビーガンでオーガニック系のモノしか基本的に食べないんだけど、少しぽっちゃりしてた。

 

その理由がスナックだ。

 

オージーアメリカンは確かにヘルシー志向になって日本よりオーガニックも普及してるけど、そもそもの食生活を見習わないと何も変わらない。

 

僕はオーガニックを好んで食べてる人の5割をステータス欲しさに食べているようにしうか見えない。

 

特にインスタにあげるような輩は7割がそうだろう。

 

僕は何のこだわりがないからオーガニックだろうがなかろうが目の前に出された食べ物は全部食べる。

 

次郎は死ぬまで食い続けるしね。

 

腹を満たした後は近くに国立公園があるみたいだからキックボードでそこに向かうことにした。

 

この写真の山の麓までキックで目指すことに。

f:id:PEPE28:20190514031841j:plain


ちょっと遠いいなぁ。。

 

鬼の暑さの中バックパックを背負いながらひたすら漕いで国立公園を目指した。

 

街を抜け田舎道に入っていくと誰かの家のアホ広いお庭にあるスプリンクラーが動いてた。

 

ちょうど汗も出たし暑いから僕はシャワーを浴びることにした。

 

僕が浴び終わると次はセイゴさんのばんだ。

 

f:id:PEPE28:20190514031548p:plain



いい歳した28歳脱サラが人の家のスプリンクラーで頭を洗ってるじゃないか。

 

なんて面白いんだ。

 

僕の日記を通して彼の生き様にも注目してもらいたい。

 

彼は持ってたキャリアを捨て自分のやりたい事をやる夢を選んだ。

 

僕と違ってキチンと大学を卒業し一度社会にも出てる。

 

トイックは驚異の940点で彼は通関士として働いてた。

 

普通なら部下がいたり結婚して子供がいてもおかしくない年齢だ。

 

僕らがもし会社で出会ってたら彼は僕のペコペコと頭を下げる上司だ。

 

それでもセイゴさんは自分の夢を選んで仕事を辞めた

 

そしてニュージーランドの路上で僕と出会った。

 

それもヒッチハイク中にね。

 

僕達はお互い日本で会ったことがないし年齢もバックグランドもバラバラだ。

 

だからこそ上手くマッチしたのかもしれない。

 

僕の知らない日本の社会について彼はよく知っていて会社に属することや働くことやサラリーマンの現状なんかの話を聞かせてくれる。

 

そのどれもが非常に興味深くて面白い話だ。

 

逆に僕は彼が持ってない考えや経験がありそれを話す。

 

お互い違う環境の人間だからこそ見える捉える角度は違って、それをシャアするとより深く得られるものが多いい。

 

このアメリカの旅も彼とじゃなかたったらここまで有意義にはならなかっただろう。

 

そんな彼も日記を書いている。

 

よかったら見てください。

 

僕の日記と違ってめっちゃ読みやすいです。

 

僕のは私情だだ漏れですからね。。

 

彼が仕事を辞めて旅に出る理由です。

seigo19.hatenablog.com

 

シャワーを浴びた後は引き続きキックボードを漕いだ。

 

途中完全に民家や街を抜けた事が分かったから僕達はバックパックを草むらに放り投げてバック1つ身軽な状態で国立公園へと向かった。

 

f:id:PEPE28:20190514031635j:plain

ふぅ、これで楽になったぜ。

 

かれこれ1時間くらい漕いでくと少しずつ山が見えてきてテンションが上がった。

 

f:id:PEPE28:20190514031705p:plain



ウヒョヒョヒョ。

 

実際には距離的に大したことはない。

 

10キロくらいで写真だと分かりにくいが実はこれ全部上り坂だった。

 

だから全然漕いでも進まない。

 

それに僕は自転車系はあまり得意じゃない。

 

長距離歩いたり、自転車に乗るのは好きじゃないし出来れば避けたい。

 

もちろん旅をしている時はスイッチが入るが、

 

普通だったら絶対にこんなことはしない。

 

自転車旅なんかは僕は出来ないだろう。

 

ほんとやってる人尊敬する。

 

それに思わぬ悲劇が襲った。

 

そう、キックボードのネジが壊れたのだ。

f:id:PEPE28:20190514031738j:plain



命の大黒柱が壊れてしまった。

 

使えないことはないが今後の事を考えると無理させたくない。

 

だが気合いを入れて目指す事にした。

 

漕ぎ続けること2時間

 

僕らはついに入り口に着いた。

 

我ながらよく頑張った。

 

入り口にはゲートが設置してあり、

 

そこでお金を払い園内に入っていく感じだ。

 

ただ僕らはキックボード。

 

これ以上行っても何にも見れないし車がないとキツイ。

 

それにこの景色だけで充分だ。

 

そう言い残し僕らは来た道を戻る事にした。

 

帰りは本当に最高だった。

 

2時間かけて登った坂は帰りは下り坂へと変わり一度もキックボードから降りる事なく30分乗りっぱなしだった。

 

f:id:PEPE28:20190514045359p:plain



多分人生で初めての経験できっと最後になるだろうと思った。

 

10キロ近くの下り坂をキックボードで下ることなんてこの先の人生でまずない

 

そして忘れられない思い出になった。

 

それにここまでキックボードで訪れた日本人も僕らくらいだろう。

 

一瞬一瞬噛みしめて下った。

 

ほんと楽しかった。

 

下り街に着くと僕らはスーパーに向かった。

 

そこには共有スペースにコンセントもあったから今日の基地にする事にした。

 

僕は適当に’野菜を買って食べながら日記を書いた。

 

f:id:PEPE28:20190514045331j:plain



各自各々やる事をやった後はいつも恒例のおしゃべりタイムだ。

 

そしてスーパーでも有意義な時間を過ごした僕らは早めに昨日と同じ寝床へと向かった。

 

そして向かってる最中に事件は起きた。

 

ボキボキ

 

僕のキックボードがついに悲鳴をあげて完全に壊れたのだ。

 

1番のメインとなるネジを固定するナットが購入してから3日後にとれてなくなるハプニングがありそれ以来ナットがないネジは緩んだまま僕とバックパック全95キロをネジ一本で支えてきた。

 

それに加えて僕の乱暴な運転。

 

今日の国立公園に行った際に命のネジが折れ曲り、それを無理やり押し込んで使ってたけどガタがきたみたい。

 

4000円の決して良いキックボードとは言えないが良く耐えてくれた。

 

そしてニューヨークから一緒に旅してきた相棒が今日の最高のライドを機に最期を迎えた。

 

僕自身もあれ以上のライドは今後の人生でない。

 

最後に最高のライドを共にした。

 

常にこの旅1番近い距離で旅をしてきた僕の相棒に別れを告げた。

 

最後に彼には伝えてなかった彼の名前を心で叫び、

 

その場を後にした。

 

エリザベス。

 

後はゆっくり休んでくれ。

 

立派なリサイクルヒンとして俺の前に現れまた共にしよう。

 

ありがとう、さようなら。

 

そうして僕は歩いて昨日の寝床へと向かっていった。

0秒ヒッチハイク

 

放浪旅46日目(4月24日) 

 

現在地コロラド州Avon

 

あからさま過ぎじゃ!!

 

朝の7時にバーガーキングから徒歩10秒の草むらで起床。

 

f:id:PEPE28:20190513124326j:plain

昨日はセイゴさんにキャンプする場所を決めてもらった。

 

いつも僕が寝床を決めるんだけどこの日は彼に全てを負かした。

 

かれこれ何日もアメリカでキャンプをしているからセイゴさんの選球眼も鍛えられてるはずだ。

 

どういった場所がキャンプにベストかは彼もきっと気付いている。

 

そのセイゴさんが選んだ場所がここバーガー様のお庭だったって事だ。

 

うん、過去1であからさまな場所だよね。

 

でも僕はよく口を揃えてセイゴさんにいう事があった。

 

あえて人の目に入るところの方が安全です。

 

人の目のいかない場所は僕らと同じような考えの人が来るんで必然とホームレスが集まるので危ないです。

 

逆に人の目に触れあからさまな場所で堂々とキャンプした方が安全ですよ。

 

何かあったときにいくらでも対処できるんで。

 

実際のところそうだ。

 

完全にネイチャープレイスであれば人の目が届かない場所でキャンプするのが妥当だが、下手に中途半端な大きさの街なんかだと案外人の目が届く範囲くらいの場所の方が良かったりもするが、

 

昨日は流石に丸見えだった。

 

僕も自然と7時には目が覚めた。

 

車の駐車する音や人の気配によってね。

 

テントをたたんでいると車の中や通行人が不思議そうに僕のことを見てた。

 

ただ正直僕はもう人の目は慣れてしまってるので特に気にしない。

 

このホームレスもどき生活も一生じゃない。

 

期間限定だ。

 

だから他人の視線は気にしない。

 

その後はすぐバーガー様に行って9時半くらいまでゆっくりしてヒッチをしに高速の入り口へと向かっていった。

 

高速の手前の近くにセブンがあったからモンスターと朝ごはんを購入。

 

今日の朝食はマシマシドックだ。

 

f:id:PEPE28:20190513124340j:plain

ふ、朝からヘビーだぜ。

 

そしてヒッチを始めた。

 

とりあえず昨日行けなかったground junctionを目指すことに。

 

良い天気で本当に綺麗で雪山と空がいい感じにマッチしてた。

 

写真はないっす。

 

今日もさっそくギターを弾きながらヒッチをした。

 

車もまあまあ通るし悪くない。

 

だが現実は厳しかった。

 

てか、僕の日記を毎回読んでくれている人なら分かるけどこの流れはあれだよね。

 

うん、そうだよね。

 

2時間が経ったのだ。

 

なんか毎日2時間待ってる気がする。

 

そんな訳ないか。

 

ただ2時間まちが頻繁に起き過ぎて感覚が麻痺してきた。

 

ブログに2時間って書くのは簡単だけど実際に待つってなると根性がいる。

 

でも、最近の’僕にはギターという友達がいるから何も苦じゃないんだけどね。

 

でもやっぱ2時間の法則のおかげか車がとまった。

 

僕らを拾ってくれたのはスティーブンさんだ。

 

f:id:PEPE28:20190513124237j:plain

30〜40キロくらい離れてるeagleという街まで送ってくれることに。

 

彼は車の輸出関係の仕事をしてたらしく日本に行ったことはないが地名に馴染みがあるとの事だ。

 

それに日本の車についてよく知ってる。

 

話しやすい事もあり車内でも会話が進んだ。

 

あっという間にeagleまでついた。

 

ありがとうございました。

 

そしてさっそくヒッチを始めた。

 

ここは景色が半端なく綺麗だった。

 

f:id:PEPE28:20190513124300j:plain

テンションが上がった僕らは楽器を取り出しセッションをした。

 

この時間が一番楽しかったりもするんだな。

 

1時間ちょっとで本日2台目が泊まった。

 

拾ってくれたのはエリカさんだ

 

f:id:PEPE28:20190513124240j:plain

Cypsumというここから20キロもない少しの距離だが送ってもらえることに。

 

彼女はもともとカルフォルニア出身でロサンゼルスに住んでいた事もあるそうだ。

 

僕がコロラドとロスのどちらが良いですか?と尋ねると、

 

どちらともそれぞれの良さがあるは。

 

都会が好きならばロスは大都会だし、

 

自然が好きなのであればコロラドは最高わよ。

 

私はコロラドの方が好きわ。

だってロスにはギャングとかいるしね。

 

と彼女は言っていた。

 

確かにその通りだ。

 

なんて僕はバカな質問をしたんだろうって思った。

 

場所なんて人それぞれによって見方や捉え方が違う。

 

僕にとってロスはただの大都会で訪れたいとは到底思わない場所だけど、他の人からしたらそうではない人も沢山いるんだ。

 

だから一概にどこが良いとかって本当は言えない気がする。

 

だから僕の日記に書く事も完全に僕の視点で書いている事をご理解頂きたい。

 

そしてあっという間にCypsumに着いた。

 

ありがとうございました

 

彼女いわくここにはトラックステーションがあってかなりヒッチハイクに適していると言っていたが、

 

な、なんもねぇよぉぉぉぉぉお

 

辺りを見回してみても何にもない。

 

ふと、少し離れた場所に大きな駐車場があり見てみると2台のトラックが止まってる。

 

おいおい、まさかあれがトラックステーションじゃないだろうな。

 

恐る恐るmaps meで調べると見事にトラックステーションだった。

 

マジか。。

 

ただの大きな駐車場やん。

 

多くのドライバーが勘違いしてるんだけど、アメリカでトラックドライバーは僕らの事をピックアップしないし乗せてもくれない。

 

それはひと昔前までの話だ。

 

だから正直僕らはトラックステーションに連れてこられても本心はそこまで嬉しくは無い。

 

まぁ乗せていただいてもらえてるだけでありがたい事だから何も言えないけどね。

 

ブツブツ弱音を吐いても仕方ないのでヒッチをやることにした。

 

突っ立ってるだけやん!!

 

開始すぐ僕はそう思った。

 

何故なら交通量が0に等しかったからだ。

 

気がおかしくなったのか僕は段ボールを噛みつき始めた。

 

f:id:PEPE28:20190513124322j:plain

セイゴさんがもの不思議そうに写真を撮った。

 

段ボール食べてる人初めてみたよ。。

 

僕は食べてた訳じゃない。

ただ噛み付いていただけだ。

 

僕は人より数倍犬歯がとんがっている。

 

そこを使って段ボールを噛むと、

 

サクサクと気持ちい音がなる。

そして食感が最高にいい。

 

僕の当時の気持ちは分からない。

 

多分前日に拾ってもらった車の中にいた生後4ヶ月の犬が原因だろう。

 

彼はなんでも噛み付いてた。

 

それがきっと僕にも移ったんだと思う

 

周りを全部噛んでもう噛むところがなくなった。

 

やる事がなくなった僕は寝ながら待つことにした。

f:id:PEPE28:20190513124339j:plain


 

このとき僕は完全にやる気をなくしてた。

 

もう捕まらなくてもいいかなって思ってたくらいだ

 

ただセイゴさんの立ってヒッチをやる姿を見て僕も少し切り替え頑張った。

 

確かに車はほとんど来ない。

 

ただ来たら全力で乗せてくだしアピールをしようっておもいヒッチをした。

 

すると車が来るじゃないか。

 

もう全力でアピールし無理やり停まってもらった。

 

あ、ありがとうございます。

 

拾ってくれたのはデミアンさんだ。

 

f:id:PEPE28:20190513124243j:plain

メキシコから来てメキシコには綺麗な場所があるっていう話は覚えてるけど、それ以外は申し訳ないことに僕は後ろの座席で寝てしまった。

 

大爆睡だ。

 

幸いなことにセイゴさんが助手席で彼と話してたから助かった。

 

すんませんでした。。

 

無事にGlenwood Springsnn 着いた

 

お昼を食べにサブウェイに向かった。

 

店員さんはメキシカンで新人だったんだろうか?

 

過去最高クラスに仕事ができない店員だった。

 

日本のサービスは間違いなく世界トップレベルでアルバイト店員の質なんかもトップクラスだと思う。

 

やりすぎ感はあるけど素晴らしいことだ。

 

この店員にも見せてやりたいくらいだ。

 

食べた後はヒッチをしに高速の入り口へと向かった。

 

場所に到着し荷物を降ろした瞬間に一台の車が停まった。

 

も、もしやこれは。

 

窓から手が出てきて乗れよサインだ。

 

キターーーーーー!!

 

0秒ヒッチハイクだ。

 

極たまにこういう事が起きるもんだ。

 

僕は過去に2回日本で経験してる

 

ニュージランドでは驚異の4回だ。

 

そしてアメリカで一発目となるドライバはニックだ

 

f:id:PEPE28:20190513124246j:plain

彼もよく学生の頃に毎日ヒッチハイクして学校に通ったそうだ。

 

だからヒッチハイカーを見かけると必ず拾うらしい。

 

Rifleという100キロくらい離れた場所まで送って貰えることに。

 

車のオンボロ感と風貌的にイっちゃってる系の人に見えるが、彼は見た目の通りイっちゃってる系だった。

 

マリファナを吸いながら運転だ。

 

ぶっ飛びながら運転するのってどんな感じなんだろう。

 

逆に集中できるのかな?

 

事故だけは起こさないでくれと願った。

 

てかアメリカに来てから僕のマリファナに対する考えなんかが変わった気がする。

 

日本にいた時はマリファナって何?

 

あれ、ラッパーが吸うやつ?

 

的な感じで吸う=犯罪者的な見方だったけどオーストラリアのバナナファームにいた時に僕の周りの人はほぼ全員吸っていてマリファナに対する見方が変わった。

 

なぜなら彼らはマリファナを吸おうが何も事件は起こしてないし、ちゃんと自分自身をコントロール出来ていた。

 

よっぽど酒を大量に飲んでアルコールの力を借りて大騒ぎする連中より100倍マシだった。

 

そしてアメリカのコロラド州にくるとマリファナが合法だ。

 

みんな色んな場所で堂々と吸っている。

 

金のないホームレスもそうだ。

 

バカのキチガイみたいに大声出して騒いでる連中も少ない。

 

純粋に静かにマリファナを吸うのを楽しんでいる。

 

だから僕からしたらなんで日本はあんなにマリファナに厳しいんだろうって思った。

 

以上に悪者扱いされてるし大きく取り上げられる。

 

まぁ合法になった所で僕は死んでもマリファナどころかタバコも吸わないから、どうだっていいんだけどね。

 

ただ街中がマリファナの匂いするのやだから、ちゃんと吸っていい場所を決めてやってほしい。

 

彼もスキーをやる人間だから日本の雪山の事なんかについて話した。

 

性格の明るい良いやつだったから話も弾みあっという間に目的地についた

 

ありがとうがざいました。

 

さーて、まだ夕方だ。

 

この調子ならグランドジャンクションもいけるぞ。

 

早速ヒッチを始めた。

 

f:id:PEPE28:20190513130454j:plain

 

距離的には100キロだ。

 

ここから先に大きな街はもうない。

 

どこも人口は数千人レベルだ。

 

ここで一発100キロライドをゲットしたいところだ。

 

1時間半経った。

 

や、ヤベェよ。

 

全然ダメですやん。

 

交通量はあるんだけどみんなちょっとしか行かないっていうサインを出してくる。

 

やっぱこの時間に行く人は少ないのかなぁって思ってヒッチをしていると一台の車から差し入れをもらった。

 

f:id:PEPE28:20190513124303p:plain

運が良くセイゴさんがたまたま僕のヒッチハイクを動画に納めていたところに起きた出来事だった。

 

かなり貴重映像が撮れた。

 

僕のインスタのハオライトに載っているんで興味ある人は是非。

 

(@PEPE _0326)

 

その後もノリノリでヒッチをしていると車が停まった。

 

これがまた美人さんだ。

 

拾ってくれたのはエリザベスさんだ。

f:id:PEPE28:20190513124250j:plain


 

なんと僕らの目的地グランドジャンクションまで連れっててくれることに。

 

彼女は恐竜の化石掘りなどをやっているそうだ。

 

今は大学を卒業して博物館で働いてるそうだ。

 

この美貌で恐竜の化石掘りをしてるなんてギャップに惚れてしまう。

 

車を走ってると大きなイカツイ山々が姿を現し、彼女が言うにはこの辺りで沢山の恐竜の化石が発見されてるそうだ。

 

実は彼女も以前アメリカ中をヒッチハイクで旅してて、その時に沢山の人に助けられたからヒッチハイカーを見かけると必ず拾うそうだ。

 

こんな美人な女の子がアメリカをヒッチで横断だなんて惚れ惚れしちゃうよ。

 

それに彼女は6ヶ月間も旅してたそうだ。

 

いいなぁー。

 

僕は観光ビザだから計3ヶ月間という短い時間しかこの国に滞在出来ない。

 

それに僕はアラスカに約2ヶ月間使いたいから、アメリカ本土は経ったの1ヶ月ちょっとだ。

 

想像以上にアメリカは大きいし色んな場所があって州によって色んな人が住んでいる。

 

このユニークな国を知るのには何年もかかる。

 

たった1ヶ月ちょっとの時間では何も知る事が出来ない。

 

だから次にアメリカを訪ねる時はガッツリ3ヶ月間使って色んなモノを見てみたいと思った。

 

それでも少ないけどね。

 

グランドジャンクションに近ずいてくると徐々に景色が変わり始めてきた。

 

ダイナミックな山々がドォーンって広がってる。

f:id:PEPE28:20190513124315j:plain

神が住んでんのかなぁなんて思ったりするほどだった。

 

そして僕達は目的地へとついた。

 

彼女は僕達をダウンタウンに降ろしてくれた。

 

ありがとうございました。

 

ここの街はなぜか凄く落ち着いてた。

f:id:PEPE28:20190513124308j:plain

中心街ってのに関わらず人が全然いない。

 

うんうん、この感じが良いよね♪

 

僕はこーいう落ち着いた街が大好きだ。

 

コンパクトで高い建物が少なく時間がゆっくりと流れてる。

 

どこかしらタスマニア島と同じ雰囲気を感じた。

 

僕の大好きな島だ。

 

どうやらここは僕のお気に入りの場所になりそうだ。

 

時間は8時手前だったから僕らは町歩きは明日にすることにして近くのバーガーキングへと向かった。

 

しばらく時間を潰してから寝場所を探しに僕らは街へ消えた。

 

たった3行の文でも男は考えるのに2時間はかかる。

 

放浪旅45日目(4月23日)

 

朝の8時半に目が覚めた。

 

あー、よく寝たなぁ。

 

外に出るとそこにセイゴさんの姿はなかった。

 

確か早朝の6時前には起きてお店の中に入っていってた。

 

僕らが今日キャンプした場所は過去最短時間で見つけ、なお一番近い距離に逃げ込む場所があるという好立地だ。

 

そこは僕らが利用してたガソスタの裏だった。

f:id:PEPE28:20190512103524j:plain

めちゃくちゃ大胆で人目にはつきやすかったけど、ハイウェイ沿いのガソスタだし近くに街がある訳でもないので安全な場所だったから寝ることにした。

 

あれだけ寒かったのに関わらず案外グッスリと寝れた。

 

なぜなら僕は必殺Tシャツ4枚着してその上にウルトラライトダウンを着てアークテリクスのジャケットを着て寝たからだ。

 

それでは足りないと思って壊れかけの寝袋の上に本来テントに貼る風と雨よけのフライシートを寝袋の回りにグルグル巻きにして寝たのだ。

 

僕が出来る最大限の寒さ対策だ。

 

持ち合わせてる服を全て来てるんだ。

 

これ以上はどうしようもない。

 

そのお陰で見事に快適な睡眠を手に入れた。

 

セイゴさんはいつも通り不安センサーがビンビンだったのか朝早く店員や一般客に見られないよう日が登る前の暗いうちに店内へと駆け込んだ。

 

僕は何回も彼に、

 

一般の人や店員に見られても全然大丈夫ですよ。

 

彼ら全然気にしないと思うんで。

 

バックパッカーが寝ているんだなってくらいな感覚です。

 

ホントに注意しなきゃいけないのはホームレスや狂った奴らなんで、それ以外はホント大丈夫ですよ。

 

って伝えて少しでも睡眠時間を長く確保させようとするが、どうしてもセイゴさんには少し引っかかる部分があるらしい。

 

まぁでも確かに少し早く起きるだけで安全度が上がるのならそうすべきだよなって思ったりもした。

 

後は慣れの問題もあるしね。

 

8時くらいだったろうかお店の方が心配してくれてテントの中でスヤスヤ寝ていた僕に大丈夫かと声をかけてくれた。

 

普通だったらこんな所で寝るな!なんて注意してくるはずなんだけどここの店員さんは非常に心が広く僕がキャンプしても問題はなかった。

 

その後は荷物を片ずけ店内に入り歯磨きや顔を洗ってから少し中で時間を潰しヒッチハイクを始めた。

 

今日一応目指す場所はここから3〜400キロは離れているground junctionというコロラド州の端っこにある街だ。

 

まぁとりあえず西へって感じだ。

 

僕はギターを構えバックパックを椅子がわりにして座り上手くならないFコードと共に歌を歌った。

 

はなからヒッチハイクをしているようには見えないが、そもそもヒッチに定義なんてものはない。

 

何をやろうが全ては拾ってくれるドライバーの意思とご縁だ。

 

無理に力を入れて親指を立てても何ら意味はない。

 

そう思いギターを弾き始めること1時間が経った。

 

ありゃ、全然掴まらねぇなって思っていると向かいに信号で高速の入り口に入る為に左折しようとしてる兄ちゃんがこっちを見てるじゃないか。

 

これはチャンスだって思いニコニコしながらギターを大袈裟に弾いてアピールしたら停まった。

 

拾ってくれたのはタイラーだ。

f:id:PEPE28:20190512103605j:plain

僕と同い年の22歳でこの先の雪山のカジノで働いてるそうだ。

 

車の中にはスノーボードが積まれていた。

 

あんまり遠くまではいかないが20キロ?くらい離れGeorgetownという小さな街まで連れていってもらえることに。

 

今は仕事をしているけど彼もいつかはバックパックをやってみたいと言っていた。

 

今まで会った人のなかでバックパックをいずれしてみたいって言っている人には結構会ってきた。

 

昨日のエンバーさんもその一人だ。

 

ただやりたい事を実際に行動できる人はどれだけいるんだろうか?

 

仕事やお金の問題もあるし、

 

彼女や彼氏がいたら中々難しい状況もある。

 

ふと、そう考えたときに自分自身はある意味何にもないってことにきずいた。

 

彼女もいなければ仕事もない。

 

立場や責任を感じなくてもいい。

 

それに両親からの反対や否定もない。

 

あるのは自由に使える沢山の時間だ。

 

もし大学を出ていたらせっかく両親に高い学費を払ってもらったのに良い会社に就職せずプラプラするなんて両親に申し訳ないっていう気持ちが生まれるかもだけど、そういうのもない。

 

てか良い会社って何だろう。

 

まぁこの話は長くなりそうだからまた別の時にでも。

 

つまり僕は何にもないから好きなように自由気ままに生きることが出来るって訳だ。

 

失うものなら何にもないぞ。

 

これが僕の強みでみあるかな?

 

だからこそ僕は自分のやりたい事が簡単に何でも出来てしまう環境にいるからこそ、それを実際に行動に移すんだと思う。

 

僕はチャンスがあるんだ。

 

いくらでもね。

 

考え方や捉え方次第であなたにも沢山のチャンスがあるのだから、もし何かやりたい事を出来ず諦めていたら考えてみて。

 

好きなことややりたい事やっても死にはしないよ。

どう転ぼうがきっと為になる。

 

おっと、こんな僕が人の人生に口出しなんか出来ないや。

 

人にアドバイスを送れるほど出来た人間じゃない。

 

ただそんな僕でも沢山の人との出会いの中で感じ取る事は沢山あるからそれを日記にシェアさせて頂きます。

 

そんな事を思ってたらあっという間に目的地に着いた。

 

最後に別れのあいさつを済ましたら、

 

彼から沢山のスナックを頂いた。

 

どうもありがとうございました。

 

僕達は引き続きヒッチをした。

f:id:PEPE28:20190512103811j:plain

てか僕はヒッチの場所から少し離れた高速道路下のところに居座りひたすらギター弾きながら歌ってただけだ。

 

僕の目の前を車が通過したセイゴさんがいる高速入り口へと向かう感じだ。

 

まず、変なアジア人が下手くそなギターを弾いてるなぁと思わせ、次にセイゴさんがヒッチしている姿を見て、コイツらはヒッチハイカーだったのかと思わせる作戦だ。

 

って言ってるけど実際は普通に声がよく響く空間で弾き語りをしたかっただけなんだけどね。

 

すると15分でつかまった。

 

正直もっと歌いたかったから1時間くらいは待っても良いと思ってたが良しとしよう。

 

僕らを拾ってくれたのはスティーブンだ。

 

f:id:PEPE28:20190512103835j:plain

Friscoというスキーリゾート地まで送ってくれることに。

 

彼はスノーボーダーって事で雪山担当の僕が話し担当する事に。

 

スキーやスノーボードの事について色々と話した。

 

少し車を走らせると景色がどんどんと雪山に変わっていく。

 

僕は雪山を見るのが大好きだ。

 

大好きな雪山があちこちにある。

f:id:PEPE28:20190512103856j:plain

自然と僕達は景色を楽しんだ

 

それに彼の車には生後3〜4ヶ月?くらいの犬がいた。

f:id:PEPE28:20190512103923j:plain

これがまた格別に可愛かった。

 

犬をここまで可愛いと思ったのは初めてだろう。

 

ものすごく毛がモフモフしてた犬特有の臭さもない。

 

それに全てに対して好奇心で溢れてるからすぐ噛み付いてくる。

 

全く痛くないけど。

 

この可愛いワンコロも大人になると可愛く無くなるのかな。

f:id:PEPE28:20190512103957j:plain

犬と戯れているFriscoについた。

 

別れ際に彼からビールを頂き別れた

 

ありがとうございました。

 

降ろしてもらったガソスタにいるとヒッピーとホームレスの中間的な二人組がライター持ってるか訪ねてきたから、僕はすっとカバンからマッチを取り出し火をマリファナにつけてあげた。

 

ついでにさっき兄ちゃんからもらったビールもあげた。

 

なぜなら貰ったビールがIPAというやつだったからだ。

 

シャーロットに連れて行ってもらったバーのビールもこのIPAで結構強いんだ。

 

味に癖があって飲みやすくはない。

 

正直あんまり好きじゃないから無駄にするより誰かビールが好きそうな人にあげた方がマシだと思ったからそうした。

 

結果彼らは喜んでくれたから良しとしよう。

 

そのあとはすぐさまヒッチを始めた。

 

交通量も多いいしいい感じだ。

 

僕らはまた無理に親指を立てずに流れに任せた。

 

拾ってくれる人は必ずいる。

 

そう言い聞かせヒッチをしてると5分も経たず車が止まった。

 

ほら、行った通りじゃないか。

 

でも結局次の街までしか行かないらしく丁寧に断った。

 

ドライバーから水を2本頂きヒッチを続けた。

 

1時間半が経った。

 

おいおい、さっきの余裕はどこに行ったんだよ。

 

全然とまんねぇ。

 

そう思いギターを弾くのを辞めて立ち上がり満面の笑みで親指を立てたら停まった。

 

うほ、まじかよ。

 

拾ってくれたのはジョシュだ。

f:id:PEPE28:20190512104132j:plain

隣町までだが少しでも進む事にした。

 

10キロもない距離だったからほんと一瞬でついた。

 

送ってもらった場所Copperというスキーリゾートだ。

 

ただ今はシーズンが終わったとの事。

 

ほとんど雪は溶けていたが中々大きなスキー場だった。

f:id:PEPE28:20190512104202j:plain

さぁ、気をとりなおしてヒッチの再開だ!

 

なんて思ってたけど衝撃の事態に。

 

なんと車が通らない。

 

リアル一台も通らない。

 

かろうじてFrisco方面には車は通ってるから僕らはFriscoに戻る事にした。

 

そっちの方が交通量もあるし街だから都合がいい。

 

一度行った場所にヒッチで戻るのは初めての経験であんまり好んでやりたくはないが、この際仕方がなかった。

 

10分ほどで停まった。

 

拾ってくれたのはマックスさんだ。

 

スキー場で働いてたの事だ。

 

今回も詳しく話す時間もなく元のいた場所に着いた。

 

ありがとうございました。

 

写真を撮り忘れて慌てて取り出した時は手遅れだった。

f:id:PEPE28:20190512104235j:plain

車の後ろ姿だけ取れた。。

 

さーて、振り出しに戻ったぞ。

 

気合いを入れ直しヒッチをしようとすると他のヒッチハイカーの姿があった。

 

実は今回の旅で初めて僕ら以外のヒッチハイカーに会った。

 

それもホームレスではなくバックパッカーのだ。

 

昔はヒッチハイク大国だったアメリカも今ではそうでなくなってしまいヒッチハイクアメリカを旅する若者は少なくなってきたらしい。

 

だから僕は彼を見かけた時に、

 

なんだ、まだ他におもしれぇ事やってる奴がいるじゃん

 

と心の中で応援した。

 

だが、同じ場所でヒッチハイクをやる以上はバチバチの戦いだ。

 

僕は何としても彼より先にここを抜けたかった。

 

彼は入り口寄りでヒッチをやっていたから、

 

僕らはハイウェイ寄りでヒッチをした。

 

一応彼にヒッチをここでやっていいか確認してね。

 

ヒッチハイクにも謎の暗黙のルールってやつがある。

 

そのポイントに最初にいた人が当然一番ベストのポイントで出来る。

 

後から来た邪魔者はちゃんと最初にいる人に挨拶がてらヒッチをしていいか聞くことが必要だ。

 

流石にちゃんと聞いたらNOなんて言われることはまずないけど、聞かないで勝手にやって揉めると面倒だから聞くのがベストだ。

 

そうしてヒッチをやっていると先ほど行ったスキー場のCopper行きの車が2〜3台くらい止まってくれたんだけど丁寧に断った。

 

最初にいた彼は痺れを切らしたのか、

 

俺、高速でヒッチハイクしてくるわ。

 

お前らも頑張れよ。

 

と言い残して高速の中へと消えていった。

 

僕は心のなかで、

 

高速ヒッチは法律で禁止されてるぜ。

 

と彼に言い親指を立ててグットラックと送った。

 

何だかんだ中々捕まることはなく1時間ちょっと経った時に車が停まった。

 

僕らを拾ってくれたのはカイオさんだ。

f:id:PEPE28:20190512104504j:plain

スキーのインストラクター?だった気がする。

 

僕は後ろの座席に座っていて窓から漏れる風の音で中々声が拾えなかった。

 

どうやら彼Avonというスキーリゾートまで僕らを送り届けてくれるらしい。

 

80キロくらいの距離だ。

 

計1時間くらいは車に乗っていた。

 

その間僕はあんまり言葉を発することなくセイゴさんに会話を任せていた。

 

僕はボーと何かを考えてた。

 

てか今日一日中ずっとそうだった。

 

ヒッチをやるにしてもドライバーと話すにしてもずっとフォーカス出来なかった。

 

なぜかって?

 

それは今日は元カノの誕生日だったからだ。

 

今となっては別れ関係なくなってしまった仲だけど、

 

国籍の違いやビザやそれぞれが抱える事情のもと別れた。

 

大喧嘩した訳でもないしお互いが嫌いになった訳でもなかった。

 

なんせ別れた当初は僕はまだ死ぬほど彼女のことが好きで小笠原の友達と電話して、

 

おれ、人生終わったわ。

 

まじでシンドイ。

 

なんて泣きついてたほどだ。

 

今思うと人生で最も心に穴が開いた瞬間だったんだなって思った。

 

それに、案外自分ってメンタル弱いんだってきずいた。

 

広大なアメリカの土地で毎日ヒッチとキャンプで旅している僕だが案外心の傷には弱かった。

 

そんな彼女の誕生日が今日だ。

 

僕は別れてからほとんど連絡を取ってなかったし何をやってるかも知らない。

 

ただ一度関係を持ったし、今まで一番自分を理解してくれ、自分自身を他人にさらけ出せる唯一の相手でもあった。

 

だからせめて誕生日のメッセージくらいは送ってやろうって思った。

 

だけど何か恥ずかしいってか緊張するところがあって、なんて送ればいいなだろうなぁなんて一日中思ってた。

 

長文でガッツリ送るべきか、ここはサッとシンプルに一言で済ますべきか、でも一言だとあっけないなぁって思ったり。

 

考えて考え抜いた結果たった3行の文に2時間も費やしてしまった。

 

何やってたんだワシは。

 

そんなことを考えてたら目的地に着いた。

 

カイオさん何も話さずすみませんでした。

 

そしてありがとうございました。

 

僕らは速攻町に向かった。

 

今日はヒッチを切り上げこの町にステイすることにした。

 

当初は限界までやって行けるとこまで西に行くつもりだったけど、僕の気分もノらないし辞めた。

 

お決まりのマックはなくバーガーキングに入ることにした。

 

バーガーキングに入る前に僕はセイゴさんにある事を頼んだ、

 

セイゴさん、おれ元カノに動画送ります。

 

色々考えたんですけど多分これがベストです。

 

だからギターでビート作ってください。

 

何を考えたのか僕は日本語が全く分からない彼女に対して100%日本語のバースデイフリースタイルラップ動画を送ることにした。

 

もしかすると僕の日記を読んでる人で、

 

何こいつキモ

 

ってなる人がいたら先に言っておきたい。

 

僕はキモいんだ。

 

だから気にしないでくれ。

 

元カノにフリースタイルラップを送る奴なんてそうそういない。

 

ただ僕にはこれがベストだと思った。

 

僕らの関係上これが一番の祝い方だ。

 

きっと彼女も喜んでくれるに違いないと思った。

 

下手になんか文字を送るより、

 

自分らしさ全開で気持ちを伝えた方が面白いと思った。

 

バーガーキングの近くにあったからそこでセイゴさんにビートを出してもらい、一発撮りをした。

 

普段、近くで僕のフリースタイルを見ているセイゴさんから終わった後

 

いつもと違ってたね。

 

緊張してたのが伝わったよ。

 

と一言もらった。

 

カメラ越しとはいえ彼女がこれを見るんだと思ったら緊張してしまった。

 

だが、見返してみると変に気取ってる感じではなく自分らしさが出た動画になってからよしとした。

 

それに言っている内容は何1つ分からないんだ。

 

気にしないでおこう。

 

そしてそのままバーガーキングに入りWi-Fiをつなぎ彼女にメッセージと動画を送った。

 

LINEを見ながらいつ既読がつくのかとドキドキしながら待った。

 

こんな気持ちになったのは1億年ぶりだ。

 

すると10分くらいで既読が着いた。

 

そこから返信が帰ってきてしばらくやり取りを続けた。

 

このやり取りがあったおかげで僕はどこかスッキリ出来た。

 

今までずっと溜めていたものが解放された気分になった。

 

彼女いわく別れてからも僕のインスタやブログなんかも翻訳して見てくれてたみたいだ。

 

僕も言いたい事や聞きたいことはあったけどグッとこらえ、

 

お互いがそれぞれの道で幸せに生きましょうと伝えた。

 

ヤベェ、かっこつけちまったぜ。。

 

まぁ、なんだかんだ久しぶりに連絡を取ってスッキリしたし彼女も元気でやってるみたいだ。

 

お互いが幸せならそれでいいとしよう。

 

流石に日記にどんな内容を話したのかまでは書かないし誰も興味がないだろう。

 

いや、ほんと誰得だよってね。

 

俺得だよォォォォォォ。

 

なんてね。

 

今日という日は僕の中で一歩前に進めた日でもあった。

 

あー、これで完全にひと段落ついた。

 

何度も話を聞いてくれた小笠原の友達に一言伝えたい。

 

おれ、完全復活したよ。パーカーあげる。

 

そうしてしばらく時間を潰してキャンプできる場所を探しに夜の街へと消えた。

 

 

 

I don't know if you're still reading my blog, but there are a few things I want to tell you. Always be healthy and don't overeat. Your ass gets bigger. You should learn Japanese by reading Naruto. You can learn many important things in your life, especially from Jiraiya Sensei. Life is only once. Don't just regret . Do what you really want to do. It doesn't matter what age or other people think.Don't see over the screen, go to the place by yourself and see the beautiful nature and animals and meet more people.Cherish the people around you Friends, boyfriend and family. Oh, I forgot to say that before you go to bed please brush your teeth and you must learn how to cook.At first you should learn from how to cut vegetables haha. Anyway I wish for your happiness from the bottom of my heart. arigatou boku to piko.

理想の相手

放浪旅44日目(4月22日目)


朝の8時に目が覚めた。

 

今日も再びゲイと思われるんじゃないかってくらいの距離でセイゴさんと隣り合わせで寝てた。

 

まぁ安全で暖かい場所で寝れるのならこの際どこでもいい。

 

僕らはすぐ荷物を片付けて彼等が家を出る同じタイミングで出発することにした。

 

二日間お世話になったシャーロット達に感謝の言葉を述べ別れた。

 

Thanks!


家からちょうど3キロ先に高速の入り口があったからそこに向かう事した。

 

家を出てから20分くらいでヒッチの場所に着いた。

 

すぐ横にはポリスカーが停まってる。

 

僕らがヒッチをやれば間違いなく見られる位置だしバレバレだ。

 

それでもヒッチをやらなきゃ先に進めないからする事した。

 

だが警察は僕らがヒッチをやってようがお構いなしだ。

 

何にも気にしてはいない。

 

むしろ見向きもされない。

 

どうやらコロラド州はヒッチをしても何も問題はないそうだ。

 

それが分かったら僕らのフィールドだ。テンション上げてヒッチを続けた

 

しかし2時間が経った。

 

なんやねん。

 

捕まる気配がない。

 

情報やドライバーの話によるとコロラド州はヒッチが寛容ですぐ捕まるよって多くの人

が言ってたけど実際は違った。

 

本当の理由は分からないし場所にもよると思うんだけど、

 

コロラドはホームレスの数が非常に多い。

 

僕らが訪れた場所でも断トツで多かった。

 

そりゃいくら見た目がアジア人でもドライバーからしたら訳の分からん連中だよな。

 

そんな事を考えていると車が止まった

 

嘘のように感じ取れるかもしれないけど2時間の法則ってのがヒッチにはある。

 

毎回そうなんだけど2時間したらだいたい誰か僕らの事を拾ってくれる人が現れる。

 

不思議なことにね。

 

僕らをピックアップしてくれたのはスティーブさんだ。

f:id:PEPE28:20190511133006j:plain

車が止まった瞬間に中から流れる爆音のミュージック。

 

少しだけ目がイってたけど気にせず乗車。

 

行き先はここから10キロもないがヒッチをするにはもっと良い場所らしく乗せてもらうことにした。

 

出発すると同時にさらにボリュームを上げてノリノリで運転し始めた。

 

更にはマリファナまで吸い出すじゃないか。

 

確かにコロラド州は合法でそこら中でマリファナ吸っている人がいるけど、流石に運転中に座れたらコッチもビビるだろう。

 

音楽に乗せて体を動かしマリファナのせいでハイになってる彼。

 

おいおい、頼むから事故だけはやめてくれよ。。

 

僕はそっと願った。

 

無事に何事もなく目的地に着いた。

 

高速の入り口手前にある’セブンで降ろしてもらい別れた。

 

ありがとうございました。

 

2時間もヒッチしていると思ったより疲れる、

 

僕らはいつものおきまりのモンスターを買って少し休むことに。

f:id:PEPE28:20190511133103j:plain

その後もヒッチを続けると15分くらいで止まった。

 

ヒッチっていうか僕はギターを弾いていただけなんだけどね。

 

拾ってくれたのはジョンさんだ。

f:id:PEPE28:20190511133009j:plain

ほんの20キロくらいしか進まないが乗せてもらうことに。

 

彼はちょうど携帯でLive的なものはやっていて僕たちもそれに映った。

 

視聴人数はたったの5−6人だ。

 

まぁそれでも一瞬自分が何か有名人にでもなれたような錯覚がした。

 

会話をしているとあっという間に目的地に着いた。

 

高速の入り口で降ろしてもらい別れた。

 

ありがとうございました。

 

いざヒッチを始めたがまたしても一瞬で1時間が経った。

 

うん、きっとコロラド州はヒッチが難しいんだ。

 

僕はそう悟った。

 

てか、まず僕はヒッチすらしてなかった。

 

バックパックの上に座りただギターを弾いていただけだ。

 

ドライバーが自分の前を通るたびに満面の笑みを浮かべる。

 

それが僕の新たなヒッチスタイルだ。

 

僕は今まで日本やニュージーやオーストラリアやアメリカを含め何百台とヒッチをしてきたが乗せてくれる人には共通点がある。

 

それは何をしてても拾ってくれるということだ。

 

乗せてくれる人は僕らの行き先の書いたサインや僕らの様子を確認する前にだいたい止まるのだ。

 

だから座ってヒッチしてようが、ギター弾きながらヒッチしてようが変わらない。

 

もちろん寝そべってヒッチなんかはできないけど。

 

だから僕は焦ることなくギターを弾き続けた。

 

1時間半が経った時だろうか、

 

Fコードに苦戦してると一台の車が停まった。

 

僕らを拾ってくれたのは28歳のエンバーさんだ。

 

f:id:PEPE28:20190511133023j:plain

少し土屋アンナに似ていて話し方といい性格といい僕の超タイプな女性だった。

 

写真写りが良くないが実際はこれの500倍くらい可愛くて性格は半端なくよかった。

 

結婚するなら彼女みたいな女性がいいなぁって思ったほどだ。

 

しかし残念ながら彼氏持ちだった。

 

ち、ちくしょうが。。。

 

彼女は今は良い仕事が見つかって軌道に乗っているからだけど、いつか絶対に僕らみたいな旅をしてみたいって目をキラキラさせながら話してくれた。

 

何をやるのに年齢なんか関係ないって。

 

ビックリするくらい人生に対する考え方や価値観なんかが合って会話が途切れることはなかった。

 

多分僕が今まで出会った女性の中で一番価値観が一致した女性だったと今では思う。

 

てか、そもそも僕と価値観や物事の捉え方がピッタリ合う女性なんかはまず少ない。

 

もちろん外国の女性は沢山といると思うけど日本だとかなり少ない気がする。

 

特に東京エリアだとね。

 

てか、そんな人がいたら間違いなく変わりもんだ。

 

ただ彼女はまさに僕と相性がピッタリだ。

 

僕と同じ価値観をセイゴさんにとってもそう感じたらしい。

 

ヒッチハイクで出会ってほんの数時間一緒にドライブしただけなのにそう思えたのは凄い事だと思う。

 

それほど彼女は僕の中で大きなインパクトを与えたんだなって思った。

 

理想の相手像ってのが確立した気がする。

 

あ〜、結婚するんだったら彼女みたいな人がいいなって。

 

一気に結婚願望が膨れ上がった。

 

彼女と話した濃いストーリーは自分の心だけにしまっておこう。

 

だからここに長々と書きません。

 

すみませんね。。

 

でも、あるでしょ?

 

誰にもシェアしたくなくて自分の心だけに閉まっておきたいモノって。

 

そんなモノがこのアメリカ旅では沢山だ。

 

心にもしまいきれないほどにね。

 

その殆どが実はマクドナルドにいる時間に生まれてるなんて誰も信じないだろうけどね。

 

僕らはテンションが上がったせいかエンバーさんに車内セッションを披露した。

 

一曲が終わる度にSo amazingと言ってくれる彼女

 

そりゃバイブスは上がるさ。

 

その後は本来デンバーまでのドライブだったんだけどヒッチがしやすい場所までって事で更に遠いい場所まで連れってってくれた。

 

道中に美味しいサンドイッチさん屋さんでご馳走になったり

f:id:PEPE28:20190511133014j:plain

自然に出来た大きな岩の塊の州立公園に連れってくれて案内してくれたりお世話になりっぱなしだ。

f:id:PEPE28:20190511133016j:plain

少しは詳しく書きたいなって思ったんだけど書き始めたら鬼長くなるほど良い出会いだったからやめときます。

 

その後はヒッチがしやすいハイウェイ沿いのガソスタ兼レストエリアに降ろしてもらい、彼女とは別れた。

 

結婚したい。

 

あ、間違えた。

 

本当にありがとうございました。

 

降りた場所にあったガソスタは24時間営業で無料Wi-Fiも完備されていた。

 

時刻はなんだかんだ18時前くらいだったから僕らはここで一夜を越すことに決めた。

 

僕は少し休憩した後はすぐさまガソスタの裏に回り計2時間くらいギターの練習をした。

 

気がつくと寒さで手がガチガチになり弦が抑えられないほどに悴んでた。

 

これは相当寒いぞ。。

 

コロラド州デンバーは標高1600mもあるが僕らのいる場所はもっと高い場所だ。

 

あたりには雪山があるくらいだ。

 

当然寒いに決まってるだろう。。

 

珍しく僕も外で眠る気にはなれなかった。

 

だって気温がマイナスまで下がる予報で24時間滞在できる暖かい場所があると分かっててキャンプする奴はいないよ。

 

僕はしばらく中で過ごすことにした。

 

ただ正直僕は今まで一度も室内で一夜を明かしたことはない。

 

果たして座ったまま眠れるだろうか?

 

そんなことも思いながら時間を一刻と過ぎていく。

 

すると時刻はあっという間に深夜2時だ。

f:id:PEPE28:20190511133026p:plain

 

セイゴさんはすでに寝てるじゃないか。

 

僕は荷物番を含めて寝れなかった。

 

だけど痺れを切らし僕は外で眠ることにした。

 

セイゴさん、ワシ外で寝ます。

 

え、まじで? りょ、了解!

 

こうして僕達は外が寒いと分かっていながら重い腰を上げてキャンプできる場所を探しに行った。

 

あー暖かい温泉にでも入りたい。

 

僕はゲイじゃない。

放浪旅43日目(4月21日)

 

ふと目覚めたら9時半だった。

 

いや〜、久しぶりによく寝た。

 

9時半まで寝られるってほんと最高だよ。

 

今日僕らが寝た場所は1枚のエアマットレスだった。

 

そこにセイゴさんと仲良く2人で1つのエアマットレスをシェアして寝た。

 

距離的には一人が寝返りを打ったらくっついてしまうくらいの距離感だ

 

カウチのホストには気を使われて1人は音楽室のソファで寝ていいよって言われてたけど僕達は普通に2人で1つのベットをシェアした。

 

先に言っておくが僕はゲイじゃない

 

恋愛対象はバリバリの女の子だ。

 

セイゴさんも僕と同じだ。

 

ただ僕らの事を良く知らない人達が昨日の僕らの寝ている所を見たらきっとゲイだと思われても仕方ないくらい密着して寝てた。

 

それに寝袋まで同じ青色

 

僕達はカウチ以外アメリカの滞在はキャンプだ。

 

自然と寝返りのうてるほどの広くないマットレスの上で寝まくってるから体1つ入るスペースがあれば何処でも寝れる。

 

そもそも僕らは安全に暖かく寝られれば何も気にしないのだ。

 

朝起きると彼にアメリカスタイルの朝食を頂いてそれを食べた。

 

う〜ん、やっぱ僕はご飯に納豆に味噌汁スタイルが1番だな。

 

朝食を食べた後は適当に時間を潰した。

 

僕は溜まりに溜まってる日記を書く事にした。

 

カウントしてみると7日もロスしてる。日記を始めた当初は毎日投稿してやろうって思ってたけど正直無理だ。

 

台湾にいた時は毎日投稿が出来ていたけど、アメリカに来てからは全然出来てない。むしろ3日おきに投稿出来たらいい方だ。

 

それに頭の方もついてこない。

 

日記には書いてない色んな事が起きているし毎日が非常に濃くて頭の整理がとてもじゃないけど追いつかない。

 

僕の受け入れられる容量も限りがある

 

インプットしたものをアウトプットするのには時間がかかるしね

 

日々どんどん頭の中に詰め込まれてる感じた。

 

会う人々も色んな人がいて、その彼らのストーリーなんかも別々だ。

 

僕は日記を書くと決めた以上は出来るだけ細かく書きたい。例えそれが1万文字を超えるようなダラダラとした日記になっても構わない。

 

もちろん日記を見てくれてる人からしたら簡潔に写真多めで書いた方がいいかもしれない。

 

それでも僕は1つ1つ細かく私情だらけになってもいいから、その時感じた事や思った事を書きたい。

 

ただそれを毎日全部書くとなると正直無理ゲーだ。

 

出来る限り書きたいけどね。

 

まぁそんなことはさて置き僕の日記を読んでくれてる皆さん、

 

これからも更新速度は遅く日記にムラが出たりしますがご了承下さい。

 

僕も出来る限り書きたいし記録として取って起きたいから頑張って書くけど難しい時もあります。

 

それに日記には書いてない事も山ほどありますのでもし僕の見た事や感じた事に興味がある人がいましたら、気軽にコメントやSNSの方にメッセージを入れて下さい。

 

旅の費用でも、ヒッチハイクの仕方でも何でもいいっすよ。

 

ってなわけで日記をダラダラと書いてたんだけどお腹も空いた事だしセイゴさんとスーパーに買い出しに行った。

 

セイゴさん、何食いたいですか?

 

う〜ん、肉やね。

 

そうですよね。ガッツリ肉行きましょう!


そう言って僕らは1枚400Gはあるであろうステーキとポークステーキと米と野菜もろもろを買って家に戻った。


家に到着次第PEPE'S キッチンの始まりだ。

 

実は僕は料理が好きだ。

 

別に以前どこかで働いてたり勉強した訳じゃないけど昔から自分で作るのが好きだった。

 

特にオーストラリアにいた間は毎日自分で作って食べていた。

 

そんな僕が調理担当する事に。


って言ってもステーキを焼くだけだから猿でも出来るんだけどね。

 

僕が米とステーキを焼いてる間にセイゴさんにはスープを作ってもらった。

 

僕らは殆ど野菜を食べてないから、野菜をふんだんに使った野菜スープを作る事に。


適当に買ったチキンストックトマトと玉ねぎをぶち込んで終わり。


シンプルだけど栄養素を持ったスープの完成だ。


味も美味しいよ。

 

出来た料理はこれだ。

f:id:PEPE28:20190507172122j:plain

ただのステーキとスープと米だ。

 

もっと綺麗に写真を撮ろうと思えば撮れたさ。


皿の配置や盛り付けを綺麗にして、僕の一眼レフで撮れば映える写真に少しでもなったはずだけど、そんな事したって料理の味は上手くならないし、冷めて美味しくなくなるからしないけどね。

 

お腹いっぱいステーキとスープを食べた。

 

やっぱりステーキはオーストラリアの方が美味しい。

 

特にタスマニア島はスーパーで普通に買ったステーキでも外れない。全部が本当にビックリするくらい美味かった

 

アメリカの肉はThe 大量生産してまっせ的な味がした。

 

まぁ全然美味しいけどね。

 

食べた後は音楽室でひたすらギターの練習をした。

 

軽3時間くらいは弾いてたかな?

 

僕はもともと音楽好きだし5歳からピアノを習ってた事もあって楽器を弾いたりするのが好きだ。

 

実家に暮らしてた時はほぼ毎日母親のピアノの音やサックスの音を聞いてたから自然と耳が音楽耳になっていた。

 

だから演奏を聞いたりするのは好きだし自分が演奏したりするのはもっと好きだ。

 

ただギターに関しては初心者だ。

 

中学2年の時にほんの一瞬かじった程度でそれ以降は全く弾いてない。

 

ただ基本的なコード(F以外)は普通に弾くことが出来る。簡単な曲だったら普通に弾き語りは出来るけどFコードが入ると全然ダメだ。

 

だから僕は中2の時にFが弾けずギターをやめた。

 

だが今回は辞めずに頑張ってみようと思う。時間は毎日たっぷりあるし音楽は言語や国籍関係なく繋がれるルーツだ。

f:id:PEPE28:20190507172137j:plain

僕の旅のお供のなる楽器達

 

ギター少しでも弾ければ繋がらるキッカケになるしね。

 

しばらくギターを弾いていると彼氏が僕の所に来て好きな感じを訪ねてきた。

 

彼は漢字に興味があって、その深い意味や成り立ちまで知りたいらしい。

 

申し訳ない事に僕は漢字の深い意味や成り立ちまでは話すほど知識がないから自分の好きな漢字だけ教えた。

 

I like 家族

 

Becouse i love my family.

 

中学生の英語みたい感じだったけど、ほんと特別に意味はない。普通に家族っていう漢字が好きなだけだった。

 

その後は シャーロットが帰ってきた。

 

話を聞くと今日は彼女の友達のお別れ会をこの家でやるらしい。

 

僕らも参加したかったらすればいいし、そうじゃなかったら音楽室で自由にしてていい事。

 

僕らは後者を選んだ。

 

彼等からしたら僕らはどうでも良い存在だ。せっかくの友達同士のお別れ会は僕らの事

を気にせず楽しんで貰いたい。僕とセイゴさんはそっと音楽室に消えた。

 

彼等がパーティーをやってる間は僕らは音楽室でセッションをし続けた。

 

これがまた楽しかった。

 

彼とニュージーを旅した時もビーチや路上でセッションした事が1番印象深かった。

 

同じ音楽好き同士繋がるものはあるみたいだ。

 

僕らは計2時間くらいフリースタイルしたり歌ったり楽器を鳴らしたりした。

 

僕たちがフリースタイルでセッションする時はセイゴさんがウクレレでコードを鳴らしたり、ウクレレを叩いてビートを刻んでその音の上に僕が言葉を即興で吐くというシンプルなセッションだけどクソ楽しいんだこれが。

 

 

インスタにあげたんで良かったら是非。

・Freestyle session with Seigo in Colorado. #backpacker #music#unitedstate #session #freestyle

 

 

夜の10時くらいを過ぎると彼等は夜の街へと消えていったのでそのタイミングを見て僕らは部屋に戻り寝る事にした。

アメリカのエド

放浪旅42日目(4月20日)


朝の7時半にパッと目が覚めた。

f:id:PEPE28:20190502012111j:plain

目覚めるとそこにセイゴさんの姿はなかった。どうやら先に幸せのMへと逃げ込んだみたいだ。

 

昨晩キャンプ地に選んだ場所はマクドナルドから歩いて15分くらいの山だった。

 

さすがコロラドというべきだろうか、至る所に山がある。

 

しかも昨日のドライバーの彼らも何処でもキャンプして大丈夫だよと言っていたので僕らは遠慮なく山でキャンプをしたのだ。

 

ただ後々気付いたんだけど僕らがキャンプした所は実はNo camp エリアだった。

 

確かにキャンプや焚き火の後だらけで今まで沢山の人がキャンプしたんだらうなぁっていう痕跡が沢山あった。

 

たぶんそれできっとNo campになってしまったんだろうって思った。

 

個人的には最高のキャンプ地だと思ったがセイゴさんにとっては少し不安センサーが反応してたせいか朝早く起きて先にマックにいっていた。

 

僕もとっとと荷物を片付けマックに向かった。

 

今日はセイゴさんがカウチサーフィンで宿を確保してくれたおかげで夜はキャンプしないですむ。

 

昨日の夜にメッセージを送ったらすぐ返事が来たそうだ。

 

時間は夕方頃という事なので、それまでハイキングなどをして時間を潰す事にした。

 

まず僕らが向かった場所はキャンプした場所のすぐ横の山だ。

 

ここはハイキングだったりマウンテンバイクが出来るよう設備されている。

 

街のすぐ近くだってのに関わらずダイナミックな自然がある辺りコラロドっぽいなぁって思った。

 

僕らは合計1時間半くらい山に滞在した。

f:id:PEPE28:20190502012147j:plain

 

少し岩岩しい山を登ると、

 

f:id:PEPE28:20190502012235j:plain

 

そこにはいい感じの景色が広がっていた。

 

僕はせっかくだしアメリカに来て初どころか旅を始めて以来初めてとなるドローンの飛行を試みたんだけど見事に充電がなくて飛ばせなかった。

 

多分ドローンを持っている旅人はみんな一生懸命に飛ばしてインスタにあげるように撮影すると思うんだけど僕はそうじゃない。

 

ただ単にめんどくさいだけだ。

 

しかも僕のドローンはDJI MAVIC PRO だから値段も15万円くらいした良いやつだ。

 

それを一回も使わないなんて僕くらいだろう。

 

てかほんと邪魔でしかない。

 

いっそのこと捨てたいくらいだ。

 

手軽なハイキングだし街からすぐ側にこんな自然が広がっているのはいいことだと。

 

それに沢山の地元のハイカーやマウンテンバイクをやる人で溢れてた。

 

良い所だなぁ。

 

ふと、気がつくとセイゴ氏は寝ていた。

f:id:PEPE28:20190502013107j:plain

 

なんだかんだ彼は毎日6時前には起きている。

 

それに怒涛のキャンプとヒッチ旅で完全に休める瞬間はない。

 

カウチもやっぱり人の家だし気を遣う事は多くある。

 

28歳の身体は悲鳴を浴びつつある。

 

不安センサーが敏感なせいか平均的に僕より1〜2時間半くらい睡眠時間が少ない。

 

僕は心の底で、

 

ほらぁ、ちゃんと寝ないから眠くなるんだぞ

 

って思いながら横でそっとリコーダーを吹いてた。

 

セイゴさんが起き僕らはダウンタウンへと向かった。

f:id:PEPE28:20190507165928j:plain

道が奇跡的に下り坂だったから楽勝に5キロの道のりを終えた。

 

カウチの人の家までは20キロくらい離れてるしバスを使うことにした。

 

もし僕の日記を読んでて、なんだヒッチだけで移動してないんじゃんって思ってる人が仮にいたら先に伝えておきたい。

 

僕は人と出会うためにヒッチハイクをしているのであって完全に移動手段や1つのチャレンジなんかでヒッチをしてない。

 

だからキックで移動出来ない距離はガンガンにバスを使うし、お金を使うことに何も思わない。

 

たまに無一文だとかお金をいかに使わないっていうことに美を感じてる人がいるかもだけど、僕は全くそう思わない。

 

てか無一文で旅してますって公にしてる人なんて9割目立ちたいか有名にでもなりたいのか、誰かの真似事してる人なんだろうなって思った。

 

まず、お前ら本当に無一文で旅してんのかって?

 

訪ねてやりたいもんだ。

 

まぁ人それぞれだからどうでもいいんだけどね。

 

そう言っておきながら沢山の人との巡り合わせでほぼヒッチでここまでこれてるんだけどね。

 

楽器屋がカウチのホストの家から10キロくらいの所にあることが判明したからまず最初に楽器屋に向かった。

 

目的はもちろんリコーダーだ。

 

楽器屋に着くとドキドキしながら中に入った。

 

一応バス停でワイファイが使えたからグーグルマップのストリートビューを使って店内を散策してみたところ僕のお目当のリコーダーがあったから期待を膨らませて入った。

 

てかグーグルマップ凄すぎ。。

 

中に入ってみるとマップと同じ位置にリコーダーはあった。

 

しかも値段も半端なく安かった。

 

オーストラリアで買った時は約50ドルもしたのにアメリカだと20ドルだ。

 

少し得した気分になったけが僕は紛失してるからマイナスでしかない。

 

リコーダーを手に取りレジに向かおうとしたら僕の横に大量のギターが目に入った。

 

台湾で友達と一緒に行ったミュージックバーをキッカケにギターを買おうって思ってたけど、今は二人で旅をしているしただでさえ荷物が多いいのにこれ以上はっていう理由で保留してたけど、たまたまスモールギターを見つけて喉から手が出るくらい欲しくなって、一瞬考えたけどセイゴさんに迷ってるのなら買っちゃいなよ?と言われたから即決で買うことにした。

 

値段はケースも含めて140ドルだった。

 

初めてのギターで旅するのにも支障が出ないくらいの大きさだから僕にはピッタリだ。

 

それに僕と音楽は繋がってなくてはならないものだ。

 

買ってよかったと心から思える。

 

指が千切れるほど練習してやろう。

 

その後は再びバスに乗りカウチのホストの家へと向かった。

 

彼らの家には4人の若者が暮らしているらしい。

 

家に着くと早速住居人のエーオーが出迎えてくれた。

 

ホストのシャーロットはまだ仕事で帰ってきてない。

 

彼から家のことなどの説明を受けた。

 

まぁ何でも自由に好きような使ってくれとのことだ。

 

荷物を部屋に運び少しのんびりしてるとエーオーが飯を外で食べに行くから一緒に来るか?との事なので一緒に行くことに。

 

彼が連れってってくれたのはコロラドにあるオリンピックトレーニングセンターだ。

f:id:PEPE28:20190507170059j:plain

彼は現在22歳で僕と同い年だ。

 

大学を卒業してコロラドに引っ越し今はTEAM USAのウエイトリフティングのサポート関係の仕事をここでしてるそうだ。

 

ここで数多くのオリンピック選手やその候補生達が汗水流して練習してるのかと思うと少し興奮した。

 

内部を散策した後は選手食堂に連れてってもらった。

 

選手や関係者のモノは5ドルで利用できる最高のシステムだ。

 

僕らは部外者なので10ドル払うことに。

 

それでも安い。

 

中に入りメニューを見てみると選手の健康を考えたメニューばかりで品数も豊富だ。

 

それに全て食べ放題である。

 

アメリカに来てロクなものしか食べてない僕にとってはここが天国に見えた。

f:id:PEPE28:20190507165938j:plain

思う存分死ぬほど食ってやった。

 

食べ終わった後は家に戻りシャーロットが帰ってくるまでの間セッションした。

 

シャーロットの家はガレージをスタジオとして使っているから、ここに沢山の楽器や機材がある。

 

彼女はバンドを組んで音楽をやっているそうなのでドラムなんかも置いてあった。

 

ドラムを見つけたセイゴさんの目は普段温厚で優しい草食系から一気に捕食者へと変わったかのような感じでスティックを取りドラムを叩いた。

 

実はセイゴさんは以前バンドを組んでいて死ぬ気で音楽に命を使っていたという。

 

だから彼はドラムが叩ける。

 

それもかなり上手い。

 

そしてエーオーはハッキリ言って歌が半端なく上手い。

 

初めて彼の歌声を聴いた瞬間、一瞬鳥肌が立ったもんだ。

 

半端なかった。。

 

エーオーの歌とギターにセイゴさんのドラムにシャーロットの彼氏のギター。

 

僕の入る出番はなく見物してた。

 

せめてピアノがあればなぁ。。

 

しばらくしてからシャーロットが帰ってきた。

 

簡単に自己紹介を済ませただけで分かる。

 

彼女はクソ性格が良い。

 

話し方や表情そのどれもが非常に愛想がいい。

 

僕も話した瞬間に、

 

あ、この人絶対に良い人だ。

 

って確信した。

 

そんな彼女から夜の7時からライブに行くけど来る?なんてお誘いがあったからご一緒することにした。

 

ライブまでの時間まで少し時間があったから再びセッションすることにした。

 

彼女とその彼氏の演奏を先に聞かせてもらった。

f:id:PEPE28:20190507170308j:plain

彼女の演奏に合わせて即興?のピアノで合わせる彼氏。

 

うん、これがなんとも良かった。

 

それにセイゴさんのドラムが加わってさらに盛り上がった。

 

今度は僕たちのセッションを披露した。

 

何か英語の歌でも歌えば良かったけど、何か違う彼らが見たこと聞いたことのない音楽を見せたくてセイゴさんのドラムビーツに合わせて僕が渾身のフリースタイルを披露した。もちろん98%日本語でね。

f:id:PEPE28:20190507165923p:plain

以外にも結構ウケた。笑

その後は時間になりライブへと向かった。

 

地元の人が集まるバーの地下でライブは行われてた。

f:id:PEPE28:20190507165951j:plain

演奏者は全員アマチュアだ。

 

最初の人だけうまかったけど、

 

後は全員ひどかった。

 

特に顔がエドシーランに少し似ていて演奏する前はおどおどしてた奴は演奏になると急に人が変わりギター片手に弾き語りしてた。

 

演奏自体は全然下手だし最後のシャウトなんかも酷かった。

 

ギターの音はどれもちゃんと弦を押さえてなくて音が綺麗になってなかったし、歌も微妙だった。ただ本人はめちゃくちゃ気持ち良さそうに歌ってたからなんか不思議と周りも彼の演奏に耳を貸す。

 

決してブラボーとまでは言わないけど拍手は送る。

 

演奏が終わるとやりきった感がプンプン伝わってきて何故かガッツポーズをしてた。

 

アメリカのエドシーラン。

 

どうやら忘れられない人になりそうだ。

 

まぁなんだかんだ彼らといい時間を過ごすことができた。

f:id:PEPE28:20190507170002j:plain

シャーロットと彼氏とエーオーと記念に一枚

 

10時くらいには家に戻り僕たちは眠りについた。

 

今日も良い日だった。

ロングドライブ

放浪旅41日目(4月19日)


朝の7時過ぎに起床。

 

夜は暗くて見えなかったんだけど桜みたいな綺麗な花に囲まれながら目覚める事が出来た。

f:id:PEPE28:20190501135302j:plain

これが果たして何の花かは分からないけど実に2年ぶりのお花見をした気になった。

 

セイゴさんは不安センサーがビンビンに反応してたらしく朝の6時前には荷物を片付け近場のマックに向かっていた。

 

僕も荷物を片付けさっそくマックに向かった。

f:id:PEPE28:20190501135351j:plain

マックでコーヒーだけ頼んで適当に数時間潰した。

 

僕らがいる所から次の大きな街っていうかまともに人が住んでいる街までは約780キロもある。

 

そこはコロラド州の首都Denverだ。


日本でいうと東京から青森県くらいかそれ以上の距離だ。

 

普通に考えたらヒッチで1発で行ける距離ではないが下手に刻んで何にもない街に降りたらそれこそ大惨事だから僕らは一発Denverを目指してヒッチをする事にした。

 

マックを出てヒッチポイントに向かっていると昨日マックで出会ったおっちゃんを見かけた。


片手には大きな寝袋を持っていたからきっと彼もどこかで寝てたに違いない。


ただテントもなしにあの寒さに耐えるなんてどんな身体をしてるんだろうって思った。


場所に到着し、さっそくヒッチを開始した。

交通量はチラホラとある。

f:id:PEPE28:20190501135424j:plain

だが果たしてこんな場所からDenverまで1発で行く車はいるのだろうか?

 

不安にも思いながら親指を立てた。

 

30分で車が停まった。

 

え、まじか。。

嘘でしょ?

 

僕達はドライバーにどこまで行くか聞きに行った。

 

まさか1発Denverじゃないだろうな。。

もしそうだったら半端ないぞコレ。

 

ドキドキしながら彼らに行き先を訪ねた。

 

「あの、すみません。どちらまで行きますか?僕達Denverを目指してるんですが。。」

 

「そうなのか、俺たちはDenverまで行くぜ!よかったら乗ってけよ!」

 

そう言って僕達を拾ってくれたのは若い兄ちゃん二人組だ。

f:id:PEPE28:20190501135609j:plain

名前メモし忘れました。

 

2人はコロラド州出身の生粋のコロラドボーイだ。

 

右の方は以前沖縄に数年間住んでいたらしい。

 

たまたまDenverに帰る途中だっそうだ。

 

いや、それにしても1発Denver行きに乗れるなんてラッキーすぎる。


こんな事ってあるのか??

 

通常だったら3日コースだし何にもない街にスタックする可能性大だった。

 

それがまさかの30分でDenver行きに乗れるなんて。。

 

なんか運を使い果たした気がした。

 

乗車直後に彼等からマックで買ったと思われるラップを頂いて食べた。

 

長距離乗せてくれるのにも関わらず食べ物も恵んでくれた。

 

本当にアメリカでは人の優しさを常に感じる。

 

僕達はいつも通り自己紹介や旅の目的や今まで起きたパプニングやこれからの事を話した。

 

どのドライバーにもヒッチハイクアメリカ横断をしていると言うと素直に応援してくれて、凄く良い反応を見せてくれる。

 

日本人でも面白い事をしてる奴がいるんだなって彼等の中で残って欲しいと僕は思う。


僕も拾ってくれた彼らの顔はいずれ忘れても出逢いや瞬間は決して忘れはしないだろう。

 

僕は彼らにコロラドのどこがオススメを聞きまくった。なぜなら今まで拾ってくれた多くのドライバーがコロラドは良い場所だって言っていたからね。

 

自然と僕の中でコロラドは少し特別な場所になっていた。

 

いくつかオススメの場所を教えてもらってけどヒッチで行くのは難しそうだ。

 

まぁ行けたら行くとしよう。

 

しばらく走っていると景色はただの牧草風景に変わった。

 

永遠に広がってそうな牧草。

 

なんかオーストラリアにいる気分になった。

 

てか、そもそも僕は今だにアメリカにいる気分が全然しない。

 

これといってアメリカらしさを感じている訳ではないし、

ガッツリ観光してる訳も無い。

 

毎日人に会っているだけだ。

 

だけど人に会うことが僕の1番の目的でありそれ以外のことは正直興味がない。

 

それに人に会って話すことで一番アメリカのことを良く知る機会になるからね。

 

もちろんアメリカには目を疑うような綺麗な自然があるけど僕は全く興味がない。

 

なぜなら僕にとってそれはただの感動だけで終わってしまい、その続きがない。

 

仮に僕がグランドキャニオンとかヨセミテに行ったら、

 

うわぁ〜、すごすぎる。

 

えぐい。半端ない。

 

こんなの初めてみた。

 

感動。。

 

くらいな感じで終わるだろう。

 

もちろん長時間のトレイルや冒険など自分の脚でその場所はゆっくり回りみた景色は忘れられないものとなるしそれは別の話だけど、

 

ただ車でポイントによって景色だけ見るのは僕にとって何にも響かない。

 

何かを得ることはほとんどない。

 

逆にヒッチハイクで出会う人達のことは忘れないし得ることが沢山ある。

 

色んな考えや人生を歩んでいる人がいると生で実感出来るんだ。

 

そして自分の価値観や人生観を人とシェア出来て、その人の目線での意見も聞くことができる。

 

だから僕は人との出会いが好きなんだ。

 

日々が学びがある。

 

いや〜、英語勉強してよかった。

 

しばらくすると牧草地帯に沢山の風車が現れた。

f:id:PEPE28:20190501135912j:plain

そういえばアメリカは何パーセントくらい電力を再生可能エネルギーで補っているんだろうって思った。

 

確かカルフォニア州なんかは30年後くらいまでに100%再生可能で補う方針でいるとか聞いたけどな。

 

僕は非常に環境問題に対しては興味を持っているし地球を本気で救いたいと思ってる。

 

この旅を終えたらどんどんそっちの方にシフトをチェンジしていきたいと思う。

 

今は純粋に自分のやりたい事だけに集中したいからね。

 

7時間半のドライブを終え僕らは当初目指していたDenverではなく、Colorado Springという場所まで来た。

 

ここは彼らの育った町でコロラドを味わうことができると言っていたから来た。

 

Denverに行ったところでただの町だから僕は興味がない。

 

こっちにして正解だった。

 

降ろしてもらった場所Manitou Springsというかなりイカした町だった。

 

一気にコロラド感とアメリカ感がました。

 

彼らにお礼の言葉とウイスキーを差し上げ別れた。

 

ありがとうございました。

 

しばらく街をブラブラと歩いてみるとコレがまた面白い。

 

非常に興味ふかい雑貨なんかで溢れてた。

 

腹も減っていたし適当なカフェで適当な飯を食べた

f:id:PEPE28:20190501135946j:plain

 

チップってどのタイミングで払うんだろうか?

 

良くわからないまま適当にテーブルの上に置いといた

 

その後も街をブラブラしつつ5キロ先にあるマックに向けて移動した。

 

そしていつもの如くマックで時間を潰した。

 

僕の日記では何十回とマックに行くシーンが書かれていおると思うが、ただマックにいて時間をダラダラと潰してる訳ではない。

 

むしろマックにいる時間が一番濃い時間かもしれない

 

唯一、二人でゆっくりその日の事や感じた事をシェアできる貴重な時間なのだ。

 

僕らがマックで話している会話は流石に書ききれないし、自分の中に閉まっておきたい。気が向いたら少し描いてみようと思う。

 

そうして夜まで時間を潰して僕達はキャンプ場を探しにマックを後にした。

 

f:id:PEPE28:20190501140101j:plain